乙女【紹介】目次 『もし神』攻略 『もし神』感想



もし、この世界に神様がいるとするならば。



















メーカー

Rejet(2016年02月25日発売【PS Vita】)
「もし、この世界に神様がいるとするならば。」のバナーに使用されている画像の著作権は、Rejet株式会社様に帰属します。



ストーリー

七科高校に通う、3年生の来実 ハルカ は、幼い頃より、異性を止む無く惹きつけ。
代わりに、同性からの云われない反感を買ってしまう
【磁石体質】でした。
更には、他にも身体に疾患を抱えていることもあり、他人との接触を避けるように息を潜めて暮らしてきたハルカでしたが、知らぬ間に押し付けられていた [ 修学旅行委員会 ] に出席するようになってから、様々なことが変わり始めます。

ひとクラスから一人の委員選任。
合計5人の修旅委員は、ハルカを除いて全員が男子でした。
けれど、彼らはハルカの体質に惹かれ寄ってくる男性とは全く違ったのです。
ハルカを普通の女性として受け入れてくれ、体質だからではなく、【ハルカ】だから友人になりたいと言ってくれたのですから。
初めて、心を開ける友人に出会えたハルカは、怯えながらも一歩ずつ彼らに歩み寄って行きました。
その結果。
ハルカの胸には皆への感謝の他に、「彼」だけへ言いようのない温かな想いが芽生え始めたのです。

委員の集会を通じて、夏休みも「彼」と会える日々に満たされていくハルカでしたが、それと同時に。
いえ、今よりもずっと以前からハルカを巻き込むために張り巡らされていた暗雲が、周囲に満ちていくのでした。
ハルカが抱える疾患。
そして、過去に背負った思い出したくもない経験。
それらがあるからこそ、ハルカは渦中の人となるのです。

高校生のハルカや「彼」が背負うには重すぎる、日の本の創生を軸に、この夏を二人は手を取り合って乗り越えることが出来るのでしょうか?



ゲームの流れ

明確な日付設定はなく、大よそ、6月〜9月の間がゲーム期間となります。
ハルカの中に存在する [ イザナミ ] を覚醒させることなく、中つ国に帰ることが目的。
選択肢選択により【好感度 / 覚醒値】の数値をUPさせ、各キャラクターとの恋愛ENDを目指します。
共通パート → 修学旅行委員会活動開始 〜 夏休み前
    個別パート → 夏休み開始 〜 2学期開始
    更に、個別パートは周回によって【帰還 / 混沌ルート】【真相 / 滅亡ルート】に分岐。



システム

主人公の名前変更可能。デフォルト名だと声付きで呼んでくれます!
主人公ボイスはありません。
CG鑑賞 & シーン回想有です。シーン回想は充実の一言!)
バックログからの [ シーン巻戻し ] 機能あり。
[ 選択肢ジャンプ ] も有りますが、【未読部分も強制スキップ】仕様のため [ 既読スキップ ] 推奨です。
  (「選択肢ジャンプ」で、うっかり飛ばしてしまったイベントCGは登録されません(>_<))

股掛けENDは存在しないので、一途プレイのみ。
【覚醒値】→ 2周目から発生する [ 時間制限あり ] の選択肢。
[ フローチャート ] 機能 → 今現在、どの部分を進めているのか確認できます。

恋愛ENDは4種類。
   マサトを除いて、個別パートに入って1周目は必ず【帰還 / 混沌】ENDへ。
   2周目から【真相 / 滅亡】ENDがOPENします。

   (全てのENDが、フローチャートに登録されます)
   (それぞれが、1周目【GOOD / BAD】。2周目【BEST / BAD】に相当)
【ブラックポストシナリオ】→ 各種恋愛ENDをクリアしていくと、順次解放されていくAnotherシナリオ。
各種恋愛ENDクリア後、[ プロフィール ] が解放。



総評 ★★★

面白かったよ〜〜(≧ω≦)vvvv

えぇ、えぇ。判っております。
本作品は人口に膾炙する作品では
【全くありません】。
むしろ、苦手とする方の方が多い作品のように見受けられます。

まず、マイナス項目としてーー

(1)全キャラクターが背負っている【過去】が重すぎる
ぶっちゃけ、幸せに平凡に暮らしてきたキャラクターは [ 一切 ] 出て来ません^^;
(2)中でも、ヒロイン・ハルカちゃんの【幼少期の体験】が女性には酷(T-T)
なので、このシナリオは【フィクション】である、と割り切れない方には滅法、向きません(>_<)

ですが、以下は私なりのプラス項目^^

(1)日本神話モチーフが素敵!
全くもって「あ。この神様の名前知ってる〜♪」くらいの知識しかない私なのですが(笑)、だからこそ深く考えずに神話モチーフを楽しむことが出来ました。
(2)【ヒロイン至上主義】の確立。
全キャラクターにとって、[ 想い人 ] となれるのは、ハルカちゃんしかいません!
そのことを疑いもなく、素直に感じ取れるストーリーでした(
*´Ω`*)
(3)「これ絶対、幸せになれないよね」と思わざるを得ないキャラクターでも、めちゃ幸せに(*´Д`)!
(↑ この項目はネタバレになるかもしれませんが、私自身がプレイ前に戦々恐々としていた項目でしたので、『紹介』ページで取り上げさせていただきました(*´-`*))

という、ところでしょうか。
確かに
【プレイする人を選ぶ】作品の代名詞かのような本作ですが、私は " プレイして良かった〜(≧ω≦)!" って思えてます。
こんな風に、離れがたい想いで生涯を共にする、ってなかなか味わえない内容ですから……(*´Д`)ウットリ

あ。後。これは伝えておきたいな〜、と思った
【公式様推奨の攻略順】について。
これはですね、正直、どのキャラクターもシナリオ内容に格差がある訳では無い、と個人的に感じております。
どのキャラクターを選んでも、最後に感じる幸福感は同一ですし(*^-^*)
けれど、シナリオのバックボーンに当たる部分ですね。これには確かに大きく影響しておりました。
どういうことかと申しますと。
本作品には、個別シナリオの背景に一貫して【ハルカちゃんの記憶】が描かれているのですがーー。
これを紐解いていく「順番」が、まさしく [ 推奨攻略順 ] となっているのです。
ですので、
順番によって攻略キャラの恋愛ストーリーに濃淡があるということでは決してありません^^
その点は安心なさって良いかと思われます。
(ですから、個人的には「との順番でも〜」と言いたいのですが、やっぱりハルカちゃんの記憶は順番通りじゃないと、ごっちゃになっちゃいますし。う〜ん(>_<)
ま、詰まるところ、「公式推奨順」で(≧△≦)b★(笑))



システム周りはRejet様安定の【選択肢ジャンプの使い勝手の悪さ】(笑)を除けば、とても快適です^^
初周で、7〜9時間程度。
2周目からは [ 既読スキップ / 選択肢ジャンプ ] を駆使すれば、5〜7時間でクリア出来るのではないでしょうか。
ただ、明確な日付設定や章で区切られることも無く、選択肢から選択肢までの文章も割合多いですので、体感時間はもっと長く感じるかもしれません。


主題が重いため、あっさりとした描写ではありますが「
幼児虐待 / 食人描写 / レイプ」という単語に拒絶反応が出る方は、全力で回避された方が良いかと思いますが、そこをフィクションとして目を瞑れる方であれば。
本作品でしか味わえない深さの愛情が貴女を待っています! とお伝えしたいです(*^-^*)
vv



登場キャラ(cv.)

細波 エース(cv.鳥海 浩輔) 七科高校3年。テニス部。
   外国留学も視野に入れられる程の、テニスの実力の持ち主。常に冷静、と言うより、飄々としている。

弓倉 ネジ(cv.浪川 大輔) 七科高校3年。陸上部。
   インターハイ優勝候補の短距離選手。考えるより、行動に移してしまう派(≧△≦)b★

神里 キョウ(cv.諏訪部 順一)七科高校3年。アメリカ人とのハーフ。
   見目麗しいため女子生徒のファンも多いが、性格は切換えがが早くさっぱりしており、その上、苦学生。

指乃 シュリ(cv.梶 裕貴)七科高校3年。無線部。
   フェミニンな風貌の青年ながらも、機転が利き、視野が広い。

来実 マサト(cv.緑川 光)大学4年生。ハルカの義兄。
   連れ子同士の再婚で、ハルカとは血が繋がっていない。ハルカには、穏やかで優しく接する。

(2016.11.15 UP)


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