ロミオ ジュリエット





メーカー

(2014年03月27日発売【PSP】)


「ロミオ&ジュリエット」のバナーに使用されている画像の著作権は、アートムーヴ様に帰属します。



ストーリー

人間とヴァンパイアの和平が成され、国民がようやく一つとなったヴェローナ公国。
これは、かの融和政策が施行されてから半年後の物語ーー。

共存が果たされたとは言え、まだまだ人間とヴァンパイアとの本当の意味での意識格差を取り払うことは難しいと実感している日々の中、ヴァンパイアへの無差別襲撃事件が頻発するようになりました。
どうやらそれは、公国を支配下に収めたい第三国が暗躍しているらしい、ということが判明します。
そこで一計を案じたのが大公エスカラス本人。
人間とヴァンパイアが手に手を取り合って確固たる絆を築いているのだと知らしめんがために、第三国を公国へ招待すると言うのです。

その目的は、何と両種が出演する演劇を見せること!

文化意識の高い第三国にならば有益な働きかけになると判断した故でした。
荒唐無稽に思えるその案は、メインキャストが全員 国の要人であるということから、更に大きな波紋を呼びます。

演劇内における紅一点・ヒロイン役を命じられたジュリエット・キャピュレットは、奇しくも融和政策施行時に苦楽を共にした彼ら全員と、再び相まみえることになりました。
懐かしい顔ぶれとの中に始まる新しき日々。
その中で、ジュリエットは無事にヒロインを務めあげ、第三国への威嚇とすることが出来るのでしょうか。
そして、より近しい関係となった「彼」との恋の行方はーー?



ゲームの流れ

【opening】【1st process】〜【9th process】【final process】までがゲーム期間となります。
各章の選択肢により好感度を上昇させ、その累積値によって各種恋愛エンディングを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。苗字は固定。但し、公式ネームだとボイス呼びありです(≧ω≦)!
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")& 好感度累計値(ステータス画面)あり♪

【opening】【1st process】〜【9th process】【final process】の章仕立てで進んでいきます。
冒頭でキャラクターを選択することになり、[ 1st process ] からは個別シナリオ展開となります。
会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプの、アドベンチャー形式乙女です。

各キャラクターのエンディングは4種類。
*
ベストEND:1種。グッドEND:1種。恋愛途上系END:2種が大体の内訳です。
(エスカラスのみ、ベストENDが更に分岐)(全てのエンディングにCG&シーン登録あり)
キャラクター一人分のベストENDをクリアするごとに、ご褒美シナリオがOPEN。
(ボイス有りのショート・ショート。CG回収率に含まれています)



総評 ★★★

エスカラス様、万歳(≧ω≦)!!

本作品はこれに尽きるかな、と思っておりました
vv

えと……、本編『VS』で「うが〜(;´Д`)!」と叫んでしまったヒロイン・ジュリエット嬢なのですが、そのヒロイン像に関しましては今作でも、あまり変わりはないと思います。
相変わらず、芯を持って事に臨んでいるようでいて、頭の中は軽い感じかと。
(暴言申し訳ありません(´人`))
けれど、それも仕方ないのかな、と考え直しました。
多分ですね。多分なんですけれど……。
【攻略キャラクターに見せ場を作ろうとするRose様側の意欲が、逆にヒロインの活躍の場を奪ってしまった】のではないだろうか、と感じましたので(*´-`*)
ですから、今作に関しましても本編『VS』同様、ヒロインに憧憬を持つのではなく、攻略キャラクターありきで楽しんだ方が何倍も傾倒できる内容になっていると思います^^

ですが、その中で群を抜いておりましたのが【エスカラス様ルート】!
個人的に彼のストーリーが、今作の「真相ルート」なのではないかと解釈しております。
それくらい、何と!

ヒロイン・ジュリエットが格好良い(≧ω≦)!!

これは得難いですよ〜〜(笑)
もしも、最愛キャラへの愛情を置いておいても、シナリオこそを楽しみたい♪ という嗜好の方であれば、エスカラス様を最終プレイに致しましたら胸がスッとするはず!
全ての攻略キャラクターに優しいエンディングを迎えられますから(*^-^*)


今作は本編『VS』の続編……と言いますか、俗に言うファンディスクに相当するものだと解釈しておりましたので、
各種エンディングにBAD系がないことが素晴らしいとも感じております!
Best 以外の結末でも、全てが恋人未満恋愛途上、という内容でしたのでその後に思いを馳せることが楽しかったのですよ〜(
ノωノ)vv

シナリオ自体も本編の全15章から、全10章でエンディングを迎えられるようになっておりますため、プレイ時間が格段に短くなっているかと。
初周で6時間強。
2周目からは共通シナリオ部分をジャンプしまして、4〜5時間でクリア出来るのではないでしょうか^^

今作は、本編『VS』のロミオルート:恋愛なし大団円ENDから始まっておりますので、必要以上に甘い訳でもなく。けれど、国の情勢よりも恋愛に重きを置いた内容になっていることから、本編で好きになった「彼」をもう一度、違った角度から幸せにしてあげられることが幸せ
vv
ただ、本編でのネタバレを微妙にされているルートもございましたため、ネタバレを避けたい方は『VS』後にプレイされることをお勧め致します(´人`)

私はキャラクターとだけではなく、ヴェローナ公国という、いち公国の行く末。
ヴァンパイアとの攻防を終結させた後の、諸外国との国交までもを含めたハッピーエンドを見届けることが出来て、本当に良かったと感じております(*^-^*)!!



登場キャラ(cv.)

ロミオ=モンタギュー(cv.櫻井 孝宏)ヴァンパイアの王。モンタギュー家当主。
 気高く、誇り高くあろうとしている青年。本当は "好きな子ほどいじめたい" という天邪鬼な部分も。


マキューシオ=エテルナ(cv.遊佐 浩二)ロミオの従者。ヴァンパイアの貴族。
 白皙の美青年。ロミオのみに盲従しており、彼以外のことには関心がない。


ロレンス=グロブス(cv.羽多野 渉)ハンター。教会の総責任者。
 口数は少ないが、安心して背中を任せることのできる頼れる男性。


パリス=ヴェロナ(cv.木村 良平)ハンター。大公の次期後継者。
 品行方正、柔和な態度と笑顔で人を惹きつけてやまない人。ジュリエットの元・婚約者。

エスカラス=ヴェロナ(cv.井上 和彦)ヴェローナ国大公。人間とヴァンパイアの混血。400歳。
 長寿のため様々なことに造詣は深いが、どこか抜けている憎めない紳士。


ベンヴォーリオ=モンタギュー(cv.子安 武人)ロミオの従兄弟。
 人懐こく、磊落な性格のため融和派の良き理解者となってくれるヴァンパイア界の重鎮。


ウィリアム=シェイクスピア(cv.小野 友樹)ヴェローナ公国随一の薬師。
 他者と波風を立てることなく、穏やかな物腰で接する人。

ティボルト=キャピュレット(cv.細谷 佳正)ジュリエットの従兄弟。
 幼い頃よりジュリエットだけを見つめてきた青年。先のヴァンパイア協議を経て、逞しい思考を持つように。

(2014.06.10 UP)