乙女【紹介】目次 『オルフレ』攻略 『オルフレ』感想







オルフレール 〜 幸福の花束〜



メーカー

(2016年01月26日【PS Vita】)/(2015年01月30日発売【Win】18禁


「オルフレール 〜幸福の花束〜」のアイコンに使用されている画像の著作権は、ヒューネックス株式会社様、および 株式会社シュピール様に帰属します。



ストーリー

ーー小国ではあるが、気候や自然に恵まれ、貿易業も栄えているアンゼリア国が舞台。
(時代は近世頃)

アンゼリア国では国王亡き今、二人の王子の間で王権が分立し国政が荒れ、国からの搾取に憤った一部の国民がレジスタンスとなり、更に無辜の民から略奪を繰り返すため荒廃していました。
レジスタンスから罪なき国民を救うため活動をしているヴァルト騎士団はある日、盗賊団に強奪され尽くした寒村・
サンディッヒから唯一の生き残りである少女・クレアを救出します。
その折、盗賊団の特徴を覚えていたクレアは、その身を狙われることに。

クレアを守るため、そして、盗賊団をあぶり出すために、屋敷へ匿うこと決めたのは、彼女を救ったヴァルト騎士団団長であるアデル・リード本人でした。
「侯爵」という高い身分を持つ彼は、しかし、肩書にとらわれない鷹揚で優しい青年だったため、一瞬にして全ての幸福を奪われたクレアも、自身の寂寥感を閉じ込め、屋敷で働くことで命を救われた恩返しをしようと心に誓います。

更に、クレアの異変をすぐに察知できるように、リード家四兄弟誰かの
専属メイドにする、と告げられたクレアは戸惑いながらも、「彼」を自身の主人に選ぶのでした。
メイドとして近く「彼」に仕えることになったクレアは、真心を込めて日々尽くしていきます。
そんなクレアに「彼」もまた心を許し始め、日を追うごとに優しくなっていく「彼」の態度にクレアも喜びを感じるのでした。
やがて、その気持ちから温かな想いが生まれーー。


メイドとして主人を想うことは許されないクレア。
諦めなければ、と思いながらも、膨らんでしまう「彼」への思慕。
切なく揺れるクレアの心情とは別に、彼女を亡き者にしようと暗躍する一派も行動を止めることはありません。

リード家に住まうクレアは、最後までその身を守ることは出来るのでしょうか。
そして、全ての決着がつく頃、「彼」への想いはどのような実を結んでいるのでしょうか。



ゲームの流れ

明確な日付設定はありません。ヒロイン・クレアや騎士団が抱える問題が解決するまでがゲーム期間。
選択肢選択により好感度を累積しながら、共通パートから個別パートに入り各種恋愛EDを目指します。
誰の専属になるかを選ぶまでが [ 共通パート ] 。
* それ以降は、エンディングまで [ 個別パート ] となります。
股掛けイベント&エンディングがありますので、本命以外に対象キャラの好感度も上げる必要あり。
複数人でのアダルトシーンを暗喩するENDはありますが、いわゆる『凌辱系』はありません。



システム

主人公の名前変更可能。
(但し、デフォルト名でも下の名前は呼ばれませんが、苗字呼びはあります^^)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想(充実の一言!)有り。
*【EDリスト】有り。
(リストのみ。END再生は [ シーン回想 ] にて)
好感度上昇確認システム(「矢印」のエフェクト)有り& 好感度累計値(ステータス画面)無し。
次のチャプターに飛べる [ チャプタージャンプ ] & バックログからの [ 巻戻し ] 機能有り。
(但し、個人的にはチャプタージャンプではなく、既読スキップの方が使い勝手が良いと感じています)

各キャラクター、個人としての恋愛ENDは【HAPPY系 / BAD系】の2種類。
* その他に本命以外のキャラクターと組合せた【複数人END】もあり、全ENDにCGが有ります。
おまけコンテンツとして【Extra】有り。
* [ Event CG / Sound / Scene / Ending List / Voice Collection / Clock Mode ] 収蔵。
* [ Voice Collection ] → 登録した音声が聞けます。
* [ Clock Mode ] → 文字通りの時計機能。



総評 ★★★

まず、初めに留意点をひとつ。

本作品は元【18禁】の移植作品です(´人`)

ということですが、やっぱり、これを知っているのと知らずに買ってしまったのでは驚愕度が違うと思いますので(笑)、念のために注意喚起しておきますね^^
そして、元の作品が
[ 複数人での艶行為 ] も果敢に表現しているものとなっておりますから、本作品にもそれらを暗喩した行間がたくさんございました。
もちろん、一般作として発売されているため、即座に暗転するか、
[ キスまでの行為 ] として表現を変えています。
なので、もし " アダルト描写苦手なんだけど〜(>_<) " と及び腰になってしまう方がいらっしゃいましたら、そこまで身構える必要はございませんよ、と進言させてくださいませ。
まぁ、" 微塵もダメ(>_<)!!" という方でない限り、大丈夫なぼかし具合になっているはずです^^

そして、元が成人乙女作品ということであれば、気になってしまうのが「ヒロインが蹂躙されてしまう展開はあるのだろうか(;´Д`)」ということかとも思うのですが
(私は気になります)、そこも大丈夫!
複数人での行為を暗喩したENDも確かにございますし、中には病んでしまうような展開もございました。
が、

ヒロインを愛するが故

という、各キャラからの [ 愛情 ] が根底にありますので、ウハウハでございます
vv(何が(笑))

また。肝心のシナリオ展開はーー。
ライター様が一人ではなくお二人で書き上げていらっしゃるものなので、プレイされた方なら容易に想像がつくかと思いますが、[ ルイス / ノア / カイン ] 組。[ アデル / ザック / フィル ] 組に分かれており、若干……。
中身の吸引力が違うかもしれません。
が、私自身はキャラの魅力に参ってしまって、「展開が速い」ともっぱらの評判である(笑)騎士組が大好きでございますので、だからと言った優劣はないかと感じております。
まぁ、どちらにしても、

シナリオは短い部類に入るかと(≧△≦)b★

更に、村娘のヒロインがむやみやたらと虐げられることもございませんし、四兄弟からは顕在もあり、潜在もありの愛情をたぷたぷと注がれますので、穏やかな気持ちのままプレイできる作品だともお勧めさせてください(
*´∀`)ノシ!


システム周りも快適で、周回プレイも苦になりません。
初周で、5〜6時間。2周目からも、ほぼ全キャラ個別パートばかりになりますので、押し並べて、同様の時間が掛かるかと思います。
が、プレイしてるとあっという間に時間が過ぎてしまうんですよね。
何より、END数が豊富でしたので、それを集めるのも楽しくて(≧ω≦)
vv

*
個性がはっきり分かれている四兄弟の専属メイドとして誠心誠意尽くし、やがては嫁ぐ気満々(笑)
* 一人だけに愛されるのも良いけれど、Anotherとしてなら、つまみ食いもOK♪
* ヒロインの設定が捨て置かれない、小国、もしくは騎士団の顛末も見てみたい!

と思われる方に、無難にお勧めできる良作です(
*^-^*)
最後には、「うぁぁ。元の18禁作品もプレイしたくなる〜(*´Д`)
vvvv」という自分への誘惑を断ち切るのに懸命にならなければいけない作品かもしれません(笑)



登場キャラ(cv.)

ルイス(cv.須賀 紀哉)リード侯爵家長男。当主の座は辞退し、起業する。
    沈着冷静で才覚ある男性。リード家、そしてヴァルト騎士団を支えるためならば手段を選ばない。


アデル(cv.土門 熱)リード公爵家次男、且つ、リード家当主。ヴァルト騎士団団長。
    騎士としての才能に満ち、鷹揚で頼りがいのある人格のため、多くの者に慕われている。


ザック(cv.寺竹 順)リード公爵家三男。ヴァルト騎士団団員。
    明朗快活な青年で、団長であるアデルを慕っている。クレアを一目見て気に入る。


ノア(cv.あさぎ 夕)リード公爵家四男。騎士学園で修学中。
    父親との確執があり、屋敷に籠りがちになっているが、その実は知性ある穏やかな青年。


フィル(cv.佐和 真中)カーター男爵家嫡男。ヴァルト騎士団副団長。
    猪突猛進になりがちな団長・アデルを支える、深謀遠慮な副団長。女性経験は豊富。


カイン(cv.雨冠類)コーエン男爵家次男。クレアの幼馴染。
    爵位ある身分ながら平民のクレアに分け隔てなく接していた、同い年の青年。クレアの淡い初恋の相手。

(2017.03.22 UP)



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