放課後は白銀の調べ 急急如律令





これは……もう、今から2年前の作品になるのですね。
本タイトルを購入しようと思ったキッカケは、十馬君です!!
いや〜。彼の外見てば、もの凄くインパクトがありますよね^^;
実は、娘の妊娠中に注目していたタイトルだったんです。
が、妊娠→出産→育児で、すっかり忘れていて……ようやく購入することが出来ました♪
購入する際にPS2版しか知らなかったのですが、”そう言えば、タイトルが2種類あったような気がするなぁ…” とamazonさんで検索。
すると、PC移植版が出ているではありませんか!!
しかも、以前は不評だったらしいシステム改訂版♪ ”これはvv” と早速、注文しました^^

実際にプレイしてみて、本当に快適でした!!

    セーブ箇所が多い。
    MAP画面でも、選択肢画面でもセーブできる。
    選択肢→次の選択肢への、【NEXT】ジャンプボタンがある。
    MAP画面では、誰のルートイベントかまで表示される。

と、PS2版との相違点です。随分、快適になっていますよね〜^^
インストールしてみて、いざプレイ開始!!
と途端に始まる兵頭十馬こと、谷山紀章さんの歌声ッッ。
これがまた、躍動感に満ち溢れた、素晴らしい仕上がりなんですよッッ!!
ゲーム開始する際には、必ず 聴いていました。
プレイ当時も、今も、とても好きな曲です(*^-^*)

あ。プレイしてみて思ったことですが、主人公 要ちゃんのキャラクターが濃い、ですね^^;
「濃い」というのか……。確立されてしまっています。
乙女ゲームの主人公は、プレイヤーが投影できやすいような無難キャラか、くっきりはっきりキャラの大体2タイプがいますが、今回はまさしく後者。
しかも、言い回しが独特^^;
口語で聞く分には違和感ないのかもしれませんが、文章で読むには…最初は違和感がありました。まぁ、プレイしていくと慣れてしまうので、最後には可愛くて仕方なくなりますが、最初は戸惑う方が多いんじゃないかな? って感じます。
でもでも、決して嫌なコではなくて、それはそれは前向き&ひたむきなコなので、応援しながらプレイしてましたよ^^

シナリオ設定も……ぐふ。
【男子校に男装して潜入】ですからね、女子は主人公一人なんですよね。ぐふふ。
それも妄想すると美味しくって、ニヤニヤプレイでした。
(家族には見せられない顔だったろうなぁ(笑))
最初の3日で攻略キャラ全員に会えるのですが……、まぁ、それはツボを抑えたキャラばかり。
つまりは無難なキャラばかりでした。
初見では麗しい漣君に一目惚れvv
でも、無難キャラが揃っているので、果たして楽しめるかな…?? と半信半疑です^^;
が!!
プレイしてみて分かる、個性のぶつかり合い!!
特に十馬君。キミとの最初のお昼休み……オヒルゴハンジカンニハ、ビックリシタヨ。
(主人公風表現(笑))

キミは全身胃袋かッッ(≧△≦)b

本当に楽しかったですよ〜^^
主人公は当然女性なので、彼らがどのように惹かれていくのかも非常に楽しみでした。
そこらへんは実際にプレイしてみてのお楽しみということで^^
では、キャラ語りに参りたいと思います。

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また、cv. の敬称は略して記載させていただいておりますm(_ _)m)






兵頭 十馬(cv.谷山 紀章)青領舘高校2-A。

攻略キャラの中でも王子ポストな彼、十馬君ですが。
う〜〜〜ん、何故でしょう……引っかかりませんでした^^;
お昼休みバクバク食べる彼は大好きなのですが、実際の攻略ルートに入ってみると、彼の【弱さ、脆さ】が浮き彫りになります。
そこを要ちゃんが掬い取ってこその攻略かと思うのですが……。
「ですが」ばっかりですね^^;
実は、十馬君に蛇蝎の瘴気が憑依してしまうシーンが嫌だったんです(T-T)
うん、うん。健全な青少年には大切な欲求ですよね^^
でも、そこがドロドロしているように感じられ、苦手でした。
ごめんねぇ、十馬君!!

でもねッッ、そこに至るまで。そして、そこを通過してからは好きだよ!!

休日イベントでペンギンを見る要ちゃんと、十馬君。
放課後の退魔イベントで、一緒に教卓に隠れたときの動揺。
負の感情に囚われてしまった悠斗君を覚醒させるときの十馬君。

みんな、こっちまでドキドキして見ていました^^
要ちゃんのお陰で過去を乗り越え、前進できるようになった十馬君は、本当に屈託なく偽りなく全身胃袋でいられるんだろうなぁ、って思います。
あ、間違え(笑)
本当に屈託なく笑うことができるんだろうなぁ、って思います^^

ENDは、やっぱり恋愛ENDのが好きでした。
強引だけど甘さが足りない!? って思っちゃいましたが^^;
けれど、十馬君だったら要ちゃんが陰陽師を続けていっても、そのまま受け入れて付き合ってくれそうでいいな。器が広いものね、と思いました(*^-^*)





和泉 悠斗(cv.柿原 徹也) 青領舘高校2-A。

悠斗君は、当初真っ先にプレイするはずのキャラでした。
だって、子犬キャラだし、要ちゃんには友達をとられたくなくてつっかかってくるし…。
もう散々!! 小手調べキャラにしてやる〜〜!!
と、思っていたのですが……。

初日の昼食イベントで虜になりましたvvvv

あの、牛乳ガブ飲みイベントがそれはそれは可愛くてッッ8(≧△≦)8))))
柿原さんも声を当てるのが、お上手なんですもの〜。すっかりファンですvvvv
悠斗君の恋愛必須イベントである剣道リベンジを起こしてから、次第に歩み寄ってきてくれるのが嬉しくて嬉しくて〜^^
猫を介してのイベントも良かったですね。
素直に猫を可愛いと言う要ちゃんを見てよろめき、”こいつは男なんだってば!!” と自分に喝を入れたりとか(笑)
あれだけ、十馬、十馬と言っていたのに、休日イベントでは逆に十馬君ばかり心配する要ちゃんを物足りなく思ってしまったり。
うん、もう、可愛いッッ8(≧△≦)8))))
他のルートでは十馬君を要ちゃんにとられてしまう嫉妬で、ドロドロの役になってしまう悠斗君が要ちゃんのために動いてくれるのがひたすら嬉しかったです。

確かにゲームプレイをしていると、何もそこまで十馬君にこだわらなくても……、と感じてしまいますが、実際、自分の一番の友達だと思っている人に新しく自分よりも近しい友達が出来てしまったら、とても嫌だなぁ、と思います。
勿論、自分にも相手にも他に友達がいるのは当たり前ですが、自分が”この人は”と思っている友達には、自分もその人にとって重要な位置を占めたいですよね。
あ…文章がややこしいですが^^;
だから、物語の核となる背景がない十馬君と悠斗君には、「友達をとられちゃって怨霊になっちゃいました」という設定になったのかな、と。

ENDでは、もちろん!! 恋愛ENDが好きですよ〜〜vvvv
なんですか、あの青春っぷりはッッ8(≧△≦)8))))
女の子の格好で現れた要ちゃんにドキドキが止まらず、声がすっかり上擦っている悠斗君。
「どこか行きたい所に連れて行ってやるよ」
「悠斗が行きたい所でいいよ」 と押し問答の挙句、要ちゃんに、

「だから。 悠斗が行きたい所が私の行きたい所なの」

と上目遣い(反則ですよ(笑))でのたまわれ、悶絶する悠斗君がもう!!
か〜わ〜〜い〜〜〜い〜〜〜〜(T-T)vvvv
このゲームを購入して悠斗君に出会えて幸せでした!!





御代 天也(cv.檜山 修之)青領舘高校2-F。

天也君は……檜山さんですねッッ(≧△≦)b
って、そうじゃないですか(笑)
天也君は、今回のストーリーでも特に重要なキーパーソンなのですが……。
確かに、「俺」天也君より「僕」天也君のほうが好きなのですが……。
(あ。この文章、『王宮夜想曲』のカインを思い出します^^)

印象が薄くって〜〜〜〜(T-T)


すみません。
イヤホンでゲームプレイしていたので、耳元をくすぐる檜山さんの美声にいちいちクラクラしていたんですけど、天也君で ”キャ〜〜////” と思ったのは、

天也君に【陽】の気を注入するイベント

くらいで……^^;
グランドENDでも、「僕」天也君が主体となってのストーリーで嬉しい反面、それじゃあ、「俺」天也君が吸収されてしまって、冷淡だからって天也君の本体をないがしろにしていいということじゃないのに…、と思ってしまったり。
うん。そういうことじゃないんですよね。
「僕」も「俺」もひとつになれて、要ちゃんの傍にいることが出来た、ということなんですよね。
素直にストーリー展開を見れずにごめんなさい。というキャラでした。





葛葉 漣(cv.宮田 幸季) 青領舘高校2-E。

蓮君は登場シーンの覗き込みスチルで惚れてしまったキャラです(*^-^*)
だって、すごく丁寧に描かれていて ”うわぁ、綺麗だなぁ” て感動してしまったんです。
おまけに声を当てていらっしゃる宮田さんも大好き声優さまですので、もう、「子猫ちゃん」とか「小鹿ちゃん」という呼び方が嬉しくて嬉しくて(T-T)!!
優しい呼びかけが大好きでした。

最初の登場シーンから、”この人、ただの「人」ではないんだろうなぁ”と想像がつく蓮君ですが、その正体が「妖狐」だと分かってからの流れがとても好きです。
休日イベントで優しくしてくれ、傍にいてくれるのが当たり前になってきたのに、あっという間に要ちゃんと距離を置いてしまう漣君。
校内を探しても探しても会えなくて、ようやく中庭にその姿を見つけます。
必死に呼びかけ、「待ってて!! 今、そこに行くから!!」 と要ちゃんが駆け出すシーンがとても好き。
そんな要ちゃんを見て、哀しい笑顔一つを残して去ってしまう漣君がもっと好き(T-T)

要ちゃんを自分の犠牲としてしまう訳にはいかず、自分自身にもっと妖力を蓄えようとして、結局は蛇蝎の呪縛に捕まってしまうのですが、その漣君の状況を打破しようとした要ちゃんの、

ーー-泣かない。
ーー叫ばない。
ーー祈らない。

という気迫には気圧されました!!
ここのシーンは実際にプレイすると、私では伝えきれない凛々しさに溢れています。
素晴らしいですよ〜〜(T-T)

そして、蛇蝎との決戦での最終分岐点。
まずは「式神END」ルートから見たのですが、あぁぁ。 切なかったですね〜(T-T)!!

文字通り、精根尽き果ててしまう寸前の漣君。
「最後に会えたのがキミでよかった」 と弱々しく笑います。
(このシーンも実にお上手なんです、宮田さんが!!)
それを見て、どうしても漣君を消滅させたくなった要ちゃんが選んだ方法は……。

「ねぇ、知ってる? 妖はね、誰かの式神になることで、その命を…時を凍らせるんだって」
「そうして、術者の命が果てるまで、共にするんだって……」
「”死がふたりを分かつまで” ってヤツみたいに、ね……」

「ははは……それって……プロポーズ?」
「こんな僕で良ければ……喜んで……」


そして、

「我らが血と肉、魂と魄、我が身命ある限り、契り籠らせ賜え----」

……と、要ちゃんの式神になる漣君でした。
凄いですよ。 これは。 このシーンはちょっと忘れられそうにありません(T-T)
その後の友情系ENDでの、その気障な性格は治らないの? と問いかける要ちゃんに、

「う〜ん。ひょっとしたら、もう少しで直ってたかも知れないけどね」
誰かさんが捕まえて放してくれなかったから、直しそこねちゃったんだ」


っていう掛け合いも好き〜〜〜vvvv
なんて艶っぽい言い方をするんですか、宮田さん!!!!
ついでに言及してしまうと……。
このENDの2人は、「そういう関係」にはならないんだろうな、と思います。
術者と式神、という繋がりを維持するためには、それはまず排除される項目なのだろう、と思うので…。
好きだけど深いところで触れ合えない、でも、それ以上にもう手放せない。
そんな風に思えて、このENDは切ないながらにとても好きです。

一転して、恋愛ENDは……これ以上の切なさかもしれません。
でも、きっと要ちゃんと生を全うできるんじゃないか、と感じます。
カミサマは、そこまで意地悪じゃないと思うから。
だから、薄氷の上を滑り落ちていく一片の花びらのような悲哀と背中合わせながらも、きっと楽しくドタバタやってくれる二人なんじゃないかと思います(*^-^*)
(気恥ずかしい比喩でごめんなさい。私の中で、漣君はそういうイメージなので)
漣君、とても好きなシナリオ&キャラクターでありました。





安倍 忠義(cv.伊藤 健太郎) 青領舘高校古文、日本史教師。

安倍先生。先生は〜〜〜

攻略が大変でした(T-T)!!

いやいや。PS2版に較べたら比ではないのかもしれませんが、先生のルートに乗るまで一筋縄ではいかなかったですね(>_<)
初めての攻略だったので勝手も分からなかった、というのもあるかもしれません。
人気キャラ投票では断然トップの先生。
うん、私も好きですよ^^ ただ、もっと悠斗君と漣君を好きなだけで、先生も好きです(笑)

先生のイベントで好きだったものは、【お姫様抱っこ】イベント!!
保健室まで運んでくれて、ベッドに寝かせてくれた後、

「せっかくのカワイイ顔がだいなしだぞ」

って囁いて帰っていくって、どんだけ高等テクニックですか(T-T)vvvv
あれは……反則です。 かなり、ドキドキしてしまいました…////
そして、要ちゃんが過去の記憶を思い出したシーン。

高校生時分の先生、カッコイイ〜〜!!!!

『イタズラなkiss』 の入江君や、『乙女的恋革命』 の蓮君に似ているなぁ、って思いました^^
時間は……残酷……なのかな??(笑)
それにしても、祝詞を唱える先生は本当に格好良いですね(*^-^*)
伊藤さんの力量にただただ感嘆していました。
だから、そんな格好良い先生と迎えられる恋愛ENDが大好きです!!
いいですよね。あの、

理性リミッターの外れっぷりが(笑)

要ちゃんの祖父にいきなり、「婚約交渉」とはさすがです^^

「お前みたいな危なっかしい妹を、ほっとくわけにもいかないだろ」
「死ぬ気で守った妹を、その辺の男に、ほいほいとくれてやるのもしゃくだ」
「だったら、素直に手元においておくのが一番安全だと思わないか?」
「うるせぇ。お前は黙って、俺のもんになっときゃいいんだ
「ったく…… さんざん待たされたのはこっちのほうだぜ」
「10年も待たせやがってよ」


ですからね!!
甘々で大好きですッッ8(≧△≦)8))))
喜んで嫁にいきたいです〜^^





グランドルート


以下、本当にネタバレになります!!


PC版追加シナリオです。
上記5人の両エンディングと、時間切れEND、蛇蝎バッドENDを見るとOPENします。
グランドルートは予想以上に尺が長く練りこまれ、OPEN条件もなるほど、と思うシナリオでした。
シナリオが進むにつれ、上記5人との「両エンディング」が頭の中で交差しはじめる要ちゃん。
5人もそれぞれの結末を肌で感じ取ります。
だからこそ、団結して蛇蝎を封印することができたと思うのですが……。
でも、あのラストは個人的に悲しかったです!!

一見、ハーレムなんですよ。
と言いますか、実際、ハーレムですね。
5人全員が要ちゃんのことを想っている訳ですから。
でも、5人それぞれが今までに迎えた要ちゃんとのエンディングは、「別次元の自分自身の未来→結末であって、今、ここに立っている自分は要ちゃんとの未来をつかめていない」という内容なんです。
結局は、「要ちゃんが誰を選ぶのか!?」 という終わり方なんですけど……。
それが寂しくて、寂しくて。
誰か一人を一途に攻略して恋愛ENDを迎えるなら本望なんです。
でも、あの状態では

みんなが要ちゃんを好きで、それなのに、選ばれるのは1人だけ。

なんですよ!?
報われないキャラはどうするんですか!?
みんなに幸せになってもらいたいのに、誰かが悲しい想いをするなんて嫌です(T-T)
本来なら、ハーレム設定に喜ぶところなんでしょうが。
私の年齢もあるのでしょうね。逆に切なくなってしまいました^^;

なので、追加シナリオは追加として、私の中ではそれぞれのキャラクターENDを大切にしたいなぁ、と思います^^

追加シナリオといえば、蛇蝎の新規ENDは良かったですね!!
従来のENDとは違って、要ちゃんを欲してくれているのが嬉しかったです(*^-^*)
あれはあれで、やっぱりバッドENDなんでしょうが恋愛ゲームをしている身としては、主人公が恋われている内容に安堵してしまうので^^



【グランドルート】も個人的にエンディングが残念なだけで、

相変わらず祝詞を読み上げる先生はいいところを持っていくし、
何より、刀禁呪を施す十馬君と悠斗君が格好良いったらッッ8(≧△≦)8))))


前半のMAP移動もゲームを楽しんで行うことができましたし、後半のシナリオもゲーム性はないですが(選択肢なしのノベライズ形式なので)どんどん惹き込まれていきました。
発売当初から時間は経過してしまいましたが、プレイしてよかったなぁ、と思います^^
そして、とにかく

OP曲が素敵です!! 谷山さん、素敵すぎ!!(T-T)vvvv

に尽きるかな??(笑)


あ。あと小さなツブヤキ。

高校内で行われていることが不透明だったにしても、安倍家が代々関わっている蛇蝎の影を掴んだのなら、
要ちゃんに応援を送っても良かったんじゃないの〜??
と思います。
「人生経験」だけの初任務には重すぎますって(>_<)!!
   ……でした(笑)


(2010.02.11 UP)