黒蝶のサイケデリカ





メーカー

(2015年01月29日発売【PS Vita】)


「黒蝶のサイケデリカ」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社様に帰属します。



ストーリー

大好きな家族。
大切なあの人。

穏やかな日々を過ごしていたはずなのに、湊戸アイ
(高校2年生)は見知らぬ館の中で目を覚まします。
状況を呑み込めず戸惑っていると、耳に聞こえてきたのは獣が咆哮する様な悲鳴。
突如、化け物のような何かに襲われようとしたアイでしたが、同じように館で目覚めたという青年、そして、銃を手に持つ仮面の青年に助けられ、窮地を脱することが出来たのでした。

安堵したのも束の間。
アイは自分の記憶が何ひとつ残っていないことに愕然とします。
それは居合わせた青年も同様のようで、協力し合いながら館を探索することになるのでした。

やがて、館で目覚めたという他にも記憶を持たない青年たちがアイの元に集い、館に点在する化け物を倒しながら、館を脱出するための【欠片】を集め始めます。
【欠片】を手にする度、蘇ってくる記憶の断片。
それは嬉しいことのはずなのに呼び起こしてはいけない何かまで蘇ってくるようで、胸のつかえを覚え始めるアイでした。

ーーアイは無事に館を出ることが出来るのでしょうか。
また、アイの記憶は元に戻るのでしょうか。
そして。
その時、アイの手を取り、隣で笑いかけてくれる「彼」は誰なのでしょうか?



ゲームの流れ

【序章】【1章】〜【7章】【終章】までがゲーム期間。
* 明確な日付設定はありません。
好感度を累積するゲーム【ではなく】、シナリオの解放率によって各種恋愛エンディングを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。(但し、公式ネームだと名前を呼んでもらえます!)
主人公ボイス有り。(ボイスの ON/OFF 機能付き)
CG鑑賞&シーン回想あり。
好感度上昇確認システム(愛キャッチ)、 好感度累計値(ステータス画面)共に無し。

明確な日付設定はありませんが章立てで推移。
*【序章】から【結章】まで、個別ルートではなくストーリーメインで進むと考えた方が良いです。
* 各章にある選択肢から各種ED、もしくは個別パートへ移行する形。
好感度累積からエンディングが分岐するのではなく、シナリオ&ショートエピソードの解放率で分岐。
股掛けエンディングは存在しませんので一途プレイのみ。
【FLOWCHART】:序章から結章までのプレイ経過が一目で分かります。
(既読率をMAXにするためには、全選択肢を選ぶ必要あり。でも、とても便利な機能です^^)
【黒蝶狩り】:飛び交う黒蝶を銃で乱射してポイントを稼ぐミニゲーム。
* 画面を指でスライドさせて、万遍なく照準を合わせると好成績を叩き出しやすいです。
* 稼いだポイントは [ ショートストーリー ] 解放に使います。
* ミニゲームの成績はトロフィーに関わっています。
キャラクターに沿った選択肢を選んでいくと、該当キャラの【ショートストーリー】がOPEN。
* シナリオによってはポイントを支払って読むものもあります。
(CGコンプ率にも関係あり)

恋愛エンディングは2種類。
* いわゆる【HAPPY END】【BAD END】に分岐します。(両エンディングのシーン登録あり)
おまけとして【ALUBUM】あり。
* [ GALLERY ][ MOVIE ][ BGM ][ FLOWCHART ][ MEMORIES ] コンテンツを収納。
CGコンプ後の「御褒美CG」無しでしたorz



総評 ★★★★☆

おぉぉぉぉ、面白かったです〜(≧ω≦)vv
本当の、本当に。

面白かったんですよ〜〜〜(*´Д`)!!!!

と、息せき荒く息巻いてしまうのですが
(日本語も変ですが(笑))、それは【シナリオ】の話であって、【ゲーム性】として捉えた時にはどうかな?
人によって感じ方は変わるかも(>_<) ……と、密かに思っております。

まずは、マイナス点かな、と思われる部分を抽出。

* 選択肢が少ない。
* そもそも、選択肢自体が [ 好感度を累積するための選択肢 ] という存在ではない。
* 選択肢が分岐点を決めるだけの役割なので、ゲームをしている、というよりはノベルを読んでいるような感覚に近い。

次に、わたし的プラス点を列挙。

* ミニゲームが簡単で助かる^^
* 選択肢そのものは少ないけれど、一人のキャラクターに沿ってストーリーを進めると、付随したSSが解放されていくので、読み進めていくことに達成感がある。
* 意外とエンディングの分岐点を探すのが難しく、何が引き鉄になっているのか実はよく分かっていない(笑)
(やり応えがある♪)
* 確かにノベル的ゲームなのですが、敢えて、

【乙女ゲーム】にこのオチを持ってきた素晴らしさ

が光っていると思う(*´Д`)!!
* よって、フルコンプ後の充足感がひとしお(⊃Д⊂)
vvvv

ーーという感じなのですが、伝わっているでしょうか^^;

ストーリーのオチとしては多分、救いがないものを選んでいると思われます。
が、そこで終わらないんです。
きちんと救済を用意してくれているので、わたし的には全てを呑み込むことが出来ました。
本当に素晴らしいと思っています(*^-^*)!


私の一日の自由時間はそれほど多くないと思っているのですが、それでも。
本作品の全体を俯瞰すると、あっという間にフルコン出来てしまうシナリオの長さだと感じますが、う〜ん。
それでも全然構わないと思えるんですよね。
仕上がりが優しいため、感情が持って行かれてしまうんです(
ノωノ)

システム周りも実に快適ですし、"プレイするなら、じっくりやり込む方が好きなんだけど(>_<)" と難色を示される方でなければ。
お手に取って見て、目からウロコ(;゚д゚)! と感じ取れるような作品でしたと、是非、お勧めさせていただきたいです(*´Ω`*)
vvvv



登場キャラ(cv.)

緋影(cv.石川 界人)二連黒子の青年。
 アイが一番最初に館で出会う青年。沈着冷静で的確な判断が出来る。いわゆる "ツンデレ" さん(笑)


山都(cv.細谷 佳正)三白眼の青年。
 ぶっきらぼうなもの言いをし、とにかく館から出ようともがく青年。

鴉翅(cv.柿原 徹也)ピアスの青年。

 その言動から軽薄に思われがちだが、自分の "守りたいもの" のために逃げずに立ち向かう青年。

鉤翅(cv.鳥海 浩輔)タレ目の青年。
 穏やかな空気を纏う、メンバーのまとめ役。アイを特に気に懸けてくれる。

紋白(cv.松岡 禎丞)狐面をかぶった青年。
 館に着いた時、アイを助けてくれた仮面の青年。アイに味方してくれるようになる。

(2015.02.10 UP)