あさき、ゆめみし





メーカー

× (2011年04月28日発売【PSP】)(2008年07月25日発売【PC】)


「あさき、ゆめみし」のバナーに使用されている画像の著作権は、アートムーヴ様および株式会社ランバ・アミューズ様に帰属します。



ストーリー

とある事情から一人暮らしをしている少女・伊織 沙耶(17歳)
沙耶が預金通帳を眺めると、残高はたったの三桁ーー。
…………。
このままではいけない! と、沙耶は古くからの知り合いである、人となりは胡散くさいことこの上ないけれど、こと仕事に関しては信頼のおける東雲 霖から依頼された仕事を請け負うことに。
それは言うなれば、"地図にも載らないような" 小さな山あいの郷でひと月を過ごし、有事に備えるといったものでした。
そう。沙耶は妖を祓う退魔師だったのです。

くだんの郷・伊那砂郷に赴いた沙耶は、そこで新しい出会い。
思いがけずも懐かしい出会いに恵まれるのでした。

しかし、一見 穏やかに見える日々の中にも、静かに。そして、深く潜り込んでくるような悪しき闇。
果たして沙耶は、契約期間一か月のうちに、赤い結末を見ることなく魔をうち祓うことが出来るのでしょうか。
そして、共に手を取り合った「彼」と結ぶ想いの行方はーー?



ゲームの流れ

7月28日〜8月11日+α日がゲーム期間。(11日までは必ず。11日以降はキャラによってまちまち)
MAPに点在するキャラクターを選択。その後、会話による選択肢で好感度を上昇させますが、エンディング分岐は選択肢直結型のテキストタイプ乙女。



システム

主人公の名前変更可能。(ボイス呼びなし。公式名でも無音か「君」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")は無し& 好感度累計値(ステータス画面)あり♪
既読スキップは「Rボタンを押し続ける」という仕様のため、何らかの工夫が必要になります。
   (管理人は【輪ゴム固定】で乗り切りましたが、Rボタンへの負荷は否めませんので、個々の判断でご使用なさってくださいませ)

【7月28日〜8月11日】:共通パート。*【8月11日以降】:個別パート。
一日ごとに推移。
* 一日のうち、[ 朝 ][ 昼 ][ 夜 ] の3回、MAP移動があります。
MAPに点在するキャラクターを選択し、会話選択肢によって好感度を上げていきます。
* 但し、エンディング分岐は好感度の累積値からではなく、該当の選択肢を選ぶことでBAD END等に直結。
主人公には【退魔師レベル】も設定されており、レベルがエンディング条件になるキャラクターも。
* [ 退魔師レベル ]:基本的に、誰もいないMAPを訪れると上昇。
PSP作品でありながら、作品自体に【称号】獲得システム有り。
* 称号の獲得はエンディング条件に含まれませんが、フルコンを狙うなら手間を掛けなければいけないものもあります。

各キャラクターの恋愛エンディングは1種類。
*
BestENDは1種類のみですが、他にもキャラクターによってはBAD ENDや、サブENDがあったりします。
 (全てのエンディングがシーン登録あり)
"おまけ" として【画廊】有り。
* CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞、称号閲覧、オマケボイスを楽しめます。
* また、作品内で入手したミニゲームで遊べるようになっています。(トランプゲーム)



総評 ★★★★☆

いや〜、すごいですね。紹介ページに載せる応援バナーは私自身の好きキャラだけを載せよう、と思っているのですが、今回はものの見事に人外しかおりません!(笑)
(↑ この部分もある意味ネタバレなので反転にはお気をつけて……(´人`))

本当にですね、これは私と同じ嗜好の方には堪らない作品だと思うのです(≧ω≦)!

* 人間×人間も好きだけど、人間×妖(異種)のカプの方が萌えるvv
* 陰陽道とか知識はあまりないけれど、とにかく日本古来の雰囲気が好き!
* ゲームプレイをする際、多少は手こずる要素があるのもまた燃えるっ(≧△≦)b


と、こんな感じですね(笑)
上記の条件に当てはまる方々。特に、「"人間×妖" を夢見てた〜(ノ≧∇)ノシ
vvvv」という方には滅法堪らないですから〜〜////

そして、ライター様の言葉の造詣には、脱帽せざるを得ませんでした。
基本は「あはは^^」と笑って読める軽妙なスタンスで進んでいくのですけれども
(このバランスもまた妙でございます!)、シナリオの肝となる部分ではきちんと落とし込んでくれる。
例えばですね、「"穢れ" は "気枯れ" 。わしの傍に近づいてはならん」とか。
(← 祇王風味)
こう、サラッと読み流せてしまうような掛け言葉でも、知識がないことには文章に組み込めないと思うのです。
このような、[ 妖が跋扈し、退魔師のヒロインが活躍する ]『あさき、ゆめみし』という作品を、ひとつの世界としてプレイヤーに魅せてくださる手腕に惚れ惚れとしてしまいました〜(
*´Д`)vv

で、上記の【人間×妖】というシナリオに帰結するのでございます。
もちろん、従来の乙女ゲーム宜しく、人間同士のシナリオにも多大な魅力がございました。
現に公式様の人気投票では上位3位まで、きちんと人間サマでございますから、普通の感覚の方(笑)がプレイをしても存分に楽しめるのだと思います(≧ω≦)!
けれどッ。
例えば、小説『十二国記』で「
陽子ちゃん×楽俊」のカプ萌えが止まらない(*´Д`)! とか、とかとか。
どうにも異種側に萌えてしまうような方に満足がいくような恋愛要素が、きちんと入っているところが素晴らしかったのですよぅ
////

あ……こんなに語ってしまっては「感想」ページとほとんど変わりがなくなってしまいますね(笑)

えと、システム面に関しましては、上記「システム」欄にて述べてあります通り、
[ Rボタン押しっ放し ] という仕様が多少の面倒というだけで、後は "2011年発売" ということを鑑みれば快適な作りだと思っております^^
そして、シナリオを追うだけでしたら、さほど苦もなく進められるのに、いざ【称号】をコンプしようと思うと手間が掛かる!
この "苦痛ではないけれど、気を抜くことも出来ない" というバランスもちょうど良かったです(*^-^*)♪

[ 妖 ] という存在がチープにならず、きちんとストーリーに織り込まれている。
「彼」にときめいて、皆で和気あいあいと笑って、そして少し切なくなってしまうような恋物語が好き!

そのような嗜好の方でしたら存分に楽しめることと思いますので、是非是非、夜長のお供としてお手に取っていただけたらな、と思える作品でございました(*´Ω`*)
vvvv



登場キャラ(cv.)

八重垣 薙羽哉(cv.小野 大輔)伊那砂郷の郷長。18歳。
   学業優秀、容姿端麗、口を開けば大雑把(笑) けれど、郷思いの青年^^


祇王(cv.代永 翼)沙耶を慕っている妖。?歳。
   控え目で品行方正な妖。自分を救ってくれた沙耶以外の人間は苦手。


伊織 愁一郎(cv.竹本 英史)紫紋所属退魔師。29歳。
   紫紋の中でも最高クラスの退魔師。が、日常生活においてはダメすぎる大人。
   沙耶のことをとても大切にしている。


利光 高虎(cv.谷山 紀章)沙耶の後輩で退魔師。15歳。
   凛とした居ずまいの少年。沙耶を慕っており、彼女には甘い言葉を。それ以外の男性陣には毒舌が飛ぶ。

東雲 霖(cv.小西 克幸)沙耶に仕事の斡旋をしてくれる古物商。?歳。
   見た目は落ち着いた風貌ながら、話しだすと途端に鬱陶しくなる人。


安綱(cv.浜田 賢二)八重垣家使用人。?歳。
   折り目正しく、料理の腕はピカイチというお嫁さんに是非なっていただきたい殿方。腕も立ちます。


カガチ(cv.斎賀 みつき)沙耶に敵対する蛇の妖。
   人間との馴れ合いを極度に嫌う妖。それは裏切られたくないから、という思いの反動?


壱人(cv.細谷 佳正)屍鬼。
   高虎が追いかけている死鬼。常に飄々としており、人をくったようなもの言いばかりをする。

(2014.09.12 UP)