Princess Arthur





メーカー

(2013年03月28日発売【PSP】)

「PrincessArthur」のアイコンに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社様に帰属します。



ストーリー

覇王として名を馳せた先の王が亡くなった後、次なる王を戴くため王都・キャメロットにて聖剣を引き抜く儀式が行われました。
その聖剣には神意が宿されているため、突き刺さった土台から剣を引き抜けた者のみが王に相応しいとされているのです。
が、聖剣を引き抜いてしまったのは。
聖剣に選ばれたのはーー。

年端もいかない城下暮らしの少女・アルでした!

アルはその瞬間から臣民に好奇の目と嫉妬の目にさらされますが、王を守るために集っている【円卓の騎士】。
そして、永きに渡りブリテンの王家に仕えてきた魔法使い・マーリンによって厚く守られます。

城内にてアルのために尽力してくれる人々の協力を得ながら、日々、一国を統べる王として相応しくあるよう研鑚し続けるアル。
その姿に、いつしか民衆の心は動かされ、円卓の騎士達からも心よりの忠誠を誓われるようになるのでした。


思いがけずも国を担う王となったアルは、自分の望む形での統治を行うことが出来るのでしょうか。
そして、常に一番傍で守り抜いてくれた騎士である「彼」との恋の結末は……?



ゲームの流れ

【序章】【1章】〜【8章】【終章】までがゲーム期間。
* 明確な日付設定はありません。
会話選択肢にて好感度を上昇させ、その累積値で各種恋愛エンディングを目指すアドベンチャー形式。



システム

主人公の名前変更可能。(但し、公式ネームだと名前を呼んでもらえます!)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想あり。
好感度上昇確認システム(愛キャッチ)は有り。 好感度累計値(ステータス画面)も有り。

明確な日付設定はありませんが、【序章】【1章〜8章】【終章】と章立てで推移していきます。
*【序章+1〜4章】:共通パート。
*【5章】:ペアパート。
*【6〜8章+終章】個別パート&各種エンディング。
会話選択肢による好感度累積からエンディングが分岐するアドベンチャー形式。
股掛けエンディングは存在しませんので一途プレイのみ。
[ chronicle ][ ROUTE ] システムによって、序章から終章までのプレイ経過が一目で分かります。
(既読率をMAXにするためには、全選択肢を選ぶ必要あり。でも、とても便利な機能です^^)

恋愛エンディングは2種類。
* いわゆる【HAPPY END】【BAD END】に好感度累積値で分岐します。
(両エンディングのシーン登録あり)
おまけコンテンツとして【Shop】あり。
* MAP探索時やエンディング終了時に入手できる [ 水晶石の欠片 ] を支払って、ラフCG、御褒美CG、ボイスなしSS等を購入します。
(CGのコンプリート率にも関わっています)
CGコンプ後の「御褒美CG」ありです^^



総評 ★★★★☆

面白かったですよ〜〜(≧ω≦)vvvv

これは確かに、「グラフィックに癖がある」「西洋ファンタジーが不得手」などの苦手意識がある方以外にはあまねくお勧め出来る作品だと思いました!!

それなのに、私の評価では「星4」に落ち着いてしまった理由……。
それはひとえに私個人の問題でございます。

まず、「星-0.5」は、
【シナリオの伏線が回収されないままエンディングとなる】という点。
これはキャラクターによっても開きがありますが、大概、シナリオ中「おぉ(≧ω≦)! この先どうなるの
////」という乙女的に盛り上がる問題が発生します。
が、エンディングで二人が結ばれたところで「めでたし、めでたし」。
その後の説明がありません^^;

その次の「星-0.5」は、私個人が本作品と似た傾向の小説群を読んでいたことがある、ということでした。
きっと、それらを未読であったならば。
本作品を初めてプレイしたのであれば、「うわぁ(
*´Д`)!!」と感動せずにはいられない【王としての飛躍】が盛り込まれていたのだと信じて疑いません。
ですが、私には既視感のある展開でございましたため、そこまでの高揚感を受けなかった……orz
という印象に落ち着いてしまったのです。
これは自分でも「もったいないなぁ(;´Д`)」と感じている部分でございました。

という合計「星1コ」分の差引きはございますが、

* ヒロイン・アルは前向きで頑張り屋さんで、周囲への感謝を忘れない健気な少女。
* 王となったアルを支える円卓の騎士、並びに魔法使いマーリンには溢れんばかりの魅力(
ノωノ)!
* シナリオ展開の大筋は同じですが、
キャラクターによって当てられる焦点が違いますため、異なる切り口から楽しむことが出来る!!
* 累積好感度によるBAD ENDもアルを裏切るようなものではなく、
【アルを想った上での悲恋】という形。

という、惹き込まれずにはいられない【アルを一途に想う】恋愛譚が繰り広げられていきます(≧ω≦)!!

特に何と言いましても、【王と騎士】
(もしくは魔法使い)という何ともストイックな。もしくは禁断的な。
「この先も「彼」に踏み込んでしまって良いの?」
「王たる自分が誰か一人だけのものになってしまって良いの??」
という、ときめかずにはいられないシチュエーションの数々にもぉ、うっとりしてしまうのでございました〜〜(*´Д`)
vvvv


[ 選択肢ジャンプ ] という一発ですぐに選択肢を行き来できる機能はございませんが、便利な [ chronicle ] 機能のお陰で、自分が今、
全体のどこまでをプレイ出来ているのか一目で分かるようになっております^^
「既読スキップ」もかなりのスピードでしたので、ストレスに感じられる方は少ないのではないでしょうか。

以上、システム周りも快適でございますし、伏線の回収の甘さという詰めに緩い部分はございますが、そこを補って余りあるキャラクター達の魅力(≧ω≦)!!
そうなんです。メインキャラクターのみならず、サブキャラクターとして登場する面々も本当に素敵なシナリオばかりで、
全員を攻略対象にして欲しい! と思わずにはいられませんでした。
(女性キャラクターたちとは厚い友情エンドを是非(≧ω≦)!)

ですので、

王道で、胸が締め付けられるような。甘酸っぱくも目が離せなくなってしまう。

そんな作品をプレイしてみたい、とお思いの方に強くお薦めしたい作品でございました(*^-^*)!!



登場キャラ(cv.)

ランスロット(cv.小野 友樹)円卓の騎士筆頭。
 常に穏やかで良識のある、誠実な信の置ける円卓筆頭。"エヴァイラス" を持つ。


ガウェイン(cv.谷山 紀章)円卓の騎士。
 軽々と戦斧を手繰る剛腕の持ち主。性格もカラリとしている。

トリスタン(cv.子安 武人)円卓の騎士。(非在住)

 先王に誰よりも近かった騎士。アルが王となった頃には城から出てしまっていた。

ガラハッド(cv.岡本 信彦)円卓の騎士。
 最年少ながらに天賦の才能に恵まれた白皙の美少年。

モードレッド(cv.細谷 佳正)円卓の騎士。
 女性の扱いに長けた艶のある騎士。最初からアルに親身に接してくれる。


マーリン(cv.置鮎 龍太郎)城仕えの魔法使い。
 ブリテン王国に永く仕えている伝説の魔法使い。長寿だが、見目は婀娜めいた壮年のまま。

(2014.07.21 UP)