明治東亰恋伽





























メーカー

(2013年09月26日発売【PSP】)

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ストーリー

学校からの帰り道、ふと足を向けたお祭りのイベントとして奇術が行われているステージへ立ち寄った綾月芽衣(高校生)は、人体消失マジックのゲストに選ばれてしまいます。
見るからに胡散くさい(笑)奇術師・チャーリーの掛け声と共に芽衣がやって来てしまったのは、なんと。

時代を超えた明治時代でした!

その日は奇しくも赤く染まる満月の夜。
チャーリーは「一カ月後の満月の夜に、再び現代へ戻してあげるよ」と約束をし、また姿を消してしまいます。
寄る辺ない明治時代にて、芽衣の手を引き居場所を与えてくれ、守ってくれたのは「彼」でした。

始めは現代へ戻るためだけに過ごすつもりだった明治時代も、いつしか「彼」と過ごす時間として大切なものとなり、去りがたく感じるようになってしまった芽衣。

再び、夜空が赤い月光に染まる日。
芽衣は「彼」の手を取り、現代へと戻るのでしょうか。
それとも、開化した時代にて「彼」と寄り添い生きて行くのでしょうかーー。



ゲームの流れ

明治時代に着いてから30日間がゲーム期間となります。
【序章〜二章】までの共通パートから【三章〜五章】の個別パートの間に好感度を累積し、各種恋愛エンディングを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。
(但し、公式設定でも読んでもらえません。無音か「子リスちゃん」「君」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞はありますが、シーン回想機能はありません!

【序章・一章〜五章】までの章単位で推移。ゲーム期間は30日間ですが日付は不定期進行です。
【序章〜二章】までの共通パートで選び続けたキャラクターの個別パートとして【三章〜五章】が展開されます。
章毎に表示される選択肢を選んでいき、累積した好感度によってエンディングが分岐するアドベンチャー形式。
好感度を確認する手段はございませんので、手探りでの選択肢チョイスとなります(≧△≦)b

各キャラクターの恋愛エンディングは3種類。
【明治残留エンド】【現代帰還エンド】【一人で帰還エンド】に分岐します。
(各EDにCGあり)
何かしらのEDクリア後、【おまけ】内コンテンツOPEN。
CG鑑賞や、おまけ漫画、小噺、キャラクターとの後日談、キャストコメント等が楽しめます^^
CGコンプ後の「御褒美CG」はありません。



総評 ★★★

もともと楽しみにしていた作品ではあったのですが、やっぱり楽しんでしまいました〜〜(≧ω≦)!!
ですが、個人的に一番の難点をお話しさせていただきますね(>_<)

攻略キャラクターたちが、いつ芽衣ちゃんを想うようになったのか判然と致しませんorz

芽衣ちゃんの心情は丁寧に描かれていますので、「うんうん(T-T)!」と胸をドキドキしながら読み進めることが出来たのですが、肝心の男性キャラクターたちの描写が……。
「一目惚れなの!?」と思わずツッコミたくなるくらい最初から好意的で、いつの間にかアモーレの応酬をしているという感じでございました^^;
あ。あくまで個人的な感想でございますよ(>_<)
ですが、個人的にこの点が解消されずにおりましたので、切なくてまるで『ロミオとジュリエット』のようなシナリオではあるのですが、ズシンと胸を抉られるようなこともなく、終始ライトな感覚でプレイさせていただいた感じでございます。
けれども、それをそれとして呑み込んでしまえば、

想い合った二人がいかに切ない逆境を乗り越えるのか

という展開が、それはもう甘く繰り広げられていく良作でございました(
*^-^*)
内容が「いつか袂を分かつことになるやも知れぬ二人」というものでございますから、「はぅぅ(*´Д`)」とキュンとするような場面は必ずありますし、悲哀以外にも「ぷ(*´艸`)」と笑えるシーンや会話が織り交ぜられておりまして、「嗚呼。この方のお書きになられる文章が好きだなぁ」と陶酔させていただきましたから
vvvv

私の視点からしてみれば、切ないながらも気負うことなく両人の恋物語を楽しめる一品でございますし、システム周りも実に快適な仕様となっております!
1人当たりの攻略として、初周で7〜8時間。
2周目からは4〜5時間ほどで各種エンディングに到達できるのではないでしょうか^^
ですので、本作品を気にしておいでの方でしたら迷わず飛び込んでしまっても良いかと思われますし、時間のない方でもご自身のペースでゆっくりプレイすることが出来るはず
vv
かつての名を馳せた偉人との素敵な恋物語が貴女をお待ちしておりますよ〜(≧ω≦)
vvvv



登場キャラ(cv.)

森 鴎外(cv.浪川 大輔)陸軍軍医。東京美術学校美術解剖学講師。小説家。翻訳家。
 海外への留学経験があるため、洗練された物腰&開けた思想を持っている。社交的な男性。


菱田 春草(cv.KENN)東京美術学校生。日本画家見習い。
 普段は呆としているが、一旦【画家モード】スイッチが入ると途端に饒舌になり対象を口説きまくる(笑)

川上 音二郎(cv.鳥海 浩輔)川上一座座長。
 本人はからっとした性格だが、一たび化粧を施すと秀麗な女性へと扮する。


泉 鏡花(cv.岡本 信彦)幻想小説家。脚本家。
 超絶・潔癖症な青年。口が悪く決して素直な態度を取らないが、魂依としての素質を持つ。


藤田 五郎(cv.福山 潤)警視庁妖邏課警部補。元・新選組隊士のあの方?
 美丈夫だが居丈高な警官。物の怪を忌み嫌っている節がある。

小泉 八雲(cv.立花 慎之介)東京帝国大学英文学講師。怪奇小説家。
 物の怪大好き外国
(とつくに)の人。普段はスマートな振る舞いをするが、物の怪のこととなると目の色を変えて暑苦しい人物に変貌してしまう。

チャーリー(cv.森川 智之)奇術師。
 胡散くさくて胡乱げな奇術師。けれど、そんな彼の願いは唯ひとつだけ……。

(2013.10.14 UP)