乙女【紹介】目次 『マジきゅん』攻略 『マジきゅん』感想



マジきゅんっ! ルネッサンス





メーカー

ブロッコリー(2016年09月21日発売【PS Vita】)


「マジきゅんっ!ルネッサンス」のアイコンに使用されている画像の著作権は、株式会社ブロッコリー様に帰属します。



ストーリー

舞台は【魔法芸術】と呼ばれるアートが息づいている日本。そして、世界。
(多分、日常生活に於いては「魔法は使えない」世界なのだと見ています)


幼い頃、両親を亡くしている愛ヶ咲 小花
(こはな)は、母親が【魔法芸術家】として、いつも笑顔で花を生けている姿が忘れられませんでした。
" いつか、わたしもお母さんみたいに、見てくれる人全てを幸せにするような生け花を創りたい "
そう願う心は変わらないものの、魔法芸術家として不可欠なもの。
【アルテの光】を生じさせることが出来ずにいたのです。

一度は諦めて普通の高校に通ったものの、やはり母と同じ道を歩みたい、と一念発起した小花は名立たる名門校【私立星ノ森魔法芸術高校】の高度な編入試験に合格!
無事、4月から2学年に編入することが出来ましたが、編入早々、高校の一大イベント
【星ノ森サマーフェスタ】の実行委員に選ばれてしまいました。

小花以外に選ばれたメンバーは、校内でもその名前を知らない者はいない、というくらいの錚々
(そうそう)たる実力の持ち主ばかり。
彼らと過ごすうち、母の姿を追うのではなく [ 愛ヶ咲 小花 として ] 魔法芸術を生み出すことの大切さを、小花は知っていくのでした。

星ノ森サマーフェスタに続いて、ハロウィンパーティー、そして、年の瀬に行われる【セレクション】。
それは、その年の最も素晴らしい魔法芸術を極めた生徒2名に贈られる
【アルティスタ・プリンス / プリンセス】を決める伝統行事であり、限られた生徒しか選出されない狭き門でもありました。


4月当初はアルテの光を生み出せなかった小花でしたが、「彼」と共に過ごすうちに大きな成長を遂げ、やがては「彼」と【プリンス / プリンセス】を目指すまでになります。
さぁ、小花は栄誉あるプリンセスとなり、七色に輝く【スカラ・アルティスタ】を歩むことが出来るのでしょうか?



ゲームの流れ

★【プロローグ】【第 1 章】〜【第 8 章】の章仕立てで進行。
各章の選択肢により好感度を上昇させ、その累積値によって各種恋愛エンディングを目指します。



システム

主人公の名前のみ変換可能。名字は固定。
(名字のみ、ボイス呼び有り。名前部分は無音か「君」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞機能あり。シーン回想機能は【一切なし】!
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")有り / 好感度累計値(ステータス画面)無し。
[ 巻き戻し機能 / 選択肢ジャンプ機能 ] 有り。(「上」ボタンを押すとメニューが表示されます)

【プロローグ】で選択したキャラクターの個別章が、【第 1 章】〜【第8章】まで展開されていきます。
選択肢の選択により、好感度を上昇させていくアドベンチャー形式。

各キャラクターの恋愛エンディングは3種類。
*
好感度の累積値によって [ Love ][ Pure ][ Good ] に分岐。
(全て両想いの内容なのが嬉しいです^^)
(が、勿論、エンディングもシーン登録されませんorz)
おまけコンテンツとして【EXTRA】あり。
* [ CG鑑賞(CGのみ)/ BGM鑑賞 / プロフィール / 星フェス委員会ネットワーク / ノヴェル ] を収録。
* [ 星フェス委員会ネットワーク ] → ストーリー中入手したキャラクター同士のチャット
* [ ノヴェル ] → ストーリー中に入手したキャラクター視点のSS(ボイス無し)
フルコン後の "ご褒美CG" はありません。



総評 ★★★☆☆

最初はですね、正直……、

" アニメ化を同時進行するくらいなら、もっとゲームシナリオそのものを作り込んで欲しかった(;´Д`)!"
" 要はメーカー様は【作品愛】じゃなくて【ヒット作】を擁することに躍起になっているのじゃないだろうか "
" ヒロインの幼稚さも、ちょっと……慣れない^^; "

と、思っていました。
まぁ、上記2点に関する限りは、今もさほど変わっていません。

(1)ノリに任せて説明不足。
【魔法芸術】の存在は理解できますが、じゃあ、日常生活において「魔法」はどういう位置付けの世界観なのか?
(多分、使えないんだと思いますけどね^^;)

(2)このシナリオ構成だと、間に【魔法芸術を絡めたミニゲーム】を挟んだ方が臨場感が増したと思います。
個人的に、本作も『うたプリ』もシナリオの優劣は殆ど無いのでは、と感じているくらい、本作のシナリオも捨てたものではありませんし、『うたプリ』ゲームシナリオを神聖化するつもりもありません。
" 嗚呼。こんなに良い流れなのに、あっさりシナリオが進んでいくだけに勿体ない(;´Д`) " と、感じることが多かったです。

(3)今どき、[ Vita作品 ] で【シーン回想が無い】なんて作品愛を感じられない(>_<)!
シナリオをなぞるだけの一本道の構成で「容量が足りなかった」とは言わせません。

ーーと、感じております。
ですが!
ヒロインに関しての見方は変わりました^^

小花ちゃんは、本当に善いお嬢さんだと思うのです(*^-^*)vv

(1)【アルテの光】を「きらきら」と連呼する幼稚性。

これは、小花ちゃんが悪いのではありません。
「アルテの光」と言わせなかったメーカー様の作意によるものなので、受け入れました。

(2)攻略キャラクターの窮地には、必ず寄り添います。
今は……どうなんでしょうね。発売当初は「攻略キャラが困っていても、祈るばかりで何もしない」「攻略キャラのピンチは必ずペアとなる男の子キャラが救う」と評されておりました。
これにはさすがに「ちょっと待って!」と言いたいです。
まず、私の意見を言わせていただくと、
【決してそんなことはありません】。
確かに、攻略キャラの男の子の窮地でも、小花ちゃんが何も出来ないことは有りました。
けれど、それは [ 小花ちゃんの能力が開花しきっていない状態で、攻略キャラが
(それこそ世界を相手にするような)大舞台に臨む時だけ ] なのです。
その場合は、攻略キャラと同等の高度な能力を持つペアの男の子が現れて、ピンチを救う感じ。

ですが、それ以外の【攻略キャラが行き詰ってしまい、二進も三進もいかなくなった】状態では、必ず小花ちゃんの言動が「彼」を救っています。
いろいろ奔走してくれて、励まして、小花ちゃんの才能で急場をしのいだこともありました。
確かに、「彼」の才能ばかりをキャーキャー言っている、他の女生徒さん方では「彼」の最愛にはなれなかったろうな、と想像するに難くないんです(
*´Д`)

あ。語りすぎたでしょうか(笑)

(3)小花ちゃんは【万能ではありません】。
本作ではこれが重要だと思いました。
何度も引き合いに出して申し訳ありませんが『うたプリ』の春歌ちゃんには、遮二無二と進めば溢れ出る、源泉のような才能がありました。
けれど、本作の小花ちゃんの才能は、あっという間に枯渇するんです(笑)
だから、頑張って進もうとするし、攻略キャラに対して何も出来ないこともある。
まぁ、サクセスストーリーなので、最終的には彼女も大輪の花のような才能を開花させることは予定調和^^
なので、本作に於いては [ "一緒に成長する" どころか、実はヒロインの成長過程 ] がテーマなのかな、と思った次第です。
(個人的に、ですが。
本作品は「
X'masまでの内容で「卒業」」を描いていないので、2作目も作るなら作れそうな内容なんだよなぁ、と感じてるところが大きかったりします)


…………。
……………………。

う〜〜ん。ただの「紹介」ページなのに熱く語りすぎました^^;
【結論】として、

作品自体は、擁護できない部分もあるけれど、ヒロインも、勿論、攻略キャラだって好き(*^-^*)!
2作目が出たら、何だかんだで買っちゃうんだろうなぁ^^;

というところが私のスタンスです。


はい。そんな感じで、システム周りは [ 選択肢ジャンプ / バック ] が有りますので、周回プレイも実に快適♪
ひとつひとつの章も長くありませんし、何かしらのENDを迎えるまで、5〜6時間。
他ENDの回収には、10〜15分もあれば十分だと思います。

気負わず「ファンタジー風学園恋愛」を楽しみたい方に、お勧めしたい作品でございました(*^-^*)
vv



登場キャラ(cv.)

★ 一条寺 帝歌(cv.梅原 裕一郎)私立星ノ森魔法芸術高校 2年。【専攻】歌。
   魔法芸術業界に多大な影響力を及ぼす一条寺家の嫡男。帝王学を叩き込まれてきた、芯のある青年。


★ 墨ノ宮 葵(cv.KENN)私立星ノ森魔法芸術高校 2年。【専攻】書道。
   書への興味しかなく、世俗一般のことには非常に疎い。マイペースな青年。


★ 帯刀 凜太郎(cv.小野 友樹)私立星ノ森魔法芸術高校 3年。【専攻】彫刻。
   
背こそ低いものの、凛とした主張で星フェスメンバーを牽引する統率力の持ち主。

★ 庵條 瑠衣(cv.羽多野 渉)私立星ノ森魔法芸術高校 3年。【専攻】ダンス。
   華やかな容姿、爛漫な性格で場を和ませるムードメーカー。機微にも聡い青年。

★ 土筆 もね(cv.蒼井 翔太)私立星ノ森魔法芸術高校 1年。【専攻】絵画。
   感情表現を表に出すのが苦手な少年。口数が少なく、常にハリネズミの「リン」と行動を共にしている。


★ 響 奏音(cv.江口 拓也)私立星ノ森魔法芸術高校 1年。【専攻】チェロ。
   音楽的才能に加えて、運動神経も兼ね備えている大らかな少年。多くの同級生から頼りにされている。

(2016.10.13 UP)


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