Wand of Fortune ポータブル




メーカー
オトメイト  (2009年06月15日発売 【PS2】)(2010年06月10日発売 【PSP】)
   
応援バナーは『Wand of Fortune2』のものです。
  本作品のバナーを見つけられなかったので代用させていただきましたm(_ _)m
  リンク自体は本作品の公式サイトへ繋げてあります。


ストーリー
子どもの頃から、いつか魔法使いになることを夢見ていた少女・ルル(15歳)は、ついに念願のミルス・クレア魔法院への入学を果たします。

入学初日。
期待に胸膨らませ門戸を叩いたルルは、そこでたくさんの出会いに恵まれました。

魔法のことには目がない男の子。
大魔法使いになることを豪語する男の子。
砂漠の国から来ている王子様。
女の子が苦手な少し騒々しい男の子。
飄々として捉えどころのない青年。
本を片手にいつも独り佇んでいる少年。
そして、優しい微笑をたたえた魔法院の先生。

しかし、ルル自身の魔法属性が定まっていないことから、このまま魔法院で勉強を続けるためには定められた期日までに属性を安定させることが課せられてしまいます。

----大丈夫。落ち着いて。自分に出来ることから一つずつやっていけばいいわ。

深呼吸をするように一日一日を過ごすルルは少しずつ成長し、そして、いつも傍にいてくれる「彼」の存在をあたたかく感じるようになるのでした。

やがて迎えたルルの魔法属性を見極める審査の日。
自分を支えてくれるパートナーに「彼」を選んだルルは無事、審査を乗り切ることが出来るのでしょうか?
そして、ルルと「彼」が大切に育んできた恋は、幸せな実を結ぶことが出来るのでしょうか?


ゲームの流れ
【プロローグ】【第1週〜24週】 がプレイ期間となります。

1週間のうち、行動できるのは月曜日〜金曜日。さらに「登校中」「放課後」の1日2回行動。
土曜日はミッション発生有無の確認日。特に何もすることは有りません。
日曜日はミッション解決や、いわゆるバレンタインデーなどの季節イベント発生。
   もしくは、攻略キャラクターに誘われた場合のみデートイベント発生日となります。
【能力値】【魔法属性】の数値、会話選択肢による好感度上昇値によって各種ENDを目指します。


システム
主人公の名前変更可能。
但し、公式名でも呼ばれることはありません。無音か「君」「お前」等に置き換えられます。
主人公ボイスはありません。
CG鑑賞 & シーン回想有です。CG鑑賞内にシーン回想機能が付属)

【プロローグ】後は1週間単位で24週目まで進んでいきます。
  (最後の24週目が各キャラクター個別ルートとなります)
股掛けEDは存在しないので、一途プレイが基本。
会話による【好感度】の蓄積値や、ヒロインの魔法属性の含有率により各種エンディグに分岐。
エンディング分岐に必要な数値として、「知識」「魔法」「技術」の能力値を上げる必要有り。
また、キャラクターと一緒に「学習」をして魔法属性を高めることでもエンディング分岐します。
ミニゲームとして【ベターカード】が有り、全ての「嘘つきカード」を集めるとご褒美CGを入手。
ENDクリアには関係ありませんが、連鎖会話による【ミッション】イベントも発生。
   ミッション成功によって、魔法属性値を上げることが出来ます。
各キャラクターの記憶の結晶、【メモリス】回収によってイベント時のキャラクター側の心情を知ること
   ができます。
HappyENDをクリアすると【サウンド鑑賞】【ミニゲーム】がOPEN。

恋愛ENDは1種類。全キャラクターに他に【友情END】【悲恋END】【BadEND】があります。
  (恋愛END以外でのCG&シーン回収はありません)
全CG&恋愛ENDクリアで各キャラクターご褒美CG1枚解放。

【PSP版追加機能】
平日会話の種類追加。
移動場面がMAP表示となった。
CG鑑賞内にキャラクターからの「CGコメント」追加。
「ベターカード」の勝利蓄積が成されないため、アイテム「奇跡の手」入手のためにはプレイ一周内に
   メインキャラクター6人に勝利しなければならない。
「嘘つきカード」コンプリートで各キャラクターご褒美CGが発生。


総評 ★★★★☆
いやもう(≧ω≦)! 【これぞ乙女ゲーム!】という王道まっしぐらな乙女ゲームでございましたvvvv

ただ……そうは言いましても、初見でプレイした折にはプロローグを終えてからの一週間が、
あまりに自由度が高すぎて何をどうして過ごせば良いものやら、とんと見当が付きませんでしたけれど(>_<)
ですが、
【サブキャラクター攻略 + アイテム収集】もしくは【メインキャラクターとの恋愛エンディング】に狙いを絞ってプレイをし出すと……あら、不思議♪
一日一日の流れがあっという間で、しかも、「この一週間が終わったらゲームを一旦やめよう」とは思うものの、そこまでプレイすると今度はその先が気になって、なかなか止め時を見つけられないという----。
『アンジェリーク』世代には絶対!身に覚えのある、魔の「一週間無限ループ」に陥ってしまうのですよ〜(笑)

逆に言えばアドベンチャー形式の乙女ゲームとは違いまして、攻略対象の男の子と23週間をかけて、じっくり恋愛感情を育んでいくシミュレーションタイプですので、それなりに
時間に余裕のある方向けなタイトルだとも思います。
(最後の一週間はエンディング直結週ですからプレイ期間には換算しません)
ですが、地道に会話選択肢で好感度が上がっていくことを実感できる通常会話の移り変わりや、週末に挟まれる「ミッションイベント」の収集等、達成感ややり込み要素がありますため、中ダレを感じることは殆どありませんでした(
*^-^*)
その点が「ゲームをしている^^」という操作性への充足感。そして、恋愛イベントの段階を経てだんだん深くなるヒロインと攻略対象の関係性が、「乙女ゲーム」としてもほっこりと満たされる幸福感に繋がっているのだと強く思っております(≧ω≦)!

攻略キャラクターだって外れの男の子はいないと思えますし、ヒロインのルルちゃんもとにかく可愛い^^
グラフィックだって美麗で、システム周りだってMAP画面、ミニゲーム画面以外はいつでも何処でもセーブが出来る親切設計♪
本作品が気になっている方で、一週間単位のシミュレーションタイプゲームが苦手ではないのでしたら、是非是非
vv
良質乙女を味わってほしい素敵なタイトルでございました(≧ω≦)
vvvv


登場キャラ(cv)
ユリウス (cv.櫻井孝宏) 17歳。魔法属性【風】。
   好奇心旺盛で一度熱中すると周りのことが見えなくなってしまう性格。
   いつか新しい方式の魔法を創り出すことが夢。

ノエル (cv.鈴木千尋) 17歳。魔法属性【土】。
   夢は世界一の大魔法使い。けれど、いつも努力虚しく一人空回りしてしまう青年。

ビラール (cv.高橋広樹) 21歳。魔法属性【水】。ファランバルド王国第二王子。
   水資源の足りない祖国に水をもたらすため魔法を学びに来ている王子。
   上品な物腰で穏やかな笑顔を絶やさないが、その実、人一倍情熱家でもある。

ラギ (cv.柿原徹也) 16歳。魔法属性【火】。
   女の子に触れられるとチビドラゴン化してしまう少年。
   魔法は使えないが、自分の体質を治すために魔法院に通っている。

アルバロ (cv.鈴村健一)19歳。魔法属性【光】。
   気さくな態度で周囲と接する社交家だが、自身が楽しむことを一番に欲する享楽家でもある。

エスト (cv.入野自由)14歳。魔法属性【闇】。
   寡黙で常に独りでいることを好む少年。
   いくら素っ気なくしても懲りずに話しかけてくるルルのことは苦手みたい……?

エルバート (cv.藤田圭宣)24歳。魔法属性【土】。ミルス・クレア魔法院教師。
   魔法への情熱、才能は素晴らしいものの、自身を卑下する傾向にあるため失敗ばかりしている。
   心優しい性格でいつでもルルの後押しをしてくれる。

(2012.11.13 UP)