DEATH CONNECTION portable










メーカー

オトメイト(2011年02月03日発売【PSP】)(2009年12月17日発売【PS2】)
「DEATH CONNECTION portable」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社様に帰属します。



ストーリー

街で名を馳せるマフィアの二大組織の抗争が勃発。
それにより一方のボス、そして、前途ある若い幹部全員が命を落としたーー。

3年後。

孤児として教会で暮らしていた少女アメリア(17歳)への突然の襲撃事件が発生。
不思議な男、ジャンからの事前情報により辛くも命を繋いだアメリアと兄代わりのヨシュアだが、行くあてもなく行きついた館でペンダントを拾う。
それにより【死神】をコールしてしまったアメリアは、彼らが3年前に絶命しているはずのマフィアだと知ることに。
教会に戻っては再び命を狙われることとなり、神父様やシスターに迷惑がかかる。
そのまま館に身を寄せることとなった二人はマフィアの面々との共同生活を開始。
が、陰あるマフィアとは思えないような彼らとの楽しい日々にアメリアの気持ちもだんだんとほぐれていった。
アメリアを一途に想い続けるヨシュアの画策(笑)や、教会育ちのせいで男女の機微に疎いアメリアも、次第に「彼」の言動に惹きつけられていき……。

その胸に芽生えた気持ちの正体。
【死神】である彼らの存在理由。そして、「リミット」ーー。
それらを探し求めながらアメリアと「彼」が迎える結末に光は射すのか。



ゲームの流れ

【序章】〜【10章】の章立てで進んでいきます。
敵側の攻撃から身を守りつつ、【死神】の存在、【コール】の意味等を模索し、特定のキャラクターと恋愛EDを迎えます。



システム

主人公の名前変更可能。
但し、デフォルト名でも無音声。「おまえ」「君」等にも置き換えられません。
主人公ボイスはありません。
CG鑑賞 & シーン回想有です。シーン回想はCGイベントのみ)

【序章】【1章】〜【4章】 → 共通パート。
  【5章】〜【7章】 → 2人パート。
  【8章】〜【10章】 → 個別パート。に分岐。
選択肢を選び、攻略キャラクターの好感度を上げて恋愛ENDを目指します。
股掛けEDは存在しないので、一途プレイが基本。
イベントCG内に【コンタクトハート】なるミニゲーム風イベントあり。
キャラクターのボイス&ラフ画入手。好感度の上昇もあり)
恋愛EDは1種類。好感度の数値によってBadENDにも分岐しますが、CG&シーン回収はありません。

PSP版追加要素
OP曲が一新。「おまけ」部分でPS2版のOPも楽しむことが出来ます)
地の文章追加、後日談追加に伴うイベントCGの追加。
ゲームパッケージには 【ニコールとのEDも挿入】 と有りますが、実際には【ニコールED】ではなく
【ED時にニコールとのイベントが発生】 となります。
「おまけ」部分のイベント追加(ビデオテープの追加)。PSP版キャストコメントの追加。



総評 ★★★

難しい。実に難しいタイトルでした。
「死者との恋愛」という土台の上での恋愛EDなので、「良かったね!」と手放しで喜べる内容は多分……ないと思うからです。(切なさと背中合わせの幸福がほとんどかと……)
またアフィアの抗争がメインのシナリオにもなりますため、「殺すよ?」とか「死ね!」とかいうセリフもバンバン出ます。
それが少し耳に痛かった部分でもあるのですが、一人一人のシナリオは実に心に残るものでした。
更に、主人公の性格も……ルートによっては融通が利かないちゃんに見えてしまって、総体的には決して嫌いではありませんが「好き♪」と明言も出来ません^^;
しかも……オトメイトさんて、こう……「殺す」とか「殺される」とか殺伐とした題材が多いなぁ、って思っちゃいました(>_<)
後ですね、セーブ&ロードが半端なく遅いです!!
記録するのを待っている間に何か小さな作業を済ませられるくらいでしたから^^;
(私の場合、攻略メモのまとめなんかしてみたり……(笑))

が、イベントCGは美麗ですし、攻略キャラクターの設定も秀逸!!
BGMもシナリオを盛り上げる素晴らしいものだったと思います。声優さんの表現力も文句なしですしねvvvv

「二人は幸せだけれど、どこか切なさが残るシナリオ」という恋愛EDが苦手ではないのなら、ぐんぐん惹き込まれてプレイできる異色作なのではないでしょうか(*^-^*)
PSP追加要素も充実していますし、PSPをお持ちで気になっているキャラクターがいるのでしたら、彼らの行く末を確かめるためにプレイして損はないと思います^^
彼らとのワイワイとしたファミリー生活は、とても楽しかったですよ〜(´-`)
あ、でも。
【作品タイトル中に出てくる主人公と攻略キャラクターが幸せになるのが当たり前】という『主人公至上主義』(私もコレですが)の方には厳しいシナリオ展開があるかも……しれません(>_<)!!



登場キャラ(cv.)

ヴィシャス(cv.鈴木達央)享年17歳。罪題【強欲
   裏表のない青年。考えるより先に行動に出てしまう。感情表現は素直^^

ルチアーノ(cv.森川智之)享年29歳。罪題【色欲
   女性=口説くのが礼儀、な人(笑) 一定以上の距離から先は立ち入らせない節がある。

グロリア(cv.安元洋貴)享年32歳。罪題【憤怒
   ボス(アメリアの父)の右腕。裏切りは許さないが、面倒見の良い温かな人。

ニコール(cv.川田紳司)享年25歳。罪題【怠惰
   主人公の良き理解者。そして、焚き付け役(笑)

レオナルド(cv.岡本信彦)享年16歳。罪題【暴食
   最年少幹部だが洞察力に優れているため的確な発言をしてくれる。が、食に関しては妥協しない。

ヨシュア(cv.堀江一眞)22歳。罪題【嫉妬
   赤ん坊の頃からアメリアの面倒を見ている兄代わりの人物。一人の女性を一途に愛し続ける情熱家。

メディシス(cv.興津和幸)享年27歳。罪題【傲慢
   ファミリーの頭脳役&金庫番。常に丁寧な物腰を崩さないが、笑顔で黒い策略も巡らせる人。

ジャン(cv.星野貴紀)???歳。
   敵でもなく味方でもない、己の享楽に忠実であり続ける存在。

(2011.02.19 up)