新装版 クローバーの国のアリス
〜Wonderful Wonder World〜



メーカー

(2014年12月18日発売【PSP】)


「新装版クローバーの国のアリス」のバナーに使用されている画像の著作権は、アートムーヴ様に帰属します。



ストーリー

これはーー。
裕福な家庭の子女だったアリス=リデルが、前触れもなくワンダーワールドに連れ去られてしまった後のお話。


突如、アリスのことを「愛してます」と言いながら、アリスの言い分には耳も貸さない不屈の愛情を持つ白ウサギに拉致られた
『ハートの国』。
そこは【命】を軽視し、他者を顧みない世界でしたけれど、アリスは住人たちに親しみを感じるようになり、現実世界へは戻らずにハートの国へ残るよう決意しました。
そして、国での居住先を決めたアリスが日々を過ごし、仲間としても馴染んできたある日、彼女が目覚めると、そこは。

ハートの国ではなく【クローバーの国】へなっていたのです!

初めての [ 引越し ] を体験したアリスは、戸惑いながら。
そして、引越しによって [ 弾かれて ] しまった かつての住人たちを偲びながらも、クローバーの国に慣れていきました。

国が引越したことにより、新たに出会う "クローバーの国" の住人。
加えて、引越しでも弾かれることなく "ハートの国" からアリスの傍にい続ける住人。

ところ変わっても、彼らに大切にされることは変わらないアリスが傍にいたい、と願ったのは「彼」だけでしたが、果たしてーー。
新しい国でのアリスの恋物語は、どのようなハッピーエンドを綴るのでしょうか?



ゲームの流れ

【opening】【1st meeting】〜【14th meeting】の章仕立てで進行。
各章の選択肢により好感度を上昇させ、その累積値によって各種恋愛エンディングを目指します。
【opening1 1】〜【opening 3】:共通パート。
*【1st meeting】〜【14th meeting】:個別パート。
Opening最終場面でキャラクターを選択することになり、「1st」からは個別シナリオ展開となります。



システム

主人公の名前変更可能。苗字は固定。
(ボイス呼びなし。公式名でも無音か「君」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")& 好感度累計値(ステータス画面)あり♪

これまでのターン制(MAP訪問形式)から、会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプの乙女になりました!
* また、PC版で手強いと評されていた【ミニゲーム】に関しましても、一掃されています。

各キャラクターのエンディングは、およそ1〜2種類。
*
BEST END×1種 は固定。
*
他にもキャラクターによってはBAD ENDや、サブENDがあったりします。
(全てのエンディングにCG&シーン登録あり)
"おまけ" として、ちびキャラCG解放&フルコンプ後のご褒美CG 2種あり。



総評 ★★★

楽しんでプレイすることが出来ました〜(*^-^*)vvvv

本作の内容としましては
[ ハートの国で誰とも恋人になっていない ] 状態からのスタートですから、まぁ……。
キャラクターによっては、ハートの国と同じようなことをアリスが思い悩み、恋愛シナリオに結び付けていく、という展開もございました。
し!
悲しいことに、ハートの国の元・住人を思って、なかなかに進みの悪いキャラクターもいます。
が、それらはほんの一握りのキャラクターでありまして、残り全員のシナリオに関しましてはハートの国の出来事を踏まえながら、新しく進んでいく展開だとご安心ください^^
(自分が好きなキャラクターが停滞シナリオではないように祈るばかりですね、ここは^^;)

とは申しましても、本作品の居住地は【ワンダーワールド】でございますので、

普通に綺麗なキラキラとした恋愛はさせてくれません。

必ず。
駆け引きがあって、アリスの紆余曲折があって、キャラクターに辛辣な言葉が大文字で飛び交います(笑)
ーーという状態がデフォでございますし、気になる【新装版】としては? ということになりますと。

立ち絵は相変わらずの豆ノ介さんグラフィックで安定しております^^
が、ことイベントCGになると

仕上がり感がまちまち。

突如、こう……もう一段階、綺麗にペイントの仕上げが出来るのじゃないか、と思える一枚絵もございましたし、個人的にはPC版の目玉でもあった
【ミニゲーム】ストーリーにもイベントCGが欲しかったなぁ、と思っております。
更に、『新装版』になるに当たって追加されたエンディングも、いわゆる【サブEND】に該当するものばかりですので、こってりとした恋愛の甘さは期待しない方が宜しいかと(
*´-`*)
ですが、それもそれ!

普通の恋愛をさせてくれないのが『アリス』シリーズ

だと、私は解釈をしていますので(笑)、その点、本作品も【ワンダーワールド】らしい世界だったなぁ、と納得しております^^

[ クローバー ] という新しい国に引越しをして、出会いがあったり別れがあったり。
その中で情緒不安定にもなってしまったアリスが、予見せず また全員と巡り会える四季の到来。
次回作『ジョーカーの国のアリス』の【新装版】製作はありなのかな(≧ω≦)!? という期待が大きくなるに十分で、且つ、転移していく世界観を楽しむことが出来る作品でありました
vvvv



登場キャラ(cv.)

ブラッド=デュプレ(cv.小西 克幸)帽子屋ファミリーのボス。外観年齢:26〜29歳。
   常に気怠げで、やる気の感じられないマフィアのボス。紅茶と薔薇にかける情熱のみ熱い。


エリオット=マーチ(cv.最上 嗣生)帽子屋ファミリーNo.2。外観年齢:23〜26歳。
   ウサ耳が生えており人参が大好きな癖に、自分はウサギではないと頑なに主張するマフィアのNo.2。


トゥイードル=ディー&ダム(cv.福山 潤)帽子屋屋敷門番の双子。外観年齢:13〜16歳。
   年端のいかない外貌に似合わず凄腕の門番たち。が、サボる機会と賃金値上げを虎視眈々と狙っている。


ビバルディ(cv.甲斐田 裕子)ハートの女王。外観年齢:29〜32歳。
   気まぐれで気分屋な絶世の美女。「首を刎ねよ」が口癖&有言実行できてしまう冷淡な女性。

ペーター=ホワイト(cv.宮田 幸季)ハートの城の宰相。外観年齢:18〜23歳。
   アリスをハートの国へ連れてきた張本人。潔癖症なのに、雑菌だらけだとしてもアリスだけは大好き。


エース(cv.平川 大輔)ハートの騎士。外観年齢:23〜26歳。
   ハートの国一の剣の使い手。が、しかし、夢物語かと思うほどの方向音痴。


ボリス=エレイ(cv.杉山 紀彰)チェシャ猫。外観年齢:16〜19歳。
   陽気で人懐こいチェシャ猫。銃オタクで文字通り【ピンク】な外見。

ピアス=ヴィリエ(cv.保志 総一朗)眠りネズミ。外観年齢:16〜17歳。
   森に住んでいる気弱なネズミ。睡眠時間を短くするため、コーヒーを愛飲している。


ナイトメア(cv.杉田 智和)夢魔。外観年齢:25〜28歳。
   "クローバーの国" の統治者。病弱でいつも吐血しており、何かあると夢の中に逃避してしまう。

グレイ=リングマーク(cv.中井 和哉)ナイトメアの従者。トカゲ。外観年齢:24〜27歳。
   この世界の住人には珍しい、苦労性で真面目な大人の男性。が、武器を持たせるとその実力はエースを凌ぐ。

(2015.01.17 UP)