SNOW BOUND LAND

スノウ・バウンド・ランド




















メーカー

(2013年11月21日発売【PSP】)

「SNOW BOUND LAND」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社様、および、デザインファクトリー株式会社様に帰属します。



ストーリー

とある村で優しい人々に囲まれ穏やかに暮らしていた少女・ゲルダ(16歳)でしたが、ある日、幼馴染の少年・カイが持ってきた【魔法の鏡】が災いとなり、その身に呪いを受けてしまいます。
それは同様に「カイの持ってきた鏡を見よう」と集まっていた、他の同席者にも振りかかったのでした。

ゲルダを含め、呪いを受けた5人は「呪いを解くためには【白の世界】にいる雪の女王に会いに行かなければならない」と教えられ、旅に出ることを決めるのです。
それは【赤の世界】【黄色の世界】【緑の世界】を巡り、【白の世界】へ入るための鍵を集める旅の始まりでもありました。

長い道中、多くの時間を共に過ごした「彼」のことを深く知るたびに、心惹かれていくことを止められなかったゲルダ。
「彼」もまた呪いに身をやつしながらも、懸命にゲルダを守ろうとしてくれます。

全ての世界を回り、白の世界へ到達した時ゲルダは無事に呪いを解くことが出来るのでしょうか?
そして「彼」と温め、育んだ恋心はどのような花を咲かせるのでしょうか?



ゲームの流れ

明確な日にち設定は無く、【序章】【第一章】〜【第四章】【終章】までがゲーム期間。
会話選択肢にて好感度を上昇させ、累積値でエンディングが分岐するアドベンチャー形式。



システム

主人公の名前変更可能。(公式ネームだと名前を呼んでもらえます!)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想あり。(シーン回想はCG鑑賞内に収蔵されています)
好感度上昇確認システム(愛キャッチ)& 好感度累計値(ステータス画面)あり♪

明確な日付け設定は無く、【序章】【第一章】〜【第四章】【終章】の章仕立てで進んでいきます。
【序章】【一章】:共通パート。
*【二章〜四章】:個別パート。
*【終章】:恋愛エンド。となっています。
会話選択肢で好感度を上昇させつつ恋愛エンディングを目指します。
【道程選択】… 各世界(赤、黄色、緑)へ行く際に、「左、中央、右」の道すじから好きな道を選べます。選んだ道によってはイベントCGを入手^^ どの道を選んでも失敗にはなりません。
【危険度】… 赤の世界でのみ、無事に脱出できるかの選択肢群が発生。
危険度がMAX
(100%)になるとGAME OVERに。(その場合のCG&シーン入手は無し)
股掛けエンディングは存在しませんので一途プレイのみ。

恋愛EDは1種類。
* 全キャラクターに【Trueエンド】【Badエンド】があります。(【Bad】にもCG有り)
*
終章までの累積好感度によって分岐します。
おまけコンテンツとして【ALBUM】【SPECIAL】が有り。
*【ALBUM】:「GALLERY」「MOVIE」「SOUND」を楽しむことが出来ます。
*【SPECIAL】:Trueエンドクリア後、対象キャラの「SS」「4コマCG」を楽しむことが出来ます。
CGコンプ後の「御褒美CG」ありです(≧ω≦)!



総評 ★★★

面白かったなぁ(*´Д`)vvvv

という感覚で満ち溢れております!
同社PSP乙女『猛獣使いと王子様』プレイ後の清涼感をまた味わえた感じで、「嗚呼。何て久しぶりに【純・乙女】なゲームを堪能できたんだろう」と感動してしまいましたから^^

とは申しましても、何て言うのでしょう。
有名童話をモチーフにはしておりますが、その世界観を忠実に再現しているのではなく。

童話の中の「魔法使い」を模したおばあさんが出てきて、「カイとそっくりな王子様」もどきのシナリオが展開され、あの「山賊の娘」ともやっぱり友だちになれたよ^^
さらに最終到達点の「雪の女王」では、乙女風味に調理された一人の女性が佇んでいるだけーー。

というですね、あくまで
【モチーフはモチーフ】。
それよりも、そんな象徴たちを軽く楽しみながら 本当のところは恋愛に重きを置いてみませんか^^

ーーと、勧められているような内容でしたので、キラキラキラキラ。
本当にヒロイン・ゲルダを中心に描かれているストーリーは輝いていて綺麗なんです。
ですから、その分……正直なところ、【呪いを解く】【雪の女王と対峙する】といったような緊迫感を求めてプレイをしたのでは肩透かしを喰らってしまうのではないかな、と感じました。

でもですね、私は本作品がとっても! 大好きですから(≧ω≦)
vvvv
ヒロインの性格も文字通り「気は優しくて力持ち」でしたし
(まんま過ぎる(笑))、男の子たちは王道キャラクターが揃っていますからパンチが弱いと言えばそれまでなんですけど、でも。
各色の世界が雰囲気を盛り上げてくれますため、どうしても魅了されてしまうのです
////

シナリオもボリュームがあると思いました^^
特に共通パートの [ 赤の世界 ] なんて、"これ、いつまで続くんだろう……" って、チラリと考えてしまったくらい(笑)
続いて [ 黄色の世界 ] のシナリオもそこそこ量があって、[ 緑の世界 ] は少なめでしょうか。
最終目的の [ 白の世界 ] も、やはりそれなりの尺があります。
でも、展開としましては軽く進んでいきますので、陽光を反射して輝く雪の結晶のように綺麗な上澄みだけを掬って楽しめるのが利点だと感じました(*^-^*)

プレイ時間としましては初周で9〜10時間。2周目からは共通パートをスキップできますが、それ以降の世界は個別シナリオとなりますため、やっぱり6〜7時間はかかると思います。
でもシステム面は快適ですし、【愛キャッチ】があるのも便利で嬉しい♪

ですので、ゆっくりと乙女風味に味付けされたストーリーを堪能しつつ、でもそこまで深く考えてプレイをしたい訳じゃない。とにかく何だかウットリしたい(*´Д`)!

ーーと、お思いの方に心からお勧めしたい良作でございました
vvvv
(あ! イベントCGは本当に美麗で数も多かったです!
期待に違わずして、CG表示を待ち望める貴重なタイトルでもございました(
*^-^*)vv )



登場キャラ(cv.)

カイ(cv.木村 良平)16歳。性格が冷酷になる呪いを受ける。
 花が大好きな心優しき少年。幼い頃からずっとゲルダだけを見てきた。


オルヴァ(cv.立花 慎之介)20歳。手に触れたもの全てを腐らせてしまう呪いを受ける。
 病弱なため、長いことベッドから離れられない生活を送る青年。
 花を携えて会いに来てくれるゲルダだけが心の拠り所。

アージェ(cv.小野 友樹)20歳。心にはないことを口走ってしまう呪いを受ける。
 「剣士としてそれは大丈夫なの?」と心配してしまう程の方向音痴(笑)
 素っ気なさの中に優しさが光る人。

クラエス(cv.代永 翼)15歳。悪意ある人が分かってしまう呪いを受ける。
 明朗快活で誰にでも打ち解けることが出来る少年。コックとしての腕もピカイチです^^

イヴァン(cv.石田 彰)23歳。雪の女王の従者。
 見目麗しく物腰も丁寧だが、女王に敵対する者には容赦をしない心凍らせた人。

(2014.03.11 UP)