グリム・ザ・バウンティハンター





メーカー

(2012年07月26日発売【PSP】)


「グリム・ザ・バウンティハンター」のバナーに使用されている画像の著作権は、アートムーヴ様に帰属します。



ストーリー

有象無象の賞金首たちが存在するガリアルド王国。
そこでの警察機構は、腐敗の温床となっており何ら機能しておらず、特殊機構【グリム】が有する賞金稼ぎたちが賞金首を狩ることで、結果、王国の平和を守っている状態でした。
【グリム】は王国の主要地点に [ 酒場 ] を配置し、そこに [ 調停人 ] を置きます。
調停人はその土地の情報を管理することで賞金稼ぎ達を束ね、賞金首と対峙する役を担うという重要なもの。

賞金首は跋扈しているものの、隣国なために酒場数が圧倒的に足りない地域からやって来たリーザ = ベルネットは、調停人として名高いブレーメンに弟子入りを志願。
リーザの願いは受理され、晴れて賞金稼ぎのたまごとして活動を開始します。
" いつか酒場を建て、故郷を守る調停人になりたい " という目標のあるリーザは、彼女なりの信念に基づいてゆっくりながらも精進を重ねる日々でした。

やがて、リーザの努力が師のブレーメンも納得するところとなり、「あなたが専門で追い求める賞金首を決めませんか?」と提案してきます。
リーザが「彼」という狙いを定めた日から、王国有する【グリム】の立ち位置がこれまでとは変わった視点で浮上し始め、一介の賞金稼ぎに過ぎないリーザの日々を一転させるのでした。


いつか調停人となるために、高額の賞金首である「彼」を追い続けるリーザ。
彼女の持つ資質から、リーザを手中に収めようと暗躍する【グリム】。
自身の闘いと、巻き込まれずにはいられない大きな戦闘。
その果てのリーザの未来は、誰と共にあるのでしょうか?



ゲームの流れ

明確な日付設定はなく、【オープニング】【1章】〜【15章】までがゲーム期間となります。
各章の選択肢によって好感度を上げ、その累積値によって各種エンディングを目指します。
* 本作品にRose様特有の【真相ルート】はありません。



システム

主人公の名前変更可能。(ボイス呼びなし。公式名でも無音か「君」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")& 好感度累計値(ステータス画面)あり。
[ オートスキップ ] 有り(Rボタンへの輪ゴム固定は不要), [ シーンジャンプ ] 無し。

明確な日付設定はなく、【オープニング】【1章】〜【15章】の章仕立てで進んでいきます。
1章から、オープニングで重点的に選んだキャラクターの個別章となります。
会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプ&アドベンチャー形式乙女。

各キャラクターのエンディングは、6〜9種類。
*
ベストEND:1種は固定で、後の内訳は大体、グッド系・バッド系・サブEND系となっています。
(全てのエンディングにCG&シーン登録あり)
クリアしたエンディングによって【ミニゲーム】がOPEN。
CGコンプ後の「御褒美CG」はありません。



総評 ★★★☆☆

普通に楽しかったです(*^-^*)!

私個人の乙女ゲ購入方法のひとつとして、某大手通販ネット様の口コミ情報を見る、という手段も取らせていただいているのですが、正直、そこでの評価があまり芳しくなった本作品^^;
ただ、今現在のRose様の状況と
(新作が望めない)、Rose様の過去作の中でも、非常に【安価】の部類に入る!という点から購入に至りました。

で、実際にプレイしてみた感想としましては、

え?? 普通に恋愛タイトルだよ(;゚д゚)!!??

というもの。
中でも、特に好きなエンディングがございまして、" うわ〜。このEDを見れて本当に良かったよ(T-T)!" と胸が熱くなってしまったキャラクターにも出会えたんです。
あ、でも、あれですよね。
皆様的にも、
" シナリオが恋愛してるのは判ってる。だって、Rose
(様)作品だし、Roseカラーは普通にあると踏んでる。

でもでも、ブレーメンシナリオが気に掛かるのよ(;´Д`)!!"

といったところが大きいのではないでしょうか。

個人的な感想を述べますと、ブレーメンルートは確かに他キャラとは一線を画しており、内容が重かったです。
本作品の核となる案件を画策している張本人なだけに、
【裏切る、裏切らない】という展開が恋情より先に来ている、とも感じました。
後はやっぱり、

愛情表現がストレートじゃない。

言葉の裏の裏を読ませて「好き」ということを伝えるタイプ。

で、もうひとつ、他キャラとの温度差がある部分では【BAD END】の描写かと。
普通に [ 別離 ] という形では終わらせてくれません。
特にそのうちのひとつのBADが、もぉ。
" グリム童話だから確かにこの話もあるけど、でも、だからってこれをモチーフに選んでしまうのか^^;" という内容でしたので、それが足を引っ張っているのかなぁ、とも感じたり。
但し、それもBADのひとつでしかございませんので、非常にあっさりと暗転してくれます。
そこを「暗転したから先は考えない」と割り切れる方と、ダメな方。
後者の方の苦手意識を増してしまったのかな……、と個人的に思われました。

で、私個人の受け取り方はどうだったの? と訊かれますと、
" いつ、どんなダークな展開になるのかとビクビクしてプレイに臨んだら、あれ?

ブレーメンさんたら、リーザ【には】(笑) ずっとずっと優しいままなんですけど(≧ω≦)!?"

というものでした。
私なんかは、色恋に執着しなくてもきっと生きていけるブレーメンさんの最愛になれている! ということが、じわじわと嬉しかったくちです^^
それこそ、きっとあんな風にしか愛情を伝えられない男性なんですよね。うんうん(
*´Д`) ← 親バカか(笑)

ーーという感じで、もし、本作品を購入しようと考えておられる方で、"う〜ん、でもでも(>_<)" と尻込みされている方がいらっしゃいましたら、「そんなに気構えなくて大丈夫だと思いますよ^^」とお伝えさせていただきたいです。
従来のRose様作品よりは重いキャラクターかもしれませんが、それを言ったら、『逢魔時』の真相ルートだってそれなりだと思いますし、むしろあれよりは軽いよね、と。えぇ。


システム的には、オートスキップ機能が付いていますのが何より^^
好感度UPも目視できるようになっていますし、本当、

ED数が多いですので、やり込み甲斐はふんだんにあると思います(≧ω≦)!

プレイ時間は初周で……、8〜9時間程度。
2周目からも、ED数がそれなりにありますから、6〜7時間はかかるのではないでしょうか。
私のようにメモを取っていない方だともっと短く済ませられると思います^^

ヒロインが役に立たず置いてけぼり、なんてことは一切なく、ヒロイン・リーザの出番は最後までありましたし、賞金稼ぎと賞金首との恋愛がどうなるのか(
ノωノ)!? と期待できるところも、普通に楽しかった♪
1作だけでRose様作品をふらりと楽しみたい、と思われる方にオススメでございます〜(*^-^*)
vvvv



登場キャラ(cv.)

アドルフ=ロート(cv.谷山 紀章)ローラントベルクNo.1の賞金稼ぎ。
   ブレーメンの唯一の弟子であるリーザを目の仇にしており、何かと突っかかって来る青年。


ブレーメン=マルシュ(cv.安元 洋貴)ローラントベルクの名うての調停人。
   常に穏やかな微笑と柔らかな物腰で控えてはいるが、何かと腹黒い人(笑)


ヘンゼル=ナシュカッツェ(cv.森久保 祥太郎)トラップで有名な賞金首。グレーテルの兄。
   理詰めでトラップを仕掛けてくる。人を食ったところはあるが、落ち着いていて品行方正に見える。


グレーテル=ナシュカッツェ(cv.鳥海 浩輔)トラップで有名な賞金首。ヘンゼルの弟。
   兄よりは感情派。とにかく舌鋒が鋭いが、心を許した対象には一途。

ジュール=ロズモンド(cv.櫻井 孝宏)毒を使うことで有名な暗殺者。通称「茨姫」。
   1日10時間は眠っているのに、まだまだ眠り足りない青年。暗殺者としては第一線で活躍。


ラプンツェル=ド=トゥルム(cv.岸尾 だいすけ)世界を股にかける稀代の泥棒紳士。
   悪名高い相手からのみ宝を奪うため国民に人気があり、特に女性人気が高い。高速飛行船で移動。

(2016.01.22 UP)