魔法使いとご主人様
〜WIZARD AND THE MASTER〜





メーカー

(2005年09月02日発売【PC】)



ストーリー

大陸を統べる完全無欠の女神・ベルナンディー。
完璧であるが故に、孤独に苛まれた女神はある日自らの命を絶ってしまいます。
そのときにこぼれた血が大陸に降り注ぎ、中でも大きな25粒の血は新たな女神となったのでしたーー。

創世の女神の血より生まれ出でた新たな国・魔法の国 ルーンビナスのプリンセス・アリシアは、国民のほぼ全てが当然持っている
魔力を持たずに生まれて来ました。
王族にしきたりにより、非能力者は

【25週間、シンフォニア高位魔法学校に通い、自らを護ってくれる従者をみつけること】

が課せられます。
期間の間に従者を見つけることが出来なければ、王位を剥奪されてしまうのでした。

プリンセスでありながら、無遠慮な貴族からの差別に耐えたアリシアは、負けず嫌いで逞しい思考の持ち主へと成長します。
やがて、適齢となり従者候補からの選定を行わなければいけなくなったアリシアは有能ながらも、個性の強い面々の中から従者を見つけなければいけない日々に身を投じるのでした。

ずっと城住まいだったアリシアが迎える最初で最後の学園生活。
始めはぎこちなかった仲の従者候補と結んでいく深い信頼関係。

25週間目を終える頃。
アリシアは無事に従者と共に在ることが出来るのでしょうか?



ゲームの流れ

25日間がゲームプレイ期間です。
【朝】【昼】(食事作成 → 行動)【夕】【夜】(食事作成)、が1日の流れ。
最終的に、従者を見つけ出すことが目的です。



システム

CG鑑賞&シーン回想機能あり。
セーブ&ロードはいつでも可能。
システムのタイムラグが長い!!

【NORMAL】【EASY】から難易度を選べます。
* NORMAL → 最終日(25日)に『王族のままでいる』『地位を捨てる』の選択可能。(ED調整に便利)
* EASY → 好感度、頭脳力の上限が低いため余裕を持ったプレイが可能。
             
(但し、「25日」は長いのでNORMALで十分間に合います)
主人公のパラメーターとして【頭脳力】【評判】があります。
食事作成の結果により、主人公のパラが変動します。
MAP上から場所を選び、キャラとの会話によって好感度が変動します。
特定のキャラとばかり会っていると『悪い噂』を立てられます。(【評判】が下がる)
『どこにも行かない』を選ぶと必ず香水選択場面が出てくる。
   (「香水を落とす」はあるのに「香水を変えない」がないから不便…)
とにかく(恋愛イベを除く)各種イベントがランダム発生なので、セーブ&ロードは必須です。

各キャラクターの恋愛エンディングは9種類。
*従者END → 領主従者END、研究者従者END、無職従者END
*訪問END → 学者訪問END、研究者訪問END、無職訪問END
*失恋END → 学者END、研究者END、無職END



総評 ★★★☆☆

『悪い噂』『料理献立』『MAP選択後のキャラ登場』など、全てがランダムなので自分が思うような結果を出すまでリロード必至なタイトル。
そしてそして……。ED内容が9種類あるとのことなのですが……。
失恋EDはスチル表記、シーン回想ともにありません。
…が、これはいいのです。問題は従者ED&訪問ED(従者にはならないけど、恋人状態ED)で……。
えとですね、どちらのEDも主人公の頭脳力によって職種別EDになっているのですが、
キャラED内容は変わりません!!
どういうことかと言いますと、キャラ自体のED内容は固定で、間に挟まれる主人公のセリフ&境遇(つまりは職業)の説明文が変わるだけなのです。
なので、確かに職種のスチルは変わるのですが、キャラのEDスチルは変わりません。同一です。
というED内容ですので、ぶっちゃけEDのみを楽しみたくてゲームプレイするなら「領主従者ED」を見れば事足ります。スチル集め、シーン回収のために各EDを見る……といった感じでしょうか。
なので、時間に余裕のある方、気になるキャラのEDを見れればそれで十分vv(管理人はこれかも/笑)
という、あまりEDを追求しない方、もしくは機能をコンプするのが楽しい方にはオススメなゲームかと……。
はい、正直なところ、PS2などに移植するのならそれで十分だと思います^^;
あ、忘れてました。
『女王様タイプ』な主人公として宣伝されているアリシアちゃんですが、いたって普通です。
確かに王族にあるまじき発言はしますが、庶民階級(笑)のノリでツッコミするだけです。
そこらへんを期待されている方にはガッカリかもしれませんね(≧△≦)b★



登場キャラ(cv.無し)

セラス=ドラグーン アリシアの使い魔。正体は正統なるドラゴン。
   気高くも孤高のドラゴンでありながら、アリシアのみを盲信し、唯一の主人と認める。


リューク=ブラウン 王家の指南役を多く務める剣術一家の生まれ。
   剣術に長けた人好きのする爽やかな青年。アリシアのことは最初から敬愛している。


ロイド=ダークネスト 薬学に通じ、王家に多く仕える一家の生まれ。
   研究一筋で集団に溶け込まない青年。アリシアのことは王族でなくとも眼中にない。


ミラー=フェルナンデス 主人公の幼馴染。伯爵家という身分の低さから仲を裂かれる。
   幼い頃を一番長く過ごした大切な存在。アリシアを想っているが天邪鬼な性格が裏目に出ている青年。

サイラス=フォン シンフォニア高位魔法学校の講師。
   柔らかな物腰と張り付けた微笑により、優しげではあるが胡散くさい印象となってしまっている男性。


シルフィール=ベルモア 貴族の国・ルクソーヌの侯爵令嬢。
   たおやかな、という言葉だけには納まらない凛とした女生徒。


ハワード シンフォニア高位魔法学校の執務長。
   魔法を使えないアリシアのために、日々の生活を配慮してくれる穏やかな男性。

(2005.09.22 UP)