DiABOLiK LOVERS
MORE,BLOOD


























メーカー

(2013年10月24日発売【PSP】)
「DIABOLIK LOVERS MORE,BLOOD」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社様および株式会社Rejet様に帰属します。



ストーリー

神父を務める父親の海外転勤により、逆巻家へ身を寄せることとなった小森ユイ(17歳)は、実は逆巻家六兄弟全員がヴァンパイアであるという衝撃的事実を知ることに。
が、人間の中でも稀少な血を持つユイのことを、彼らは手離そうとしません。
彼らに、単なるエサとして家畜として隷属する日々を過ごす中、ユイをとある理由から手中に収めようとする無神家四兄弟が姿を現します。
彼らもまたヴァンパイアでしたが逆巻家との仲は険悪で、ユイは両家の連中にいいように扱われてしまうのでした。

しかし、虐げられるばかりではなく、ユイは「彼」と過ごす時間の中で彼の葛藤を見出すようになります。
もっと「彼」に近づきたいと願うユイ。
そんなユイをただのエサとは見れなくなっていく「彼」。
血を貪るように飲み明かし、最後に二人が迎える結末とはーー?

それは凄惨な血の宴の幕開けとなるのか、それとも新しき血の祝福を受けるものとなるのでしょうか?



ゲームの流れ

プロローグ&【no.01〜10】×3ブロックのチャプタープレイ。
選択肢選択により【吸愛度 or SM度】の数値をUPさせ、各種恋愛ENDを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。(但し、公式ネームでも無音か、「あなた」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想ありです。(シーン回想はCG鑑賞内に含まれています)

プロローグ後に、選択をしたキャラクターの個別シナリオが展開されていきます。
攻略制限があり、最初は逆巻家のみプレイ可能。2周目から無神家も攻略可能になります。
個別シナリオは【Dark】【Maniac】【Ecstasy】の3ブロックから構成されています。
各ブロックの[ No.01〜06 ] がSituationパート。[ No.07〜10 ] がStoryパートになります。
◆ [ No.01〜06 ] の選択肢選択で
【吸愛度】を上げていると、Storyパートが解除されます。
◆ 更に、No.07以降に選んだ
【SM度】数値によってエンディング分岐します。
股掛けEDは存在しないので 一途プレイのみ。
[ No.07〜10]の終わりには【キーワード】選択も表示されます。
◆ キーワードの正解率によって、エンディングクリア後に解放されるおまけシナリオ
【Heaven】を読めるようになります。
全エンディングクリア後、「プロフィール」が解放。

恋愛EDは3種類。
◆ 全キャラクターに【エンド01】(愛情系)【エンド02】(隷属系)【エンド03】(Bad系)あり。
CGコンプ後の「御褒美CG」はありません。



総評 ★★★

や……やっと、終わったぁぁぁ(;´Д`)

ーーと、プレイ終了後に感じられる方も多いのでは……、と思ってしまった作品です^^;
最初はですね、喜び勇んで逆巻六兄弟に突進していくのですよ。
そして、「そう、これこれ(≧ω≦)
vvvv」と残虐テイストにうっとりする訳なのですが……。
えぇ、一言で言うのなら
多い んです(>_<)!
以下、分かりやすいように箇条書きで説明をば致しますね。

*ショートショートのストーリー10話構成になっている。
(前半6話分は話の繋がりはなし。時系列はあります。後半4話分は続きものでの展開ですが長くはない)
*10話構成×3ブロック分=30話。
*
30話×攻略人数10人分!!
*
ストーリーとしては、ひたすらユイちゃんが虐げられる内容。
(分かりやすく攻略キャラクターの葛藤を描いたシーンは皆無に等しいですので、行間から推察することが必要不可欠。その行間で萌えを見出せなければキツイ作品だと思います)


という仕上がりなんです。

例えば普通の乙女ゲームでしたら、ひとつの作品内にツンデレさんがいたりクーデレさんがいたり、逆巻家もしくは無神家みたいなヤンデレさんがいたり。
各キャラクターの個性で以ってシナリオを楽しめるかと思うのですが、『ディアラバ』に関しましてはキャラクターが違うだけで基本、ヤること
(吸血行為)は一緒という……。
これではどんなに攻略人数が多かろうと、食傷気味になってしまうのではないでしょうか(>_<)
ですので、
前作品をプレイしていて、キャラクターに愛情を持ちながら臨んだ方がより良いプレイが出来るのでは、と思いました。
そして上記の通り、金太郎飴シナリオの乙女ゲームはパイオニア期に散々プレイしてきたため、それなりに耐性があるよ〜^^、と思っていらっしゃる方でも、
それらと本作品では明度が全く違う、ということも注意が必要かと(>_<)
ヒロインがひたすらに、「単なる家畜」「エサにしかすぎない」「雌豚」呼ばわりされての展開になりますので、特に【Dark】ブロックは辛いかもしれません。

本作品は前作があっての続きもの、ということや、アニメ化をした、ということで興味をお持ちの方もいらっしゃるかとは存じますが、
【普通のキャッキャウフフする乙女ゲームではない】ということを肝に銘じて挑まれることをお勧め致します。
あ。更に個人的には悄然としてしまった部分も追記しておきますね。

*エンディングは全3種の内、BAD2つにHAPPYが1つ。

ということです。
前作では明らかなBADがひとつ。そして、サド要素のある愛情表現としてのエンディング。
愛情のみで語られる真正エンディング。
という、HAPPY系が2つだったと記憶しているのですが、今回はもうエンディング名が「manservant」ですからね^^;
拙攻略ページでは【隷属END】と記載させていただいておりますが、本シナリオの流れを汲みますならば【
家畜END】という意味合いなのではないかと思ってしまいました(>_<)


ーー以上が注意喚起文となります。

私個人としましては前作をプレイしておりまして、すっかり逆巻家の魅力の虜となってしまいましたため、それでも楽しんで読み進めていけたと思っております^^
が、上記の紹介文でめげてしまいそうな乙女御は無理にプレイせずとも良い作品なのではないかな、とも同時に感じる訳でして……。
しかし、シナリオはどうあれグラフィックは本当に綺麗ですので、

少し残虐テイストの乙女をプレイしてみたい。
各話が短くて美麗CGを楽しめるのなら、多少難があってもサクサク進められそう^^

と、前向きに捉えられる方にのみお勧めさせていただきますね(
*´-`*)
なかなかに萌えを持続しながらのプレイ。
もしくは、プレイそのものも人を選ぶ作品なのではないかな、というところが正直な感想でございました。
(適度に休憩を挟みながらの方が、より萌えを持続させて楽しむことが出来るかと思います^^)



登場キャラ(cv.)

逆巻 アヤト(cv.緑川 光)嶺帝学院高校2年。(17歳)三つ子の長兄。
   オレ様気質で独占力が強い。


逆巻 カナト(cv.梶 裕貴)嶺帝学院高校2年。(17歳) 三つ子の次兄。
   癇癪持ち。テディと自身の歌声に盲執している。


逆巻 ライト(cv.平川 大輔)嶺帝学院高校2年。(17歳) 三つ子の末弟。
   粘着質タイプで、どんな背徳行為も嬉々として受け入れる。


逆巻 シュウ(cv.鳥海 浩輔)嶺帝学院高校3年。(19歳) 六兄弟の長兄。
   厭世家。常に気だるげにしており、音楽のみを愛している。


逆巻 レイジ(cv.小西 克幸)嶺帝学院高校3年。(18歳) 六兄弟の次兄。
   辛辣家。慇懃無礼な態度で、他人を貶めることに容赦がない。


逆巻 スバル(cv.近藤 隆)嶺帝学院高校1年。(16歳) 六兄弟の末弟。
   破壊衝動の激しい吸血鬼。母親からのネガレクトにより女性不信となっている。


無神 ルキ(cv.櫻井 孝宏)嶺帝学院高校3年。(18歳) 四兄弟の長兄的立場。
   知的策略に長けるが、選民思想に沿った扱いを行使する。


無神 コウ(cv.木村 良平)嶺帝学院高校3年。(18歳) 四兄弟の次兄的立場。
   透き通り、けぶるような美貌の持ち主。副業でアイドルとしても活躍中。
   が、気が短いため機嫌を損ねると即、処罰が待っている。


無神 ユーマ(cv.鈴木 達央)嶺帝学院高校3年。(18歳) 四兄弟の三男的立場。
   言動は粗野。しかし、家庭菜園を営む等、生活能力はある吸血鬼。
   シュウと何か因縁があるようだが……。


無神 アズサ(cv.岸尾 だいすけ)嶺帝学院高校3年。(18歳) 四兄弟の末弟的立場。
   自傷行為に存在意義を求める気弱な吸血鬼。
   痛みに快感を見出すので、同じ悦びをユイにも与えようとする。

(2013.11.19 UP)