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Solomon's Ring 〜火の章〜 |
いやもう、予想外に楽しかったです〜〜(≧ω≦)vvvv 拙【紹介】コンテンツでも述べさせていただきましたが、 通常盤が低価格で購入できること。 処女作にも関わらず、公式サイト様が立ち上がってから発売日が一切延期されなかったこと。 これらを踏まえまして、「シナリオに深さを求めてはいけないんだろうな」と思っておりました(>_<) 決して発売日延期を容認している訳ではないのですが、個人的にですよ。 「処女作なら試行錯誤があって然るべきだろう → そこを発売日をずらさずに発売できるサイト様の姿勢 → シナリオはもう出来上がっているのかも → なら、低価格というコスト面からしてシナリオが…… 深くないのではないか」 とですね、連想していたのです。 穿った見方で申し訳ありません〜(>_<) そして、実際にプレイしての感想は、「やっぱりシナリオは深くなかったな〜」でした(*´-`*) でもですね! 決して手を抜いている訳ではないと思うのです!! 確かに、キャラクターの背景=過去は無きに等しいものでした。 ヒロインであるリリーちゃんと出会った時からの彼らのストーリーしか描かれていないのですから。 キャラクターのバックボーンが弱いため、プレイヤー側してみれば、「どうして悪魔である彼らが、こんなに惚れっぽいのか。人間へ恋をすることに葛藤はないのか」と感じてしまうかもしれません。 でも(≧ω≦)! ヒロインと出会い恋心が確立されてしまってからの、 彼らの揺れ動く心情を追いかけるシナリオは、よく考えられていたと思います!! リリーちゃんと契約を交わした「彼」は、いつ使い魔が襲ってくるとも判らない、という状況下故に、彼女と一つ屋根の下で暮らすことを当然のごとく要求してくるのですが。 これが素晴らしいと思うのですよね(*^-^*)vvvv 二人で生活を共にするうちに、 彼らからはリリーちゃんのひた向きな部分。自分よりも他人の幸せを優先してしまう不合理な不可解さ。でも、それが自身に向けられる瞬間の言うに言われぬ歓びを。 リリーちゃんからは、悪魔だからといって「彼」に感情や個性がない訳ではなく、むしろ人間との考え方が違うからこそ惹き寄せられる彼の無垢な部分が、 二人の会話文や行動から垣間見ることが出来て、「うんうん(*^-^*)!」と嬉しくなってしまいました。 私自身が本作品に難しい内容を求めていたのではなく、 ヒロインが相容れることの出来ない存在である【悪魔】の彼と出逢ってしまうこと。 繁雑ではない、けれど軽くもない運命に二人で立ち向かい、それらを克服していくこと。 悪魔ではあるけれど、ヒロインの愛情に触れて「彼」が彼女のみを一途に想うようになること。 「ソロモンの指輪」というモチーフを深く追い求めるのではなく、二人が巡り会うための媒介である、というような重くなく、けれど無視できない存在であること。 ーー こんな感じで、「雰囲気」を十分に楽しめて、且つ【恋愛】に焦点を当てたタイトルだったら良いなぁ、と期待していたので尚更だったのです(*^-^*) また、攻略キャラクターが【悪魔】であることから、彼らが群れる行為を嫌い、プレイする際には冒頭から個別ルートに入ることがごく自然に感じられることもプラス点だったと感じております。 その上で彼ら一人ひとりが、「利害を常に追求するような魔界での常識を覆えされ、自分自身を必要とされること。愛情の対象として想われることへの高揚感」という、今まで感じたことのない温かな感情が生まれていく様を見られることがとても幸せでした。 要は、 あまり難しく考えないでさ。 ただ冷酷な存在である「彼」がリリーちゃんと出会えたという奇跡から、愛情を育んでいく物語を楽しもうよ(*^-^*)! 二人が幸せなら、それが一番だものvvvv という感想でプレイ出来れば、この作品は上々だと思うのです。 えぇ、決して捨てたものではありません。 むしろ、一人ひとりのシナリオが大好き(*^-^*)vvvv と、宣言をしたところで、恒例のキャラ語りに参りましょうか^^ けれど、今回はシナリオ自体が長くはないため、なるべくセリフの多用を避け、印象語りで進めていきたいと思っております(´人`) (「Solomon's Ring 〜火の章〜」のアイコンに使用されている画像の著作権は、株式会社アスガルド様に帰属します。また、cv. の敬称は略して記載させていただいておりますm(_ _)m)
初手攻略をさせてもらったアスモデウス。 だって、本作品の 【CERO D】は絶対、彼が所以だと思ったから(≧ω≦)! これは初周で突撃しなくちゃダメでしょぉぉぉvvvv と思った訳なのです。ヲホホ(*´艸`) そうしましたら期待に違わぬ、素敵な艶っぷり//// それどころか、【情欲】を象徴としているだけに最初からリリーちゃんに優しくて、それが下心アリとしての態度だったとしても本作品の三人の中で、一番親身になって世話を焼いてくれる性分だったということが幸せな誤算でございました。 アスモデウスったら、実にスマートにいろいろ気遣って傍にいてくれるんですもの(*´-`*) これが【悪魔】なら天使は一体、どこまで優しくなれば良いの(;゚д゚)!? と心配までしてしまいましたよ(笑) けれど、やはり悪魔である彼がいつ裏切る存在となってしまうのか判らない。 そんなドキドキ感も実は好きでした(≧ω≦)vvvv アスモデウスは果たして、悪魔としての破壊衝動を備えた本能に打ち勝つことが出来るのか。 リリーちゃんと共に生活する中で、彼女が何気なく口にする距離を置いた言葉に知らず瞳を揺らしてしまう。 その切ない感情を持て余さず、昇華することが出来るのか。 それらの応援したくて堪らない彼の恋心に、魔王ルシファーへの葛藤が織り交ぜられていくのですから、アスモデウスの心の行く末から目が離せませんでした(≧ω≦)! リリーちゃんはですね、ある意味 楽なんですよ。 人間界が基盤になるため、自分の生活を守りながら悪魔である彼を受け入れれば良いのですから(*´-`*) けれど、アスモデウスは誇りある悪魔としての矜持を捨てなければ、リリーちゃんと過ごす未来を手に入れることは出来ないのです! それはもう。 初めて知るむず痒く感じる程の温かな感情を、リリーちゃんごと独占してしまいたい、と渇望するが故に苦悩するアスモデウスの姿が素敵で堪りませんでした(〃ノωノ)vvvv しかも、私の場合。BAD系を先に見てしまいたい嗜好なもので、まずBAD経由のHAPPY、unHAPPYエンドを見たのですが。 それが功を奏しまして、2周目プレイで初周では見られなかったアスモデウスの真情を確認しながら最上ENDを迎えられたことが幸せだったんです〜〜(*´Д`)vvvv (2周目からキャラsideのモノローグ追加) より説得力を増して堪能することが出来た恋物語に加え、彼のシナリオならではの大人な甘い展開//// くわぁぁぁぁ(〃ノωノ) 本当に素敵でしたよっ。大満足です(≧ω≦)!! 初周プレイで本作品のカラーを心行くまで味わうことが出来た上に、悪魔の彼がどんどん深みに嵌まり、リリーちゃんから離れられなくなるまでを艶要素込みでドキドキと楽しむことが出来た理想的なルートプレイでございました! アスモデウス、本ッッ当にありがとぉぉぉ〜〜〜(≧ω≦)vvvv
実はそんなに期待をせずに2番手攻略をしたグラシャス。 そうしたらもう、どうなんですか!? 一緒に生活をするうちに彼から視線を逸らせなくなってしまったリリーちゃん同様、 すっかりグラシャスの静かで深い熱に当てられてしまいましたぁぁぁ(ノ≧∇)ノシvvvv グラシャスは、初手攻略をしたアスモデウスと対極に位置する素っ気なさでリリーちゃんに接するため、最初はやっぱり寂しかったんですよ。 アスモデウスの優しさに慣れちゃっていたから。 でも、グラシャスの中でリリーちゃんの位置づけがどんどん柔らかいものへと変化するにつれて、口には出さないながらも そっと傍に寄り添い、いつのまにかその腕に守られているような。 そんな愛情表現にすっかり嵌まり込んでしまったのです//// アスモデウスのようにいつも優しい言葉にくるんで傍に控えてくれている訳ではないのだけれど、それに及ばずとも劣らない真摯な視線でいつもリリーちゃんを絡め取っているグラシャス(≧ω≦)vvvv 彼の瞳に魔力が込められていたのなら、きっと。 甘くて蕩けてしまうような切なさに胸を締め付けられて、リリーちゃんはもっと身動きが取れなくなっていたに違いない、と信じて疑いません。 それくらいの心地よい熱情でございました(*´Д`)vvvv そうは言いましても、グラシャスも悪魔。 リリーちゃんは衝撃的な場面に遭遇してしまいます。 私も彼女の予知夢を通して、「もしや……」と仄かに感じてはいましたが、そうですか。 グラシャスの悪魔的な位置づけは、その知識欲だったのね!! そう判ってからは、彼の焼け爛れるような苦悩し懊悩する様に、すっかり魅了されてしまいました。 その上、グラシャスルートでルシファーが投じたセリフ。 「グラシャスのヤツが、随分大人しい理由が分かったのだ」 「人間のそばになどいるから、余計な情が芽生えるのだ」 というものに、 「そっか! 悪魔と言えども、感情がない訳じゃないんだ。それはゼロではなくて、限りなく数値は低いけれど胸の中に確かにあるもので、出会いによっては芽生えてしまうものなのね! つまり、彼らが温かな感情を以ってリリーちゃんに向き合うことは、なんら不自然なことじゃないんだ。 必定なんだ(≧ω≦)vvvv」 と、私なりの解釈をしてしまってからは、本作品に対する躊躇が全く なくなったのです。 だって、リリーちゃんが出会う【悪魔】は、彼女と出会うことで変わっていける存在だと解かったのですもの。 それだったら、それはもう。 彼女からの温かな愛情で彼らを解(ほど)いていきたい! と思いませんか(≧ω≦)? 私なんか一人で高揚しちゃって大変でしたよぅ(〃ノωノ)vvvv だからこそ余計に、 「人間を守るなんて、俺には無理だったんだ」 「俺の汚れた手で……リリーを守るなんて……っ!」 と、最終局面で慟哭するグラシャスの姿には愛情を覚えるばかりで(*´Д`)! この後に迎えたBADエンドも綺麗だったなぁ、と思います。 どんなに絶望的な終焉でも、グラシャスがリリーちゃんを裏切るものではない、というシナリオが好きでした。 ヒロインへの愛情を真ん中に据えたエンディングというものは、やっぱりとても嬉しいですものね(*^-^*) 勿論! ドキドキしながら読み進めた最上エンディングも、実に良かったです〜〜(≧ω≦) 確かに、あっさり実行&あっさり解決ではありましたが、グラシャスがリリーちゃんの隣りで笑みを浮かべてくれることが一番なのですから! それはもう、「ハァァァ、良かったぁぁぁ(*´Д`)」と感嘆しつつ眺めてしまった結末でございました(*^-^*) グラシャスルートは期待していなかった分、ガッツリと喰らってしまった感があります(笑) でも、できればもっとアスモデウスみたいな甘々な後日談が良かったけど(〃ノωノ)!! まぁ、そこもグラシャスらしさ、ということで諦めしょう(笑) 彼の、内に激情を秘めている性質。 岸尾さんの低音美声も勿論、込みで(≧ω≦)! 思いのほか楽しんでしまった素敵ルートでございましたvvvv
もう〜〜vvvv パイモンみたいなキャラクターって大好きなんです(≧ω≦)!! ヒロインより大切にしている何かがある男の子 or 男性が、ヒロインにのみ一途になっていく過程を見るのが堪らないんですもの//// (今でもすぐ頭に浮かんでくるのが、他PC乙女 『放課後は白銀の調べ−急急如律令−』 の悠斗くん^^ 彼ってヒロインよりも大切な友人がいて、その友人のために最初は牙を剥いて来るのに、いつしかヒロインがその友人に心惹かれているんじゃないかと嫉妬するまでになって……。 あ〜、思い出しただけで嬉しさでゾクゾクしてきちゃいますよぅ(≧ω≦)vvvv) そして、パイモンもヒロイン・リリーちゃんよりも深い忠誠を捧げている対象がいました。 ですから、いくら彼女と契約を交わしたとは言え、彼の言動全てはその対象である魔王ルシファーへ繋がるものばかりだったんです。 でも、リリーちゃんに対する同じ「素っ気ない」でもグラシャスと違ったのは、パイモンの方がより感情表現が豊かだったこと。 そこで随分と救われましたねぇ(*´-`*) 彼がすぐに怒ったり、ムッとしたり、拗ねたり、釈然としないながらもリリーちゃんの手料理を全てムグムグと食べてくれたり。 アスモデウスのように最初から紳士然として振る舞われていた訳ではないのに、パイモンとの同居生活はとても楽しく感じられました(*^-^*) プレイヤーの私も頬を緩ませながら眺めてしまった二人の生活は、彼にとっても次第に心地良いものとなっていったようで……。 いつしか。 リリーちゃんがパイモンに心惹かれつつも、最終的には【悪魔】である彼との契約に逡巡している。 その思考を諭すために現れたアスモデウスを不快に感じるまでになっていたのです(≧ω≦)! リリーちゃんとパイモンとの契約は事故のようなものだと考えている、と語るアスモデウスが、 「そうは言うがな。お嬢ちゃんは契約の解除に興味を示した。つまり心の奥で解除を望んでいるのさ!」 と切り出したことについて、 「……そんなはずはない!」 と激昂してしまう程、パイモンの胸には自然と。 彼女との繋がりは揺るぎないものとしてあるのだと信じたい【何か】が芽生えていたのですよねvvvv あ〜、ここの流れが大好きでした(≧ω≦)!! ですからこの後に彼の出自が語られる場面では、「おぉぉぉ(*´Д`)!」と感動に打ち震えてしまい……。 「パイモンの羽根って何だか……。う〜ん、独特の形状をしているなぁ」と感じていたことへの、感嘆できる裏付けになったのです。 もうここで、元々好きだったパイモンというキャラクターが私の中で不動のものとなった感じでした//// その出自がパイモンルートの要となり、エンディング分岐へとなっていく訳なのですが……。 これまたパイモンのBADも良かったですね(*^-^*)! リリーちゃんの末路を思えば、三人の悪魔の中で一番悲惨だったかもしれません。 けれど、それがより <悪魔らしい> 終わり方でもあって、三人の中で唯一「リリーちゃんの心を手に入れる」ことが出来なかった彼の胸中を思うと……。 その余りに深い絶望に、捩じれた高揚感を覚えたりもして(*´-`*) えぇ。実にBADらしい王道展開でございましたvvvv 一転してBestエンドは、「キャァァァ、そうこなくっちゃぁぁぁ(ノ≧∇)ノシvvvv」と身を捩ってしまう内容で(≧ω≦)!! これまたグラシャスと似ているようでいて、系統の違う幸せの演出にうっとりしてしまいました〜//// パイモンはシナリオ内容も勿論ですが、やっぱりは彼の人となりが大好き(*^-^*) 多分ですね、人間同士の恋人に置き換えると「年下の彼」的な位置にいるのじゃないかな、と思うのですが、実は三人の悪魔の中で唯一 明確に。 (エンディング前に)「ヤることをヤっちゃって」いるキャラというのもツボでしたから(≧ω≦)!!(笑) 素っ気なく見えて実は糖度の高い、そんな彼の内側も大好きですっっ(≧ω≦)vvvv 以上、相変わらずな出来のキャラ語りでした★ 何度も言いますように、本タイトルは決して深い内容のシナリオではないと思います。 けれど、BAD、BEST両END共に王道的な乙女風味を忘れることなく演出され、彼ら三人の悪魔がヒロインと寄り添うようになる過程は素晴らしいと感じております。 一人ひとりですね、彼らの悪魔としての能力が違うため、その異なる能力を生かして彼らはリリーちゃんを魔王ルシファーから守り抜き。 そして、その能力ゆえに。 人間である彼女と一生を添い遂げることが出来るという 嬉しい展開が必ずシナリオに用意されているんです! これが本当に大好きな仕様で、感動して止みませんもの//// 本タイトルを購入して肩透かしを食らうどころか、「楽しい(*´艸`)!」と嵌まってしまった所以でもあります。 また、各エンディングクリア後にOPENする Message集も幸せなんですよね〜vvvv ED後の感想をキャラクターが語ってくれるものなのですが、どの結末のものを聴いても、「うわぁ、こんなにも一途に想われていたのか(〃ノωノ)」と嬉しくなってしまう内容ばかりで//// お腹がいっぱいになりました(*^-^*) ご馳走さまです(≧ω≦)! と、ご覧のとおり、私は大好きな作品なんですけれど、一概にお勧めは出来ないタイトルかも、と客観的には思っております。 けれど、本当に^^ 【悪魔】である彼らがヒロインにのみ愛を誓ってくれる姿が見たいだけなの(≧ω≦)! とお思いになれる方でしたら、システム周りも快適ですし、何より安価でプレイ時間に束縛されることもない仕上がりですので、どどーんと飛び込んでみてはいかがでしょうか(*^-^*)vv 蛇足ですが、作品中に次シリーズに登場すると思われる悪魔の名前が語られるのも好きでしたよ^^ 「うわぁ、早く彼らに会ってみたいよぅ(≧ω≦)!」と、期待感で身を捩ってしまいましたから(*´艸`)vv なので、是非是非。 世の清廉な乙女方に少しでも多く受け入れられる作品になっていくといいな、と願っているタイトルでございます(*^-^*)vvvv |
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(2013.01.08 UP) |
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