遙かなる時空の中で6

















メーカー

(2015年03月12日発売【PS Vita】)
「遙かなる時空の中で6」のバナーに使用されている画像の著作権は、株式会社コーエーテクモホールディングス様に帰属します。



ストーリー

高校生である高塚 梓(16歳)は、大好きな祖母が倒れ、病院に運ばれた、という知らせを受け 急ぎ駆けつけました。
結果、祖母の体調は確かにかんばしいものではありませんでしたが、大事には至らない、と分かり胸を撫で下ろしたのです。

が、ほっとした梓の耳に聴こえたのは まるで自分を呼ぶかのような、しゃん、という鈴の音。
その音に耳を澄ませると、途端ーー

梓の頭上にのみ、渦巻き、うねり、大きな口を空けた空間に吸い込まれてしまったのでした!

梓が辿りついた場所は、まるで時間が逆行したかのような大正時代の面影に満ちていましたが、その場所では "大正時代" は過去のものではなく、今まさに生きている時代そのものだったのです。
しかも。
そこでは、「怨霊」と呼ばれる妖が跋扈し人に仇なしており、人々は恐れおののいて暮らしていました。
そして、その怨霊を呼び寄せているのが、「鬼の一族」だというまことしやかな噂まで流れ……。
その人々を守るために、日夜、「帝国軍」が奮闘していたのです。

梓が最初に身を寄せることとなったのは「鬼の一族」の棲み家でしたが、意外にも彼らは人に対して害意があるようには見受けられません。
が、最終的にその身を預けることとなった帝国軍での暮らしの中で、帝都を脅かす諸悪の根源を突き止めるに至ったのです。

梓は、【鬼の一族】【帝国軍】【中立派】。
三者三様の視点、立場を感じ、学び取り、やがては「彼」の手を取り、帝都の安寧のために砕身することを決意するのでした。
そう、梓は帝都に息づく伝説の乙女。

【黒龍の神子】だったのですから!

対となる「白龍の神子」とも交流し、友人としての信を得。
更には、ずっと梓の傍に在り続けてくれた「彼」を心の支えにし。
梓は暗雲に喘いでいる帝都の民を救うことが出来るのでしょうか。
そしてーー。

梓が選んだ未来は、「彼」と共に平穏無事な現代へ還るものなのか。
はたまた、歪みを正す「彼」を支えるため、異空間へ残るものなのでしょうか。



ゲームの流れ

[ 序章 ][ 第一章 ]〜[ 第五章 ][ 終章 ] までがゲーム期間。章仕立てで進んでいきます。
会話選択肢や怨霊退治を行うことで好感度を上昇させ、恋愛エンディングを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。(但し、公式名だと名前で呼んでもらえます!)
戦闘時のみ主人公ボイス有り。(cv.斎賀みつき様)
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実してます!)

【序章】【第一章】〜【第三章(花火大会の夜)】:共通パート。
*【第三章(花火大会の夜以降)】〜【第五章】:恋愛対象が決定した上での共通パート。
*【終章】:個別パート。
各章毎に推敲する【目標】が設定されます。(クリア出来なければ、GAME OVER.)
*一日ごとに推移していき、「朝」「昼」「夕」の3回MAP移動を行います。
* MAP上では、[ 怨霊退治 ][ ストーリーイベント ][ 恋愛イベント ][ アイテム収集 ] いずれかの行動が可能。
【怨霊退治】:カードバトル形式。(簡単です^^)
*
八葉のカードをアイテム等で強化して戦います。(強化した数値は2周目以降に引継ぎ可能)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")あり& 好感度累計値(ステータス画面)あり。

各キャラクターの恋愛エンディングは1種類。
【恋愛エンド】【全員共通エンド】【大団円エンド】に分岐します。
(各エンディングにCG有り)
フルコンプ後の "ご褒美CG" 有り(≧ω≦)♪



総評 ★★★★

従来の作品とは一転して、【黒龍の神子】がヒロイン(≧ω≦)! というのが新鮮でした^^
"そうだよね、何も八葉との恋愛は白龍の神子に限ったことではないだものね" とうんうん頷き、納得。
あ。でもその場合も、今回のようにヒロインが一人に絞られている方が個人的には有難いです(´人`)

さて、話を元に戻しますが、黒龍の神子が八葉の恋愛対象になったからと言って、ダークサイドに走るようなことは全くなく。
むしろ、ヒロインの梓ちゃんは [ 浄化 ] 能力こそございませんが、白龍の神子と何ら変わることなく、健気で一途な少女でございました(
*´-`*)
そこで、「白龍」「黒龍」の差別をすることなく楽しめた感じです^^

話の中では勿論、白龍の神子も登場しますが、彼女と八葉の誰かが想いを交わし合う、というような描写は一切ございませんので
(友情関係はありますけれど^^)、その点もご安心いただいて大丈夫かと。

また、シリーズ作品は大好きなものの、どうにもこうにも……【戦闘】に手間が掛かってプレイ時間を捻出できない(T-T)!
と、嘆いていた私のような方には、とても有難い
[ カードバトル ] 形式。
これがまたサックリ遊べて良い感じでございました
vv
更には、一度戦った戦闘はスキップ出来てしまうという
【戦闘スキップ】機能が優れもので優れもので!
プレイ時間がサクッと、ザクッと大幅に短縮されますので、あっという間に個別ルートにまで入れるようになります(*^-^*)♪

後は……気になる恋愛面でしょうか^^
本作に登場する八葉自体は、実は白龍の神子の八葉なのだと思います。
(一さんルート(天の青龍)で九段さん(天の玄武)が、「自分(白龍の神子)の八葉を託してまでも、大事を成し遂げようとした」といったようなことを言っておりましたので)
けれど、彼らが自身のつがいとして、黒龍の神子・梓ちゃんを「彼女しかいない」と想うように流れが実に自然でした。
もぉ、頬が緩みっぱなしになるくらいの適度な緩急度合いに……はぅあぁぁ〜〜(
ノωノ)vvvv
って、すみません^^;

1章から始まって5章までの期間で恋愛を育むわけですから、結構な尺が用意されておりまして、その分、納得しやすい展開になっていると感じております^^
戦闘も大分 手間が軽減されておりますので、本シリーズが初めての方も。
戦闘に割く時間に及び腰になってしまっていた従来のファンの方も、同じく楽しめるのではないでしょうか。


プレイ時間は初周で……う〜ん。
初周はどうしても戦闘を飛ばせませんし、全てのイベントが初見な訳ですから、やっぱり10時間かそれ以上 掛かってしまうとは思います。
多分、2周目も【陰の気】再収集&【強敵】討伐で、初周と同じくらいの労力を使うかと。
けれど、3周目以降はプレイヤーの選択次第で [ 戦闘スキップ ] を使用すると、あっという間に個別ルート。
つまりは、
"ノベルゲよりは少し手間が掛かるけれど、決して苦にはならないレベル" の乙女作品と化しますので、大団円ENDに辿りつくまでに「楽しい♪」という気持ちを維持してプレイ出来ると思います^^

私もシリーズ「4」「5」はなかなかに手が出しにくくて
(←戦闘が大変)寂しい思いをしていたのですけれど、同じような境遇だった方にこそ、「如何ですか(≧ω≦)!?」と布教したく存じます(*´Ω`*)(笑)



登場キャラ(cv.)

有馬 一(cv.寺島 拓篤)帝国軍。精鋭分隊隊長。23歳。【天の青龍】
   まさしく「質実剛健」な男性。帝都の安寧のために尽力することを厭わない。

ダリウス(cv.鈴村 健一)鬼の一族。首領。24歳。【地の青龍】
   機微に聡く、手練手管に長けている美丈夫。
   しかしながら、梓の他に浮ついた影もなく、唯、鬼の一族のために奔走している。

コハク(cv.阿部 敦)憑闇の青年。17歳。【天の朱雀】
   記憶を失ってしまった青年。ダリウスの元で暮らすこととなる。本人は明朗快活。


片桐 秋兵(cv.岡本 信彦)帝国軍。精鋭分隊副隊長。26歳。【地の朱雀】
   帝国軍参謀総長の息子。物腰が柔らかく気取ったところがないため、多くの女性に慕われている。

ルードハーネ(cv.立花 慎之介)鬼の一族。15歳。【天の白虎】
   ダリウスの従者。生真面目な性格で、家事全般に優れている。


本条 政虎(cv.竹本 英志)鬼の一族。29歳。【地の白虎】
   ダリウスとは金銭での契約。大雑把で体力自慢。文字通り「肉食」な魅力に溢れています
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萩尾 九段(cv.四反田 マイケル)帝国軍相談役。星の一族。19歳。【天の玄武】
   梓を時空跳躍させた星の一族の青年。
   生涯を神子を守るための練磨に捧げたため、世間知らずなところがある。おっとりした青年。


里谷 村雨(cv.安元 洋貴)情報屋 / 小説家。35歳。【地の玄武】
   帝国軍にも鬼の陣営にも属さない情報屋。梓を神子としてではなく、一人の少女として接してくれる。

(2015.07.07 UP)