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冬桜抄 |
※ 大部分がかなり辛口になっておりますので、それでも宜しい方のみお読みくださいませm(_ _)m
公式サイト様が立ち上がり、事前SSが発表されましてから発売を断然、心待ちにしておりました作品です^^ が、発売日が延期&再延期となり、伸びていくのは、えぇとまぁ、乙女業界(特にPCタイトル)にはよくあることなので、あまり気にせずにいたのですけれどーー。 発売日が延期となって事前公開SSも更新までに日が空いてしまったのですよね。 えぇ、それも仕方のないことだと思っております。 が!! あれぇ? 延期前と延期後でSSの文章が変わってる……よね?? うぅぅ……何か……淫靡さが磨滅して普通の文章になっちゃってる気が……す、る……orz と、【軽く】(笑) ショックを受けたことを覚えております。 それまでは、事前SSとは云えど、18禁乙女タイトルですから、そこはかとなく情事を暗喩した文章が練り込まれておりまして、そこが堪らなく好みだったのでございますよ(〃ノωノ)vvvv ですが、その部分がすっかり取り払われ、普通の日常を描いた内容になってしまっていたので、ごめんなさい! 正直ですね、 あ〜。これはひょっとして発売延期に伴って、いろいろとメーカー様で調整をかけられなくなったのかも。 と、穿った見方をするようになってしまいました。 そして更に、って、あ〜! ここまで言ってしまって良いのでしょうか(>_<)!? えぇい、急ぎ足でパパッと言っちゃいます!! あんまりシナリオに期待できなくなったかもねぇ(;´Д`) とも、思うようにもなってしまって……。 うわぁぁぁ、本当にごめんなさい!! ん〜〜^^; キャラクター語りは根底に愛情込めて打ち込みたいと思っておりますので、ここでいろいろと感じたことを述べてしまいましょう! まず、シナリオは当初危惧していました通り、浅くもなく。 けれど、決して深くもない内容でございました。 多分、シナリオを練るための時間が不足していたのじゃないかな、と思います。 ここまで打ち込んでしまいますと、PC乙女タイトルでもう一つ。 発売延期を重ねた末、イベントCGが極端に少ないままに発売をされた作品を思い返してします。 (『ふとふた奇譚』) あの作品はいろいろと批判もございましょうが、私は好きだな(*^-^*) と思えるものとなっているんです。 で、同じような状況なのに、どうして今回はここまで辛口になっちゃうのかなぁ(;´Д`) と、自分でも不甲斐なく感じてしまうのですが、アレです! EDがね! サッパリしないんですよ(>_<)!! 恋愛ゲームにおいて何を目的にプレイするかで、また印象も変わるかと思うのですが、私の場合、「ヒロインと攻略キャラクターの面々が二人寄り添って幸せになりました^^」という王道展開を求めてプレイしております。 そこが明確に「おめでとう(≧ω≦)!」と祝福できるものならば、多少の困難は萌え要素に転じることが出来る妄想体質でもあると自負しておりますしね★ ですが、ですが、嗚呼。 本作は〜〜(;´Д`) 言っちゃいます! ぶっちゃけちゃいます!! 暗いのも結構! シリアスなのも結構!! けれど、 雰囲気だけを重視して、プレイヤーが肩透かしを食らうようなEDを複数入れているのが納得できない(>_<)!! もし、入れるにしても更にもう一つ、AnoterEndとしてベッタベタに甘いEDを入れてくれる等の救済策が欲しかったです。 いわば、TrueEndに当たるED内容が「あれ」で、後はBadEndしかないのでは……救われないですもん。 攻略キャラクターが(;´Д`) 後は〜〜。 うぅぅ。私って結構、乙女タイトル肯定派で何に対しても甘くなっちゃう部分があると思っているのですが、それでも今回のヒロイン像はしっくりきませんでした……orz 嗚呼、本当に申し訳ないです(>_<)!! ハッキリものを言える子なのは良いと思うんですけれど、それにしても歯に衣着せないと言いますか。 思いやりが足りないと言いますかーー。 結局は何だかんだ言って、花裏から花面へ帰るに至るまで、「どうしよう。どうしよう」ばかりで前に進めていない感が強かったのが、原因なのかな、と感じておりました。 こんなに、マイナスだらけの感想となってしまい申し訳ございませんm(_ _)m 私の不徳と成すところでございます(;´Д`) でも、最後に好きだった点を^^ 本作のシナリオ回想はEDと、えぇと、コホン。 アダルトシーンに限られているのですけれど、これはまぁ、成人乙女にはよくあること^^ ですが、本作は一番下のシナリオ再生を試みますと、 男性視点でのアダルトシーン回想となっている ところが、非常に素晴らしかったと思います(≧ω≦)!! おぉ! こんなところでは、こんなことをvv あんなところでは、あんなことを(〃ノωノ)vvvv うきゃ〜〜8(≧△≦)8))))!!!! と気恥ずかしく思いながら、それでも攻略キャラクターでの視点を美味しくいただいちゃいましたから(≧△≦)b★★ 特にね、真人くんの追加CGは最初、「誰得(;゚д゚)!?」と思ったんですけれど(笑)、でもでもvv あれって普段はなかなか見られない構図の生唾シーンですよね(≧ω≦)!!?? 照れてる表情の真人くんが、とにかく最高ッッ(ノ≧∇)ノシvvvv と、今ではニヤけながら鑑賞させていただいております。をほほ//// う〜ん、そうですね。総体的に申しますとーー ED内容に落差がありますため、プレイする順番によっては納得できない仕上がりにもなってしまうかも、とは思います。 が、私自身は真人くんを最後にプレイしたので、「うおぉぉぉぉ8(≧△≦)8))))」と幸福のうちにに終われましたことが僥倖でございました^^ う……正直、昇華できない部分もあるにはあったのですが、それもこれも真人くんEDを見るまでに経てきた、他の面々のEDが積もり積もってのものだとも、正直思いますし^^; 何より、真人くんが幸せになれたことが一番でございますものね(*^-^*)! ーーと、まぁまぁ?明るい流れになれましたところで、キャラクター語りに参ろうと思います^^ 多分、純粋に「好き(≧ω≦)!」とは言えない、批判めいたことも書いてしまうと思いますが、それでも、やっぱりは「好きだった〜(*´Д`)」という内容でお伝えしていきたいです(≧△≦)b★ (変な日本語でごめんなさい(笑) ) ではでは、それでも宜しい方のみお進みになってくださいませ〜(*^-^*) (cv. の敬称は略して記載させていただいておりますm(_ _)m )
うんうん、有りだと思います^^ 【吹雪さん単体】なら、全然有りの内容だと思いました。 が、正直なところ……、 うわ、また来たか〜〜(T-T)!! とEDを見て思ってしまう私がいて……orz はぁぁ、本当に申し訳ありません(;´Д`) アレですよ、私の敗因は垂氷くんの次に吹雪さんを攻略したことなんですよね^^; でもなぁ……1作品の内に悲恋系は一人で良いと、つくづく思うのです。 この場合、吹雪さんがどう見ても、真人くんと対になる表と裏の主人公格なのですから、吹雪さんだけなら全然OKだったんだけどなぁ。 余韻がなぁ……(>_<) ーーと、愚痴をここまでに出来れば良いのですけれど、まだまだ続いたりします。 ごめんなさい!! 驚いたのが真人くんの出自なのですよ。 いえ、真人くんと言えば本作品内で桜による不憫極まりない扱いを、その身に受けてしまう男の子なのですけれど、突然。 何の前触れもなしに、吹雪さんから「佐原家と言えば、お前も分かるだろう」と咲ちゃんに語られる、花面町における真人くんの実家の存在意義! これには、ビックリと言いますか、「えー(;´Д`)」と思いました^^; だって、順当にプレイを進めてきただけでは桜嫁となる五条家、つまりは咲ちゃんの実家にスポットライトが当てられてはいても、真人くんなんて、ただの実家がレストランを経営している三男くらいの描写しかなく。 いきなり転じる主題の重さに「え? 何? 何が??」と、なってしまったのです。 例えるなら、推理小説で今まで一度も出てこなかった登場人物が、「実はこういう経緯が過去にあったため、怨恨で被害者を殺しました」とネタバレされるような感覚で。 桜の樹を背景に吹雪さんと熱く交わされる真人くんとのやり取りも、「お? おぉぉ? そういう感じだったのね〜??」と、いまいちのめり込めずに眺めておりました。 あ。それを言うなら垂氷くんのシナリオもそうだと思うんですよ! あの最終場面で、「えぇぇ。真人くん生きてたの(;゚д゚)!?」ってお思いになった方も多いのでは……、と思っております。 真人くんの部屋の前で行われたあれら一連の流れが、咲ちゃんを何の未練もなく花面町に帰すための方便だっただとするならば、咲ちゃんが顔面蒼白で立ち去った後に、「あとは……お前次第だ。垂氷……」とか、「これで良かったのだろう? 垂氷……」とか、はたまた「…………」と無言で佇む吹雪さんの描写をワンシーンでも入れてくれたら、「あぁ!」と後で納得できる度合いが違いましたのに〜〜(>_<) あれなのでしょうか。 スタッフ様方の頭の中には既に当然の隠しシナリオとして、真人くんの生存や真人くんの実家の設定があったために、プレイヤーへの説明が疎かになってしまったのでしょうか……。 ーーと、こんな感じで。 はぁぁ(;´Д`) 非常に。 非常に勿体ないキャラクターだよ、吹雪さん(T-T)!! と、思わずにはいられませんでした〜。 が、そこを退け、「吹雪さん本人」のシナリオで読み進めるのであれば、 吹雪さんの名前の由来も、桜に寄り添う姿も。 けれど、桜の樹からは 何も語りかけてはもらえなかったという寂寥感も、何もかも。 全てをひっくるめて、吹雪さんを幸せにしてくれる存在に巡り会えたこと。 咲ちゃんと想いを交わせたことが、何よりも幸せに感じたルートであったと思っております(*´Ω`*)
真人くんが大好き(*^-^*)! そして、 よかった〜〜(T-T)vvvv 何が、って他キャラルートでは真人くんの辿る末路……ではないんですけれども。 彼が花裏に来たことによってもたらされた厄災が酷くて(⊃Д⊂)! いつもいつも、「あぁ、真人くんを心底幸せにしてあげたいよ〜」と思いながらのプレイだったんです。 なので! 最後の最後に真人くんをクリアしたときには感慨もひとしお(*´Д`) 幸せでございましたぁぁvvvv とは申しましても真人くんルートでも、彼が桜の樹に憑かれてしまうことは同じなんです。 けれども、その中で大きな違いが、咲ちゃんが【他の攻略キャラクターとの片手間に】真人くんを心配するのではなく、【真人くんのためだけに】その胸を痛め、解決策を探すために奔走してくれたことでした!! もうもう。 咲ちゃんの想いひとつで、真人くんの報われ度が半端なくーー。 「良かったね。良かったね〜〜(⊃Д⊂)!」と、満たされまくりでしたから(≧ω≦)vvvv 確かに、なぜ真人くんが咲ちゃんにあそこまで傾倒しているのか判然としない部分は残ります。 彼の家庭環境のことはシナリオ内で説明がされていませんから、真人くんが蔑ろにされている理由が佐原家に由来するものなのか。 それとも、ただ単に心無い両親だからなのか……。 分からないんですよね〜(>_<) ですから真人くんの咲ちゃんへ向ける愛情自体が、「それは本当に恋情なの? 執着から来るものではないの?」とも不安になってしまうのですけれどーー。 でも、良いんですよね(*^-^*)! 真人くんの願いが掬い上げられて。 それで咲ちゃんの傍らにいることが当然となる未来を手に入れられたのですから(≧ω≦)vvvv 正直ですね、真人くんの結末だって私自身が望んでいるようなHappyEndではありませんでした。 花裏の住人の皆が「依り代」に戻ってしまうのではなく、彼ら自身とも幸せになりたかった、と願ってしまうからです。 でも、こればかりは本作品に関わらずしょうがないことなんですよね。 現実世界から異世界にトリップしてしまったヒロインが、また元の世界に戻るとき、例えば、「空を見上げてみて。そうしたら、またいつでも会えるから」と大切な存在となってしまった異世界キャラクターに言われたとしましょう。 その場合、現実世界で空を見上げても、そのキャラクター自身に会えるわけではなく、そのキャラクターを彷彿とさせる「何か」に出会えるだけなんですものね。 そのようなエンディングを見るにつけ、「そうじゃない。ヒロインの側にして欲しいのは異世界キャラクターそのものなのに!」と歯がゆく思ってしまう私がいるのですけれど、でも。 このような場合(「流離譚」)の、ストーリーに大きな齟齬をもたらさない最上の終わり方なのだということも……納得しない訳にはいかなくーー。 一抹の寂寥感と共に、真人くんとの幸せを噛みしめる、というような状況でございました。 が、「花面側」の大団円としてまさに相応しい内容なのでしょう(*^-^*) 「想い出」だけではない、もっと確かなものとして花裏の住人みんなと幸せになりたかったけれど、それが叶わないのであれば。 咲ちゃんの笑顔に癒される日々で、真人くんが永く満たされますように。 真人くんが自分自身の居場所を見つけた、その幸福感のまま生涯を閉じることが出来ますように。 ーーそう、ほっこりほっこり見つめて終わることのできる真人くんシナリオでございました(*´Ω`*)
垂氷くん語りに関しましは、最初に叫ばせてくださいませ。 あのEDひとつでHappy系とか、納得いかぁぁん(ノ`Д´#)ノ≡┻┻ !!! ……ふぅはぁ。 これで少しは落ち着きました。ありがとうございます(笑) えぇとですね、未プレイの方で拙レビューを呼んで下さっている方を考慮してED内容を記載させていただきますのならーー 夏目漱石・著『夢十夜』内「第一夜」のような結末 だったな、と感じております。 えぇ、綺麗なんです。綺麗なんですよ? 実に【幻想的】なラストだったと思いますもの。 ですが、ですが、そうじゃないのです(>_<)! 私が辿りつきたかった恋愛EDは、そういう内容のものではなかった!! 私を含めですね、多くのプレイヤーの方々が垂氷くんEDに求めていたものは、もっとこう。 いわゆる、キャッキャウフフ的な?、恋愛濃度の濃ゆい喜色満面なものだったと思うのです。 垂氷くんルートのシナリオはEDにさしかかるまで、彼の咲ちゃんを忍ばずにはいられない想いが、ぎゅうぅ、と詰め込まれていて……。 その切なさが大好きでございました(*´Д`) 手を伸ばしてしまいたいのに逡巡してしまう思い。 けれど、この手を掴んで欲しいと願ってしまう恋い慕う気持ち! うわ〜〜。堪りませんでしたよぅ//// けれどですね。 ここで他社乙女タイトルを出して恐縮なのですが、その昔。 現代から異世界へ召喚されてしまった女子高校生が、その時空で己を守る「八葉」なる存在と出会う作品をプレイしたことがございます。 しかも、その中には人の身ではなく「怨霊」であるにも関わらず、その身を挺して傍にいてくれる人もおり……。 結果、その時空で「神子」と呼ばれ、清浄なるものの化身とまで謳われるようになった彼女は、それなのに。 「あなたが「怨霊」でも構わない」と、いわば不浄なる「彼」と添い遂げる道を選んでくれました。 ーーそんなですね、例え、人の身でなくても構わない。 むしろ人の身ではないことなんて、垂氷くんの場合すぐに分かっている訳ですから、そのままでも。 そこを推してどうにか辻褄を合わせて。 二人が幸せに寄り添う姿を堪能したかったのです〜〜(⊃Д⊂)!! うぅぅ。 小指に絡めたんだよね? 咲ちゃんは桜嫁さんなんでしょう?? そうしたらさ、例えば真人くんだけを花面に帰して、あとは手繰り寄せても良かったんじゃないかな。 垂氷くんとの【赤い糸】をさ……(T-T)!! と、思わずにはいられないのですが、まぁ、「咲ちゃん」が悪いわけではないのですよね。 そうではなくて、あのような展開を良しとした「シナリオ」自体の問題なんです、きっと。 ですが、そのように思っているつもりでも、 悲恋HappyEDは、ひとつのタイトルに二つも要らないよ(T-T)! それじゃあ、余韻だって拡散しちゃうし、何より。 【悲恋】に辿り着きたくて乙女をプレイしている訳じゃない〜〜〜(⊃Д⊂) という、ところがやはり最終感想でございましょうか。 垂氷くん自身は大好きなのに。 生真面目な性格も、記憶を繋いで生きるしか術がないことも。 切なくて、でも愛しくて大好きなのに……。 ふぇぇ。残念至極でございました〜〜〜(T-T) そして、ここまで来たからには蛇足な絶叫もして終わりにしたいと思います(笑) では、参りますよーーすぅぅ。 ショタHがないって、どういうことじゃ〜〜〜(;゚д゚)!!!??? あはは^^ 別段ですね、女豹な咲ちゃんが見たい訳ではないのですが、個人的に「ちっちゃいながらも、歯止めが効かなくなって夢中に掻き抱いて」しまう。 そんな垂氷くんを期待してしまっていたので、ここは勝手に落胆しただけでございます★ あぁぁ、ちみっこい垂氷くんに迫られるシチュとかあったら、もう最高だったのになぁぁ(*´Д`) と! 腐った意見をまき散らして(笑)、垂氷くん語りを閉じさせていただきますね(≧△≦)b 結論として、 「EDはちょっと記憶にとどめたくないけれど、垂氷くん自体は大好き設定だよ〜〜vvvv」 というところでお茶を濁させてくださいませ〜(*´Ω`*)
良かった! いわば、ヒーロー格の真人くんは別格として、【花裏】住人の中では陽向さんを最終攻略にして正解でしたvv だって、 甘酸っぱかったんですよ〜〜〜(≧ω≦)vvvv と、個人的には ほくほくのシナリオ&エンディングだったのですが、他キャラルートでの陽向ってば、その傍若無人っぷりが災いして、ホント嫌な奴なんですよねぇ(>_<) 可愛さのひと欠片もありませんでしたもの(笑) でも、その気ままでわがままなところが個別ルートでは、甘〜い魅力となるのですから、プレイがとても楽しかったです! 猫の化身である陽向は、元々、それはもう毛並みの良い愛玩動物ですからね^^ 花面にいる間も、たくさんの手によって可愛がられてきました。 けれど、旅館付きの猫ゆえに、陽向と向き合ってくれる「唯一人」の人には巡り会えずにいたのです。 「可愛い、可愛い^^」と褒めそやされはしてもずっと傍にいてくれることはなく、愛でる時間が終わったのならば、人間はいつか自分を通り過ぎていってしまう生き物。 それならば、この異空間に辿り着いた桜嫁が花裏を一時でも長らえさせてくれるのなら、彼女らの個性など知らずとも構わない。 「桜嫁」の存在があるだけで、寒くて寒くて凍えそうな肌が一瞬でも温まるのならばーー。 そう、願っていたはずなのに。 多くを考えず、望まず、花裏に棲みついていたはずなのに。 これまでに陽向が出会ってきた桜嫁とは違い、その帰り道が分からない、と途方に暮れる咲ちゃんは奇しくも多くの時間を共に過ごしてくれることとなったのです。 「桜嫁」という型通りの呼称には収まりきれない程の、笑顔も。 怒った顔も、拗ねる表情も。 自分が艶を含めてからかうと、頬を染めうつむく仕草も、何もかも。 全てが、陽向本人に向けられた感情で! 陽向のためだけに、咲ちゃんは振り向いてくれるのでした。 更には、そこに。 時間が経つにつれて、陽向を恋い慕うようになった彼女が無自覚に発する欲情の香り。 その芳香に、鼻の利く陽向自身が夢見心地で捕まってしまうのは自然の道理なのですよね(*´Д`) ですから、咲ちゃんが花面を捨てて、陽向のために花裏に残ると決めた恋愛EDはとても好きでした(*^-^*) 真人くんはきちんと花面に帰され、何の心配もなく。 ゆるやかに過ぎていく花裏の時間。 それは穏やかな日々でしたけれど、一刻一刻確実に終焉へと近づいているのです。 けれども咲ちゃんも陽向も、お互いの愛情があるから微笑んで過ごせるーー というものに、「はぅぁぁぁ(*´Д`)」と嘆息してしまいましたから! 実に「奇譚もの」らしい結末だったと思います^^ 他ルートでの陽向は悪役を一手に引き受けていたけれど、彼自身の個別ルートでは、その中に見え隠れする悲哀だとか、咲ちゃんへの興味本位が愛情に変わっていく様等を肌で感じ取ることができて幸せでございましたvvvv エンディングを含めて、「あぁ、良かったなぁ」とじんわり呟いてしまったルートでございます(*^-^*)
霧島さん! 貴方を真っ先に攻略して良かったよ〜〜(T-T) そうじゃなかったら、「えぇ、この作品て悲恋EDしかないの!?」って、誤解したまま先に進めなくなっていたかもしれない。 えぇ、冗談じゃなくですね、私のプレイ順が、「霧島さん → 垂氷くん →吹雪さん」だったためにね。 えぇ、どうしてもね、構えてしまう状況だった訳です^^; でも、そうは言いましても、霧島さんのBadEndも後味悪かった……orz だって、(ネタバレのため隠し文字!)「今にも事切れそうな霧島さんを「助けて欲しいのなら」と、瀕死の彼の前で陽向に凌辱」されるとか。 うわぁぁぁ(⊃Д⊂)! しかも、「襲われているさ中に霧島さん絶命。咲ちゃんも己の犯した過ちに……」って、あぁぁ(T-T)!! 救われない! 救われなさすぎるよ!! さすが、BadEnd〜〜(≧△≦)b★ アレ? 何やら、最初と最後でEDに関する感想が異なっておりますが(笑)、どういうことかと言いますと。 「BadEndとしては上等! けれど、個人的にはもう見返したくない★」 と、いうことでございましょうか(*´艸`) あ! でもですね、もう一つのBadEndは好みでしたぁぁ//// 終焉に向けて加速する花裏。 一人。また一人と姿を消してしまう住人。 真人くんを花面に帰している咲ちゃんに心残りはなく、最後の「その時」まで霧島さんと体を絡め合うーー というもので^^ うんうん、こういうのは堪りません(≧ω≦)vv 向かう先は暗闇なのだけれど、その中でも二人が共にいられるのであれば……。的なシチュは大好物でございますから(〃ノωノ)vvvv もちろん^^ 霧島さんは、個別ルート&EDを通して彼と幸せになれるという、当たり前だけれど本作にとってはかなり得難い幸福感に満たされているところも大好きでございます(*^-^*) まぁ、全部が全部&全員が全員。 幸せで終われないのは「冬桜抄」テイストなので、そこはどうしようもないんですけどね^^; 霧島さんは、その性根が真面目で一途なところ。 でも、その内面では深い後悔に苛(さいな)まれているところなんかに、随分惹き寄せられました//// 二人が花面の明るい空の下で、これからはたくさん笑って、たくさん幸せになってくれると良いなぁ、と願っております(*´Ω`*)! ーー以上で、キャラクター語りを終了させていただきます。 「好きを根底に」なんて言っておきながら、随分と辛口評価しかしてなかったですよね。 ごめんなさい(>_<)!! 本作品は18禁を謳っている作品ではあるのですが、それが上手く作用しているかは……半々かも、と思っております。 まず、淫靡な世界観を醸し出すのに功を奏しているのが、BadEnd系。 あれらには成人シーンがないと説得力が半減だと感じましたから(*´-`*) けれど……んんん。 肝心のHappy系アダルトシーンはどうなのかな? と思ってしまいます。 幸せになるために契りを結ぶはずの二人が、その契りを経て切ない結末に向かってしまうのならば……プレイをしていても……ごめんなさい。 寂しくなってしまって(;´Д`) それならば、無理に成人描写を絡めなくとも、と考えたりで。 結局はシーン回想に、真人くんと陽向さんだけに会いに通っている私がいます(笑) 本作品は処女作ということで、発売元のMead様も手探り状態だったのだと思いますし、もし次回作を検討していただけるのであれば、 悲恋は一作品にひとつで十分です(*´-`*) 恋愛エンディグは是非、ベッタベタの こてっこてな幸せ感満載でお願い致します(≧ω≦)vvvv ということをお伝えしたいです〜^^ 18禁乙女も今はたくさん世に出ておりますが、和風ものでの作品は少ないかと存じます。 ですので、少ぅしEDを見る順番で最後の幸せな余韻を残せるかどうか、賭けなタイトルではありますが(笑) 終わりゆく時間の中でいつの間にか浸食されていくかのような、静かで深い愛情が気になるのであればーー。一期一会と申しますし、お手に取ってみても良いのではないでしょうか(*^-^*) 私は吹雪さん、垂氷くん、陽向さん、霧島さん。そして、真人くん!! 彼らと出会えて幸せな作品だったと思っております^^ (って、これじゃあ全員じゃん!(笑) ) |
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(2013.05.30 UP) |
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