ダイヤの国のアリス～Wonder～感想PSP

◆『ハートの国』『クローバーの国』の【新装版】が発売されるより以前に発売されていた作品ですので、FDである『おもちゃ箱の国』を含めなければ、[ ターン制ではなく、選択肢制になった ] 最初の本編作品。

◆ 攻略人数は従来の 10人～12人から「5人」へ。うち、2人が新規キャラ。3人が既存キャラ。

◆ 今作は【アリスが独りで弾かれた】という設定ですから、序盤の扱い・仕打ちが冷淡で悲しくなります(T-T)
新規キャラは、それでも章が進むごとに、彼らから受け取れる愛情を一途なものとして昇華することが出来ますが、既存キャラが辛い(⊃Д⊂)！

◆ アリスは今作で「ダイヤの国に残る」という決断を「彼」のためにします。
って、違いますね、逆です。
「彼」がいるから「ダイヤの国」が、かけがえのない世界となる。

ーーという感じで、ダイヤの国をも唯一無二のものとして受け入れていました。

が、ここで問題となるのが、プレイヤーの心情です。
以下は、私個人の感想となります。

正直、辛くて仕方ない(T-T)！
どうしても、疑問が浮かんで来るんです。

アリスがダイヤの国の「彼」を好きになるのも分かる。
でも、完全には重ならないとは言え、【同じ】彼であるのなら、どうしてハートの国やクローバーの国の「彼」では恋情は育たなかったのか？
元の世界の「彼」だって、同じように一途な視線をアリスへ向けていたのに！

と……。

◆「積み重ね」なんだろうな、とは思いました。
作中のアリスは、【ダイヤの国】でハート・クローバーと同等の日々を過ごし、住人との絆も得ていますので、大切な国がまた増えた。比べられない存在。
という価値観を得るのですが……。
私の場合、『ダイヤの国』は1作品だけのプレイ。
ですが、これまでにアリスを大切に想っていてくれたキャラクターとは『ハート』『クローバー』『ジョーカー』果てには『おもちゃ箱』を通して、ずっと一緒にいたんです。
もぉ、「積み重ね」や「思い入れ」が違いすぎて、アリスがダイヤの国を大切に思えば思うほど……。
「何故！？」と、切なかった(T-T)

◆ しかしながら、そこはさすがのRose様です。
きちんと、シリーズにおける本作の立ち位置を明確にしてくれているんです。

メインキャラである彼らの恋愛ENDには、必ず【白ウサギEND】が存在

しているのですから。
誰か一人のルートから、どこでも得られる共通のストーリーENDとしてではなく、一人ひとりの攻略で必ず入手しなければいけないENDとして [ 白ウサギEND ] が扱われていました。
それがね、「嗚呼。本作はシリーズの通過点であり、終着駅ではないのだな」と知らしめてくれるので、納得しているつもりでも……！
やっぱり、建前と本音は別で、アリスがダイヤの国で愛を得てしまうことを祝福できないんです(T-T)
うう。個人的に、そこが辛かった…… orz

◆ とは、申しましても、やっぱり、「そこはそれ」。

『アリス』シリーズを語る上で、本作品は外せません。

従来の国から弾かれてしまったアリスが、冷遇ののちに受け入れられ、「彼」にとって唯一の存在となる。
アリスもまた、同等の想いを返す。

本来であれば、この切なさを乗り越えた先の物語が存在していたはずなのに、今現在、私たちがそれを望むことは出来ません。
だからこその、やり場のない切なさを味わってしまうのですが……(T-T)

この国の「彼」を愛し、永住する道を受け入れるのか。
この先の回帰を願い、新たに先へ進む道を選び取りたかった、と願い続けるのかはーー。

プレイヤーに与えられた最後の拠り所なのだと感じました(´人｀)

（「ダイヤの国のアリス」のアイコンに使用されている画像の著作権は、アートムーヴ様に帰属します。
また、cv. の敬称は略して記載させていただいておりますm(_ _)m）

ブラッド=デュプレ（cv.小西克幸）… 帽子屋ファミリーのボス。外観年齢：25～28歳。

◆ 知ってたよ(≧ω≦)！！
ブラッドはもちろん、身分が領主であることもそうなんですけれど、もともとが聡いキャラクターですから、ディーダムのシナリオのように、【諜報員】である、ということを心底、疑われる【内容にはならない】と踏んでいました～～vv

◆ そうしましたらば、まさしく、その通り♪
まぁ、アリスが【諜報員】である、という噂を仕掛けた張本人がブラッドなのですから、そうなるのも当たり前と言えば、当たり前なのですが、

序盤から周囲からの風当たりを全くと言っていい程、気にしなくても良いルート

でございましたね(*＾-＾*)

◆ [ 2章 ] 。ブラッドとチェスをする前後の会話です。

「……可能性は低めとみていた諜報員という疑いが、確信になったでしょうね。
でも、違うの、私は……」
「……ああ、諜報員ではないんだろうな」
「別の軸で動く私でも、諜報員などに気を許したりすまい。つまり、君は……

諜報員ではない」

「え？ええ……？？？」

（場面転換。チェス終了後）

「いや、なかなか面白かった。

……だが、面白すぎたな」

「？？？」
「楽しめたなら、いいじゃない。何か、問題があるの？」
「問題は……。……たしいたことではない」
（……つまり、たいしたことなのね）

うぇぇぇぇぇあ(≧ω≦)！？
早い！早いですよ！！
まだ、たったの [ 2章 ] です！
ブラッドの前にプレイをしたディーダムのルートでは辛酸を舐めてきただけに、ブラッドの理解力の高さが際立ちました。
さすが、領主なだけあります……(*´Д｀)

◆ [ 3章 ] 。前章から、ブラッドとそれなりにチェスを指すようになったアリス。
使用人や気さくに接してくれるボリスを含め、実践を積んでいきました。
そのアリスの姿勢を受けての、以下の会話です。

「ブラッドの推薦図書でも借りていこうかしら？」
「……そうだな、これなんかはどうだろう？」
「前回の本とは違った棋譜が沢山載っている。また、勉強して勝負してくれ」
「……ただし、あまり練習はしすぎるな」

「君は、他で練習しすぎて、肝心の私のところに来ないだろう」

ブラッドったら、デレるのが早～～い(〃ﾉωﾉ)vvvv
まさか、こんなに甘いことを言ってもらえるとは思わず、序盤にして瞠目してしまった場面でございました(笑)

◆ [ 13章 ] 。ブラッドは、背景ストーリーが同じ【諜報員】とは言え、アリスの心情面に即して行動を取ってくれますので、読み進めるストレスはゼロに近いと言って良いと思います。
ですから、13章の時点で既に、「真の諜報員一味を一網打尽。主犯はまさかの部署？に潜んでいましたね～
(;ﾟдﾟ)！」という結末を迎えています。

ですが、その後も諸事情で幽閉用の小部屋で入れられるアリス。
そこでの会話です。

「……ふ。君のこんな表情を見るのは私だけであってほしい……、柄にもないが、願わずにはいられないな」
「どの国だろうと、どの『時間』だろうと。誰にも見せたくない……、そう思ってしまうよ」
「それは……、『あなた』でも？」

「……当然だ。

今のこの私以外には……、誰にも触れさせたくなどないさ」
体の強張りが、解ける。
それと同時に、心もほどけた。

う～～ん、甘い(*´Д｀)！
そして、ブラッドに対する今の「想い」が、【ダイヤの国】の彼だからこそ好きなのか、それともこれまでの国のブラッドに元々好意があったからなのか……、と思い悩むアリスの姿が描写。
（今までの国では）友情だけを感じていたと思っていたけれど、何かが違うだけで愛情に変わってしまう（だから、この国の「彼」が好き）、というモノローグを本作中ではよく見かけました。
ブラッドルートに限らず、誰のルートでも。

このモノローグ……。
ごめんなさい、実は私はあまり好きではありません(;´Д｀)
それは私が、「これまでの国の「彼」の元に帰りたい」と思っているから。
アリスのモノローグが、釈明・言い訳に見えてて……、好ましくなかったのです。
う～～ん、狭量だな、私(>_<)！

◆ [ 15章 ] 。ここでは、ブラッドからの愛情を絡めて、この世界の世界観をまた垣間見ることが出来ました。

「もちろん、嫌だとも。今ここにいる私は、当然自分が一番で、軸違いなだけで同じ私だろうと比べられるのは不満だし、負けるのはもっと嫌だ」
「……だが、まあ、同じ自分だから、分かる。

どんなに自分が君を好きだったのか」

「勝ったものの余裕として、見下ろす意味での哀れみはある。……いずれにしても、君がいるのはここ」
「……別の軸にいた私が如何に君を想っていようと、奪うだけだ。
自分で自分に、おかしな話だけどね」

「……どこかの私も、今みたいにあなたが好きだったのかしら」
「……その可能性はある。幾通りもの選択があって、君なりの選択をしてきた今の君がいる」
「だが、ほんの少し違えば別の選択をしていた。
違う過程を経験している……そんな君もいて、だが、同時には存在しない」
「だから……、誰かが移動すれば、他の誰かも移動してしまうのね」
無限に広がっていく。
重なるようで重ならない、微妙な均衡。
「同じ人物でも、たまに違う軸が混ざり、同じ経験を築けなかったりする。
そのまま進むこともあれば、また戻ることもある」
「私……、自分だけは覚えていると思ってたけど、同じように忘れている可能性もあるのね」
軸がずれれば、どうなるとも限らない。
「しかし、すべては繋がっている。結局は同じ者だから、場合によっては他の自分と重なることもあるんだ」
「……ややこしすぎるわ」
「そう、面倒だろう？狂っている……、

君が選んだのはそういう世界だ」

は……、半分も理解できませんでした(≧△≦)b★！
まぁ、何て言うか。
取捨選択をしたその【結果】だけが残る現実世界とは違って、ワンダー・ワールドは、取捨選択の【可能性】の分だけ横にどんどん広がっていく世界である。
だから、私たちがプレイをしている『アリス』シリーズも、無限の選択を繰り返しているアリスが辿って来た【その中のひとつの道すじ】にしか過ぎない。

ーーと、いうことなんだろうな、とは思いましたけど、ライター様の意図するところとは違うかもしれません。

個人的には、横に広がっていくと【何でも有り】になってしまうので、【ハートの国】なら『ハトアリ』の。
【クローバーの国】なら『クロアリ』の。
それぞれ、私たちが購入した作品の内容だけに固定してくれたら楽なんだけどな、と思います。
つまり、つまり。
私たちがプレイしている【アリス】がその他大勢の可能性のひとつ、という存在ではなく、【それぞれの国での結末を選び取ってきたヒロインそのもの】という確固とした、無二の存在でありますように！
と祈ってしまうのでした(≧△≦)b★
（嗚呼、私の説明も意味不明……orz ）

◆ [ 17章 ] 。でも、上記の私の思考なんて意味はありません。だって、

「……泣く暇もないくらい、君が今の私をもっと好きになってくれればうれしいがね。
ダイヤの国にいる私を」

「……今のブラッドが好きよ。私が好きなのは、あなただわ」

という決断をアリスがするのですから！
【本作の】アリスに関しましては、これ以上の考察は無意味ですものね(*＾-＾*)
ハッピーENDへの前触れvv

というところで、各種ENDへの小感想に参ります。

★【ボリス / BAD END】
う～～ん＾＾
[ ボリスとの ] BAD ENDではなく、アリスの [ 帽子屋ファミリー内において ] のBAD END でした。
詰まるところは、【諜報員】としての末路的な結末(´人｀)

★【ボリス / 猫とお休みEND】
ボリスルートは、最初の罪悪感が辛かったです。
いや、罪悪感ではないかもしれません。
ブラッドを信じられたのに「逃げ出してしまった」という成し遂げられなかった悔しさでした、私の場合。
まぁ、それもボリスが見せてくれる愛情の前には、絆されてしまうんですけれど(笑)

「こいつらを捨てないでくれる、猫思いのご主人様。……同じように、

俺のことも捨てないでくれよ？」

今はまだ、ボリスとダイヤの国にいることを選んだアリス＾＾
わたし的には、ブラッドが見せてくれる執着心ももちろん、嬉しいところでありました(〃ﾉωﾉ)vv

★【ボリス / 猫汽車END】
ボリスならきっと、ためらわずに新天地へと導いてくれることでしょう(*＾-＾*)

「……やっと、二人きり。いや、二匹になれた……」
「呼び方なんてなんでもいいよ……、

俺のだ。

ああ、俺のほうがあんたのでもいいけど……」

残念ながらアリスを独り占めは出来なかったボリスでしたが(笑)、サブキャラクターのハッピーENDとして明るい展望なのが、やっぱり幸せ(≧ω≦)vv

★【チェス中毒END】
吃驚しました！驚きました！
驚きすぎて、「ビックリ」を漢字表記してしまったくらい驚いたんです(笑)

「ブ、ブラッド……？？」
「一度出した駒を引っ込めるというのは、ルール違反だ。

……こちらはもう、その気になっている」

チェス中毒になっていたのは、アリスじゃなくてブラッドだったのか～～(≧ω≦)！！！！

という心地良い驚き。
そして勿論、ブラッドに引導を渡されるアリスもまた……////
と、容易に見て取れる関係性が甘かったです(〃ﾉωﾉ)！！
まさかの甘々END！
ご馳走様でした～～～～(≧ω≦)vvvv

★【過去も今も……END】
これは……、きっと「クローバーの国」のブラッドとのENDですよね＾＾
[ 同じ【ブラッド】であるから ] 、という幸福譚のようでありつつ……。
もし、ユリウスに対して同じ選択をしたとしたら、エースにばっさり斬って捨てられそうなENDだなぁ、とも思ってしまいました＾＾；

★【帽子屋屋敷へ……END】
これは「クローバーの国」へ、再び戻ったばかりのEND。
ですが、これまでアリスが過ごしてきた軸のままなのか、違うのか、それは不明。
確かめるために駆け出す、という場面で終わっていますが、勿論。
同じだったら良いな、と願わずにはいられません(*´Ω｀*)

★【時計塔の景色END】
これは、「ハートの国」でのEND。
ユリウスと一緒に時計塔にいます。（滞在場所は城）
このENDは多分……【死亡】ENDなんだろうな、と感じたのですが、皆様はどう思われたでしょうか？

★【矢印の上からの景色END】
このENDに現れるエース。
実は、アリスと面識がないエース？と疑ってしまったのですが、そんなことはありませんでしたね＾＾；
良かったです。ほっ(*＾-＾*)
ですが、内容的には報われるのか微妙な感じかも。
恐らく……、「ブラッドへの恋心を忘れている」状態のアリスなんじゃないかな～～、と思ったので(´人｀)

★【BEST END】
やはり、ブラッドは本シリーズにおいて別格と言いますか、セリフの含蓄が違うと言いますかっ(*´Д｀)
とにかく、幸せしか感じられない言葉を紡いでくれました。

以下、もちろん説明描写なし。セリフのみの長々とした抜粋です。

「……この場所にこだわるのは、ここがあなたにとって、大切な場所だから？」
「知っているの。ここは、あなたとお姉さんとの……」
「君は……」
「……私が、ブラッド=デュプレである限り、

君を愛することは決まっていたようなものだな」

「これまでのブラッド=デュプレが、どれほど君を愛していたか……。
……自分ながら、嫉妬に狂いそうだ」

「……ねえ、どうしてあなたは別の国のブラッドについて、自信を持ってこうだと言えるの？」
「前にも言ったとおり、恋愛的な意味ではなかったかもしれない」
「そこまでの発展を望んでいたかも分からないし、片思いに傷つくなど、どの国のどの軸の私だとしても有り得ない」

「……だが、愛していたよ」

「分かるのさ。本の趣味を教えたり、チェスだって……、手を読ませて、君に染み込ませた」
「……姉の件にしても、特別なことだ。特別な者にしか教えない」
「愛していた。……自分で気付かないほど愚かではあるまいが、君に気付かせたくない程度には」

ぎゃ～～～～(ノ≧∇)ﾉｼvvvv
この一連のセリフに輾転反側したのは私だけじゃない！と力強く言いたいですもの(≧ω≦)！
素晴らしすぎますもの～～～////

【〆】ここまで打ち込んでおいて何ですが、言ってしまいます。
私は、「ダイヤの国のブラッドは優しすぎて、好みではありません」＾＾；
だからこそ、上記の言葉はとても好きでした。
切なくて胸がぎゅぅぅぅ、と苦しくなって、【ハートの国】を経て【クローバーの国】でも時間を共有していたブラッドが、ますます好きになりましたから！

別人格であるのなら、迷わずこれまでの国のブラッドを選んでしまう薄情な私ですが、本作のブラッドルートだって、とても秀逸。
素晴らしいシナリオをなぞることが出来た！と、深く感銘を受け、同時に、本作を送り出してくださったRose様に感謝せずにはいられませんでした(*´Ω｀*)

エリオット=マーチ（cv.最上嗣生）… 帽子屋ファミリーNo.2。外観年齢：22～25歳。

◆ エリオット……orz
私が帽子屋ファミリーの面々で最初に攻略したのが、双子ルートでした。
もぉ、そこで散々、アリスのことを疑って信用せずに喚いていたエリオットの姿が記憶に生々しく～～(T-T)
私にとって彼はシリーズ通しての最愛キャラであるだけに、それがただただ苦しかったのです。

でも！個人的に、
「いいの！ブラッドが聡明キャラでアリスのことをむやみやたらに疑わないストーリーなのはプレイしなくても分かってる！
エリオットルートの方が荊の道になることも想像に難くない(T-T)
でも、どうせ [ アリスのことを誰も覚えていない ] という厳しい設定の本作をプレイしているんだから、最後にとことん辛さを味わって、その上で BEST END で幸せになってやろうじゃないの(≧△≦)b★」

ーーと、半ばヤケ気味にエリオット最終プレイを決めた経緯があります(笑)

◆ ですが、ですが。
これが驚いたことに、エリオットルートでは

エリオットに冷遇されませんでした(;ﾟдﾟ)！！

……と言いましても、喜色満面なストーリーだった訳ではもちろん無く。

やっぱり、アリスが【諜報員】である、という屋敷内での立ち位置は変わりませんから、エリオットから疑われはするんです。
表立っては信用もされません。
けれど、双子ルートのように突き放した態度に出るのではなくて、
[ ブラッドの敵なんだから信用しちゃいけない。けれど、信用してしまいたい。嗚呼でも。ブラッドが【諜報員】だと言うからには、それだけの理由があるはずなんだ ]
と、アリスを疑い切れずに逡巡する気持ち、掴めずに揺れる距離感ーー。
が、ですね、そこかしこに織り込まれているんです(T-T)！
これではもう、「辛い」ルートだなんて口が裂けても言えませんでした。
早く。
とにかく早く。
二人を苦しませる【諜報員】という楔が取り除かれる日を待ち望むだけだったのです(*´Ω｀*)

◆ [ 2章 ] 。まだまだアリスを疑っているエリオットに対して、アリスが取った行動が意外で、そして大好きでした！
「ブラッドには散々注意されているのに、あんたの姿を見るとイライラして撃っちまう」というようなことを言うエリオットの「頭を「よしよし」と撫でる！」のですから、もぉ(T-T)
自分が嫌われているからと言って、そのまま距離を置こうとしないアリスが本当、イイ女だな～と思ったんです。

◆ [ 3章 ] の「ブラッドのためだ」と一緒に「チェスに興じて」くれるエリオットも好きでしたし、[ 4章 ] で、所謂【ジャックと豆の木】の木に押し潰されそうになったアリスを「咄嗟に担いで助けて」くれる姿にも胸が熱くなりました(≧ω≦)！
[ 5章 ] で、アリスの前では極力、無駄な殺しをしないようブラッドが指示を出してくれていることを知り。
そして、エリオットがそれを律儀に守ってくれ、それどころかアリスを疑う心まで……、と言いよどむ姿もあったんです(T-T)vv
本当、全然エリオットルートは、プレイするのが苦じゃなかった(⊃Д⊂)！！

◆ [ 8章 ] 。
まだまだ表面的にはエリオットに打ち解けられていないことが侘しくて、駅へボリスに会いに行ったアリスを、当の本人が迎えに来ます。
けれど、ホームで銃を額に押しつけられ、

「他の奴らみたいに、絆される気はないんだ。頼むから、諜報員だったら諜報員らしくしててくれ」
「俺は、必要なら余所者だろうと女だろうと殺すぜ？」
「必要なら……、ね」
「……ブラッドの命令があるから、殺せない。
諜報員だっていうブラッドの情報を確認するため、命令に背くなんて、矛盾しているもの」
「……っ」

「……たいした度胸だよ、あんた」

という、この流れを [ いつ撃たれてもおかしくない ] という極度の緊張感の中で、やってのけたアリスが凄まじい(*´Д｀)！！
そして、エリオットが銃を下したのを確認すると、もう足が震えて立っていられず、崩れ落ちそうになりーー。
それを、またエリオットが片手で支え、アリスを自身にもたれかけさせるというねッ(≧ω≦)vvvv
意味もなく、

マフィア～～～～(〃ﾉωﾉ)！！！！

と、咆哮してしまいました(笑)
たおやかに流されるだけではない、こういう度胸があるから、アリスは単に【余所者】というだけではなく、どこの領地でも特別な存在になっていくのでしょうねぇ(*´Д｀)

◆ [ 9章 ] 。
アリスが森を散策中、大穴に落ちてしまい、その時の傷が首筋に付いているのを見ての会話。

「……キスマークなんかつけるようなこと、したことがないから」
「え……。……って、何言って……！？！？」
「……そ、そこは信じてよ？そういうのをつけているとか、思わないで」
「……っ。

……～～～～」

キャ～～～(〃ﾉωﾉ)！！！！
絶対！
絶対、これ、【ダメ】な場面ですよね！
アリスのツンデレな態度が可愛くて、「ガバーーッッ」ってイッちゃいたい場面ですよね！！(笑)
うんうん。よく抑えたね、エリオット。
これが、これまでの国の距離感だったら、どうだったんだろうなぁ。ふ。うふふふふふふ(≧ω≦)

◆ [ 13章 ] (*´Д｀)！
夢見が悪く、不意に夜の墓地を訪れてしまうアリス。
心配したエリオットが、単身、探しに来ます。

「……っ。他の男のところになんか行くな」
「諜報員なんだったら、ずっと屋敷でブラッドを探っていろよ。屋敷にいろ……、どこにも行くな」
「……私は諜報員じゃない。ただの居候よ」
「……居候でも。同じだよ、他の奴のところになんか行くな」
「諜報員だって白状して、面白みがないとブラッドに判断されて、用無しになったら……」

「……俺が命乞いをして、貰ってやる。他の場所で囲ってやるよ」

～～～～～/////
ブラッドを裏切れないエリオットのぎりぎりの譲歩。提案。
あぁぁぁぁぁぁ。本当、堪らない二人の進退窮まった感(≧ω≦)！
ドキドキし通しでございましたvvvv

◆ [ 17章 ] 。
嗚呼、本当に感動の 17章（最終章）でした。
このストーリーがあるから、私の中でエリオットルートが輝いているんです(*＾-＾*)！

ようやく、恋を実らせる二人。

「……傍にいて、って言っただけよ？」
「変な意味じゃないの。……そ、そうとれちゃったなら、それでもいいけど」
「アリス……」
「……やめろって言われても、無理だぜ？」
「……言わない」

「じゃあ、やめない」

「……アリス。あんたのことが、好きだ」
「……私も好きよ、エリオット。すごく、好き」
「あんまりふらふらどこかへ行くなよ。俺はあんたが気にかかって、仕事どころじゃなくなる」
嘘だ。
気に掛かっても、彼はきっと仕事を全うする。そういう……、

悪人でも実直な彼を好きになった。

わかる～～(≧ω≦)！！
そうなの、そうなの！エリオットのそういうところが好きなの～～～(ノ≧∇)ﾉｼvvvv

ーーと、悶えた場面の【次】なんです！
もぉ、すっごく良いシナリオだと思いました(*´Д｀)！！

つまり。
ブラッドは今、私は諜報員ではなかったと、屋敷中に宣言してくれたのだ。
「……！！」
じわっと、不覚にも感激してしまう。
（大げさでも……。泣きそう）
たかが帽子なのに、うっかり涙をこぼしてしまいそうになった。
とっさに、頭の上に帽子を目深に被る。
ブラッドのくすくすという楽しそうな笑い声が、耳に届いた。
「どうだい、お気に召したかな、アリス？今夜のお茶会は」
（↑ ここ！ここの口調が本当に素晴らしかったのです！小西さん～～(≧ω≦)vvvv )

「……最高よ」
「それはよかった。……ああ、ちなみに

その帽子を選んだのはエリオットだ」

「私はそんな地味なのは好みじゃない」

うわぁぁぁぁぁぁん(⊃Д⊂)！！！！
良かったね、アリス！！
これで本当にファミリーの一員になれたんだね！！（構成員という意味ではなく）

【諜報員】絡みのきちんとした解決を見るのはブラッドルートのみでしたが、こちらも十分に感動しました！
エリオットとの恋に障害物がなくなったことは勿論。
もう、針のむしろのような居心地の悪さを覚えなくて良いのかと思うと……、うぅぅ～(T-T)

すっごい爽快感があって、堪らない最終章でした(*´Д｀)vvvv

ーーということで、以下よりは各種ENDの小感想となります。

★【エース / 君がいればEND】
何故か、ダイヤの国にはハートの騎士である赤い服をまとった、大人のエースも姿を現します。
アリスも言っていますが、国を越えての迷子なのかも？(笑)
何度も会うので、距離が近くなっていく、大人エースとアリスというサブENDでした。

「……俺がいないと、寂しい？」
「……ええ」
「いないと……、探しちゃうの」
「……嬉しいな、寂しがったり悲しがったりしてくれるのも、その様子も、大好きだ」
「あなたがここにいてよ」
「そうしたいけど……、無理なんだ。

……苦しんでいる君も好きだから、我慢して」

目を閉じて……。
おそらく、また開ければ、彼はいない。
寂しがったり悲しがったりする私が好きだという、酷い騎士は、それを実行するのだ。

「……好きだよ。俺のほうがずっと好きだから……、

覚えておいてくれ」

ぅあ～～！
なんか、【エースっぽい】結末(*´Д｀)！！
捩じれてはいますけれど、アリスのことを突き放したりはしないんだよなぁ、エースって。
そこも好き～～vvvv

★【エース / もう少し傍にEND】
ラストは、ほのぼの＾＾？

ラスト前には、相変わらず騎士のエースに、

「……君も、置いていかれる感覚を味わった。心臓が凍るようだっただろう」
「……。今は、平気よ」
「そう……、でも、だんだん凍っていくんだ、本当に。平気になって、忘れてしまう」
「子供でも大人でも……、別人でもよくなっていくよ。ついには、誰も探さなくなる」
「もっと嘆くべきなのに……。うじうじ、しみったれた君はどこに行っちゃったんだ？」

というようなことを言われて、心臓を抉られますが、ラストの光景はきっと【ほのぼの】(*´-｀*)
「パパ」なユリウスが可愛かった(笑)

★【ハートの城行きの汽車END】
ぎゃ～～～(;ﾟдﾟ)！！
このEND、凄いですから！！「好感度が低いENDなんでしょう？」と舐めてかかると、引っ掻かれます！！

うお……凄かった……。
うん、凄い。
私の感想では、きっと、「アリスが一度、屋敷に帰った」というあの場面から【幻覚】なんじゃないか、と思っています。
アリスには、「エリオットを追いかけて汽車に乗る」という免罪符が必要だったのじゃないか、って。
つまり、アリス自身は最初から最後までずっと、ホームに居て、あの結果だけが残されのだとーー。

シリーズの皮きり『ハートの国のアリス』の冒頭だって、「 " 姉と庭でくつろいでいる時 " に白ウサギを追いかけて、ハートの国に辿りついた」という時点で、私にはそれが【幻覚】に思えます。
同じような事象なんじゃないでしょうか。
「アリスがペーターに導かれ、ワンダー・ワールドに辿りついた」もしくは「アリスが汽車に乗ってしまった」という【結果】は確かなことでも、そこに至るまでの【過程】は曖昧なもの。

そうでなければ、霧中になっているはずのエリオットの声があんなに矍鑠（かくしゃく）としていることに違和感が……。
まぁ、プレイする方によって見方はそれぞれのENDだと思いましたが、私にはとにかく「何て凄まじく、そして素晴らしいENDなんだ(≧ω≦)！」と、背筋が凍ったENDでございました。

★【望んだ関係にEND】
アリスじゃないですけれど、

「囲う」前提なの(;ﾟдﾟ)！？

と、突っ込まずにはいられなかったです(笑)
いろいろ間違った方向にやる気を出しているエリオットが、可愛かった(*＾-＾*)♪

★【友好関係END】
これまた、最後にツッコミみを入れたいので情景描写なしの、セリフのみ抜粋。

深いキスを繰り返すうちに、背中に何かが触れ、かしゃんと音を立てた。
窓際に追い詰められたようだ。
音は、恐らく窓ガラスにぶつかった音。
「……別に、見られてもいいだろ」
「……っ！バレたら、あなたの立場が悪く……」
「ああ、立場としてはそうだ。だけどな、アリス……、あんたの男はマフィアなんだぜ？」
「……悪いことが好きなんだ。真面目ぶったって、本質的にゃロクデナシ……、

面倒なのに引っかかったな？」

何と言いますか、[ 今はまだ秘密の関係END ] 的な位置づけなのですが……、

これでENDタイトル【友好関係】とか(;ﾟдﾟ)！！？？

ーーと、思いっきり叫びました(笑)
いろんなものがだだ漏れすぎて、破廉恥ですよ、エリオット(≧ω≦)！！

★【一人きりの城END】
これは、アリスが目覚めると「ハートの国」にいるというEND。
ですがきっと、この世界は [ 器 ] だけなのですよね。
現れてくれた心優しき人と手を離したくないENDでした(T-T)

★【二人きりの内緒話END】
上記ENDと同じように、目覚めると「ハートの国」。
しかも「ユリウスの部屋」で、エースともこもこ毛布にくるまっているアリス。

「俺、なんだか、いい夢をみていた気がするんだ」
「すっごくいい夢さ。どう説明すればいいか分からないけど……、

疲れることがすべて終わる夢だよ」

安らげる場所にいて、エースもいて、「ユリウス」もいる。
そこが二人にとって逃げ込める部屋なのは、確か。
このENDの場合、また二人は「彼」との別れを経験するのかな？
それとも、軸違いの世界だから、未来はまだ決まっていないのかな？
いろいろ考えても答えは無く、雰囲気を甘受するだけで精一杯のENDでございました(´人｀)

★【BEST END】
エリオットがくれたセリフで、開眼しました。
目から鱗だったんです、すごく単純なことだったのにーー。

「俺も……、ありがとうな。

この国に来てくれて」

！！
そっか、そうだったんだ。そうだよね！と思ったのです。
これまではずっと、「どうしてアリスは、かつての国の「彼」ではなく、【ダイヤの国】の「彼」を選んだんだろう。だって同じ「彼」なのに！今までの「彼」に魅力が無かった訳では決してないのに～(>_<)！」と、悔しく感じていたのですけれど、それは、あくまでも【アリス目線】。
ダイヤの国の住人である彼らは、アリスが辿りついてくれたことで【アリスと出逢うことができた】んですものね。
アリスが弾かれるという条件が無ければ、彼らはこの愛情を知ることが無かったんです！

そう思うと。
逆の立場から見てみると、これまでとは全然景色が違って見えました(*´Д｀)

【〆】エリオットが最終プレイでしたから、この落雷を受けたかのような衝撃を作品内の次のプレイに持ち越すことは出来ませんが、凝り固まっていた視点ではなく、鷹揚に構えて次回作をプレイ出来ることは本当に重畳でございました。

ありがとう、エリオット(≧ω≦)！
そんな貴方だから、やっぱり大好きなんだ～～～vvvv

トゥイードル=ディー＆ダム（cv.福山潤）
… 帽子屋屋敷門番の双子。外観年齢：18～21歳。

↑「ミラアリ」のアイコンなので子ども姿のツインズです(´人｀)

◆つ……。辛かった(T-T)！！

双子ルートが一番、辛かったです～～(⊃Д⊂)！

◆ もうですね、【ハートの国 / クローバーの国】では、「お姉さん」「お姉さん」言って慕ってくれた双子なのに、ここ【ダイヤの国】では……。
急激に冷え込む温度差が…………、半端なかった(T-T)

最初、「あれ？」って思ったんですよ。
" ダイヤの国では、アリスへの記憶がなくなって「余所者」という付加価値しかない状態ということは序盤のハートの国と一緒だけど、『ハトアリ』でこんなに辛い思いをしたっけ？？" と。

思わず、自分で書いた感想文を読み返してみたんですけど(笑)、やっぱり違いますよね。
最初の国で今のような扱いを受けていたら、きっと苦しくて忘れられないだろうし、何より。
「珍しいから」という理由でも【あっという間に懐いてくれた】記憶しかない(笑)

老婆心で注進させていただくなら……。
辛い思いをしたくないのであれば、双子ルートは序盤で攻略してしまった方が良いかもしれません。
まあ、BEST END では勿論、甘々になりますので、そこに至るまでの温度差に耐えられるかどうかですね。

◆ [ 1章～4章 ] 。果てしなく辛いです。アリスが疎外感を感じている描写が、ひたすら続きます。

◆ [ 5章 ] 。そして、この章で打ちのめされましたorz
まず、大前提としてですね、帽子屋ファミリーのルートでは誰のルートでも、

アリスが帽子屋屋敷に入り込んできた【諜報員】である

という信の置けない立場に置かれてしまいます。
その中での、以下のセリフ。

「ブラッド！！こいつが情報を流したのは間違いねえ！」

「なんで、こんなの野放しにしてんだよ！？

さっさと殺っちまうべきだ！！」
「……あなた達も、私が諜報員ではないと信じてくれているわけではないのよね」

「そんなことは、言うまでもないでしょ」

「まあ、今回はそうじゃない可能性が感じられたから助けてあげた。
けど、この先どうなるかはお姉さん次第さ」
にこりと微笑んでそう言う。
だが内容は、その微笑みほど温かくはない。
扉が閉まり、続いてガチャリと鍵をかける音がする。

外からは一言も声を掛けることなく、

ディーとダムは去って行った。

あり得ないんですけど～～～(⊃Д⊂)！！！！
何、このダイヤの国での温度差！冷遇！「こんなの」呼ばわり(T-T)！
『アリス』シリーズって、こんなゲームだったっけ……、と軽く落ち込みました。

◆ [ 8章 ] 。思いました。

【測量会1回目が終わるまでが辛抱(≧ω≦)！】

だと……っ(笑)
ここからは「手のひらを返したかのように」アリスを間に挟んで、「お姉さん、お姉さん」と慕ってくれる双子に出会えます＾＾
感動したな～(*´Д｀)
でも、いつの間にこんなに懐かれていたんだか、ちょっと不思議(笑)

あ。わざわざ、この「8章」を抜き出したのは、双子とのターニングポイントという意味合いのあるのですけれど、実はグレイ絡みのサブイベントで不可思議なものがあったので……(´人｀)

時間帯は昼。草原で昼寝をしているグレイに会うアリス。
自分も横になろうとしますが、折悪しく「夜」になってしまうのです。
そこで、アリスが用いたのが、以前の国でもらっていた【砂時計】。
使い道がなかったからポケットに入れっぱなしになっていたんだか、どうだか、の内容でした。
が、ですね。
ここからが不思議なんです。
アリスが「砂時計を使って、昼を願っても、すぐに夜に戻ってしまう」んですから(;ﾟдﾟ)！
何度、試しても思うようにはいかなくて、これはきっと「アリスが【余所者】としての特質を失くして」いっている、という伏線だったのかなぁ、と思うものの……。
明確な答えはもう見つけられないので、不明瞭なままでございました。

◆ [ 9章 ] ！「キャ～！！」な展開に(≧ω≦)vvvv
何だかぎこちない態度の双子を見たので、アリスが問いかけると、何と「喧嘩中」とのこと！
以下、その顛末です。

「……えっと。僕達って、どっちが強いかっていう話をしていて……」
「うんうん。強いほうが格好いいよねっていう話になって……、喧嘩になった」
「どっちも強いじゃない。揉める必要なんかないわよ」
「そう、僕らはどっちも強くて格好いいんだ。
……でもさ、格好いいも何も、おまえらみたいな危ない奴らに構ってくれるのは、余所者の変な女くらいしかいないって言われて」
「もちろん、大馬鹿頭のひよこウサギだよ。
で……、それなら

どっちがより構われているかって話になって、お互いが自分だって言うから、

折り合いがつかなくなったんだ」

嬉しいよ～～～～8(≧△≦)8))))
序盤ではあんなにまで、自分たちの我を通すだけで、肝心のアリス自身には無頓着だったのに。
まるで、【かつての】門番たちが戻って来てくれたみたい！と思ってしまった私はーー。
【ダイヤの国】の彼らを所謂「代わり」にしているのかもしれません。
嗚呼。
何て難しい世界観なのでしょう(;´Д｀)
でも、素直に「嬉しい」と思えた、ツインズからの歩み寄りでした(*＾-＾*)！

◆ [ 11章 ] 。ここでは特に具体的な書き出しをしたい訳ではなく……。
私が感じたことを打ち込ませていただきます(´人｀)

本章でツインズが言うのですよ。
「お姉さんが僕たちを好きだって言うから、どんどん気になっていったんだ」と、いうようなことを。
" 確か、『ハートの国』の「ブラッド」もこんな馴れ初めだったなぁ " と考えた時に、[ 相手（アリス）から想われて ] という構図が多くない？という感想になり、そして。

" もしかして！？
この世界の住人って、自分が「好き」と思う対象はあっても、

その想いを返してもらうことって、凄く難しい世界

なんじゃないかな？？ " とーー、思ったのです。

特にほら、有象無象の【顔なし】なら普通恋愛も可能なのでしょうけれど、存在自体が特別な【役持ち】の彼らは、それだけで……。
[ 対等に想い合う ] ということが貴重すぎるんじゃないかな、って。

更に、ここからはネタバレ込みの想像になるんですけれど、「【時間】って通り過ぎていく一方のもので、私たちが過ぎて行く時間に特に意識を払うことって、なかなか無いじゃないですか。
けれど、ワンダー・ワールドの彼らはまさしく【時間】そのものな訳で、だとしたら、普段は意識されない彼らが【自分自身】に意識を向けられたら。
「好きだ」と思われたら、それは彼らにとって、とても幸せなことなんじゃないか」と考えた訳なのです。

穿った見方かもしれませんが、だからこそ、彼らにとってアリスが特別な存在であるのならいいな、と思いました(*´Ω｀*)

◆ [ 13章 ] ！すみません！このシチュ、実は妄想したことがあります(≧ω≦)！！

「どっちが先がいい、お姉さん？」
無垢な声で、ディーが問う。
しかしその意味はまったく無垢ではなく、答えることも出来ない。
「……ねえ、選んでいいよ？僕らも経験がないから、さすがにどっちか選んでもらわなきゃ」
「うん、さすがに同時には無理だろうしね。
そういうのは、もうちょっと後にして、片方は見学して活かすよ」
「……は！？な、何、とんでもないことを……」
「とんでもなくなんかない、真剣な話。僕らは二人とも、同じようにお姉さんが好きだから」

げ……激萌えしましたが////、敢えて情景説明はなし！
判断は各自で、どうぞ～(≧△≦)b★(笑)

◆ [ 17章 ] 。大した感想ではないのですが、一言だけ。
「猫耳と付けた」ディーとダムって、何かに目覚めてしまいそうじゃありませんでしたか(≧ω≦)！？
駄目だ。
私、完全に腐ってるオトナだわ……orz

はい！(笑) 以下より、END感想文になりますよ～(*´∀｀)ﾉｼ

★【ナイトメア / お披露目END】
これはアリスが幸せになるEND＾＾
駆け足での説明ですが、事件性は解決しているし、[ 帽子屋屋敷 / 駅 ] 両方共に適度な距離を保って付き合っていく、という。
まぁ、【折合いEND】とも言うべき結末でしょうか。

★【ナイトメア / 汽車に乗ってEND】
なるほど～。
ナイトメアは今回、【アリスの恋愛対象ではないから】子どもの姿で登場したのですね(≧△≦)b★
（いや。製作者様側からすれば、反対なのかも。 = 恋愛対象にする必要がないから子どもの姿）

でも、恋愛が絡んではいなくとも、十分に素敵なENDでございました(*＾-＾*)

「……ナイトメアは、私を帰したいの？」
「いや、別に君が駅に滞在することは許可したし、撤回する気もない。ただ……、それとは別だろう？」
「……今いる場所の他に、思う場所があってもいい」
「あなたって……」
「…………」

「……私に、逃げ道をくれるのね」

「別に……。……選択肢は、多いほどいいだろ」

余所者は特に汽車に惹かれやすい、という特質を心配してナイトメアが講じてくれた策の中での会話です。
見た目は違えど、やはり本質はメア様の優しさでいっぱい(*＾-＾*)
大好きだよ、ナイトメア(≧ω≦)！

★【グレイ / WワークEND】
グレイって、きっと人気のあるキャラクターなんだなぁ、と推察せずにはいられませんでした。
だって、END内容の優遇感？が違います。
ぶっちゃけ、【色艶】が違う(≧△≦)b★！

「……感謝しとくぜ。ありがとう」
「別に……。私が何も言わなくても、あなたは自分で決められたでしょう」
「……そうだな。だが、後押しにはなった……」
「あんたみたいなのに押されなきゃならないのかって、情けない気分になって決断が速まったぜ」
「…………」

「……あんたと会えて、よかった」

「……余所者が好かれるってのも、なんとなく分かったぜ。
新しいものにも目を向けようって気を思い出させてくれる」
グレイは、にやりと……なぜか妖しげに微笑む。
「そうだな……、

範疇外だったはずのものにも目が向くようになった」

ね！なんかこう……。【垂れ流して】ませんか(≧ω≦)！？(笑)
加えて、このENDの後味自体も爽やかなものだったので、「良いよ～＾＾」とウットリしました。

★【グレイ / 転職成功END】
く……。
" クローバーの塔のグレイも、内心、こんな風に思ってたのかな(〃ﾉωﾉ)！！？？ " と悶えてしまったEND。

「いや……、礼だよ。褒めてもらった、な」
「褒められたら、いきなりキスをするの！？最低！」
「誰にでもってわけじゃない」
「……って言ったら、いきなりキスしても許してくれるか？」
「～～～～！！最低よ！」
手癖が悪いトカゲ。
引っ叩こうとすると、抱き込まれた。
「真面目なだけじゃつまらないだろ。
まあ、仕事面じゃそこそこ真面目にやるつもりだが……、プライベートじゃ不真面目なのも悪くない」

「……どっちも楽しめる男のほうがいいってことを分からせてやるよ」

「くく……、これから一緒に働くのが楽しみだ」
「可愛い部下のために、表じゃ真面目に頑張るぜ」

くは～～～～(≧ω≦)vvvv

きっと、クローバーの塔にいるグレイでは、ここまでの思い切りは見せてくれないんだろうな。
もう自分でいろいろ模索して、今のスタイルを完成させてしまった後の彼だから。
うん。
グレイENDでは、【クローバーの国】の彼と【ダイヤの国】の彼の違いを感じ取ることが出来たかもしれない
＾＾
まぁ。
「アリスの前では【いい大人】でいたいから」と、演じてくれる【クローバーの国】のグレイが好きなのですが、そこは好みの部分ですよね。

やっぱり……。この2つのEND内容を見る限り、グレイが人気者であることを信じて疑えません！(笑)

★【死亡END】
う～～ん。双子に手を掛けられそうになるという内容だけでも辛かったのに、まさか……。
「地下牢から逃げた先に、屋敷内のたくさんの使用人が待ち構えていて、一斉に発砲」ーー orz
彼らにだって慕われていた記憶があるから、「蜂の巣」がとてつもなくエグく感じました。
「辛い」の一言(T-T)

★【さぼり仲間END】
これは、アリスの諜報員という誤解が解けた後、という設定のENDでしたから、その点のわだかまりはありませんでしたね。
ファミリーの使用人らとも打ち解け、そして、【2人の恋人？】とも発展途上vv という明るい内容＾＾

★【孤島END】
いや。楽しいんですけどね。和気あいあいとしているんですけれどね。
一体、何をどうしたかったのか、よく分からないENDでした＾＾；
が、駅組と一緒に行動できたのは素直に嬉しかったですvv

★【三人で遊園地END】
突然、何の前触れもなく「ハートの国」で、エース + ユリウスと過ごしているEND。
対象キャラクターとのBEST END以外の、これらの不可思議なENDに共通しているのは、

【どこか別の場所に、もしくは会いたい人がいた気がするのに思い出せない】

という設定。
この設定も、もしかして【ダイヤの国】以降の異なる国で過ごすことに絡んでくる設定だったのかもしれませんね。
もう窺い知ることは出来ませんけれど(´人｀)

「独占は禁止。仲間外れにされたら寂しくなるだろ」

とエースに言われ、二人と過ごす時間を楽しむことを疑わない。
このアリスにとっては、明るい展望の結末でした。

★【三人でキャンプEND】
これまた、突然の「ハートの国」で、エース + ユリウスと夜のキャンプをしているEND。
ですが、こちらのENDは上記のENDより多分、奥が深いのだと思います。

「迷うことはやめられないんだから、たまにはこうして息抜きをしないと」
「おまえ達はまったく……」
「そうなんだ、俺達はバカで迷わずにはいられないから、おまえが必要なんだ」

…………。
エースとユリウスの会話を聞き、何故かこの言葉に涙が止まらないアリスーー、という情景でしたので。

エースのセリフの「おまえ」とは「ユリウス」のことですよね？
エースがユリウスのことを「おまえ」と呼ぶ場面があまり無かったように思うので、最初、面くらってしまいました。
対アリスへのセリフだと、甘い雰囲気にもなってしまって、「今の夜」の情景に似つかわしくないですし……。
やっぱり、対ユリウスなんだろうな、うん。
このENDを辿るアリスは、きっと……。
私たちの知る作品『ハートの国のアリス』の結末とも、また違った時間軸にいる気がするんですけれど、どうなのでしょうか。
これもまた枝分かれして、横に広がる軸のひとつになっているのだろう、と私は感じています(´人｀)

★【BEST END】
[ Last Ticket ] で、赤の騎士であるエースの誘いを断った先のEND。
（ごめん、アリス……。私はエースからの誘いを受けてしまいたかったよ(T-T)）

いろいろと、ぶっ飛んだENDでしたね(〃ﾉωﾉ)！
ということで、説明描写なしのセリフのみ抜粋です★

「おねえさん……、嫌なの？僕らと結婚するの」
「そういうわけじゃなくて。……しなきゃ不安、みたいな理由ではしたくないの」
「今は……、そうじゃないでしょう？」
「いつか……、自然とそうなれたらいいなと思うし、きっとそうなるわよ」
「……分かったよ、お姉さん。僕、お姉さんの言う通りにする」
「僕も。お利口にしていたら、結婚するまで他の奴なんか見向きもしない……、そうしてくれるなら」
「もちろん、他の人に目をやったりしないわよ。

結婚するまでだけでなく、した後だってね」

「お姉さん！！大好き！！」
「僕も！大好きだよ、お姉さん！！」

あれ？
ここだけの抜粋だと、結構、ノロケた感じの場面にしか映らないかも＾＾；
本当はですね、こう、胸にぐっとくる場面で、私なんかじぃぃぃん(T-T)、と感動して眺めてしまったのですよ～～。

【ダイヤの国】で大切な存在に出会ってしまったアリスは、

呼ばれ、溶け込む。
この国で出会った彼等との、新しい関係にも。

と、それこそ気持ちとしては骨をうずめる気で誓うのでしょう。
お互いが強制的に [ 弾かれ ] ない限り……。
うんうん＾＾
これはこれで、やっぱり最終までルートを追っていると、ほっこりと胸が温かくなって、にんまりと頬がにやけるのが止まらないハッピーENDでありました(*＾-＾*)vv

ですが……。
……………………。
ここから先は、私の穿った感想となります。
あまり良い感触の感想ではないと思いますので、隠し文字で(´人｀)

「【先急いで】いる気がするなぁ、と感じたのです。
「結婚」という双子との明確な形でのハッピーENDは、逆に [ これ以上の発展がない ] というようにも思われました。
世界観の形式上、【ダイヤの国】は避けて通れない国だけれど、「この国の「彼」」と愛情を育むのはこれきりなんだろうな、というように私には感じられてーー。
ごめんなさい。
これまでの国の彼らを偲んでも、この国の彼らを想っても。
どちらも、何だか、切ないよ……」という心情になってしまうのでした……(´人｀)

【〆】以上！
よりによって、BEST END の感想文を幸福のうちに締められなくて申し訳ありません(>_<)

ツインズ……。
ディーとダムのシナリオは、私自身がまだ [ 帽子屋ファミリーが発展途上の組織であることイコール敵が多いこと ] 。
[ ブラッドの言い出すことは荒唐無稽に思えても、何かしらの思惑が根底にある ] ということを理解しきれていなかった分、序盤の寂寥感が凄まじかったです(T-T)
その反動もあって、双子からの歩み寄りが唐突にも感じられて、「え？いつから？何がきっかけで？」と右往左往する部分もあり……。
結局は、私の中でこれまでの国での、彼らとの愛情ENDを凌駕することはありませんでした(´人｀)

ごめんなさい。
結論として【ダイヤの国】のツインズは、私にとって [ 投影された存在 ] としてしか見れない……ようです。
あ！！
最後のプレイとして残している『ハトアリ～twin～』には、ディーダムが出ないのに(;ﾟдﾟ)！！
ぎゃ～～！！！！
ごめんね～～(>_<)！！
【ダイヤの国】のディーダムを素直に「好き」と、言えないで終わっちゃったよ～～(T-T)！

シドニー=ブラック（cv.鳥海浩輔）… ダイヤの城の宰相。外観年齢：18～23歳。

◆ シドニーは全キャラクターへのEND条件に絡んでいますので、" 勿体ないなぁ " と思いながらも、初手攻略しました。

そうしましたら [ 1st ] から挫けそうに(T-T)！
いえ……。
シドニーが悪い訳じゃないんですけれど、最初の選択肢で「クリスタのコレクション」を選んだばっかりに、氷室へ行くことになった際の扱い。
それが、ハートの城との違いを際立たせてくれちゃったものですから、もぉ！

国を転々とし、強制的に移動してきたとは言え、そこに【残る】という選択をし続けてきたのはアリス自身。
そのため、【余所者】としての恩恵が薄くなり、ダイヤの国の面々には容易に殺気を向けられる待遇なのが寂しかったんです(T-T)

◆ 正直なところ……。
私自身、プレイするに当たって、シドニープレイ時にはシドニーを最愛キャラにする勢いでプレイするんだ(≧ω≦)♪ と、いつものノリで突進したのですが、事ある毎にシナリオに挟み込まれる、

ダイヤの城とハートの城の違い。
ダイヤの城の宰相とハートの城の宰相の相違点、そして、相似点。

これらの描写に……。
どうしてもこれまでの国の住人や、アリスへの厚遇を思い出さない訳にはいきませんでした(T-T)
何でしょう。
別にシドニーに差異を見つけたくてプレイに臨んでいる訳ではないのに、公式様自らがその気概に水を差してくれる……的な塩梅に、ルートプレイがしんどかったんです(T-T)

◆ だって、と言い訳じみてしまうのですが。
アリスが【過去】に飛ばされる、という設定がある時点で、序盤は冷遇されるであろうことも、覚悟済みな訳です。
その辛い序盤を乗り切って、" さぁ、次からはシドニー本来の魅力で楽しめるぞ～(≧ω≦)vv " と意気込んでいると、アリスからの「ダイヤの国 / ハートの国」のふとした違いをモノローグで伝えられ……。
そうなると、「シドニー(*´Д｀)vv」と上向いている気持ちも、へにゃり、とーー orz
それはもう、ウサ耳がへたれる勢いで【違い】を意識せずにはいられない状況に！

更に、これは私個人の問題なのですが、『アリス』シリーズにおいて、白ウサギ・ペーターは常に最愛キャラに隣接するキャラクターとして好いているんです！
そのペーターの姿が、ちらほら、と端々に擦り込まれたら……。
気もそぞろになってしまうじゃないですか(⊃Д⊂)！
もっともっと、シドニーだけをちゃんと見たかったです～～(T-T)vvvv
（って、これは、ふらついてしまう私の弱い心がいけないんですけどね＾＾；）

◆ ーーという愚痴は、ここまで！
以下からは、シドニーへの愛のみを語っていきたいです(≧ω≦)vv

[ 5章 ] 。シドニーの測量会に関する資料整理等を任されたアリス。
バタバタと忙しく走り回った後の、至福のティータイムに何と！
シドニーがケーキ（オペラ）を振る舞ってくれるのです(*´Д｀)

「……美味しい」
「それはよかった。でも……、悲しそうな顔をしているね」
「君は私を見て、たまにそんな顔をする。銃で撃ったりしていないのに……、痛いの？」
「そ、そんなことないわ。……あなたのせいじゃない」
「私のせいだなんて、思っていないよ。私は悪くない……、悪いのは誰？」
「誰も……、悪いことなんかしていないわ」
「じゃあ、なんだって人の顔を見て悲しそうにしたりするんだ？気分が悪いよ」
「私を見てはそんなふうに……。

……何を見ているの」

うぅ～～～～(T-T)！
ごめん。ごめんね、シドニー。
黒ウサギのあなたが悪い訳じゃないんだよ。
ただ、「宰相であるウサギ」というだけでアリスには思い出さずにはいられない存在があるの。
本当に、ごめんね～～(⊃Д⊂)！！！！

ーーと、胸が痛まずにはいられなかったエピソード。
（でも、【両想いになる】前提だったら、こんな切ないシーンも好物(*´Д｀)vv ← ）

◆ [ 6章 ] 。相変わらず、シドニーの手伝いをパタパタ忙しく駆けながら行っているアリスに、気分転換の城内散歩を勧めたシドニー。
そこで、手っ取り早く庭園を散歩していたアリスだったのですが、

「武器庫からの帰り道、それが見えたんだよ。
君が、美しくもない黄色やら、白やら、白やら、白の、花の真ん中で笑っている姿が」
「はあっ？」
「これまでだって、仕事でよく庭にいたわ」
「……仕事では仕方ない。だけど自由なときに白薔薇なんかに囲まれることはないじゃないか」
「訳が分からないわ。嫌なら、来なければいいのに」

「置いておくほうが嫌だったんだよ。白薔薇の中になんて……」

と、シドニーに手を繋がれ、足早に庭園を去ることに////
まだ全17章ある内の6章目なので、愛情は確立されていないかもしれませんが、これがシドニーの。
ペーターへの対抗意識も含めた嫉妬だったら……。
めちゃくちゃ嬉しいなぁ(≧ω≦)！と思ったシーンでした＾＾

◆ そして、[ 8章 ] 。
ここではシドニー関連ではありませんが、【ワンダーワールド】の世界観をジェリコが語ってくれましたので、一部抜粋したいと思います。

「この世界の奴は余所者には弱いってことで、恩恵は受けられるうちに受けとけよ」
「安全面から考えると今のままの方がいいんだけど……。そこまで特別な人間じゃないもの」
「いや、あんたは特別さ……」
「この世界では時間が狂っている。何もなければ、いつまで経っても変わらない」
「……あんたはそのうち、余所者じゃなくなる。だが、それは自然になるわけじゃなく、

あんたを特別だと思う奴が変えるんだ」

「皮肉なことに、あんたを特別だと思う奴が、あんたを特別な存在から落とす」

へ～～～(;ﾟдﾟ)！
残念なことに『ダイヤの国』だけでは具体的な内容までは触れませんでしたが、きっと。
後々、この展開が以降の作品に織り込まれていくテーマになったのかもしれないなぁ、と思いました(´人｀)

◆ [ 9章 ] 。だんだんとアリスへの執着を隠せなくなってきたシドニー(*´Д｀)

「そう……。ペーター=ホワイト。白ウサギは、君にどういうふうに接していたんだ？」
「馬鹿馬鹿しい。比べたりなんか……」
「嘘だね。比較せずにはいられない。ハートの城とダイヤの城、そして、白ウサギと黒ウサギ」
「君は比べずにはいられない。環境や対象が似すぎていて……、

だからこそ違いが際立つ」

「あなたは私に抱きついたりしないし、ぎゃあぎゃあ『愛してる』なんて騒いだりすることもない。
勝手に部屋に入ってきたりもしないわ」
「何なの、君って

ペーター=ホワイトの愛人だったの！？」

ぶはっ(≧ω≦)！
前半のシリアスなシドニーの詰問と、後半のコミカルで盛大な勘違い(笑)
いや。
ぞくぞくと粟立つようにシドニーからの愛情を感じながらも、思わず笑ってしまったシーンでした＾＾

◆ [ 12章 ] 。測量会中、ジョーカーの汽車に乗る【夢】を見たことで、気を失ってしまったアリス。
数時間帯後、目覚めるとシドニーが心配そうに控えていたのです。

「……甘えていいよ、

どうせ呼ばれなくても世話を焼きにくる。

それじゃあ、おやすみ」

と言ってくれるシドニーに胸が熱くなりました////
いつの間にか……。
いえいえ、着実に二人の距離は縮まっているのですね(*´Д｀)

◆ [ 15章 ] 。えと……、さり気なく、

「どうかな……、あてにならない。

……ペーター=ホワイトの愛人でもなかったわけだし」

という爆弾発言を投下してくださった黒ウサギ様！
未プレイの方には意味不明だと思いますので、隠し文字でご説明を////

こほん。「愛人ではなかった」イコール。

「アリスの【身体】から、直接知った」

という訳なので、「キャ～～～(〃ﾉωﾉ)vvvv」と、萌え絶叫しない訳にはいかなったのです！！
いえ……、本当。満腹で、ゲフ(*´Д｀) (笑)

そして、上記にセリフに続くシーンも好き＾＾
黒ウサギの姿が可愛らしいので、ウサギの姿になってくれないか、と無理を承知でおねだりしてみるアリスへ。

「嫌いというわけではないけど、身動きが取りにくい。……君の前では、人の姿のほうがいい」

「……愛人の前では、同じ形でいたいから」

呼び方は何でもいい。と後でシドニーも言っていましたが、ここで重要なのは、自分の最愛はアリスだとシドニーが認めてくれたことですよね(*＾-＾*)！
凄く嬉しかったなぁぁぁ。
出会いがしらでは発砲され、ずっと剥き出しの敵意を向けられていた相手だけに感無量でした(T-T)vv

◆ [ 17章 ] 。BEST END 直前の二人。

「最初の頃は自信家かと思ったけど……。
あなたって、知り合えば知り合うほど自信なさげになっていくのね？」
「……好きだから。不安で、どうしようもなくなる」
「……君と、いつまでこうしていられるんだろうって。
捨てられないためにはどうしたらいいか……、色々考えるよ」
「君には、行きたいところが……、いや、

戻りたい場所が、あるんだろう？」

「でも、今は、ここを去ってまで戻りたいとは思ってない。
ずっと、この城にいたいって思っているわ」

このシーンの最中、シドニーの健気さに胸打たれていました(T-T)
ですが、それなのに……。
アリスの最後のセリフには、「え……。ごめん、アリス……無理、かもorz」と及び腰な私もいて＾＾；

多分。
私がシドニーを初手攻略したせいもあると思うんです。
これが周回を重ねたプレイなら、ダイヤの国にも親しんでいますけれど、初周ということは、どうしてもこれまでの（既存の）キャラクターへの愛情の方が強くて【アリスの】想いに共感出来なかったから(>_<)

勿論。シドニー自身は好きだと思えるキャラクターになりました(*＾-＾*)！
けれど、ダイヤの国への残留には……。
逃げ腰になってしまう私。という結論になっております(´人｀)

と、いうことで以下よりEND小感想へ。

★【クリスタ / BAD END】
切ないENDでしたね～(T-T)

「でも、いつでも会いにはいけますが、一度も会いにきてくれなくなる……」

クリスタの悲哀に満ちた呟きも、勿論寂しかったのですけれど、「今」のアリスの姿を見て、尚、

「よかったですね、陛下。コレクションが増えて」

というクリスタ寄りの感想しか持たないシドニーが、一番寂しかったです！
情を感じ始めていたクリスタゆえの冷酷な結末より、無情な宰相の姿が……、印象的でした(T-T)

★【クリスタ / ダイヤのキングEND】
おぉ！「ダイヤのキング」とはそのような存在でしたか(;ﾟдﾟ)！！
と驚いた結末。
そして、クリスタが【赤色】を嫌う理由 = ハートの城を敵対視する理由も明らかに。
いびつながらも「揃っている」彼らだから好きになれない。
その中身が例え、当事者にはどんなに満ち足りないものであっても、クリスタにとっては「存在」しているだけで羨望の的なのでしょう。

脅されなくてもクリスタの傍にいるけれど、彼女はもう。
脅して押さえつけてじゃないと、誰かと一緒にいられない。

というようなアリスのモノローグに、深く頷いてしまったENDです。

★【ジョーカー / 終着駅END】
誰のルートからでも見ることの出来る、共通のジョーカーEND・その1。
ダイヤの国で、誰も特別な存在をつくることの出来なかった場合には、当然。
このENDになるのだろうな、と思いました(´人｀)

★【ジョーカー / 二人だけのステージEND】
誰のルートからでも見ることが出来る、共通のジョーカーEND・その2。

ーーとは言っても、（その1）も（その2）も！
内容が

ホワイトさん寄り

って、どういうことなんですか～～～(>_<)！！！！
ブラックさんは！？
ブラックさん派の私の、この敗北感はどうすればいいんですか～～！！？？
（知りません！(笑)）

こちらのENDは [ 終着駅 ] よりも、突っ込んだ内容でしたね。

「望んだのは俺じゃなく、おまえ。だが、俺もおまえを望んでいる……」
「そう、俺を望んでくれる君をね」
「信じてよ、アリス。ただ閉じ込めておしまいでいいのなら、

ここまで執着しない」

というーー、疑似恋愛めいたやり取りが為されますので(´人｀)
結局は、ホワイトさんの術中に納まってしまうアリス。というような結末。

何時でも、何処でも、アリスを求めてしまう。
そんなホワイトさんは、ペーターみたい(笑)

（って、あれ……？
この先、周り廻って、ホワイトさんとペーターが重なり、ブラックさんとシドニーがリンクする、なんてことはないですよね(;´Д｀)ｳﾋｮｰ？？
いや、『ジョカアリ』で「優先権は僕にある」ってペーターも言ってましたし、気にし過ぎ(>_<)！）

★【籠の中のウサギEND】
何とも淫靡な結末でした(*´Д｀)
ダイヤの城の役持ちにとって大切な存在となっている、と抗争中の多くの顔なしに知れ渡ってしまったことから、命を狙われる対象となったアリス。
そこでアリスは、クリスタから「可愛らしい一室に隔離され、外に出ること」を禁じられます。

「ああ、可愛いウサギさん。（← アリスのこと）
外に出さず、わたくしとシドニーが交互に番をしてあげますから安心してくださいね」

（クリスタ退室し、代わりにシドニーが入室）

「測量会なんか気にせず、君はここでおとなしくしていて。そうすれば私も……、仕事に集中できる」
「なんだろうね、同じ生き物になった君は可愛く見える。
ねえ、同じウサギなんだから……、仲間同士で仲良くすべきじゃないか？」
シドニーはぽいぽいっと、ウサギのぬいぐるみを率先して遠ざけた。
「……他のウサギに触っちゃ駄目だよ。

つがいになるなら、他のに目移りされないようにしないと」

「籠の中にいればいい。私を捨てたりしないように……」

そして、後先を考えない遊びにふける二匹のウサギーー。

的なENDで(≧ω≦)！！
ふは～～～～////
閉ざされた世界だけど……。アナザーとして、とっても＆とっても、ご馳走様でした(〃ﾉωﾉ)vvvv

★【上司と部下END】
えっと、これは好感度「低」の場合のENDですね。
宰相とその直属の部下、という立場に落ち着いた二人ですが、これからの未来はどんな仲に発展するか分からないーー。
という文末に、うんうん、と頷いてしまったEND(*＾-＾*)

★【黒の王座END】
次に述べる [ 白の檻END ] より低い [ 責任感 ] で発生する、ジョーカー・ブラックさんEND。
そう考えると、ブラックさんはまだ、アリスの中の浅い部分に働きかける役目なんだろうな。
だから、ホワイトさんよりは救済策を練ってくれる。うんうん、そういうことなのかも(*´Д｀)

と、自分を納得させてみたところで、実はこのEND……私にはどう解釈していいのか分かりませんでした。

「……何度でも、失え。誰かを失うのが辛いなら自分も失えばいいんだ」
「そうやって……、おまえがこの国の王になれるまで、何度も繰り返せばいい」
「早く、俺の敵になれよ、アリス。

……同情なんてガラでもないこと、させるんじゃねえ」

アリスに少し近づいてくれている？と感じられるブラックさんにはキュンキュンしましたが(笑)
『この国の王』って……。
ブラックさんが今いる、全てが黒い世界？
それとも、まさかダイヤの国？？
ん～～～～～。
多分、アリスの精神世界かな？と思われる黒い世界のことだと思うんですけど、やっぱり分かりません＾＾；

★【白の檻END】
これは、今は車掌ともなっているホワイトさんとのENDでした。

「あの中に納まりたいくせに……。君が最終的に行き着きたい、辿り着きたい場所は……あそこ」
「俺にしたって、やっと手に入れた君だ。
帰すくらいなら、いっそ閉じ込めてしまったほうが……、いいよね？」
「おやすみ、アリス……、ここで眠ればいい。

俺はずっと、君だけを見守っているよ」

そして、「今」のアリスは永い眠りについてしまうというEND。
[ 責任感 ] がより強いと発生するENDなので、ホワイトさんはブラックさんよりも深く入り込んで……。
アリスの深層心理に働きかけるという立ち位置なんだろうな、と、同様に推測致しました(´人｀)

★【葬式END】
シドニーへの愛情を不確かに感じていると迎える、選択肢直結型のENDです。
内容としては、ダイヤの国に来てからアリスが、どのキャラルートの中でも夢を見るのですが、まさにその夢が具現化した感じのもの。
実は……。
この夢自体もどう解釈して良いか分からない夢だったので、わたし的には雰囲気のみを味わう……しかないENDでした。
何だろう。
何度も通り過ぎてきた時間軸の中では、こういう結末も迎えていたことがあったんだよ、的なENDだったのかなぁ(;´Д｀)？
それとも、[ 余所者の付加価値が希薄になっている ] ということを暗示しているのか……。
ごめんなさい。今でもよく分かっていません(>_<)

★【白ウサギEND】
本作の中に収められているストーリーENDのひとつ、というだけの存在ではなく。
どのキャラクターをプレイしても必ず入手しなければいけないENDとして在りますので、きっと。

ダイヤの国の住人とは、本作限りの出会いであり。
アリスはクローバーの国、もしかしてエイプリル・シーズンを経た世界の住人の元へ帰る。

というのが、本作『ダイヤの国』の位置付けなのだろうな、と推測できる仕組みとなっております(´人｀)
アリスの道標でもあるペーターに向けて放った一言。

「……今、帰るからね」

これが全てなのだろう、と思わずにはいられませんでしたので。

個人的にも、新規キャラクターであるジェリコの出番は今後あまりないかもしれないけれど、シドニーとの絡みは有りそうだったのになぁ、と寂しく感じております。
どうしても、アリスの【その後】に思いを馳せてしまうENDでございました。

★【BEST END】
ただただ、【恋人】となった二人のイチャイチャっぷりを堪能した感じです(≧ω≦)vvvv
本当。
あの序盤の冷徹なシドニーが夢まぼろしか、というくらいに、優しく。
そして、甘やかすように接してくれるんですもん////

アリスが街へ行くたびに気に懸けていた、とある品。
それを自分から贈ったシドニーの、

「びっくりした？欲しかったんだろう？プレゼントだよ」
得意げに、自慢げに私を見る、黒ウサギ。
褒めて褒めてと、耳が期待にぴくぴくしている。

という描写なんか可愛らしくって、ぎゅむむむむ～～！と抱きしめたかったですからね～(*´艸｀)！

これから先も、二人が強制的に【弾かれる】以外、それはもう睦まじく過ごすのでしょう＾＾
シドニーは目に見えて努力家ですし、仕事の虫ですし(笑)
こほん。
嫌味ではなく、白ウサギの宰相よりはメリハリの効いた恋人関係になれそうだなぁ(*＾-＾*)
と、感じています。

【〆】強さは脆さの裏返し。
そんなシドニーを、もっと好きという素直な気持ちだけでプレイしたかった(>_<)！
既存のキャラクターとか、過去の世界とか。
そんなしがらみが無く、後ろ髪を引かれない状態で会えたなら、もっともっとシドニーにのめり込めていた自分が想像に難くありません(*´Д｀)vvvv

ジェリコ=バミューダ（cv.小山力也）
… 墓守頭 / 美術館館長 / マフィアのボス。外観年齢：30～35歳。

◆ 本作『ダイアリ』での運命の出会い！それは私にとって、ジェリコとの出会いでした(≧ω≦)vvvv
ジェリコ……。むちゃくちゃ好き(*´Д｀)vv

◆ プレイ当初は、" やっぱり、これまでの攻略キャラの過去テイストが気になるから、先に新規キャラを攻略しちゃおうっと♪ "（アンジェ風(笑)）くらいの軽い気持ちで臨んだのですが。

これが、惹き込まれる、惹き込まれる！！

これまでのシリーズ作では知識でさえ出てこなかった【死人】という概念。
そして、それを体現している「ジェリコ」という存在。
加えて、ジェリコ本人の魅力(≧ω≦)！

もぉ、すっごく楽しかったんです！

【誰も彼もがアリスのことを知らない】という過去の国での生活も、全く辛くなかった稀有なルート

でしたしね＾＾

もう、本シリーズを手掛けている会社自体の問題で、[ ダイヤの国 ] 以降の展開を恋愛ゲームとしてプレイすることは敵わなくなりましたが、ついつい妄想してしまいます。

* ジェリコは【死人】という概念を知らせる『ダイヤの国』だけの登場キャラクターだったのか

* また、逆にジェリコの特異な存在を活かして、[ ダイヤの国 ] から [ ペーターの存在する国 ] に戻ることが大前提だったと考えると、今後、ジェリコが【消滅】するまでの軌跡を少しずつでも織り込んで、ストーリーに深みを持たせるつもりだったのか

う～～ん。気になりますね(>_<)

多分、シドニーは今後も絡みがあるキャラクターであることが想像しやすいんですけれど、ジェリコはな～。
分かりません。
今現在の [ いずれは滅びるが、まだ存在している ] という、乙女的にも美味しい綺麗な部分のジェリコで終わらせるのか、アリスが【ワンダー・ワールド】の住人となるということは【死人 / 消滅】も伴っているのだ、と知らしめるために、最期までを描き切るのか。

それこそ、美味しい役どころだったのに、これ以上を望めないなんて勿体ない。

ーーという結論の出ない妄想はここまでにして(笑)、以下、ジェリコルートの感想をば(*＾-＾*)vv

◆ ジェリコルートはですね、[ アリスが初めて出会う ] イコール [ 誰とも比較する対象がなく、本人のみを一途に想える ] という、従来型の恋愛ゲームにおいては当たり前な。
けれど、本作においては嬉しすぎる幸福感に満ちていました(T-T)！

アリスを孤独感で押し潰すこともなく、本人に諦観は混じっているものの、大きな愛情で包んでくれる。

そんなジェリコが大好きだったんです////
出来ることなら……。
個人的に [ ペーターの存在する国 ] に、連れて帰りたかったくらいですよ＾＾
でもな、各勢力が安定している国の中では、ジェリコの魅力も薄らいでしまうのかもしれません。
全体的に「切ない」と感じられる過去の国だったからこそ、彼の存在に説得力があったのかも。

◆ [ 5章 ] 。
普段、見せてくれる鷹揚なだけの男性ではないのだな、と痛感させられる章でした。
夜の時間帯。
就寝していたアリスでしたが、突然の大きな物音に目を覚まします。
ジェリコの部屋からだったので、足早に向かうのですが、そこで目にしたものは【マフィア】としての彼の姿。

そこで彼は [ 後処理 ] を配下に命じた後、アリスとだけ向き合う時間を割いてくれます。
自嘲気味に、先のない自分だから裏切られることもある、と告げる中で、

「そりゃあそうだ。俺は余所者でも何でもない、好かれるばかりじゃないさ」
「私だって……、好かれるばかりじゃないわ」
「……いいや、どんな奴にも好かれやすいってのは、事実だ。俺も……」

最後の呟きはアリスには届きません。

「追い出したい？」
「いいや、今更そんなことは思わない。

……だが、今は出て行ってくれ」

アリスに心を開いている途中だからこそ、まだ、自身の全てはさらけ出せなくて、適当な距離を保とうとする。
それが寂しくもあり、けれど、とっても格好良くって痺れてしまったシーンでした(≧ω≦)vvvv

◆ [ 7章 ] 。
アリスが大量に買い込んだ食材を、街中で会ってからアリスの自室まで持ってきてくれたジェリコ。
その際の、[ 手伝ったお礼 ] として、退室時、買い物袋からひとつ手にした、

リンゴをかじるイベントCGが超！格好良い(〃ﾉωﾉ)！！！！

鼻血を噴きすぎて……。出血多量で死ぬところでした～～～(*´Д｀)

◆ [ 9章 ] 。
ジェリコが明かしてくれる、この世界の【仕組み】について。

（役持ちが全員、という訳ではないと思いますが）
* 住人の中には、元々、余所者だった者もいる

* 過半数の [ 自分 ] が殺されれば、ワンダー・ワールドから消滅する

* [ 自分 ] がたくさんの時間軸に存在することで生死に無頓着になるが、逆に少なくなってくると、殺された [ 自分 ] の【自我】が残された個体に返って来るので、命に重さを見る余所者よりの感性に近付く

* 元・余所者だった場合、この世界に残りたいと願う引き鉄となった個人の【思い出】がある。

ということでした。
上記のことから、段々、自分自身の余所者だった時の感覚を思い出しかけているジェリコ。
彼が、ワンダー・ワールドに残ることを決意した、その引き鉄となった「思い出だけは思い出したくないな」と、呟いたのが印象に残っています。

◆ [ 10章 ] 。墓地でエースと会うことに。
ここで会ったエースは、[ クローバーの国 ] までを共に過ごしていたエースでした。
彼がアリスと交わした会話の内容が……。
いろいろ考えさせられましたし、また、単純に胸に突き刺さりました。
確か、「本物の対象人物に会えなくても、今、目の前にいる「その人」を代わりにするんだ？
そうやって、記憶の上塗りをして、平気になったような気になって、君はそれでいいの？」
とかいったような内容だったと思います。
う～～ん。
そりゃあ、個人的には元いた国の住人への愛情が半端ないですから、ダイヤの国の面々を [ 代わり ] になんてしたくないですけれど、引越しで、その大元から弾かれてしまったらどうしようもない、アリスの立場も分かるし……。
人によって導き出す結論は様々な部分だよね、と言い訳をして逃げ出したい気持ちにorz

◆ [ 11章 ] 。美術館において絶大な人気を誇る展示品。
その内容を知ったアリスと、ジェリコとの会話です。

「これだけデタラメな世界を、好き勝手弾かれてきたんだ。迷うのも帰りたいと思うのも、当たり前だ」
「迷ってくれて、よかった。

……この国も、対象外ではないってことだろ？」

～～～～(T-T)！
って、言うか、" 私にとっては【国】じゃなくて【ジェリコ本人】がいるから、対象外じゃなくなっちゃったんだよ～～(⊃Д⊂)vvvv " と、ジェリコに抱きつきたくなりました！

いずれーー。
役持ちを殺さず、他領地を奪いもしなければ、ダイヤの国にいるジェリコも死んでしまうそうです。
たくさん仕事をしているのは、その時のために住みやすくしておきたいためもあるけれど、
【自分を覚えていてもらいたい】から！！

そんなの、当たり前だよ！もう、忘れられないよ(T-T)！！と、これまた咽（むせ）び泣き。

陽炎のようなジェリコが……。
切なくて、でも、その分、好きだと思わずにはいられませんでした。

◆ [ 13章 ] ////
すみません。ここでのイベントが「色艶」の意味で大好きすぎるので、セリフのみの抜粋でご容赦ください。
詳細な説明なんて恥ずかしすぎ……(*´Д｀)！

「アリス……」
「あー……、ここからは、俺が死んでるとかそういうのは関係ねえ。
単に俺がどうしようもない男で、堪えられないだけだ」
「え……？」

「……我慢できねえんだよ。

今まで我慢してた分……、好きな女に告白されちゃあ、もう無理だろ」

～～～～～(ノ≧∇)ﾉｼvvvv
「我慢しないで～～～！！！！」と叫んだ、ハシタナイ私……(笑)

◆ [ 15章 ] 。
同じ【マフィア】でも、ブラッドとジェリコの個性はやはり違うんだなぁ、と思ったシーン＾＾

とある事情で他領地に単身、出掛けたアリス。
彼女をジェリコと抗争中の組織が狙います。
もちろん、危機は回避。無事に帰還できましたが、この出来事を踏まえて、

「……あんたは、俺が守る。危険を承知で、これからも傍にいてくれ」
「惚れたからには、俺だって覚悟はしてる。ちゃんと守るし、俺も長生きする」
「あんたが覚悟してくれてるんだ……、俺だって、約束するから。

……怖い目に遭っても、離れないでくれよ」

はぅあぁぁぁ(*´Д｀)vvvv
これね、きっと相手がブラッドなら「それでも【離さない】」って言うところですよね。
こうしてアリスを主体にして話してくれるところに、弱かったりするんだろうなぁ、私////
何だか、ちょっと。その点、エリオット……いや、この国ではボリスかな？
とも似ている気がしました(*＾-＾*)

◆ 最終章の [ 17章 ] 。ここもまた「色艶」的に美味しいシーンなので、セリフ抜粋のみ＾＾

「……タ・オ・ル」

「……案外しぶといな」

あはははは！！(笑)

可愛いよ、この二人。大好きだよ、この二人(≧ω≦)！
ーーと、思ったシーンでした。
本当に、めんこい～～(*´艸｀)vv

そして、以下よりは各END小感想へ。

★【ユリウス / 家族みたいにEND】
[ ユリウス 1st ticket + 2nd ticket ] を通して、無愛想なユリウスにめげることなく、ダイヤの国でも少しずつ距離を埋めて行ったアリスの行動が嬉しかったです(*＾-＾*)
二人が近しくなっていけば行くほど、（私の）ときめきが……ッッ////

そして、このENDでは恒例の？、恋愛感情をすっ飛ばして、夫婦にでもなったかのような二人の姿を見ることが出来ました。
でも、二人の間にいる【子ども】が少年エースでは、本当、育児が大変そう～(笑)

★【ユリウス / 同じ部屋でEND】
こちらでは、きちんと(笑) ユリウスと恋愛ENDを迎えることが出来ました。

「……もう戻れない時間のことは、振り返ったりするな。おまえが今いる国はここだ」
「ダイヤの国の美術館の中にある、私の部屋。おまえは、ここで作業をする私が好きだと言ったな？」
「ええ。好きよ……、すごく」
「それならば、ここにいればいい。迷う必要はない……、

いつかそのときが来たら、ここを選べ」

そして、キス、みたいな(〃ﾉωﾉ)！！
私も、いつでも、何処でも、ユリウスの傍にいたいのが本音(≧ω≦)vvvv

★【白い仮面END】
すみません。ENDとは関係のない部分でーー、

" えぇ、また [ ジョーカーEND ] ！？道化師絡みが多くない？？
ジョーカー独自のENDが2つ有って、加えて、シドニールートでもアナザーENDとしてジョーカー関連のENDが2つ有って！
ここでも、また「ジョーカー」(>_<)！？
多いよ、こんなに要らないよ。私はジェリコとENDを迎えたいんだよ～～(;´Д｀) "

と、憔悴してしまった関連ENDの多さでした……orz
別段、【ジョーカー】自体はもちろん嫌いではないのですが、ここまで出張ってくるのであれば、【攻略対象】に格上げでもいいんじゃないの？？と、斜に構えてしまう私(;´Д｀)

本ENDも、ホワイトさんならではの救いのない？内容。

「俺は君が大好き……。君の罪が大好きだって……、せっかく告白したんだけど？」
「何の罪……、そうだな、罪の度合いを決めるのは君自身だ。
だけど、そう、あえて言うのなら俺が君を愛するほどの罪さ」
「見守らずにはいられない……。ちょっかいをかけずにはいられないほど、

君は罪深い」

そして、「白い仮面」を付けられて「世界は無」にーー。
といった結末でしたね。
後味は……当然、あまりよろしくなかったです。BAD扱いですよね(;´Д｀)

★【黒の葬列END】
これもまた、ブラックさんながらに救いのないEND。と言いますか、普通にBAD END。

「ここまできたら、もう終点……、いや、繰り返しだ。
……自分から加わることを望んだんだから、どうしようもねえ」
「それじゃあな、アリス。あんたに構うのは面倒だったが、まあまあ面白かったぜ」

「……あんたが変わっちまうのが、面白くないと思うほどにはな」

そして、多分「残影」になるアリス。
この存在は「あれ」なのかな？ユリウス使役している「あれ」的な存在？？と思っているのですが、どうなのでしょう。

★【最後までEND】
こ……っ。これは……(≧ω≦)！
何だか、すごく感動的なことを言われてるんですけれど、詰まるところ、その……。
「なだれ込んで」しまうEND////

「決めたんだ。いつ消えちまうのか分からねえが……、消えないようにする」
「記憶って意味だけじゃなく……、存在を残す。死ぬ間際で後悔しても遅いし、惜しいからな」
「……これだけ、惜しむものが出来た俺はついてる。

感じたことを、全部あんたに伝えたいんだ」

ね！？
すっごく、良いこと言ってくれる【よう】なんですけれど、「キャ～～～(〃ﾉωﾉ)vvvv」なENDでした。
（いや、受け取り手の私が腐っているだけなのかも！？(笑)）

★【死にぞこないEND】
ビックリしました！
ジェリコが死んでしまわなくて良かったよ～～(T-T)

「……キスくらい、いくらでもしていいから。

元気なときにしてよ」

うんうん、まったくです(⊃Д⊂)！
何にしても、ジェリコがまだこの国に存在して、且つ、アリスも「滞在を決意」する、といった内容に安堵してしまいました(*´Д｀)

★【BEST END】
大・好き・です！このEND(≧ω≦)！！
"うわわわわ～～(〃ﾉωﾉ)vvvv " と、嬉しい鳥肌が立つのを止められなかったくらい。

ですが、これまた最上ENDなので、情景描写一切なしのセリフ抜粋のみです(´人｀)

「すぐに、ってのはあんたの感じ方だな。あんたもあれで、暗闇の中、思考を繋げて進んできたんだ」
「その結果、あんたは洞窟に入り込む暇もないほど、まっすぐに俺のところに向かった。
……愛のなせるわざってやつだな、感動したぜ？」
「俺には、道が繋がったのが感覚でも分かるから。あんたがそうやって来てくれたのが分かっていた」
「選んでくれてありがとう。

あんたが望んでくれた時間を、俺も大切にする」

ふわ～～～～～(T-T)！！！！
なんて深い言葉！
なんて嬉しいこの国での出会い！！

" 私も！私も、ジェリコに出会えたから『ダイアリ』が辛くないよ。ダイヤの国に来なければ出会えなかった、っていうことは本当に大きいもん～～(⊃Д⊂)vvvv "
ーーと、気持ちの悪いことを思ってしまいましたから……。

うん、本当にジェリコが大好きなんです。

【〆】作中でアリスが何度も話していますが、ワンダー・ワールドではない、現実世界では「自分自身」は横に広がらず一人しか存在しないし。
その存在も例外なく「死」に直面して、消滅してしまうのは同じで、何もジェリコのことだけではありません。
だから、命に無頓着な彼ではなく、一度きりしかない命だからこそ、アリスとの時間を大切に感じてくれるジェリコと共に歩めることが幸せで堪りませんでした！
願わくば……。
死が二人を別つ瞬間が苦痛を伴わず、それほど離れたものではありませんように(*´Ω｀*)

ーー以上が、『ダイヤの国のアリス～Wonderful Wonder World～』のネタバレ + 箇条書き感想でございました。
短文で済ませるつもりが……、いろいろ書き連ねてしまいましたので、読んで下さった皆様がお疲れではないといいのですが(;´Д｀)

はい。
今作は、【過去】の時間を扱ってはいますが、う～～ん……。
正直なところ、

元の国の住人の（私たちが知りたいような）過去は何ひとつ描かれていなかったと思います。

普通にアリスとの記憶のない彼らと、普通に（これまでと感情の温度差はあっても）恋愛するストーリーだったなぁ、と＾＾；

だからこそ、何故、【ハートの国 / クローバーの国】の「彼」ではアリスの恋愛対象にならず、【ダイヤの国】の「彼」を最愛とするのか。
その心情が理解できませんでした。
" 思考が熟していない、という面はあるけれど、結局は【同じ「彼」】じゃない(;´Д｀)？？ " とね、どうしても考えてしまうので。
まぁ、それもエリオットの BEST END のお陰で、大分、軽減されましたが、帽子屋ファミリーの元の住人を思い返すと、やっぱり割り切れない部分も(>_<)
難しい。感情面においては咀嚼することは難しいですが、【ワンダー・ワールド】の構造を知るためには外せない作品でしたね＾＾
うん。

[ 世界観への知識 ] という観点では大いに満足しております(*＾-＾*)！

……という感じの感想に落ち着いておりますが、次回作の『ミラアリ』は、アリスの滞在地が「駅」や「墓守領」など。
「帽子屋屋敷」でない分、殺伐感が薄れていると思いますので、しょげることなくプレイ出来るんじゃないかな、との期待もあったりして……。
どうなるのでしょうね。今から楽しみです＾＾！

ではでは。
だらだら長くなってしまいました拙感想文をご一読くださいまして、どうもありがとうございました(*´Ω｀*)
vvvv

（2016.07.13 UP）