恋花デイズ


































メーカー

(2013年06月20日発売【PSP】)


ストーリー

大好きな祖父がフラワーショーで優勝し、運命の相手を見つけたという逸話を聞いて育った美咲 花(17歳)は、ついに我慢できず植物の育成に力を入れている鈴ノ森学園に編入しました。
フラワーショーに向けて花を愛で育てるうちに、気付けばたくさんの出会いにも恵まれていた花。

同じ育成科の同級生たち。
研究科、アレンジ科に通う先輩や後輩。
そして懐かしい幼馴染みとの再会。

彼らに囲まれ賑やかな学園生活を過ごすうちに、花はいつしか「彼」のことを思って花を育てるようになっていたのです。

鈴ノ森学園に伝わる【伝説の花】。
花はショーで優勝をし、想いを実らせることが出来るのでしょうか?
丹精を込め、咲き誇る花々に願いを託す鈴ノ森学園での生活を貴女ならどう過ごしますかーー?


ゲームの流れ

4月1日から翌年3月31日までの、たっぷり一年間がゲーム期間。
テキストメインで進行していくアドベンチャーパートと、花壇をカスタマイズしていくシミュレーションパートに分かれて好感度を上昇させていきます。
(会話だけ成功させていても、花壇にて好感度の上がる花を開花させないと好感度は上昇しません)


システム

主人公の名前変更可能。(但し、公式ネームでも無音か、「あなた」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞有り。ED動画(つまりED曲)は鑑賞可能なものの、シーン回想は一切ありません。

4月1日から翌年3月31日まで毎朝、花壇をカスタマイズする【ガーデニングパート】が挿入。
【ガーデニング】
4月から12月までの偶数月には育成できる種が更新されます。奇数月にはアイテムの更新。
「たがやす」「たねまき」「みずやり」「しゅうかく」で1セットの流れ。
各花には好感度が上がる対象の攻略キャラクターが決められています。
各花には「超初心者向け」「初心者向け」「中級向け」「上級向け」とランクがあり、高ランクの花を育てるほど高く、好感度は上昇します。
「3日」「7日」「14日」とガーデニングパートをスキップできる機能も有り。
スキップ中は自動的に毎朝、水やりをしてくれますが、新たな種植え&収穫などは出来ません。
スキップ中、開花してから日数が経っていると虫が発生していたりと、小さな弊害もあります。
【コンテスト】
5月から翌1月までの奇数月に、決められた花を育てる「コンテスト」が開催されます。
コンテストに優勝すると高額ポイントがもらえます。
ポイントの救済イベントなので、コンテストに参加しなくても恋愛ENDは迎えられます。
「育成」「研究」「アレンジ」のステータスがあり、数値が高いほど花の育成が有利になる…らしい。
7月と12月には【テスト】が実行されます。全10問。好成績を収めると各ステータスが上昇。
キャラクターに応じてランダムに個別イベントが発生。選択肢はないので流れを見守りましょう^^
【好感度】
全キャラの好感度は「花の数」で表され、満開で「6個」の花が咲くと恋愛ENDを迎えられます。
各キャラへ「下校の誘い」「メール」送信をすると、それまでにガーデニングパートで開花させた花の分、好感度が上昇します。
【下校のお誘い】
長期休暇以外、毎週金曜日に発生。
男の子がOKしてくれるかどうかはランダムですが、誘った時点で好感度が「1」上昇します。
【メール】
休日に1人にだけ送ることができます。
メール返信の内容によって好感度が「1〜3」上昇します。
送信内容は10月までの偶数月に追加されていきます。
好感度「好き」で「3」上がる返信をしていると、夜に電話が掛かってくることも。
各キャラによって電話イベントが発生するメールタイトルは異なります。
【VSイベント】
特定の組合せで男の子2人の好感度を上げると発生。
「VS」でしか発生しないCGもあるので二兎を追いながらプレイした方が良いです^^

各キャラクターに恋愛ENDは1種類。他にも恋愛なしのノーマルENDがあります。(CG有り)
何かしらのEDクリア後【ギャラリー】OPEN。「CG」「BGM」「MOVIE」が鑑賞できます。
CGコンプ後の「御褒美CG」ありvv


総評 ★★☆☆

やった! ここまで無事にやり遂げたよ、私!! すっごい頑張ったよね〜〜(⊃Д⊂)!!

ーーと、フルコンした後には自分を褒めてあげたくなる作品です(笑)
だってもう、

周回プレイが半端なく! 楽なものではないんですもん(>_<)!!

いえですね、各キャラクターの個別イベントは全然良いのです。
もう、微エロ要素が挿し込まれる心配もなく、本当に健全で片想いのじれったさ、もどかしさ、そして楽しさが味わえる王道展開のものばかりだったと感じました(≧ω≦)
vvvv
が!
スキップ機能があるとは言え、毎日挿し込まれるガーデニングパートが容易ではないのですよ〜。
本当に。「何で、アイテム持越し要素を入れてくれなかったんだろう」って強く思いますもん。
正直に言ってしまえば、本作品の占める割合は【恋愛要素:3、ガーデニング要素:7】の比率だと感じておりますので、レスポンスの悪さと言ったら……orz という感じでございます(;´Д`)
なので、

*恋愛要素には心惹かれるのに、ガーデニングパートのためにフルコンまで到達できない。
*ガーデニングパートは本当に大変だけど、恋愛要素のために頑張れる(≧ω≦)!

の両極端に別れてしまう作品であろうと思いますし、個人的には……。
前者の数が多いのじゃないかな、と危惧してしまいます。

プレイ時間的にガーデニングパートがどうしてもネックとなり、「たねまき」や「しゅうかく」等アイテムでも楽にならない部分が御座いますので、一日の自由時間を余裕を持って使える方のみにしかお勧め出来ない作品でございます。
ですが私なんかもそうだったのですが、時間はある程度切羽詰まっていても、心に余裕のある時でしたら各キャラとのキュンキュンな学園生活が本当に楽しくて、ガーデニングパートにも「ぅおりゃぁぁぁ(≧ω≦)!」と突撃していけますので、やり始めたら嵌まってしまう中毒性も持っているのだと痛感したりもします。
(半分はフルコンへの意地だったのかもしれませんけれど〜(笑))

ですのでーー。
恋愛シナリオ部分は「キラキラと楽しかったです^^!」とお伝えできますものの、ガーデニングパートの膨大な手間を考えますと手放しにお勧めできる作品ではございません。
よって、拙サイトでは【お勧め度:2.5】の作品として紹介させていただきました(´人`)


登場キャラ(cv)

蘭木 司(cv.岡本 信彦)鈴ノ森学園2年生。育成科。
 【蘭の王子様】と称されるだけ端正な顔立ちの少年。が、その正体は冷徹な守銭奴(笑)


日向 陽太(cv.江口 拓也)鈴ノ森学園2年生。育成科。
 隣のクラスの明るく元気な男の子。華炎戦隊ケムリンジャーのようなヒーローに憧れている。


百合澤 英士(cv.柿原 徹也)鈴ノ森学園3年生。研究科。生徒会会長。
 【白百合の君】と呼ばれ女生徒から圧倒的な人気を誇る微笑を絶やさない先輩。


早乙女 椿(cv.浪川 大輔)鈴ノ森学園3年生。アレンジ科。生徒会副会長。
 上から目線&命令口調の「俺様」副会長。しかし、本来は面倒見の良い先輩なのです。


高丘 菊之介(cv.木村 良平)鈴ノ森学園1年生。アレンジ科。
 入学したての一年生ながらも甘いマスクと言動で、取り巻きの多い男の子。

菫舘 律人(cv.代永 翼)鈴ノ森学園1年生。研究科。
 神童と評される程、音楽の才能に長けた男の子。音楽と植物の共存について研究するために入学?

鈴宮 千尋(cv.阿部 敦)鈴ノ森学園2年生。育成科。
 生物学上「女」を騙る管理人より余程可愛らしい男の娘。幼い頃からヒロインを大切に思っている。


鈴宮 千彰(cv.竹本 英史)鈴ノ森学園 育成科教師。
 常にだらけた風体の飄々としたクラス担任。それでもヒロインのことを大切にしているのは千尋と同じ。

(2013.08.20 UP)