里見八犬伝
浜路姫之記




メーカー

(2014年09月25日発売【PSP】)

QuinRose様。「里見八犬伝 浜路姫之記」犬飼現八(cv.岸尾だいすけ)

「里見八犬伝 浜路姫之記」のバナーに使用されている画像の著作権は、アートムーヴ様に帰属します。



ストーリー

心優しき幼馴染の。
そして、恩義ある人からの。
命の贖いによって、無事、里見領への旅を終えた八犬士たちでしたが、またも新しき旅へ出立しなければならない出来事が発生します。

妖刀・村雨丸を守り抜き、女の身でありながら武士として取り立てられた犬塚信乃
(孝の犬士)の【孝】の母珠。
更には、村雨丸そのものが何者かに盗まれてしまったのでした。
しかも、その犯人と思しき人物に、死に別れたはずの大切な幼馴染が浮上してきたため、信乃の心中は幼馴染を信じたいと思いながらも揺れ動きます。

盗まれた二つのものを取り戻すため。
また、それらと同時に行方不明にもなってしまった里見義成公の五の姫・浜路姫の消息を知るためにも。
信の置ける仲間たちと旅に出ることとなった信乃は、その道中で犬士である「彼」との距離を縮めることになるのでした。

様々な艱難を乗り越えた後ーー。
旅の終わりに信乃は失った、それらを取り戻すことが出来るのでしょうか。
そして、「彼」との仲。
更には、幼馴染との失ってしまったはずの縁
(えにし)もまた、深く撚り合せることが出来るのでしょうか。



ゲームの流れ

明確な日付設定はなく、【序章】【第一章】〜【第十四章】【最終章】までがゲーム期間となります。
 会話もしくは行動選択肢を選ぶことにより好感度を上昇。累積値から各恋愛エンディングへ分岐します。
*本作品では一部キャラクターの最終目標である復讐。そして、玉梓との決着を見ることはありません。



システム

主人公の名前変更可能。苗字は固定。(但し、公式名だと声付きで呼んでもらえます(≧ω≦)!)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")& 好感度累計値(ステータス画面)あり。

明確な日付設定はなく、【序章】【第一章】〜【第十四章】【最終章】の章仕立てで進んでいきます。
冒頭に信乃が取る行動で特定のペアパートに入り、そこで重点的に選んだキャラクターの個別章へと分岐。
会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプ&アドベンチャー形式乙女です。

各キャラクターのエンディングは5種類。
*
ベストEND:1種。グッド系END:2種。選択肢からの強制ENDやバッド系END:2種が大体の内訳です。
(キャラクターによっては異なりますが、ベストEND:1種は固定)
(全てのエンディングにシーン登録あり)
おまけ要素として【おまけ】あり。
*[ 音楽鑑賞 / システムボイス / 用語集 ] が収録されています。
CGコンプ後の「御褒美CG」はありません。



総評 ★★★★☆

随分と堪能させていただきました〜(*´Д`)vvvv

本作が [ 続編 ] なのか、いわゆる [ FD ] なのか曖昧で判らないのですけれど、前作『八珠之記』が諸々合わせて20章編成なのに対し、こちらは16章編成なので「続編というほど重くもなく、ファンディスクとして片づけるには軽くもない」といった中間的な作品なのかなぁ、と感じております。
(個人的には、FD寄りの見解ですが^^;)

ですが!
本作が前作からの
【恋愛なし大団円】を引き継いで始まっているとは言いましても、八犬士の皆にはヒロイン・信乃ちゃんと旅をし、そこで培ってきた [ 好感度の底上げ ] がある状態ですので、押しなべてプラス感情からのスタートという甘さがあります(≧ω≦)vv

更には前作で私が涙を呑んだ [ 信乃ちゃんを守るため、白装束として ] 散ったキャラクターを偲び、そこから再出発できるようなシナリオも盛り込まれておりましたため……。
切ないながらにも嚥下することが出来たように感じています。

と言いましたような、前作からの問題を引き継いで、それを収束させるよう展開するルートや。
前作でひとつの問題点が昇華されたからこそ、新たに芽生えていたキャラクターが抱える懊悩部分とか。
[ 続きもの ] ならではの、「嗚呼、なるほどね〜(T-T)!」と得心できるシナリオが多いよう感じたことも好印象でございました^^
あ。勿論? 特にこれといった問題提起もなく、恋愛に特化したキャラクタールートもあるのですけれどね。
そこは乙女ゲームとして当然の仕上がりだとも思っております(笑)


システム周りも相変わらずの親切仕様でございますので、エンディング回収も快適♪
それに本作では、ついに浜路も攻略可能になりましたし!
ヒロインに一途な幼馴染、というだけではなく、その愛情表現にも感動してしまいました(⊃Д⊂)
vv

が。
本作でもまだ玉梓との決着が未決だったり、一部キャラクターの仇討が未決のままだったりしますので、少なくとも後 一作は続くのだと思います。
「親兵衛との恋愛ENDはまだかな〜
vv」と楽しみな部分もありますしね(笑)

Rose様が贈ってくださる和風な世界に楽しく、とっぷりと浸かることが出来る作品でございました(
*^-^*)!



登場キャラ(cv.)

犬川 荘助(cv.鈴村 健一)信乃の幼馴染。【義】の犬士。
 控え目ながらも芯を感じさせる青年。幼い頃から信乃を大切に思っている。


犬山 道節(cv.保志 総一朗)浜路の異母兄。【忠】の犬士。
 天上天下唯我独尊な破戒僧。妖術を操ることが出来る。


犬飼 現八(cv.岸尾 だいすけ)長十手で名を轟かせる元・捕り手。【信】の犬士。
 大切なことのみを口にする沈思黙考型の頼りになる青年。


犬田 小文吾(cv.浪川 大輔)旅籠「古那屋」の息子。【悌】の犬士。
 偉丈夫ながら人一番人懐こく、無類の美女好き。一度懐に入れた仲間はとことん守り抜く。

犬坂 毛野(cv.立花 慎之介)女田楽師。【智】の犬士。
 絶世の……いや、個人的には傾国の美女。玉梓なんか目じゃありません(≧△≦)b


犬村 大角(cv.小野 友樹)典籍に明るい。【礼】の犬士。
 武力より知能に長けた人。温厚ながらも生き抜くことの重さを知っている。


浜路(cv.江口 拓也)大塚村村長の息子。信乃のもうひとりの幼馴染。
 物腰が柔らかく、端整な顔立ちから女性に多く慕われていた。が、彼もまた信乃の幸せのみを願っている。

(2014.10.31 UP)