memories

















メーカー

ショコラティエ(2010年04月26日発売【PC】)【18禁】
「memories」のバナーに使用されている画像の著作権は、ブランド・ショコラティエ様に帰属します。



ストーリー

両親の海外赴任が決まり、一人日本へ残ることを選んだ高校2年生になる少女、樋口由美。
今まで通っていた高校を辞め、両親が進めてくれた学園へ転入します。
転入先で出会う様々な男の子たち。
彼らは真っ直ぐな性格の由美に段々と惹かれていくのでした。
由美もそんな「彼」に惹き付けられーー。

彼女が迎える初恋の結末はどんな形になるのでしょうか。



ゲームの流れ

選択肢選択で好感度を累積させ、キャラクターとの各種ENDを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。(但し、公式名でも名前は呼ばれません。無音声となります)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。

会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプ&アドベンチャー形式乙女。
アダルトシーンは各キャラ、3パターン有。(一部キャラのみ1種類)

累積好感度によって、各キャラクターのエンディングは2種類。
*【HappyEND】【BadEND】が内訳。(一部キャラは 1種類)



総評 ★★☆☆

一言で評するなら、【酷い】です。
何が酷いかと言うと……。

* 地の文章がなっていない。(句読点が多すぎて読みづらい)
* シナリオとシナリオの行間が浅すぎる。余韻も何もあったものではありません。
* エフェクト効果をなしにすると、本当に場面切り替えが唐突過ぎて愕然とします。
* CG鑑賞が13ページ目までありますが、ページ数を多くするのではなくて差分表示にして欲しい。
* BGMが古い印象を受けます。
  (自治会執務室、学園長室なんかのBGMは、某緑の守護聖のものに酷似しているかと…)
* キャラクター設定が甘い。
* 主人公が独りよがりすぎるし、共感が持てない唐突な前向き思考に驚愕とします。

そして、何より……成人乙女タイトルとしての、

行為イベントに艶がありません。

イラストの出来不出来は絵師さんの画力によるので、そこを指して言っているのではありません。
主人公が「彼」をそこまで好きではなく、「彼」も
主人公に思いを伝えていない状況下での、
(主人公を)好きすぎて歯止めが利かなかった」という行為が多すぎるんです。
かと言って、「そこ」に至るまでの恋愛描写は皆無に等しくて、説明的で簡易な思考文、会話文が挿入されるくらいなので、ますます共感できませんでした。
高校生だからって、そうガバガバ女の子を押し倒して欲しくないと思います。
行為CGは二人の全身を描いているものが多く、それが返って客観的にプレイしてしまう一因になっていると感じました。
行為CGは二人をもっと近くで描くとかの構図があった方が、共感しやすいかと(>_<)

と、個人的にはぐだぐだな乙女タイトルだったのですが、心のオアシス「樹くん」の存在があるので★0.5分を底上げしています^^;
その樹くんENDだって酷いと思いましたが、彼自身は大好きなので……(T-T)

シナリオ、キャラクター、成人イベント共に浅すぎて、余程の乙女好きな方じゃないと受け入れられる内容ではないと思いますので、お好きな声優様の声買い以外にあまり目的はないかと思われます。
(私はキャラ買いでしたが^^;)

成人乙女にせよ、今はたくさんのタイトルが発売されていますので、「成人」部分をプレイしてみたいのであれば、迷わず他のタイトルを購入されることをお勧めしたいです。



登場キャラ(cv.)

上条 隼斗(cv.佐藤 タカオ) 聖クラウス学園2年生。
    良家の子女が通う学園の中では異質なアウトロー。常に一人で行動している。


最勝寺 嘉隆(cv.神凪儚) 聖クラウス学園3年生。
    日本でも5本の指に入る財閥の跡取り息子。常に女性に優しく接する。

十津 道也(cv.先割れスプーン)聖クラウス学園3年生。
    冷静沈着な自治会会長。合理的行動を重んじる。

浅葱 樹(cv.神奈紘飛) 聖クラウス学園1年生。
     植物のことが大好きな優しい男の子。病弱で倒れがち。

小野瀬 敦司(cv.青島 刃) 聖クラウス学園学園長。
    若くして学園長に就任したが、物腰は柔らかく生徒から多く慕われている人格者。

(2010.04.26 UP)