乙女【紹介】目次 『ヴァルプルガの詩』攻略 『ヴァルプルガの詩』感想



ヴァルプルガの詩
















メーカー

PROTOTYPE(2015年12月23日発売【Vita】)(2015年03月26日発売【PC】)
「ヴァルプルガの詩」のバナーに使用されている画像の著作権は、3Daisy様に帰属します。



ストーリー

忙しい母親とは別居生活をしている、泉 詩生(高校2年生)は、兄・蘇芳と二人で暮らしていました。
2年生になったばかりの4月。
詩生のクラスに一人の転入生が来たことから、運命の歯車が廻り始めるのです。
けれどもその発端は、まだ詩生が幼かったあの日、【彼】と出逢ってしまったことーー。
現し世において、隠り世の者と触れ合ってしまったことが全ての始まりでした。

幼き日に交わした約束があるから【彼】は現れ。
忌むべき者であり、自身が [ 禍 ] を生み出す存在と知りながらも、詩生に手を伸ばさずにはいられなかったのです。
片や、何故か幼少期の記憶をなくしている詩生は、悩みながらも進むべき道を選び取るのでした。

詩生が選んだ未来とは?
そして、その未来は誰と共に在るものなのでしょうか?



ゲームの流れ

4月17日 〜 5月14日前後がゲーム期間。
選択肢選択で好感度を累積させ、キャラクターとの各種ENDを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。(但し、公式名だと声付きで呼んでもらえます(≧ω≦)!)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")& 好感度累計値(ステータス画面)共に無し。
エンディングリストあり。(リストのみ。再生はシーン回想で)

4月17日 〜 5月1日 → 共通パート。
* 5月2日 〜 5月14日前後 → 個別パート。
会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプ&アドベンチャー形式乙女。

累積好感度によって、各キャラクターのエンディングは4種前後に分岐。
*【HappyEND】
1種は確定。残りENDは【BadEND】になります。
(【BadEND】も全てシーン登録されます)
主力のENDを何か一つクリアすると【SubStory】OPEN。
* ボイス付き、ショートショートです。
おまけコンテンツとして、以下の項目あり。
* [ Gallery ]… CG鑑賞のみ
* [ Music ] … BGM収録
* [ Voice Collection ] … 作品登場キャラの好きなセリフを各30個保存しておくことが可能
* [ Wallpaper ] … クリア状況に応じて壁紙を入手可能
* [ Scene Replay ] … シーン回想
* [ Ending List ] … END名リストのみ
* [ Substory ] … 作品内に登場するキャラの後日談だったり、サイドストーリーだったりのSS集
CGコンプ後の [ 御褒美CG ] 有り(≧ω≦)!
* PC製品では既読率を100%にしないと表示されないようでしたが、Vita移植版では、シーンを全て入手さえすれば未読文章があっても [ ご褒美CG ] を入手出来ます。



総評 ★★★

面白かったです(≧ω≦)!

えぇと……とは申しましても、私くらいの年齢になってしまいまして、ある程度の乙女ゲ作品数をプレイしていたりますと……。
正直ですね、" どこかで見たことのあるストーリーだなぁ" とは思いました。
ですので、ここから先は本作品を貶
(けな)したいのではなく、イイ歳になってしまったオバさんのいち感想としてお読みくださいませね(´人`)

シナリオはとても綺麗だと感じております。

ストーリーの重要なファクターではあるのだけれど、自分一人では運命に抗えない家事能力に長けた
(← 男性の胃袋を掴むためには、ここ、重要ですね!(笑))一人の少女あり。
彼女を手中にせんと爪痕を残す美青年あり。
[ 守護者 ] として、本心からなのか、役目からなのか、とにかく少女を命がけで守ろうとする少年らがいて。
少女を幼い頃から慈しんできた兄がいる。

その彼らが三つ巴となって、少女を守らんと。もしくは得んがために奮闘する訳ですよ(≧ω≦)!
羨ましい限り〜
////
という感想は置いておいて(笑)、ですから「この作品だから」出会える【シナリオ展開】としてはパンチがあるか、と訊かれたら私個人としては「う〜ん」と言葉を濁させていただきます。

けれど、やっぱり
「この作品でしか」出会えない【運命の恋】は確実にありました(〃ノωノ)!

もうね、センターキャラであります「謎の青年」のシナリオが良いんですよね〜(
*´Д`)vvvv
正直、残り3人のシナリオより頭ひとつ分抜きん出ていると思います!
それくらい、ごぉ〜〜ッッ、と感動(T-T)
vv
でも、だからといって残り3人がおざなり、という訳ではないんですよ^^
ご自身の好きなタイプに出会えたら、めっちゃくちゃ、こそばゆい展開ばかりだと感じましたから(≧ω≦)!
(特にね、大神兄弟。見るからに「動」と「静」で分かれている兄弟なのですけれど、シナリオ展開もまさしく一族の「要」と「内助」という内容が素晴らしく印象に残っています(*´Д`))

ごめんなさい。何度も言ってしまいますけど、背景となるストーリー展開は目新しさが少ないと感じますものの、恋愛要素としてはキュンキュンし通しでした(
ノωノ)vvvv
あ。
中でも、某大手web通販サイト様の口コミで、蘇芳お兄ちゃんの「姫」呼びが苦手、との感想を見掛ける機会が多かったのですが、私個人は気にならない部分でした。
むしろ、今まで蘇芳お兄ちゃんにとっては、自身の負い目もあり。けれど、それ以上に詩生ちゃんを大切にしたいという気持ちから「姫」と呼び続け、そんなに幼い頃から呼ばれていたら、そりゃあ慣れちゃうよね(笑)、と思わざるを得ない兄妹の歴史を垣間見れたようで納得してしまったのです。
(ぶっちゃけ、他社Vita乙女『POSSESSION MAGENTA』の「ハニー」呼びより全然平気だった^^;)

ーーと、後言いたかったことは……。
あ!
恋愛要素は面白いんです! これは本当に。
でもですね、

好感度がどこで上がっているか分からない仕様 = いわゆる [ 愛キャッチ ] なし

というのが、地味にしんどいと感じました(>_<)
好感度数値で言えば「1」の差で END分岐したりするので、これは本当に手探りじゃないかなぁ、と思った次第です。
自分の選択を信じて進むしかないです! 詩生ちゃんのように(笑)


システム周りはバックログからの巻き戻し有り等、快適仕様なのでストレスはないと思います^^
プレイ時間は初周で……う〜ん。6〜7時間くらい。
2周目からは5時間ほどもあれば、エンディングまで辿りつけるのではないでしょうか。
一度見た部分は選択肢ジャンプでサクッと飛ばせますから、END回収も辛くないですし、未読シーンで止まってくれますしね♪

長々、くどくどと書き連ねてしまいましたが、本作品をプレイして後悔する方は少ないと思いますし、乙女ゲプレイの間口が広がるとも感じます^^
ノベル形式ですから、自由時間の少ない方にもお勧めでございますよ〜(≧ω≦)
vv



登場キャラ(cv.)

謎の青年(cv.柿原 徹也) 詩生に執着する人外の者。???歳。
   詩生を「伴侶」と呼ぶ孤高の存在。彼が存在することで周囲に禍を呼び寄せてしまう。


大神 虎丸(cv.小野 友樹) 人狼一族の長の名代。高校2年生。17歳。龍丸の双子の兄。
    人型で高校生として生活する人狼。攻撃能力に秀で、禍の餌となる詩生を守るために行動。

大神 龍丸(cv.小野 賢章) 人狼一族の長の名代。高校2年生。17歳。虎丸の双子の弟。
    攻撃能力はないが、援護能力で虎丸をサポート。感情表現は上手くなくとも、詩生を守りたい一念は同じ。

泉 蘇芳(cv.平川 大輔) 医師。26歳。詩生の兄。
    幼年期の病弱を乗り越え、医師となった青年。詩生に不自由な思いをさせてしまった分、妹に激甘(笑)

(2016.04.05 UP)


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