マーメイド・ゴシック





メーカー

(2014年11月20日発売【PSP】)


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ストーリー

人魚の国・ミレティスには【不老不死となる人魚の血を決して人間には与えてはならない】という掟がありました。
が、嵐の夜、偶々浜辺近くまで泳いでいた幼い第二王女・リディアは、大量の血と共に息も絶え絶えで横たわっている一人の少年を見つけ、悪いこととは知りながら、どうしても見捨てておくことが出来ずに、自分の血を分け与えてしまいます。
リディアの血を貰い、息を吹き返した少年を見届けた後、海底の王宮に戻ると彼女に待っていたのは無慈悲な幽閉宣告でした。
ただ一人、孤独に閉ざされた牢で過ごす他なくなったリディア……。

やがて、十年の歳月が過ぎようという頃、それまで青々としていた海水が突如として闇色となり、同時に、アルメリヤ国の王子が人魚を捕まえるよう懸賞金を賭けたのです。
闇色に染まった海と、捕獲に怯える人魚たちのため、ミレティスの王はリディアに海水調査と王子暗殺を命じました。
それらを一年のうちに成し遂げた暁には、姫の階級に再び戻し、自由を与えるという条件を与えられたリディアは、もう後がない、と承諾します。

親しい魔法使いの協力を得て、陸に上がるための足を手に入れたリディアが、アルメリアの国で出会うこととなる様々な男性たち。
更には、「彼」と過ごすうち、リディアはこれまで感じ得なかった想いを覚えることとなります。

果たしてーー。
期限の間にリディアは、王子暗殺に成功できるのでしょうか。
そして、胸の内に芽生えた恋心までも実らせることができるのでしょうか。



ゲームの流れ

【Opening】【Episode 01】〜【Episode 14】までがゲーム期間となります。
各章の選択肢により好感度を上昇させ、その累積値によって各種恋愛エンディングを目指します。



システム

主人公の名前変更可能。(公式名でのボイス呼び有り(≧ω≦)!)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")& 好感度累計値(ステータス画面)あり♪

【Opening】【Episode 01】〜【Episode 14】の章立てで進んでいきます。
Opening最終場面でキャラクターを選択することになり、[ 01 ] からは個別シナリオ展開となります。
会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプの、アドベンチャー形式乙女です。

各キャラクターのエンディングは、およそ4種類。
*
ベストEND:1種。グッド系END:1種。悲恋系END:2種が大体の内訳です。
(キャラクターによっては異なりますが、ベストEND:1種は固定)
(全てのエンディングがシーン登録されます)
【おまけ】コンテンツにて、[ BGM ][ システムボイス ] を楽しむことができます。



総評 ★★★

楽しかったです〜^^

私もここ最近、[ Rose様らしさ ] なるRose様カラーが分かるようになってプレイ出来るようになったかな、と思っておりますが……。
(乙女ゲと言いましては、やっぱり大手ブランド様・オト●●●様作品をプレイすることが多かったですので、最初は例えば既読スキップのボタンの位置から、好感度による分岐点探しとか、作品そのものよりも仕様に慣れることから始まりましたため^^;)

本作品はその中でも、Rose様の良いところが多く集まったものに仕上がっているのじゃないかな、と感じました(
*^-^*)!

*何と言いましても、【グラフィックが綺麗】!!

失礼ながら、何てRose様には珍しい
キラキラとしたグラフィックで楽しめる作品なんだろう、とうっとりでしたよ〜(*´Д`)

*
あくが弱い

「弱い」で合ってる?(笑)
ヒロインの性格はどぎついものではなく、空気の読める、機微にも対外的なことにも聡い少女でした。
ですので、純粋に恋愛シナリオを楽しむ&二人の恋を応援することが出来ます^^

*
攻略キャラが魅力的

これは全作品そうなのですが、今作は特にハズレのキャラはいなかったなぁ、としみじみでした
////

*
けれど、【真相】は弱い?

海が黒くなってしまった背景。
リディアちゃんが父親に冷遇されていた境遇。
それらの動機づけは弱かったかな……、と個人的には感じております。
まぁでも、毎回毎回、【真相】が必要であるとも思いませんし、恋愛メインで楽しめるので全然気になりません^^
(動機は弱いと感じましたけれど、海が青々とするラストはやっぱり感慨深いんです(≧ω≦)!)


ーーと、上記のように感じた作品でしたので、多分……、グラフィックの綺麗さから本作品に惹かれている方も多いのでは? と感じておりますし、そのままプレイしてみて全然OKだと(*^-^*)
vv

プレイを思い返してみますと、説明文がくどかったかな? とも、少し感じましたけれど、それはもうRose様のデフォでございますしね(笑)

一章一章の長さも、短すぎず長すぎず。
初周プレイでは7〜8時間。2周目からも、概ね個別の独立した章ばかりですから6〜7時間は掛かるかな?
けれど、相変わらずシステム周りは快適でございますし、

キラキラとした王子様。
豪快な海賊。
ヒロインにばかり極甘な幼馴染み。


などなど。
キャラクター1人ひとりの魅力を
[ まるで普通の乙女ゲームのように ] (笑) 楽しめる良作だと、お勧めでございます(*^-^*)!!



登場キャラ(cv.)

バジル=エイデルワース(cv.杉山 紀彰)アルメリヤ国の王子。
 容姿端麗、頭脳明晰でありがなら、それを鼻にかけず国民のために奮迅する高潔な王子。


ガウェイン=ライツ(cv.野島 健児)アルメリヤ国王子の側近。
 他人にも自分にも厳しい、王子の安寧を第一と考える男性。


ガリレオ=メランコリー(cv.羽多野 渉)アルメリヤ国宮廷医師筆頭。
 偉丈夫でありながら、対人恐怖症。リディアに対してもおどおどと接する。


弥彦(cv.大川 透)シアン大陸・藍の国から来た海賊頭。
 奔放で豪快な海賊。面白いものが大好きなため、人魚を探しにアルメリヤ国へ来た。

牡丹(cv.柿原 徹也)弥彦の右腕。
 弥彦とは真逆に、沈思黙考型の青年。眉目秀麗なため人目を引きやすい。


エリアス=ミスト(cv.近藤 隆)リディアの幼馴染。貴族。
 リディアの手助けのために、足を得てまで陸に来た人魚の青年。大切なリディア以外へは冷淡に接する。


ロキ=ジルフォード(cv.豊永 利行)リディアに足を与えた魔法使い。
 飄々として掴みどころのない厭世的な男性。だが、リディアにだけは優しい。

(2014.12.15 UP)