遙かなる時空の中で3 十六夜記





メーカー

KOEI(2005年09月22日発売【PS2】)

「遙かなる時空の中で3」のバナーに使用されている画像の著作権は、株式会社コーエーテクモホールディングス様に帰属します。



ストーリー

高校2年生の春日望美は、同級生の有川将臣・後輩の有川譲らと共に見知らぬ少年に誘われて、異世界・京へと辿り着きます。
そこは、京都によく似ている場所ですが、時空を隔てて存在する場所でした。
今は源氏と平家の勢力争い
(合戦)が繰り広げられています。
望美は源氏側につき、異世界からの帰還・仲間を救うことを目的として行動します。
望美の運命、そして仲間である八葉との恋の行く末はどうなるのでしょうか。



ゲームの流れ

ここでの内容は1週目のものです。2週目からはキャラによってシナリオが変化するので……。

一章
   戦闘コマンド等の説明章。(仲間になる八葉:譲、朔、白龍)
二章
   源氏の庇護の下、京を目指します。(仲間になる八葉:弁慶)
三章
   主人公の力を義経に認めさせます。(仲間になる八葉:義経、景時、リズヴァーン)
四章
   勢力拡大のために主人公たちは熊野へ向かいます。(仲間になる八葉:将臣、敦盛)
五章
   福原で源氏は奇襲作戦にでますが……。(仲間になる八葉:ヒノエ)
六章
   大将降格になった義経と共に鎌倉へ行きます
七章
   平家の放った火で京は火の海に。そして、八葉たちも……。



システム

【MIX JOY】システム搭載。
前作『遙かなる時空の中で3』との連動システム。
MIX JOYには『遙か3』のゲームソフトが必要です。
MIX JOYをせずに、『遙か3』セーブデータのみの引継ぎも可能。
* MIXJOY稼働メリット
   →八葉たちの新たな協力技習得。(使用時、技力は減らずに体力が減る)
   →恋愛ED(絆の関越えED)が全キャラ攻略可能に。
   MIXJOYをしていない場合は、将臣、九郎のみ見れます。
* 二章、四章、六章での拠点を中心にした、【蜜月END】が全キャラ分、新たに追加。
* 新たな攻略キャラとして、「銀」「平知盛」が追加。
* 前作の攻略ルートの他に「平泉ルート」が追加。
1週目は必ずバッドEDになります。
2週目から【運命上書き】システムが発生し、各章をプレイヤーが選んで攻略キャラとの絆を深めていくことになります。
1週目で蓄積したキャラの「五行の力」「習得した力」等も引き継いでプレイできます。
マップ移動して会話・行動選択肢により、好感度が増減します。
怨霊との戦闘もありますが、コマンドを選択するだけなので簡単です。
各章でなすべきことを終了させると、次章に移ります。
攻略キャラには、それぞれ【絆の関】と称される悩みを抱えています。
   それを解決することが恋愛EDの条件です。



総評 ★★★★☆

『遙か3』のAppend Discとして発売された本作。
つまりはファンディスクで、『遙か3』のダイジェスト版です。
MIX JOYを一度してしまうと、その都度、稼働操作をしなければならないのが面倒ですが、それでもゲームシナリオ自体には大満足です!!
八葉の新たなED、蜜月EDも素敵なのですが、なんと言っても銀、知盛を攻略できるようになったのが大きなポイントvv
乙女ゲームの美味しいところを随所に散りばめた作品です(*^-^*)
個人的には前作『遙か3』をプレイしてからのほうが、より楽しめるのでは……と思っていますが、単体プレイでも十分楽しめると思います。
乙女ゲームや遙かシリーズに興味がある方には、ぜひぜひオススメなゲームです。



登場キャラ(cv.)

有川 将臣(三木 眞一郎)… 17歳。
 「天の青龍」。頼りがいのある同級生。時空移動ではぐれてしまう。

源九郎 義経(関 智一)… 22歳。
 「地の青龍」。源氏側の大将。責任感が強いが、口が悪いので誤解されがち。

ヒノエ(高橋 直純)… 17歳。
 「天の朱雀」。熊野出身の女の子大好き少年。

武蔵坊 弁慶(宮田 幸季)… 25歳。
 「地の朱雀」。軍師であるとともに薬師でもある、穏やかで確信犯な(笑)人。

有川 譲(中原 茂)… 16歳。
 「天の白虎」。将臣の弟。主人公を慕っている、しっかりとした少年。

梶原 景時(井上 和彦)… 27歳。
 「地の白虎」。軽い物腰の陰陽師。

平 敦盛(保志 総一朗)… 18歳。
 「天の玄武」。敵陣、平家の貴族。怨霊の存在を憂いているため仲間になる。

リズヴァーン(石田 彰)… 34歳。
 「地の玄武」。義経の師匠でもある。別名「鞍馬の天狗」。
 かつての鬼の一族の末裔。冷静沈着な人柄。

銀(浜田賢二)… 24歳。
 奥州藤原氏の郎党。腰が低く、穏やかな人柄。

平知盛(浜田賢二)… 25歳。
 敵陣、平家の武将。戦を好み、主人公を心惹かれる稀有な存在と見ている。

(2005.10.06 UP)