乙女【紹介】目次 『12時の鐘』攻略 『12時の鐘』感想



12時の鐘とシンデレラ
シンデレラシリーズ トリプル全巻パック




メーカー

(2015年05月21日発売【PS Vita】)

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ストーリー

舞台は、人間とモンスターとが共存する " ハロウィン・ワールド " 。

父子の情が希薄な家庭に育った貴族の娘・オデット=スカーレットは、ある日突然 知らされた父の再婚話しに唖然となります。
が、独り身だった父の年齢を考えると反対する理由もなく、淡々と新しい家族を迎え入れるのでした。

父の再婚相手は格下となる貧乏貴族の婦人で、婦人には既に2人の娘もいたため、オデットは義母と義姉を一度に3人も得たこととなります。
3人は全員、心根の優しい女性たちでしたが、オデットはそれを信じることが出来ません。
表面上は波風を立てず、けれど、内心では距離を置いているオデットの生活が、またも一変する出来事が起こるのですがーー。
それは、父親の思いがけない死でした。

父親が新規事業に着手した矢先の事故だったため、利益の回収は見込めず、それどころか多額の負債を負うこととなってしまったオデットは、新しく出来た家族との生活もこれまで。
彼女たちまで借金を背負うことはない、と別れを切り出そうとしますが、あろうことは3人は、

これまでと変わらず4人での下町の暮らしを提案してきます。

「こんなにまでにお人好しで大丈夫なの?」と、衝撃を受けたオデットでしたが、これまでの日々で3人に対する愛着は隠せなくなっていました。

借金を弁護士に返済しながらの貧乏暮しが始まりましたが、誰かの裏切りに怯えることなく、愛情を感じられる毎日にオデットも、素直ではないものの3人の好意に応え始めーー。
いつしか、下町での暮らしが板につくまでになっていたのです。

ですが、いつかスカーレット家を再興させたい、と願う気持ちはまた別のもの。
オデットが暮らす下町で出会った「彼」との縁が、運を引き寄せるのでした。

王城で開かれる王子の花嫁探しのための舞踏会。
その一夜が再び、オデットの人生の岐路となります。
さあ。
一度は灰を被る生活を決意したオデットが「彼」の手を取り、返り咲くことは出来るのでしょうか。



ゲームの流れ

明確な日付設定はなく、【オープニング】【1章】〜【14章】までがゲーム期間となります。
各章の選択肢によって好感度を上げ、その累積値によって各種エンディングを目指します。
* 本作品にRose様特有の【真相ルート】はありません。



システム

主人公の名前変更可能。(ボイス呼びなし。公式名でも無音か「君」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")あり & 好感度累計値(ステータス画面)あり。
[ シーンジャンプ ] 機能あり。

明確な日付設定はなく、【オープニング】【1章】〜【14章】の章仕立てで進んでいきます。
1章から、オープニングで重点的に選んだキャラクターの個別章となります。
会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプ&アドベンチャー形式乙女。

各キャラクターのエンディングは、3〜4種類。
*
ベストEND:1種は固定で、後の内訳は大体、グッド系・バッド系・サブEND系となっています。
(全てのエンディングにCG&シーン登録あり)
CGコンプ等の「御褒美CG」はありません。



総評 ★★★☆☆

楽しかったです(*^-^*)!

ヒロインが灰を被るような生活を送るとは言え、灰汁
(アク)が強くない作品で(←)、スラスラと先へ進めることが出来ました(笑)

今作のヒロインは 3姉妹の末っ子で、Rose様特有の物ごとを物怖じせずに言う、ツッコミ体質の女の子。
かと言って、攻略キャラクターに攻撃的という訳ではありませんので、嫌味はありません^^
恋に落ちる「これだ!」という強いきっかけがあった訳ではないと思うのですが、それでも、オデットが見せる言動が積み重なって、「彼」の心に今、響いているんだなぁ(*´Д`)、と推察することが出来るイベントが多く発生します(≧ω≦)
vv
なので、恋愛譚としても難なく読み進めることが出来ました^^

背景となりますストーリーのシナリオに関しましては、ほぼほぼ、
【判子状態】ということを念頭に置いておけば、肩透かしは喰らわないと思います。

決まった流れの中で、キャラクターに即した恋愛ストーリーが展開

していく形でしたので、2周目以降は、本当、あっさりとENDまで辿りつくことが出来るように(´人`)

ちなみに、
今作は【真相END】無しかも? と、感じております。
一応、ヒロインの過去が明かされるルートもございますが、そこまで深い説明文ではない、と感じましたので、
" あ。この作品は、あくまでも【恋愛メイン】なんだな " と思った次第。
Rose様の作品には潜んでいることが当たり前のような「真相END」ですが、そのような大掛かりな謎解きがなくても、十分にキャラクターとの恋愛模様を楽しむことが出来ました(*^-^*)
vv

但し、本作品のEND分岐形態が従来の恋愛ゲームとは異なっておりまして、
【いかに他キャラクターとの親密度(=友情)を上げているか】が、分岐点となりますため……。
確かに、攻略キャラクターメインでシナリオは進むのですが、必ず他の男性キャラも複数人
(多くて3人)登場してきます。
ですので、私の場合は 1周目攻略中、目を向けるべき男性キャラが複数いるので、いまいち攻略中のキャラクターだけに集中することが出来ませんでした^^;
まぁ、でも。
私のような感想は少数派かもしれませんし、2周目から [ 選択肢ジャンプ ] なり [ 既読スキップ ] を使用できるようになれば、上記のように分散する恋心(笑) を抱えなくても良いようになります。
初周では少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば納得できる仕組みでした(*^-^*)


システム周りはVita作品ですし、実に快適♪
周回プレイに優しい仕様となっております。
プレイ時間は、初周で7〜8時間程度。2周目からは [ 選択肢ジャンプ ] で、すいすい進められる方なら3〜4時間もあれば、各種ENDに到達できるのではないでしょうか。

もともとが『トリプル全巻パック』ですから、Vitaで購入する分にはとてもお得な作品(≧ω≦)!
ですが、その分、PSP版からの追加点はありませんため、安価なPSP版でプレイしても、気負わず楽しめる作品だとお勧めしたいです(*^-^*)♪



登場キャラ(cv.)

ロイ=ディフェンタール(cv.岡本 信彦)高貴な身分の青年。
   下町によくお忍びで来ている。高貴な身分ゆえの常識のズレはあるが、歪んでおらず気持ちの良い青年。


ギルバート=クロイス(cv.子安 武人)とある家に仕えている護衛。
   恐らく国で一番の剣の使い手。合理性を重んじ、感情面を蔑
(ないがし)ろにしがちな面がある。

グラス=ウォーカー(cv.櫻井 孝宏)才能ある靴職人。
   大体においてぶっきらぼうだが、靴を大切にする者には心を砕く。享楽的な貴族一般を嫌っている。


チャンス(cv.吉野 裕行)トカゲのモンスター。貸し馬車の御者。
   人懐こい青年。下町にまだ不慣れなオデットを気にかけてくれる。

シリウス=ブラッドレイ(cv.高橋 広樹)魔法使い。
   商店街に店を構える魔法使い。なぜか、オデットのことを知っているようで、何かと便宜を図ってくれる。

(2016.07.07 UP)


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