NOISE VOICE OF SNOW




【END.0】に関するネタバレ考察はしていませんが、「0」EDに対する感想は述べています。
正直、好意的な内容ではありませんので、お好きな方はどうぞ回避なさってくださいm(_ _)m

(「0」ED以外のシナリオに関しては愛情込めているつもりです^^)





前作の『Diary』が個人的に何もかも(シナリオ、キャラクター、ED仕様)がツボだったため、今作もドキドキと発売を楽しみに待っていました(*^-^*)
実際に購入してみての感想はーー。
以下、箇条書きにて個人的プラス評価を投下。

主人公・マナちゃんを云わば『ネガ・ポジ』でプレイできるシナリオが面白い^^
登場してくる脇キャラ全員を攻略できてしまうなんて凄い!!

そして、ここから先はマイナス評価ですが……。

マフィアが題材なので、BadENDがDeadENDになってしまうのは想定済み。
    でも! シナリオ内にここまで性的描写が絡んでくるとは思わなかった〜(>_<)
マナちゃんが内向的な性格、というのは個人的に大好きだけれど、それにしては自虐的……と言うか、自分を
    卑下する思考が多すぎて辟易してしまう。
それに絡んで、地の文章が判りにくい。呼称、視点を統一して欲しい。


が、こんな感情よりも上回るのがやはり、

攻略キャラクターの魅力は最高(≧ω≦)vvvv

という感想でした^^


本タイトルでは攻略キャラクターへの好感度の他に、主人公の立ち位置を変える【光闇値】という設定がありまして、その値によって「光ルート」では彼らディクスの実働を知らないまま、心の拠り所として攻略キャラクターの精神面を支える内向的な主人公になりますし、逆に「闇ルート」に乗った場合には、ディクスの幹部メンバーを実際に戦闘員として支える積極的な姿勢が窺える主人公になるのです。
どのように攻略キャラクターに接したいかはプレイする人によって異なるでしょうし、勝気な主人公がサッパリしていて好ましいと思う方もいれば、大人しく控え目だけれど彼だけを見つめる主人公が好きだ、と思う方もいるでしょうから、このタイプ別&ルート分けは実に素晴らしい仕様だと感じました(*^-^*)

因みに私は控え目なタイプの主人公が乙女においては大好きで、主人公自身に何か特殊な能力がある場合にはそれをフルに活かして彼の背中を守る、という設定が胸をすいて好きなのですが、そうでない場合。
純粋な「控え目ちゃん」が主人公でいる場合には、その純真さこそが攻略キャラクターの求めるもので、主人公の存在があるからこそ、彼自身の強さを発揮するすることが出来る、というメンタルを支える濃度が高いシナリオが好きなのです(ノωノ)キャ
ですから、このルート分岐は嬉しかったのです〜^^

あぁ、でも。
この【タイプ別&ルート分け】に付随してくる(私にとっての)マイナス評価なのですけれど……。

「闇ルート」に分岐した主人公・マナちゃんは、その実力が伴ううちに軽減されている……と言いますか、180度性格設定が変わって随分と「闇世界の女性」に染まりきっていましたが(ED到達で彼女のそんな姿を見ると、それはそれで複雑でしたけれど^^;)、何より「光ルート」のマナちゃんが自分を卑下しすぎてのるにウンザリ(;´Д`)

いや、上記で説明した通り、控え目&穏やかな性格の主人公が好みではあるのですけれど、「光ルート」のマナちゃんはあまりに……。
自分の存在を肯定的評価が出来ないから(「私なんかのどこが〜」という思考多し!)、攻略キャラクターからの愛情に気づけなさすぎて、あまりに鈍感すぎる!!
1周目はまだ読み流せるとしても、それが2周目、3周目ともなれば鼻につきます。
「控え目な言動」というものと、キャラクターからの愛情を「信じられない」ということは違うと思うのです。
しかも、「私なんて〜」と言っておきながら、攻略キャラクターから「どうして魅力に気づかないのかな」というようなことを彼らの性格の違いこそあれ肯定してもらい続ける、というシナリオの流れに……「またか」と食傷気味になってしまいました^^;

そして、これは特に「闇ルート」に多く見受けられる……と思うのですが(あれ、そうでもなかったかな?)

性的描写が多すぎます〜〜(T-T)!!!!

えぇと、これは本当に私の好みの問題なので、性的な内容に関してOKサインな方もいらっしゃるでしょうし、むしろ私が気にしすぎなのだろうな、と思うのですが。
『全年齢対象』 の乙女タイトルに、例えば 「熱の籠った視線で見つめられた」とか、「そう言って、彼の指がゆっくりと確かめるように私の唇をなぞった」とかいう描写で、キャ〜〜8(≧△≦)8)))) とはなっても、あまり直接的な描写は望んでいないのです。
いや…うん。一線を越える描写があれば嬉しいことも確かなのですが、それって最終手段であって、シナリオの結末的な部分でようやく! といったものなら大歓迎&そういうシナリオメインのキャラクターが一人だけ、とかいうのなら全然OKなんですけれど……。
でも、本タイトルでは攻略キャラクターのおよそ大半が、マナちゃんとの「体での繋がり」を求めていて(もしくは意識していて)、それに彼女が気づかないから苛立ちを覚える。
というような直接的な表現が大部分を占めるのです。シーンの暗転も多数ありますしね(T-T)
それが18禁乙女でのシナリオなら、大人要素を前提に此方も楽しむので違和感はないのですが、「これって「全年齢」だよね?」と^^;
性への葛藤があるのは別に良いけれど、そればかりを前面に打ち出されると…。全年齢対象なら、もっと他の部分でシナリオ勝負して欲しい、と思ってしまったのです。
(そしてやっぱり、食傷気味^^;)
それに私が「親」という立場にいるため、PCを持っている方ならどんな年齢の方でもプレイできてしまう、ということに心配を覚えてしまったせいもあると思います。
一応、(15歳以上推奨)とは添えられていますが、その一文がどれ程の効果を発揮するか……正直、心許ないですから(;´Д`)
マフィアだから、確かに「より大人的な世界観」という設定なのは分かるんですけれど〜〜、うぅぅ。
ごめんなさい! 個人的には微妙でした(>_<)!!

そして、もう一つのマイナス点。 これも結構、大変でした^^;
というのも、「地の文章が統一されていない」のです。
会話では攻略キャラクターのことを「〜様」と呼んでいるのに、地の文章では呼び捨てになっている。
だから第三者視点なのかと思えば、どう見てもマナちゃん視点で描かれていて違和感が払拭できない。
さらに、唐突に攻略キャラクター視点の地の文章になったりするものだから、いちいち此方も気持ちを切り換えて読まなければならない、というのが地味に辛かったですね^^;
上記のことはOperettaさんに限らず、他乙女メーカーさんでもあったことなのですけれど、頭の中にシナリオが既に構築されていて、筋書が判っているというシナリオライターさんと違い、真っ新な状態でEDまでをプレイするユーザーは会話と会話を繋ぐ文章で何かを感じたり、発見したり、納得したりを「初めて」行うので、自己陶酔した……は言い過ぎですね^^; そこまで行かなくとも、独りよがりになってしまう文章構築は見直していただけると有難いな、と思いました。



ハイ。以上です!!
本タイトルで言いたかったことをプラス、マイナスを一挙に言わせていただき、すっきりしました! 本当にごめんなさい(>_<)!!

上記では辛(から)いことを多数言ってしまいましたが、このタイトルで一番の魅力というがやっぱり!

キャラクター設定だと思うんです(*^-^*)!!!!

どのキャラクターのシナリオに進んでも、最初は「それ程?」と思っていたキャラクターがどんどん惹き付けてくれる。
もっと彼の内面に触れたい、とか。もっと彼に認められたい。支えたい。護りたい。守らせて〜〜8(≧△≦)8)))) と、思わせるシナリオの流れも大好きでしたvvvv
あぁ、本当にディクス幹部の面々は全員が大好きです(*^-^*)!
誰も彼もが好ましくて、愛着が湧いてしまって全員を恋人にしたいと思ったくらい(笑)
くわ〜〜//// 思い返すとデレデレしちゃう内容が目白押しです〜〜(ノωノ)vvvv


ということで、愛情込めてキャラクター語りに参りたいと思います^^
(「NOISE -VOICE OF SNOW-」のアイコンに使用されている画像の著作権は、株式会社IGNOTE様に帰属します。また、cv. は敬称を略させていただいておりますm(_ _)m)
(キャラクター記載順はギルフォードを最後に持ってきております)





ロウ(cv.代永 翼)闇組織ディクス幹部。18歳。

判る。えぇ、分かりますよ。どうしてロウの人気が高いのか非常に分かるシナリオです!
そして、【ロウ】というキャラクターに代永さんのお声が何と合うことかvvvv
マナちゃんに出会った瞬間から、ロウったら 「うまそう……」 発言しちゃってくれますからね、彼が本ゲームにおいてどのような立ち位置のキャラクターなのか瞬時に判ります(笑)
それがある程度、年齢を重ねている私には……いわば単純明快で、彼には彼の葛藤があるのだろうシナリオが描かれていくことを、プレイ前から何となく推測されてしまうのです。
多分、分かりやすく感情移入しやすいキャラクターなんだろうな、と。
なので、個人的には複雑骨折したみたいなキャラクターに惹かれることが多くなりましたが……。
(本作ではウィズレイみたいなキャラ(≧△≦)b☆)

などという身勝手な私自身の分析は置いておいて、何を言ってもやっぱりロウも大好き(*^-^*)!!

最初に特攻したウィズレイルートで、「闇ルート」よりも「光」の方が攻略キャラクターの抱える問題に沿ったシナリオ展開が成されることを知ったので、まずは「闇」編をプレイしてみました。
(美味しいものは最後派)
ロウは組織の中でも特殊な部署に属していますから、マナちゃんがその隣りに実際に立つことができる「闇ルート」も、ある意味ロウが望んでいることかもしれない、とも思いましたしね(*´-`*)
その、ロウの最終的な企みに一緒に加担できるのも嬉しかったですし、ギルフォートとの あの艶を含んだ 『同血の儀』 をじっと強い視線で見つめられていたのも、キャラクターの中で一番好みでしたvv
やっぱりあの場面では、ギルに密着して頬を上気させてしまうマナちゃんに嫉妬心を抱いて欲しい! というのが、正直な感想だったので、返ってセラとウィズの反応が物足りなく感じたくらいですから^^;

と。「闇ルート」の感想に戻って言えば、自分と同じ高さにマナちゃんが舞い降りてきてくれたことに、ロウはきっと陶酔的な喜びを感じているのだろうな、と思いました。
彼は「壊れた」ままだけれど、そのままの彼を愛して慈しんで、同じだけ血に濡れたマナちゃんが傍らにいるということは、それもまた至高の極みなのだろうと……。
ロウは「闇」編も納得しやすかったという印象が残っております(*´-`*)

さて!! もうもうvv ロウの魅力爆発な「光ルート」なのですが(≧ω≦)!!
シナリオ、好き〜〜〜〜ッッ8(≧△≦)8))))
これはマナちゃんの【歌使い】の能力が本当に上手に使われていたなぁ、って思います。
まずは [ 6章 ] で、その子守り歌に包まれ、

「だけど…… 俺以外の奴のために歌ったら駄目だよ」
「ほら、副作用とかあるかもしれないじゃん?」

「だからこれからも、
俺だけのために歌って」

なんて、独占欲を滲ませた懇願とか!
ロウは強くて怖いくらい真っ直ぐにマナちゃんを欲しがってるんです。
上機嫌な声で笑いかけたり、甘えた声でしなだれかかったり、綺麗な低音で束縛してみたり。
ここまで代永さんのお声を乙女テイストで、格好良く拝聴できるキャラクターって嬉しすぎる! と言いますか、きっと逆なんですよね。
「ロウ」の声は代永さんじゃないと駄目!! ってくらい、嵌まりすぎているのです////

ロウと言えば、あの酒場の名シーン。

「あー、股間のアレが爆発しそう」

と聞いた時には、吹き出して爆笑して、その後めちゃくちゃ悶えてしまいましたから(≧ω≦)!!
うんうん^^ ここは直接 煩悩に訴えてくる科白なので、それは勿論好きなのですが、ここから続くセリフはもっと好き。

「やだ。あいつがいい。あいつしかいらない」

「……うん。患いすぎて、
心臓止まりそう」

と言われて、「〜〜〜〜〜〜〜っ////」 と私の息が止まりそうになりましたもの!
なんて嬉しすぎる言葉なんだろう。
私からしてみれば、ロウの方がもっと綺麗に壊れてる。
綺麗な顔も、綺麗な声も、綺麗な身体も。想いすぎてマナちゃんの気持ちに気づけない残酷さも。
深く深く捩じれて歪んだ愛情は、次の夜、理性を捨てた風を演じて牙をむきましたね。
ロウが泣きながら笑うシーン。


「嫌だっ! こんな感情はいらない! いらない、いらない、いらないっ!!」


叩きつけて言う場面では、背筋にぞくぞくとした衝撃が走ったものです。
せっかく綺麗に壊れていたのに、それすらも軋んだ音をたてて剥がれ落ちていく。
マナちゃんの恋心に気づけないロウには、憎まれ役にすら徹することの出来ない自身の脆い感情がどれだけ疎ましく感じたのでしょうか。

その後の、コートを掴んで飛び出して行くロウ。
治癒魔法をかけてくれるセラの判りにくい労りと、衝撃的な組織の破瓜に関する掟。
ぐるぐるぐるぐる。
目まぐるしく流れていく素晴らしいシナリオの中で、「歌わないオルゴール」に込められた意味と、それを託す相手にセラを選んだこと。セラが瞬時に全ての意味を掌握したこと。そして、それらを違わず行動に移してくれたこと。
日常からは決して見えなかったロウとセラ、二人の関係も大好きだったんです(*^-^*)
嗚呼。「光ルート」は本当に素敵ですよ〜〜!!

離れていてもロウの愛情を感じることが出来た、続いてのCGイベントも大好きでした(T-T)
[ 8章 ] で、敵側の策略に嵌まってしまったマナちゃんを背中で庇うシーンです。
あそこで、確かマナちゃんは既に気絶していたと思うのですが、

「ーーこいつの夫は、俺だから」

というロウの背中が何て。広くて大きくて温かく感じたことか(T-T)!!
「やっぱり、掟のことを知ってたんだ。それで、マナちゃんのことをちゃんと受け入れる覚悟でいてくれたんだ」 って感動しちゃって、一人深夜に大変でしたよ……。
感極まって高揚してしまった気持ちをすっかり持て余してしまいましたからね(笑)

それでもまだ、最後の最後までロウはディクス側に現れてはくれないのですが、はぅ〜〜////
良かったですねぇ。「光」終章となる [ 9章 ]……(*´-`*)
あの冒頭の場面で、多分、口には出さないけれどマナちゃんを本気で一生担うことを是としていたセラ。
プレイヤーにしてみれば、そんなセラの想いが嬉しくなってしまう場面でも、当事者のマナちゃんにしてみれば今踏み出そうとしている一歩は荊の道への入り口で----。
間一髪でロウが乗り込んで来てくれた瞬間は、どれだけ嬉しくて幸せだったのでしょうね^^
しかも、ロウはギルフォードの屋敷に辿りつくまでに傷を負っていて、【体質の変化】によって血はただ流れていくばかりだったのに!

次のシーンで、君を縛りつける理由でしかなかったから、これ以上は君が俺に添わなくてもいいんだ。と、マナちゃんの歌使いの能力を拒んだロウ。
そこに掛けたマナちゃんの科白が大好きでした(T-T)!!

「夢じゃないよ。ちゃんとここにいるよ。

ここに、
ロウが大好きっていう、気持ちがあるんだよ」

う〜〜わ〜〜〜(T-T)!!!!
伝えられて良かったッ!! ロウしか好きじゃない、ということをようやくロウ自身も気づいてくれた!!
ここまで二人のすれ違いを眺めていた私には、幸せいっぱいの展開で唯々、感無量でしたよ〜〜(T-T)vvvv
うぅぅぅ。良かったね、ロウ。良かったね、マナちゃん!!
幸せボケした、EDの蕩けきっているロウもおバカちゃんで最高でした(*^-^*)vv
(って、それは褒めてるのかしら?(笑))

ロウに掴まっちゃったマナちゃんは、これからの一生をずっとあんな感じで、甘く狡い生活に翻弄されていくのでしょうね^^
う〜ん、濃密な二人が大好きになれるロウルートでした(*^-^*) 大満足(≧ω≦)!!





セラヴィス(cv.牧野 秀紀)闇組織ディクス監査役。28歳。

くっ。(ギルは別格として)最愛ウィズレイにさえ出会っていなければ(>_<)!
そうでなければ、絶対好きキャラ首位だったのに〜〜〜ッッ!!

と嵌まれなかった自分が不思議で仕方ないくらい、ルートプレイが もの凄く楽しい御仁でした(≧ω≦)vvvv
ですが、セラの「闇ルート」はあまり記憶に残っていません。
「光ルート」がとにかく秀逸すぎて(ノωノ)!!
(あ。「闇」編の組織に対するセラの考え方、在り方、はめちゃくちゃ好みでした^^
組織の要となるギルフォードを生かすことが、何よりも大前提で 最優先事項。
その手足となる自身やマナの命は、彼の盾となるために存在している。
故に、敵の攻撃の脅威に晒されたなら、恋人といえども切り捨てる----。
という内容が大好きだったんです〜〜8(≧△≦)8)))) あぅ……
vv 思い出すとヨダレが(笑))

そんな「光ルート」はとにかくツボ設定が目白押し(≧ω≦)vvvv
まぁ……セラは「光」も「闇」も[ 6章 ]の内容が変わらなくて驚き、何度もリプレイしてしまった経緯があるのですが(笑) (公式の Q&A を見るまで、リトライし続けましたよ!)
共通6章が終わっての [ 7章 ] 。
『家族』となる皆のために、歌使いの才能を伸ばしたいと考えるマナちゃんの「師匠」となるセラが、

「組織の為、皆の為に……貴女は、その瞳を持ったまま強くなりなさい。

私は貴女を、そこへ導く」

って言ったときには……。 カッコイイ〜〜〜〜ッッ8(≧△≦)8))))
と、一人画面越しにシタパタしてしまいましたよぅ////
マナちゃんの能力を高みへ連れていくことが出来る自分自身の才能を当然のように自負している姿に、眩暈を覚えるくらい嵌まりましたvv いやぁ、もう。本当に素敵(*^-^*)

ちょっと横道に逸れますが 1章からの共通パートを終えて、無事、個別パートに乗れた先にマナちゃんが、そのキャラクターだけの【補佐】に就くという設定がめちゃくちゃ好みでしたvv
一途に追っているキャラと、より密着できる……と言いますか、マナちゃんをより独占したいと思われていると窺えることが嬉しくなってしまいましたから〜(*´-`*)ハウ
こういう【乙女】設定、大好きですvvvv

で、セラルートに戻りますが、ここでは素直じゃないセラが可愛くて可愛くて堪りませんでしたね〜^^
セラの執務室内で風に飛んでしまった書類をマナちゃんが身を屈めて拾っている場面とか、後半ですが、単身敵側に乗り込んでいたロウが戻ってきた際の行動を、嫉妬の「ナイフ投げ」で歓迎する場面とか。
とにかく普段が辛口で過ごしているセラですから、存外、直情的だよね^^ と、ニヤニヤ嬉しくなってしまう私は末期症状かも(笑)
(書類のシーンも、ギルの目前で突如ドアを閉めるとか……vv
嗚呼。面映ゆくて堪りませんッッ(ノ≧∇)ノシ
vvvv

他には、[ 8章 ]で敵側のスパイを探っているウィズレイが、それとなくセラに伺いを立てにくるシーンがあって、「世間話に訪れたのかと思いましたよ」 みたいに皮肉めいた口調で話すセラに、

「世間話でお前のところに来るほどMじゃねーよ」

とウィズが返したときには爆笑してしまいました!!
た。確かにっっ(*´艸`)プ〜 って、お腹が捩れちゃいましたもん(笑)
こういう掛け合いがもう少し多くても楽しかったな〜、って感じてます^^

後、恋愛イベントで可笑しかったのが [ 9章 ] 。多分、雷鳴が怖くてセラの部屋に行った翌朝、かな?
執務室内のソファで眠ってしまったマナちゃんが目を覚ますと……。
(あ。マナちゃんのセリフに沸騰してお酒を飲みに行った夜かも(笑))

「ここは……」
「私の部屋です」
「じゃあ、これは……」
「私のコートです。風邪をひいて仕事に差し支えが出ては、私が迷惑を被りますから」
「こ、これ、現実ですよね」

「記憶できるように魔法で痛めつけてあげましょうか」


ぷっ。あははは〜〜ッッ8(≧△≦)8))))
何故。どうして、ここで「痛めつける」という単語が出るのか(笑)
多分、ロウだったらこんなシチュでマナちゃんが わたわたしてたら、「可愛い」とか言って甘い言葉を発するのに。
ウィズレイだったら、優しく髪を梳きながら温かく見つめるのでしょう。
でもッッ。当の本人のルートだと言うのに、セラ自身の言葉があまりに甘くなくて、優しくなくて。
…………。返って、それがセラらしくて(*´-`*)
思わず笑ってしまいながらも、「そんなセラが好きだよ〜」と感じてしまった場面でした^^
(この後の聖夜イベント。
セラの言動から次の行動を予測して、いろいろと世話を焼くマナちゃんと、それを至極当然のように受け止めているセラの図にウィズレイが、


「熟年夫婦……」

と呟いてしまったシーンも可笑しくって、でもほんわか温かくて大好きでしたよ〜(*^-^*)vv

さて。セラ「光ルート」の最大の見せ場、終章 [ 10章 ] ですが!
どうして!!

何故、本タイトルにはBGMを聴けるコンテンツがないの〜〜(>_<)!!

と、思ったのは私だけじゃないっ、と思います、真剣に。
最後の選択肢で分岐するBadEND「子守歌」の、あの恋心なんて抱くのは以ての外。人生における時間の浪費でしかない、と考えていたようなセラが執拗にマナちゃんの仇を追い詰め、彼女と同じ目に遭わせる。
その深い愛情が身に染みて分かる、マナちゃんが眠る場所で告解するモノローグも彼の歌声も大好きでした(T-T)
切なさ倍増でしたよね。ぐすん(;;

そして、やっぱり!!
マナちゃんが歌使いの能力を最大限に生かした、BestENDルートは鳥肌ものでした!!!!

敵に周囲を囲まれてしまった深夜の逃走。
あわや、という場面でマナちゃんが能力を使うことを決断します。
そして、セラが自身を囮にして、発動するまでの時間を稼いでくれると言う……。
あのセラに背中を預けられたという幸福感、充足感。
「うわ〜(T-T)」 と感動している中で響きだすのです!

重なるように紡がれるBGMと、マナちゃんの歌声。
闘っているセラを護るために詠われている急くような旋律が あの場面に合致し過ぎていて、ぞくぞくと押し寄せる感動にフリーズして唯 画面を見つめるだけでした(T-T)
「うわ〜。うわ〜。凄い!!」 と私が感極まっている中で、一言。

「合格点です」

と、白い魔方陣を敵方に叩きつけたマナちゃんへセラが言い放った時には……。

きゃ〜〜〜〜〜〜〜ッッ8(≧△≦)8))))

と、いろんなモノを噴出しながら興奮してしまいましたよ〜(T-T)vvvv
あれは本当に素晴らしいシーンだったと思って止みません。
BestEDの内容も大好きでしたし、セラルートはマナちゃんへの愛情もひしひしと感じることが出来るシナリオに拍手喝采!!
最愛キャラではないのが残念で仕方ないのですが、純粋に。綺麗に纏められたストーリーだなぁ、とうっとりして思い返してしまうルートになっております〜(*´-`*)vvvv





ウィズレイ(cv.新藤 涼平)闇組織ディクス副ボス。31歳。

いつもの私なら、こういう分かりやすい包容力のあるキャラクターって食指が動かなくて真っ先に攻略してしまうのですが、今回は違いました。
いや、真っ先に攻略させてもらったのは本当なんですけれど、それは共通partで(私の中でギルフォードは別格として)ロウ、セラ、ウィズレイと万遍なくプレイしてみて、一番好きになったのが彼だったから堪えきれずに突撃してしまったのです(*´艸`)キャ
公式で行っている人気投票ではロウとセラが人気を二分していて、確かにプレイするとその理由も分かるのですが…… やっぱりウィズレイが大好きだよ〜〜っっ8(≧△≦)8)))) と(笑)

組織内のウィズレイは面倒見の良い、部下&配下からも慕われる幹部、ナンバー2です。
以前の私なら、そんなキャラクターを「ちょろい……」と思って歯牙にもかけなかったでしょう。
彼、ウィズレイの態度が豹変するのは組織内の誰かが【裏切り】行為をした場合のみで、どんな些細な裏切りでも、それが発覚すると一切の情を捨てて「粛清」してしまうのです。
それをですね、「素敵(≧ω≦)vv!!」 と感じたのですよ////

ウィズレイが裏切り行為を嫌悪する理由がその半生にあって、そのために何よりも過剰に反応してしまう。
熾烈な牙を内面に持ちながら、ファミリーと接するときにはそれを綺麗に押し隠して笑いかけるような彼の二重構造に大人だよなぁ//// と惚れ惚れしてしまったのです。
セラのように最初から自分の性質を隠さないキャラクターってある意味、分かりやすいと思うんですよ。
最初から彼の本質が提示されている訳ですから。
でも、胸中に消えない憎悪を持ち合わせているのに、そこに触れない部分での部下やマナちゃんに向けた度量のある態度もまた本物で、他人の心配事も背負込めるようなウィズレイの姿が格好良くて、格好良くて〜〜(≧ω≦)vv
特にマナちゃんに向ける眼差しの優しさは本物!
多分、出会った瞬間から彼女の存在を懐の中に入れてしまっていたはず。
そんな彼だから、「闇ルート」よりも、より彼が望んでいるであろうマナちゃんの立ち位置で攻略できる「光ルート」が大好きだったんです(*^-^*)

一番最初に何も考えずにプレイした「光ルート」があまりにもウィズレイにとって幸福すぎる結末だったため、その次にプレイした「闇ルート」は正直、あまり記憶に残っていません^^;
何だか、やたらとマナちゃんを女性として序盤から意識していて、同僚のローズさんに発破を掛けられているウィズレイの姿に違和感を覚えてしまったくらいですからね〜。
やっぱり私の中では、最初は娘のように見守る対象だったマナちゃんが、どんどん胸の内で大きな深い存在になっていった、という流れの方が好みだったのです^^
(あぁ、でも。「闇」編でマナちゃんが初めて人を殺してしまった夜、
「……そうだな。一緒に地獄に堕ちるか、マナ」 と言われたときには、きゅぅぅぅん//// と締め付けられました!!
ウィズレイ、大好きすぎる〜〜(T-T)
vvvv

「光ルート」では、自分を家族としてしか見てくれていないウィズレイに、マナちゃんが焦燥感を覚えるシナリオが大好きでした(*^-^*)
聖夜の贈り物に、ローズさんへウィズレイが渡したものと自分へ贈ってくれたものの格差にガッカリしちゃうところとか、可愛かったなぁ^^
マナちゃん自身もですが、7章でウィズレイ本人も自覚がないまま、友人ダンのセリフに

「……他の男のところになんて、絶対にやらねぇよ」

と重く返してくれたシーンなんか大好物でしたっ(ノ≧∇)ノシvvvv
他にも、ウィズレイにどうにか野菜を食べさせたくて奮闘するところとか、それが餌付けするみたいに「あーん」とすれば大人しくむぐむぐ食べてくれるようになったところとか、もうツボで仕方なかったですよぅ////

そのウィズレイに大切に大切に想われて迎えた「光」BestENDの幸福感と言ったら!!
失意のうちに手離さなければいけなかったものをマナちゃんが与えることができて、同様にマナちゃん自身もウィズレイの温かな場所として、なくてはならない存在になっているあの笑顔CGが大好きなんです
(*^-^*)!
END内イベントで、引ったくりを抑え込むウィズレイの身のこなしに陶然としてしまいましたし、あの場面で「本物」を出さなかった咄嗟の判断、機転が更に素敵だと思いました!!
そして、そんな風に柔軟な思考になれているのも、マナちゃんと過ごしている時間があったからこそなんだなぁ、と思えることが嬉しくて嬉しくてvvvv

ウィズレイルートは、彼の包容力のある人となりを偽りのものではなく、彼の本質とすることができるシナリオが大好きでしたし、「光ルート」でもマナちゃんの【歌使い】としての才能を発揮する場面がなかったことが、返って私には好印象に映っています。
能力の有無に関わらず、マナちゃん自身がいてくれさえすればウィズレイは幸せになれるのだな、と思えたから(*^-^*)
あぁぁぁ。私もお嫁に行きたいよ〜〜(≧ω≦)vvvv (でも、ウィズレイの方から断られるんだろうな(笑))





カミル(cv.成澤 卓)お花屋さん。25歳。

さて、ウィズレイ攻略後、「ふむ。2周目でルートが開いたっぽいから突撃してみるかな」 くらいの気持ちで始めたカミルルート。
昨今の【乙女】では、優しい笑顔のキャラクターがそのまま優しいなんてことは少なくなってきているので、それはもうドキドキとして臨みましたよ。「黒」を期待して(≧ω≦)vv
そうしたら、「やはりか」となった訳ですが(笑)
あぁ。でも、カミルの正体までは気付かなったですねぇ。
判る方にはすぐ判ってしまう肩書きなんですけれど、初めて知らされたときには 「うわ、そうか。成る程っ(;゚д゚)!」と驚きました。
(私、カミルがマナちゃんの「お兄さん」なのかな〜、って思ってたんですよ。全然、違いましたけどね^^;)

そして、個別part に入ってすぐのシーンで、

「実はね……僕はこの世界で生きていくために、偽の姿を演じているんだ」
「そう。だから、これから僕がどんなに変わっても、驚かないで欲しい」


と、念を押された時には「えぇ〜」とガッカリしたものです。
「裏表、逆でも良かったのに〜(;´Д`)」 って。
いやいや、そうしたら敵もさる者、ですよ。だって、

逆だった〜〜〜っっ(;゚д゚)!!!!

という結果になりましたからね(笑)
あぁ。カミルのあの仄暗さが大好きです(≧ω≦)vvvv

そのカミルの陰影を創り出している張本人のルートにも派生するのですが、あのEDもなかなか印象深かったですね。と言いますか、切なかったですよぅ(T-T)
マナちゃんはすっかりカミルの元を離れられなくなっていたけれど、その本懐は別の処にあって…。
それでも、

「……それでも、俺は君を愛しているよ」

と告げるカミルの姿に……。はう〜〜(T-T)!!
このEDは、これまでの人生でどれだけ奪われ尽くされた張本人にまたも浸食されてしまうのか。大切な柔らかな部分まで奪われてしまうのか。と考えてしまうと、やるせないばかりのカミルが……哀しかったです。

このEDに派生しない、カミル本来のルートはだから、幸せいっぱいで眺めておりました(*´-`*)
マナちゃんを利用するために優しい仮面を張り付けていたはずだったのに、その臨界がだんだん曖昧になっていく様。
言葉遊びのはずが、その言葉がどんどん真実になっていってしまうことろ。
そして最後に、カミルの人生の目的ともなった覚悟の象徴とも呼べる部屋で告げられる告解に…。
あそこで肯定的な返答をしないマナちゃんて、えらい鬼畜(;゚д゚)! と思うくらいの二択問題が出現し(笑)、寄り添う選択肢を選んだ末の暗褐色な幸福感と言ったら(*^-^*)vv

でも、あのBestEDのマナちゃんの変貌ぶりに驚いたのって私だけなのかなぁ。
それまでは くりくり黒目のマナちゃんが主人公だったので……「おぉ(;゚д゚)!?」 と^^;
更に、熱情的なカミルのセリフに輾転反側してしまったのですが、最後の言葉にだけは物申したい!
あそこで 「お前だけを……殺したいほどに愛してる」 と言って締めるのは確かに、あのようなEDを迎える乙女ジャンル内ではよく見かける正解なのだと思います。
ですが、カミルがマナちゃんを手中にするに至った本来の動機は……「自分の母親の死」ですよね。
その人生に意味がないように散ってしまったことを憂いて、また、その無意味さが自身に及ぶことを嫌悪して発起したのが端緒となっているのですから、虚無だった自分を受け入れて見つめてくれたマナちゃんに対して、そんなこと言えるはずないと思ったのですよ。
「裏切ったら追いかけて〜」と言っていた、あの例え話を否定してのラストですから余計不可思議に感じました。
ですから個人的に、「お前だけを……この世界でお前しか要らない程、愛してる」くらい言って欲しかった〜(≧ω≦)!! と叫びたい!!(笑)

何はともあれ、傍らに愛しい女性の存在を見つけることが出来たカミルが嬉しすぎたルートとなりました
(≧△≦)bvv





ギルフォード(cv.箭内 仁)闇組織ディクスのボス。27歳。

あぁもう。私の中で別格すぎる最愛キャラ、ギルフォードvvvv
ギルはその容姿も、淡々とした落ち着いた声も、マナちゃんには無条件で向けてしまう情愛の視線も。
何もかもが私の中でツボすぎて、「光ルート」は最終ルートプレイという規制条件も幸せ以外の何ものでもありませんでしたvvvv
本当。ギルの「光」は確かに!!
当タイトルのグランドフィナーレに相応しい内容なんですもの!!
あのEDを見た時には……。
Operettaさんの処女作 『Diary』 をプレイしきった後の感動と同等の心地よい衝撃を受けました〜(*´-`*)
(感嘆)

えっと……。とは言うものの、EDに辿りつくまでのシナリオは……正直、苦手。かも(>_<)
それは、拙レビュー冒頭で挙げたマイナス点がほとんど凝縮されているから。
以下、辛口評価になりますので出来れば回避なさってください。


ギルフォードがマナちゃんの「保護者」役を脱し、欲してしまう彼女への劣情(つまりは「欲情」)も、マナちゃんの何度も反芻される、「私なんかが〜」という劣等感も!
それなのに。逡巡しているくせにギルフォードの愛情を求めてしまう態度も!!

…………。ハァ〜〜〜。
ギルの情欲は、これが初回プレイだったら新鮮だったのかもしれませんが、セラヴィスを抜かしたキャラクター達に、こうも毎回毎回 「ものにしたい」とか「だったら押し倒しちゃいなさいよ」とか言われると……。
「またかよ(;´Д`)!」 って思いました。ハイ。食傷気味甚だしかったです。
マナちゃんの、うじうじぐるぐる加減も 「そろそろ、いい加減にしようか^^(キラン)」 と引導を渡したかったし…。

まぁ、でもアレですよ!!
いいんです^^
ギルルートで章が変わるごとに挿し込まれる心象風景も!
それが最後の最後に解き明かされる「光」ENDも!!

本ッッ当に素晴らしい内容だったと賞賛せずにはいられませんから〜8(≧△≦)8))))vvvv

あ。ルートシナリオに関して言うのなら、上記のマイナス点があったため個人的には「闇ルート」の方がスッキリ見れたかもしれません。
確かに、「闇」編でもマナちゃんの後ろ向き志向は健在なのですが、「ギルフォードを護る術を会得している」という実地能力に長けている分、あそこまでうじうじしていませんでしたからね^^
特に、「ギルフォードの影」とまで言われるまでに成長したマナちゃんの凛とした姿が拝めるのは、実に爽快でした。
ED内容も、BadEND、BestEND共に、どちらも好き!!
Badの閉塞感に満たされた、けれど、偏執的な愛情にも背徳的な眩暈を覚えましたし、Bestは勿論。
二人の関係性がより深い部分で結合する内容に大満足でした(*^-^*)vv
(しかし、ギルの「闇」編のマナちゃんは、プレイヤーが今までプレイしてきた「マナちゃんらしさ」=いじましさ、を残しているのを思い返すと、カイルBestENDは本当に特異だったんだな、と思ってしまいます^^;)


そして、何を置いても「光」編のEDの素晴らしさは本当。
「うあ〜〜vv 『NOISE』 を購入して本当に良かった(≧ω≦)!!」 と感動しちゃいましたもの!
「光」Badも厳密に考えたら、全然、Badじゃないよね。むしろ GoodEND くらいなんじゃないの?という優しい内容でしたし
(個人的にPSP乙女 『いざ、出陣! 恋戦』 を思い出して、ほっこりしておりました(*´-`*))、Best【2】。
つまり [ END2 ] は、純然【乙女】に相応しいHappyENDで、見た方誰もが幸せを感じることが出来る内容だと思います(*^-^*)
続いて……。 最後に見た、[ END1 ] の内容は……!!!!
内容が内容なのでネタバレはしません。 しませんけれどッッ。

これぞ、【Operetta】さんカラーの!
シナリオライターさんの腕の見せどころが凝縮した内容だよね〜〜ッッ8(≧△≦)8))))


と、背中に戦慄が走りました!
本当。白旗幸福……。あ、変換間違え^^; (でも、あながち間違いじゃないと思う。この変換)
白旗降伏せずにはいられませんでしたよ〜〜(T-T)

マナちゃんが序章から、心の支えにしていた【兄・セツ】の存在。
彼の行方。
彼の絶望。
彼の願い。

それらは全てセツの「能力」に集約されていて、本タイトルの物語の始まりも、終焉も。
ここ [ END1 ] に辿りつくためだったんだ(T-T)!! と、思えること請け合いなんです。
セツが欲せざるとも手を解かれてしまった愛情が。
セツが「彼」の望みを欲したために邂逅し、掬い上げることが出来たーー。

うわ〜。うわ〜〜(T-T) 凄い。凄いですよ! Operettaさん!!

『NOISE』 最高vv ギルフォード最高!! シナリオ構成、素敵すぎッッ(ノ≧∇)ノシvvvv

と、手離しで褒め称えてしまうギルフォードルートになりました〜(*^-^*)!!
くあ〜〜。大満足(≧ω≦)vvvv








さて……。
拙レビュー冒頭で断りを入れております問題の【END.0】に対しての感想ですがーー。

正直ですね。このEDを見た時には立ち直れませんでした。

ロウルートの彼のセリフに似せて言う訳ではないですが、

嫌だよ、こんな終わり方っ。嫌だ、嫌だ、嫌だ!!

と、絶叫したかったですから……。

当タイトル「紹介」記事の「総評」でも書かせていただきましたが、プレイヤーの数だけジャンル【乙女】に対するスタイルは様々なのだと思います。
シナリオが良ければ恋愛面が薄くても構わない、と思える方もいらっしゃるのでしょう……。
私も「END0」が独立した…と言いますか、ギルフォードルートから派生しただけの一EDというだけでしたら、別に嫌いな内容ではありません。
ですが、私は [ 好きなキャラクターを一途に追いかけて、その上で見る二人の恋愛ED ] というものに、一番の重きを置いてプレイしているため、最終的にそれが覆されるかもしれないED形態は許容できないのです。
(上記のため、俗に言う 「ハーレムEND」 も苦手なくらい(>_<))

しかも、前作 『Diary』 のように、[ END.0 ] のED名があんな感じだったのなら、「おぉ、成る程。こういう趣向ですか。斬新! 素晴らしい^^!!」 と思えもするのですが、本作 [ END.0 ] のED名は、どう考えても……。
これまでの恋愛EDの上に据える、上位EDだよね?
と思ってしまうと、もうパラレルなEDだとも(私的には)好意的な思考が出来なくなってしまって(T-T)

その上。嗚呼。
確かに、このようなED内容が初見の方々にはさぞ驚くべきシナリオなのだろうな、と思うのですが……。

突然ですけれど、私の生まれは1970年代です。
私たちが、ちょうど思春期真っ盛りの頃、それは一世を風靡したひとつの少女漫画がありました。
マナちゃんに酷似した能力を持っている「キチェス」と呼ばれる一族の少女のお話です。
(「能力に酷似している」という点のみではネタバレにならないだろうと、類似作品として挙げさせていただきました)
もしも、そのコミックを読んでいるのなら本タイトルの世界観が理解しやすくなると思います。
思いますし…………。  うぅ(T-T)
これ以上は、さすがに控えさせていただきますね。

私個人の結論を言わせていただくのなら、

このようなEDは(ライターさんの本当に描きたかったことかもしれませんが)、上位に据えて欲しくない。
また。
もし、このようなEDを上位に据えるのならば、本タイトルパッケージ裏に書かれているジャンル名称を、もう少し当たり障りのないものにして欲しい。


というもの。
最後の最後に、このようなもの言いになってしまって本当に申し訳ございませんが正直な感想ですm(_ _)m



以上!!
甘いだけの文章で締めることは出来ませんでしたが、[ END.0 ] に辿りつくまでの各キャラクターとの恋愛EDは素晴らしいものでしたし、キャラクター設定だって秀逸でした(*^-^*)

加えて、メインキャラクターのシナリオに付随して、「これは(≧ω≦)!」と思える全ての脇キャラとも恋愛EDを迎えられるのが素晴らしかったと思います!!
こういう。
メインシナリオに手を抜かずに、サブキャラとの恋愛も「おぉ^^」と手軽に、且つ、感動できる場面を必ず含めて攻略できるのって嬉しいですからvvvv

次回作もきっと購入してしまうと思いますので、その時には、勿論。
Operettaさんのカラーを大切にしつつ、でも……甘い余韻で終われる内容を期待したいです^^
あ。本当にこれはあくまでも私の主観&乙女に対する嗜好ですので、シナリオ構成を最良と見れる方なら。
もしくは、最終EDに心積もりをして臨まれる方ならば、ここまでの悄然とした無力感は味あわなくて済むと思いますから。
こういう意見もあるんだな〜。
よっぽどの恋愛ED好きな人なのね〜。くらいの目線で見ていただけると助かります(*´-`*)

どうか、皆様は素敵な乙女プレイが出来ますように(*´Ω`*)!

(2011.09.15 UP)