薄桜鬼 DS





メーカー

オトメイト  
(2008年09月18日発売【PS2】)(2009年08月27日発売【PSP】)(2010年03月18日発売【DS】)
「薄桜鬼 随想録」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社様に帰属します。
(「薄桜鬼DS」のバナーがないため、代用させていただきました(´人`) リンクは「薄桜鬼DS」の公式HPに繋いでおります)



ストーリー

徳川幕府の威信が揺らぎ、悲鳴を上げ始めた江戸時代末期。
音信不通となってしまった父を探すために、江戸から京へ向けて旅立つ娘、雪村千鶴。
京へ着いた夜、折悪しくも異形のように血に飢えた新撰組隊士の悪行を目にしてしまったため、彼らを粛清した新選組幹部により身柄を拘束されてしまいます。
口封じのために命を落とすか、彼らの目的に加担するか。
命懸けの選択は思いも寄らない、千鶴の「父親」が鍵となりました。

新選組の彼らと行動を共にするうちに、激動する世情。政権。
分相応ではない彼らだからこそ、清廉な志で守り抜こうとする己の士道。
その気概に心打たれ、千鶴の心はいつしか「彼」に捕われていきます。

志だけではどうしようもない時代の流れや、千鶴を狙う『鬼』達との攻防に、生き急ぐように駆け抜ける日々。
彼に寄り添う千鶴の運命は、どのように紡がれていくのでしょうか。



ゲームの流れ

序章 〜 最長九章 の章立てで進んでいきます。
父親探し、羅刹研究、「鬼」との争いに結末を見ることが目的となります。



システム

主人公の名前変更可能。
但し、主人公名は無声音です。デフォルトでも呼ばれません。
アルバム機能、シーン回想有。
三章までは共通パート、四章からはキャラクター専用パートになります。
選択肢を選び、攻略キャラクターの好感度を上げて恋愛ENDを目指します。
基本的に恋愛END 1種類のみとなります。
一部キャラにのみ、GAME OVER時にもCG&シーン回収有。

DS版追加要素として、雑誌『電撃Girl'sStyle』 で連載された小説【薄桜鬼遺聞】をボイス付きで見ることができます。
また、【質疑試合】 というクイズ500問が追加され、ご褒美CGも1枚入手できます。



総評 ★★★

個人的評価としては、一般の乙女タイトルより抜きん出ているという感じは受けませんでした。
但し、『新選組』を攻略対象として「羅刹」という存在により彼らと生を共にできる、という点は素晴らしいと思いましたので、★3.5 にさせていただいております。
BGMもシナリオ運びも幕末の悲壮感を高める仕上がりになっていますため、世界観は非常に綺麗に構築されています。

その分、DSでプレイするのが勿体ないな、という印象を受けました。
って、私もDSで楽しんだのですが、追加要素である小説は甘さを求めてはいけない観があり、後日談として楽しむものではありませんし、【質疑試合】で入手できるCGも立ち絵を加工したものなので、それ目的で購入する程ではないと思います。
シナリオ、美麗なグラフィックを堪能したいのであれば、迷わずPS2版かこの先に発売されるPS3版を購入することをお勧めしたいです。
手元にプレイできる媒体がDSしかない、という状態であれば選択肢を選んでいくだけのシナリオタイプですので、ボイスも音割れしていませんし、どっぷりと浸れるタイトルだとは思います^^
本当、画面が小さくてもったいない!! と思うシナリオ運びですよ!!

ただ …… 確かにエンディングはほっこりと致しますが、そこに至るまでは生死を賭けた内容になりますので、「重いシナリオでも大丈夫♪」という方にしかお勧めできません^^;
そして、そして……。個人的に主人公・ 千鶴ちゃんの存在感の薄さも残念に感じました。
あれだけ攻略キャラが突出しているのに、実に勿体ないです。
ですので、個人的見解を述べさせていただければ。
主人公に期待をかけず、攻略キャラクターのシナリオ&魅力で楽しむのが一番なタイトルだと思いました^^



登場キャラ(cv.)

土方 歳三(cv.三木 眞一郎)新選組副長
   鬼副長と恐れられている人物。本来の彼は気苦労の絶えない、人情家。

沖田 総司(cv.森久保 祥太郎)一番組組長
   飄々と人を殺すことができる性格だが、千鶴との出会いで何かが変わり始めた。

斎藤 一(cv.鳥海 浩輔)三番組組長
   副長を誰よりも信頼し、また、「侍」に人一倍の信念を持っている寡黙な人。

藤堂 平助(cv.吉野 裕行) 八番組組長
   考えるより先に体が動いてしまうような、裏表のない最年少幹部。

原田 左之助(cv.遊佐 浩二)十番組組長
   柔らかな物腰ながら戦いの本質を見極めているため、槍を手にすると迷いを持たない人。

風間 千景(cv.津田 健次郎)西の「鬼」を束ねる総領
   稀少な「女鬼」を求める「鬼」という存在。
   自分とは異質である「人間」に幻滅しながらも、興味を失えないでいる。

(2010.04.07 UP)