君がため、恋し乱れし月の華












































メーカー

(2014年02月14日発売【PC】【18禁】



ストーリー

時は江戸時代。
将軍のお膝元・江戸からは離れた小藩・青葉藩の筆頭家老に仕える桂華は、くのいちでした。
幼い頃、家老・葛城将景より受けた恩に報いるため、自ら志願して忍びとなったのです。
しかしながら、桂華が慕う将景も、同様に幼い頃から将景に仕えている兄弟子の慎弥も、皆、人柄が良いため殺伐ではない。
和やかな日々を過ごしていました。

が、突如、青葉藩藩主が身罷ったことにより軋み始める藩政。
更には、民に襲いかかる正体不明の辻斬りの恐怖。
人々の生活に暗い影を落としているそれらの出来事は、無関係のようでいて実はひとつの思惑から生じたものなのでした。

青葉藩を元の平和な藩に戻すため。
大切な「彼の人」の命を守るため。
桂華は身を尽くし、己の技で立ち向かうのです。

藩の行く末を担う跡目争い。
そして、辻斬り事件が終息に向かう頃、桂華のその身も心も「彼の人」に寄り添うことが出来ているのでしょうかーー



ゲームの流れ

明確な日付はなく、青葉藩の騒動が落着するまでがゲーム期間となります。
会話選択肢にて好感度を上昇させ、選択肢次第でエンディングが分岐するアドベンチャー形式。



システム

誤字修正用の修正パッチが公開中です。
主人公の名前変更可能。(公式ネームだと名前を呼んでもらえます!)
主人公ボイス有り。ON/OFF可能。
CG鑑賞&シーン回想あり。(シーン回想はCG付きのイベントが対象)
好感度上昇確認システムはありません。

明確な日付はないため、青葉藩城主暗殺から次期藩主決定までがゲーム期間となっています。
会話選択肢で好感度を上昇させつつ、各種エンディングを目指すノベル式乙女。
大体の流れも決まっており、[ 共通パート ] → [ ペアパート ] → [ 個別パート ] を経て各種エンディングに分岐。
ゲームを進めていく上で、攻略キャラクター視点の【余話集】を入手することが出来ます。
股掛けエンディングも存在しますが 2人分の好感度は必要なく、その時の攻略対象のルートから分岐する形式。

恋愛エンディングは1種類。
* 他にも【NORAMLエンド】【BADエンド】があります。
*
NORMAL、BADにエンディングCGが表示される場合も有り。
アダルトシーンは攻略キャラクター毎に2種類。
* シナリオ中に1回。恋愛エンディングにて1回が挿し込まれます。
*
中には男性2人×桂華のアダルトシーンもございますが、凌辱と言えば凌辱。けれど、思いの丈が昂ぶった末の行為として描かれていますので、桂華はいつでも愛されています(*´-`*)
おまけコンテンツとして【特別】あり。
*「物語絵」「物語回想」「音曲再生」「余話集」を楽しむことが出来ます。
CGコンプ後の「御褒美CG」はありませんが、特別な【余話集】がOPEN。(準18禁仕様)



総評 ★★★

実は [ 和風もの ] ということ以外、特に期待もせずに購入した本作品^^;
ですが蓋を開けてみて驚きました。
「現代から江戸時代にタイムスリップをしてしまった」というような現代人の感覚から見た江戸ではなくて、

本当に時代劇などで見られる江戸時代での18禁になってる(≧ω≦)!!

ということに。
私自身、18禁乙女を網羅している訳ではございませんが、この【純然たる視点での江戸時代】というのは初めてで、それだけで胸が熱くなりました。
「江戸時代が好きなんだよ〜〜(≧ω≦)
vv」というような方で、18禁が苦ではない方なら「おぉぉぉ(*´Д`)
!!」と楽しめる【お家騒動】を絡めたシナリオになっていると思います!

ですが、注意点を二点ほど……。

*
ヒロインのくのいちちゃんですが【残念くのいち】設定でございます。

弱い……弱すぎる(笑)
例えば剣道や空手など、何か体術を嗜んでおられる女性設定とそう大差ないかと……。
忍び設定なのに守られること多し、でございました^^;

*
【敵側】としてのキャラクターを攻略できない。

これは未プレイではピンとこないかもしれませんがーー。
プレイヤーの方が攻略対象として選んだ陣営が、お家騒動での正義側となり、選ばれなかったもう片方の陣営が敵に回ります。
ですから、Aを選んで敵側キャラのBを格好良い! と思っても、Bを攻略対象として選択すると今度はAが敵側になってしまいますので、結局、ヒロインは正義側としてのキャラクターしか攻略できないことになるのでした。

ーーということを前知識として持っておくと、シナリオ展開に驚くことはないかと思われます。

アダルト描写は可もなく不可もなく^^
でも、どちらかと言えばあっさり目の描写になるのかな、と感じております。
個人的にはもっと踏み込んだ描写をしてくれてもOKでございました(笑)

そして、これは個人の好みの部分ですから一概には言えないのですけれど、イベントCGもそこまで期待をしてはいけない一枚絵だと……感じております。
まぁ、私自身、どのようなイラストでもそれがキャラクターの姿なのですから、結構何でも受け入れてしまうところがあるのですが、本作品は全年齢対象の清純な恋物語ではなく【濡れ場】が用意されている18禁対象のものですので……視覚からの点数が厳しくなっているのだろうな、と思ってしまいました。
うぅ、ごめんなさい(>_<)!

後は、そうですね。
システム周りも【選択肢ジャンプ】【選択肢バック】があるので、2周目から飛ばしたい方はサクサク進めることが出来るのは素敵です♪
ジャンプ中でも未読文章できちんと止まってくれますし
vv
初周プレイでエンディング到達まで……5〜6時間。2周目からは早い方でしたら2〜3時間もあれば、各種エンディングをご覧になれるのではないでしょうか。

ヒロインのくのいち設定は明後日の方向に行ってしまっておりますが(笑)、彼女が攻略キャラクターの誰からも一途に想われているというのは何よりも嬉しいことでございました(*^-^*)
ですので、特に江戸時代がお好きな方に「是非〜〜
vvvv」とお勧めしたい作品でございます!



登場キャラ(cv.)

慎弥(cv.須賀 紀哉)将景に仕える忍。桂華の兄弟子。
 幼い頃から桂華と共に育った青年。容姿もそれなりに整っており、忍びの腕も頼りになるのだが、
 人柄にいまいち残念感がつきまとう(笑)


葛城 将景(cv.青島 刃)青葉藩筆頭家老。
 寡黙にして有能な人物。桂華の命の恩人である。

青葉 宗泰(cv.花雰 翔)青葉家第一子。
 常に微笑をたたえている跡目候補の一人。穏やかな人柄ゆえ人望が厚い。

菊千代(cv.四季 路)青葉藩家老。
 偉丈夫ながら身も心も?【乙女】であることを譲らない奇特な男性。
 しかし、その心根ゆえ桂華の良き理解者である。

平野 重寿(cv.柊 三太)青葉藩剣客?
 飄々としていて、女子と見ると声を掛けずにはいられない遊び人風の青年。

黒鳶(cv.春野 風)敵方の剣士。
 刃の交わりにて桂華を見初めた無法者。剣の道に己の生を見出している。

(2014.03.04 UP)