ロミオ VS ジュリエット





メーカー

(2013年08月22日発売【PSP】)


「ロミオVSジュリエット」のバナーに使用されている画像の著作権は、アートムーヴ様に帰属します。



ストーリー

幼い頃、ヴァンパイアに血を吸い尽くされる両親の死を目の当たりにした、キャピュレット領領主の娘・ジュリエットはヴァンパイアへの憎しみを消せずに成長しました。
そして、領民をヴァンパイアの脅威から守るためにヴァンパイアハンターを志し、ついに念願かなって最終試験に合格さえすれば正規のハンターとして認められるところまで来たのです。

ですが、そこで急遽持ち上がったのは、キャピュレット領領主としての婚姻話。
どうしてもハンターとなる夢を叶えたいジュリエットは、婚姻を遅らせてでも資格を得たいと奔走しました。
その結果、巡り巡って様々な出会いに恵まれたジュリエットは、次第に彼女自身を認めてくれる「彼」を大切に想うようになっていきます。
そしてまた、「彼」も間近で見るジュリエットの健気な姿に心惹かれていくのでした。

やがて、人間とヴァンパイアとの行く末を左右する融和政策案も発表され、ジュリエットはますます領主としての、国の政策への協力、婚姻話への決断を迫られることになるのです。
果たしてーー。

長きに渡り憎しみの芽しか育ててこなかった人間とヴァンパイア、双方へ共存意識を植え付けることは出来るのでしょうか。
また、領主としてではなく、ジュリエット本人が「彼」と幸せになれる日は訪れるのでしょうか?



ゲームの流れ

【Opening】【Act.01】〜【Act.14】【Final act.】までがゲーム期間となります。
各章の選択肢により好感度を上昇させ、その累積値によって各種恋愛エンディングを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。苗字は固定。
(ボイス呼びなし。公式名でも無音か「君」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")& 好感度累計値(ステータス画面)あり♪

【Opening】【Act.01】〜【Act.14】【Final Act.】の章仕立てで進んでいきます。
冒頭でキャラクターを選択することになり、[ Act.01 ] からは個別シナリオ展開となります。
会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプの、アドベンチャー形式乙女です。

各キャラクターのエンディングは4種類。
*
ベストEND:1種。グッド系END:1種。悲恋系END:2種が大体の内訳です。
(キャラクターによっては異なりますが、ベストEND:1種は固定。ロミオのみ5種のエンディング)
(全てのエンディングにCG&シーン登録あり)
【おまけ】にて、ミニゲームで遊んだり「おまけCG」鑑賞可能。
( ミニゲームは別段プレイしなくてもOK。CG等の回収率には関係ありません)



総評 ★★★☆☆

う〜ん。う〜ん。う〜〜ん!
うわぁぁぁ、どうしましよう。正直に申してしまって良いのでしょうか(>_<)??
わたくしの胸の内を打ち明けるとしましたら……。

可もなく、不可もなく。ごくごく一般的な乙女作品だと感じております(*´Ω`*)

本作品の着眼点は非常に素晴らしい!! とは、もちろん思いました〜〜^^
言わずもがな、の有名古典を下敷きにしつつ、【人間 vs ヴァンパイア】の構図が見事だと感嘆してしまいましたから(
*^-^*)vv
凄くですね、惹き込まれるんです。
「うわぁ、この先どうなってしまうんだろう!」って(≧ω≦)
vv
ですが……。
その有名古典を下敷きにしているからこそ、私には「幸せなだけではなく、切ない恋模様も織り込もう」というメーカー様の姿勢を感じ。
勿論、それは当たり前のことだと思います。だって『ロミジュリ』ですものね^^
嗚呼でもでもっ、その【ここで悲恋風味も入れるぞ〜】というシーンがですね。
ヒロインが逡巡し、躊躇う場面がですね……、その…………。
うぅぅぅぅ。言ってしまいます!

すごく浅いんですよ(>_<)!

作品内で語られている「人間対吸血鬼」の歴史を鑑みると、あまりにも「え〜(;´Д`)」ということでヒロインがぐるぐる考え、涙します。
そう!

ヒロイン、泣きすぎです(笑)

プレイ序盤
(つまり、オープニング)で見せられる、凛とし気丈に振る舞うヒロインは攻略キャラクターの個別パートに入りますと、(ここも正直に申せば(>_<))涙もろく好きな男性に取りすがることの多い女性に変貌してしまうのですよ。
ここもプレイされる方には、少し苦痛かもしれないなぁ。……と、感じておりました。

嗚呼もう、本当にごめんなさい! こんな文章ばっかりで(>_<)!!
ですが、冒頭で述べました通り、ごくごく一般的な乙女作品だとは思うのです^^
少しヒロインの魅力が伝わり「にくい」だけで(笑)、攻略キャラクター陣は申し分のない魅力を備えていますから
vvvv
私も、「この作品をプレイしていなければ、出会えなかったんだよね!」と嬉しくなってしまったキャラクターたちがいます。彼らを知ることが出来たのは、うん。やっぱり僥倖です(*^-^*)!!

ですので、私個人としましては努めて本作品を「良いですよ〜(≧△≦)b
」とお勧めするようなことはなく、攻略キャラクター。つまりは男性キャラが気になる! とか。
好きな声優様が出演されているから
vv とか、そのような男性側からの興味でプレイに臨んだ方が楽しめるかな^^、とだけ進言させていただきたく思います(*´Ω`*)


シナリオは全15章ございますのでオムニバス形式とは申しましても、やはりプレイ時間はそれなりに掛かり、オープニング後は個別シナリオとなることから、押しなべて8時間は掛かるかと。
プレイ環境は勿論、私のような出戻り組からしてみれば「進化したRose様」でございます(笑)
選択肢ジャンプ、巻き戻し、早送り。ボタンを押し続けなくとも良くなった既読スキップもあるという、快適仕様♪

はい^^そんな。
偶にね、ヒロインに関してはちゃぶ台をひっくり返したくなることもありますが(笑)、攻略キャラクターと余すことなく。漏れなく幸せになれる乙女作品でありましたよ〜〜〜(≧ω≦)
vvvv



登場キャラ(cv.)

ロミオ=モンタギュー(cv.櫻井 孝宏)ヴァンパイアの王。モンタギュー家当主。
   気高く、誇り高くあろうとしている青年。本当は "好きな子ほどいじめたい" という天邪鬼な部分も。


マキューシオ=エテルナ(cv.遊佐 浩二)ロミオの従者。ヴァンパイアの貴族。
   白皙の美青年。ロミオのみに盲従しており、彼以外のことには関心がない。


ロレンス=グロブス(cv.羽多野 渉)ハンター。教会の総責任者。
   口数は少ないが、安心して背中を任せることのできる頼れる男性。


パリス=ヴェロナ(cv.木村 良平)ハンター。大公の次期後継者。
   品行方正、柔和な態度と笑顔で人を惹きつけてやまない人。ジュリエットの婚約者となる。

エスカラス=ヴェロナ(cv.井上 和彦)ヴェローナ国大公。人間とヴァンパイアの混血。400歳。
   長寿のため様々なことに造詣は深いが、どこか抜けている憎めない紳士。


ベンヴォーリオ=モンタギュー(cv.子安 武人)ロミオの従兄弟。融和派の吸血鬼側リーダー。
   人懐こく、磊落な性格のため融和派の良き理解者となってくれるヴァンパイア界の重鎮。

(2014.05.20 UP)