乙女【紹介】目次 『ニル・アド』攻略 『ニル・アド』感想



ニル・アドミラリの天秤 帝都幻惑綺譚





オトメイト様。「ニル・アドミラリの天秤〜帝都幻惑綺譚〜」鴻上 滉(cv.岡本信彦)










オトメイト様。「ニル・アドミラリの天秤〜帝都幻惑綺譚〜」尾崎隼人(cv.梶 裕貴)










オトメイト様。「ニル・アドミラリの天秤〜帝都幻惑綺譚〜」汀 紫鶴(cv.鈴村健一)
メーカー

オトメイト(2016年04月21日発売【PS Vita】)
「ニル・アドミラリの天秤 〜帝都幻惑綺譚〜」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社様に帰属します。



ストーリー

時は【大正時代】。
煌びやかな「華族」という称号は名ばかりの斜陽一族・久世家の一人娘である
ツグミは、女学生ではありましたが婚約も決まり、その身と引き換えに一家に富みを為す未来を背負われた少女でもありました。
名しか知らない男性の元へ嫁ぐことを、家族の為、と冷静に呑み込んでいるつもりではあったものの、全てが虚ろに思えていた矢先ーー。
ツグミを大切な姉として慕う弟が、和綴じにされた自筆本に宿った思念に取り込まれ、読書中に人体発火を引き起こしてしまうのです!

その身を焼き焦がす弟を見て気を失ってしまったツグミが、やがて目を覚ました時、和綴じ本から炎が揺らめいていることに気付き、絶叫します。
けれど、それは実際の炎ではなく、和綴じ本に込められた情念の炎
-アウラ- でした。
アウラは活字本に現れることはなく、自筆本にのみ宿ることを知ったツグミは、突如備わった能力を活かし、弟のような犠牲をこれ以上出さないためにも尽力することを誓うのです。

虫の息とは言え、何とか生き長らえた弟の存在はツグミの婚約にも影響を及ぼし、相手の世間体を慮った久世家側から白紙に戻すよう申し入れをしました。
これからは自由に生きていいのだと、家令に諭されたツグミは家を出て、アウラによる被害者を出さないための公的機関・帝国図書情報資産管理局。通称
【フクロウ】の一員となります。

優しさで守られた鳥籠から巣立ち、自分の羽で羽ばたこうとするツグミの懸命な姿に心惹かれる、「フクロウ」のメンバーたち。
そして、ツグミもまた、世間知らずで至らない自身を見守ってくれる「彼」の存在に引き寄せられていくのでした。

帝都に仄暗い影を落とすアウラの炎。
それにまつわる悲しい事件を起こさないために奮闘するツグミは、この事態を鎮静化することが出来るのでしょうか?



ゲームの流れ

【序章】【共通 / 14章分】〜【個別 / 14〜17章分】までがゲーム期間。
選択肢選択で好感度を上昇させ、その累積値によってキャラクターとの恋愛ENDを目指します。
明確な日付設定、章設定はなく、タイトルで推移していきます。
*【序章】【共通 / 14章分】→ 共通パート。「14」のタイトルに分かれています。
*【個別 / 14〜17章分】→ 個別パート。「14」〜「17」のタイトルに分かれています。
** ひとつひとつの章の長さは、それ程でもないです。偶に長い章も挟まれますが、大抵はすらすら読めます。
股掛けイベント等はありませんので、一途プレイのみ。



システム

主人公の名前変更可能。(但し、公式名だと声付きで呼んでもらえます(≧ω≦)!)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想はCG鑑賞内に付随)
好感度上昇確認システム("愛キャッチ")有り & 好感度累積値(ステータス画面)無し。

【行路 -ユキミチ-】→ 本編中に通過したことのある章から、ゲームを開始することが出来ます。

累積好感度によって、各キャラクターのエンディングは「3」種類。
*【HAPPY】【BAD】【中途BAD】に分岐します。
* 全エンディングにトロフィー登録あり。
おまけコンテンツとして【オ楽シミ】あり。
* [ 画廊 ] → CG鑑賞(シーン回想付き)
* [ 動画鑑賞 ] → MOVIE鑑賞
* [ 音楽鑑賞 ] → BGM鑑賞
* [ 短編物語 ] → ボイス付きSS
CGコンプ後の「御褒美CG」ありです(≧ω≦)!



総評 ★★★★☆

もぉ、面白くってのめり込んでプレイをしていました(≧ω≦)!!

ーーが、章が進めば進むほど、"あ……。これは〜〜。確かに、高評価の方と低評価の方に分かれる作品かもしれない^^;" と感じるように。
ですが、まず最初に、

私は本作品、好き好き派です〜〜(〃ノωノ)vvvv

と叫んでからですね(笑)
以下、プラマイ点を列挙。

★プラス点
*
そもそも「大正時代」っていうのが、ノスタルジックで良い(*´Д`)
(コミック『はいからさんが通る』は愛読書でしたvv
*
グラフィックが綺麗
* 特殊能力があるため、ヒロインの存在感が最後まである
* 和綴じ本とか、図書館とか。とにかく「本」の重要性も心地良い

★マイナス点
*
「本」自体の存在感はあるんだけど……、それより「恋愛」に特化している内容
* 序盤に事件性の提示。そこから、あっさり中盤は恋愛要素が濃厚に。終盤で事件解決。
* 正直、「あれ? 君たち仕事しなくて良いの?」と感じたことも……。
* そして、(健全タイトルとしては)濃厚な [ 閨 ] シーン。女性向け官能小説っぽいような気も^^;

多分、低評価に関しましては、マイナス点の最後の項目が響いているのかもしれません。
もうですね、一章分まるまるっと「閨」なシーンに終始しているのですが、それが各キャラ必ず、二章分あります。
それを「付き合っていく上で自然なことだし」と許容できる方。
「いやいや、大正時代設定の作品だよね。ヒロインだって、深窓の令嬢だったんでしょう(>_<)」と、時代性を鑑みて譲れない方と。
う〜〜ん、分かれてしまったのかな、という印象です。
まぁ、わたし的には、そこは肯定派だったので、「事件性より恋愛要素が強くて、そこが少し拍子抜け」という感が強かったんですけど、「恋愛ゲームなのに、それってダメなの?」と思われますよね、きっと。
個人的にですけど、「事件が起きているのに、まずは一端置いておいて、二人が惹かれていく様子を中心に描写される。で、二人の気持ちが固まってから、ポンッと事件解決に向かう」という感じを受けたんです。
もっと、事件の進展と絡めて恋愛の機微も描いてくださったらな、とは思いました。
男性キャラが皆、素敵な殿方ばかりだから、余計に「勿体ない!」と。

でもでも^^! やっぱり、とても楽しかったです、『ニルアド』
vv
グラフィックが綺麗なのも、乙女ゲには本当、有難いですよね。
音声に止まらず、目からも自然に楽しめるという贅沢さが堪りませんでした(≧ω≦)
vvvv


さすがのオトメイト様だけあって、仕様は痒いところに手が届く幸福感(
*´Д`)
あ。唯一、[ 選択肢ジャンプ ] のみ有りませんが、「既読スキップ」でもぐいぐい進める速さですから、気にはなりませんでした。
プレイ時間は、初周で8〜9時間程度。2周目からは個別章から始めることが出来ますので、6〜7時間もあれば、各ENDを入手することが出来るのではないでしょうか^^


*「大正時代」という、少し陰に籠った作品が気になる
* 制服男子、良いよね〜(≧ω≦)!
* 優しいヒロインが好き。ヒロインが、おざなりにならない展開も好き^^
* あまり、だらだらとプレイ時間をかけたくない。(章単位でスパッと読み進められる)

ーー と、お思いの方にはお勧めしたい、うふふでムフフ(
ノωノ)キャ (笑)な作品でございました(*´∀`)ノシ



登場キャラ(cv.)

尾崎 隼人(cv.梶 裕貴)帝国図書情報資産管理局 探索部 取りまとめ役。
    喧嘩っ早いところはあるが、決断力に富んだ気風の良い青年。


鴻上 滉(cv.岡本 信彦)帝国図書情報資産管理局 探索部。
    冷静沈着な ーーというか、寡黙で誰とも交流を持とうとしない同僚。

星川 翡翠(cv.逢坂 良太)帝国図書情報資産管理局 探索部。
    オッドアイで見目麗しく利発な少年。が、己の風貌を忌み嫌っている。また、女性に苦手意識を持つ。

鵜飼 昌吾(cv.木村 良平)帝都大学 法学部 に在籍。現首相の息子。
    傲岸不遜で選民思想を窺わせる青年。しかし、アパートでの生活で変化していく。


汀 紫鶴(cv.鈴村 健一)悲恋を代表作とする名の通った作家。
    女性と見るとすぐに声を掛ける眉目秀麗な男性。仕事に関する情熱は本物。


鷺澤 累(cv.櫻井 孝宏)帝都大学 医学部 に在籍。
    暴漢に襲われたところをツグミが助けたことから知り合いに。穏やかで聡明な青年。


隠 由鷹(cv.緑川 光)帝国図書情報資産管理局 研究部。
    久世家で書生をしていたことのある男性。他人との距離を図るのが苦手なため、研究室に籠りがち。

(2017.09.22 UP)



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