乙女【紹介】目次 『逢魔が刻』攻略 『逢魔が刻』感想



逢魔が刻  〜かくりよの縁〜







メーカー

文化放送エクステンド (2016年08月25日発売【PS Vita】)


「逢魔が刻 〜かくりよの縁〜」のヘッダーに使用されている画像の著作権は、株式会社文化放送エクステンド様に帰属します。



ストーリー

「ものには全て魂がある。だから、全てのものに、存在に。感謝の念と礼節を忘れてはいけない」
大好きな祖母に、そのように教えられ育った
榊 水緒(高校1年生)は、同年代の少女から見れば、古風でワンテンポ遅れた、クラスからは浮いたような存在でした。
ある日、学校からの帰りが遅くなった黄昏時ーー 逢魔が刻に、水緒は時の歪みに呑み込まれてしまいます。

目覚めた水緒は、現世とは異なる「あやかし」が跋扈する世界
【幽世】(かくり世)に居たのでした。
そこで水緒は図らずも
【順風耳】にも通じるような能力を開花させます。
それはーー 他者の本質を見抜き、また、深く追求できる言霊の力。

幽世から現世へ戻る術は一朝一夕では適わないもの、と識った水緒は、人間を好物ともするあやかしから身を守るため。
そして、自身の能力を磨くためにも、
幽世の鎮守を行う、いわば「義」の集団に与します。
そこで得る様々な出逢いーー 中でも、共に過ごすことが多い「彼」との日々が、奇しくも、崩れ出した幽世と現世の均衡の渦中に水緒の身を投じさせるのでした。

その後、自身の能力を完全に覚醒させた水緒は、幽世と現世の均衡を正す一端を担えるのでしょうか。
そして、水緒はその時、どちらの世に留まることを願うのでしょうか。



ゲームの流れ

明確な日付設定はなく、
【プロローグ】【共通 第一章〜第九章】【個別 第一章〜第七章】までがゲーム期間。
選択肢によって累積させた好感度と、同じく覚醒度の累積値によって、各種恋愛ENDに分岐するアドベンチャー作品。
[ プロローグ ][ 共通 第一章 ] 〜 [ 第九章 ] → 共通パート。
* [ 個別 第一章 ] 〜 [ 第七章 ] → 個別パート。
股掛けイベント等は存在しませんので一途プレイのみ。



システム

主人公の名前変更あり。
(公式名でも名前を呼ばれませんので、無音か「君」「お前」等に置換えられます)
主人公ボイス無し。
CG鑑賞&シーン回想あり。
好感度上昇確認システム(いわゆる、愛キャッチ)有り& 好感度累計値(ステータス画面)有り。
選択肢ジャンプ + バックログからの巻き戻し機能、共に有り♪

【覚醒度】
*
キャラクターの心情を【深追い】することで、累積されていくヒロインの能力値。
*【深追い】するかどうかは、「する / しない」のフリックによって決定されます。

【章選定】
*
クリア済の各章を【Start】画面、プレイ中のメニュー画面から選択可能。
*
その際、好感度や覚醒度の数値を割振りできるので、様々な状態から始めることが出来ます。(便利!)

各キャラクターの恋愛エンディングは 【BEST / GOOD / BAD】の3種類。
* [ BEST ] → 好感度、覚醒度ともに規定値以上。
* [ GOOD ] → 好感度「高」、覚醒度「低」の状態でENDを迎える。
* [ BAD ] → 好感度、覚醒度ともに規定値未満。
* その他、【共通ノーマルEND】(恋愛なしEND)、【TRUE END】もあります。
* 全てのENDがトロフィー登録に関連。
おまけコンテンツとして【おまけ】有り。
* [ 画像鑑賞 / 思い出鑑賞 / 音楽鑑賞 / 動画鑑賞 / スペシャル ] 収録。
* [ スペシャル ] → キャラクター毎の「if」ストーリー。
CGフルコンプ等の [ ご褒美CG ] は、ありです(≧ω≦)♪



総評 ★★★★☆

凄いですね!
このクォリティで、
エクステンド様の処女作とは(*´Д`)!!
冗長という訳でもなく、極端に短い訳でもなく。
「ほど良い長さ」という感じの尺でございました^^
なので、個人的感想は総評「★3.5」なものの、処女作という点をプラスして「★4」とさせてただいております(*´Ω`*)

が、巷での評価を見ますとヒロインの受け取り方がまちまちのようです。
以下、私なりの感想をば(*´-`*)

* モノローグが多い。
これはその通りでした。
が、「言葉」というよりは「言の葉」を大切に、相手へ伝えたい、という姿勢の表れでしたので、様々な
(相手を傷つけないような)言い回しを好む方には好印象かと思われます^^

* ヒロインがハーレム天国。
これもまた然り(笑)
ですが、それに関しましては作品内で説明がありますので、それをそのまま受け入れられる方には軽く納得できるのではないでしょうか。
(ちょっと違う比喩かもしれませんが、他社様作品『××の国のアリス』シリーズの「アリス」よろしく「余所者は好かれやすい」というような立場にある少女でした)

ーーと、いうような感じです^^
あくまでも【内向的】で「言葉を選んで相手と話す」という、
さくさくとは進められないテンポの少女ですから、朗らかで活動的、といったヒロイン像がお好みの方には、合わないのかな……、と感じた次第(´人`)
あ。私は「善い子〜(T-T)
vv」と思えたので好きでしたよ^^

で、内容ですが。
「選択肢あり、ちょっと頭を使うようなコマンド部分もあり」という感じで、恋愛部分は元より。
" 私、今、「ゲームしてる(
*´Д`)!」" という気分(笑) も存分に味わうことが出来ました。
テキストonlyの作品よりかは、プレイすること自体に充足感も増えていたな、と^^

まぁ、「ヒロイン至上主義」の流れのせいかもしれませんが、シナリオの詰め部分が「え! そんなアッサリでいいの(;゚д゚)!?」と感じなくもないですけれど、それは【乙女ゲーム】を俯瞰すれば本作だけではありません。
むしろ、
【かくり世】という世界観を綺麗に綺麗に創って、世に送り出してくださったことが素晴らしいと感じております(*^-^*)


システム周りも非常に快適ですので、スムーズにプレイ出来ました♪
私自身の嗜好もあって、「好感度振り分け」システムはあまり使用しませんでしたが、ENDの回収を気軽に行いたい方には親切設計なはず^^
私の場合、初周で「共通ノーマルEND」を迎えましたので、個別パートまで辿りつかない状況で、
(「深追い」システムの使いどころに悩みながら)7〜9時間程度。
2周目からは [ 選択肢ジャンプ ] を駆使すれば、あっという間に個別パートに入れます。
なので、2周目からは個別パートプレイ分の時間だけと考えて、おおよそ、5〜6時間もあればEND回収できるのではないでしょうか。

いやいや、本当にこれで処女作とか素晴らしいですから(≧ω≦)!
テーマ自体は目新しいものではありませんが、

* 人に好意的な「あやかし」という存在が好き
* 日本語の持つ、綺麗な響きが好き
* ヒロインが積み上げた能力で、「彼」の楔をほどいてあげたい

と思う貴女には、まさにうってつけの作品だとお勧めしたいです(*´Ω`*)



登場キャラ(cv.)

颯(cv.細谷 佳正)木霊。
   これまでは他者の言葉を繰り返すことしか出来なかったが、水緒の能力で自身の言葉を伝えられるようになったため、水緒への思い入れが深い もの静かなあやかし。


常磐(cv.斉藤 壮馬)探偵。
   幽世で起こる事件の根本を見極めたいと行動している。気風は「俺様」(笑)

礎 奏太(cv.石川 界人)鎮守学舎 級友。人間。

   水緒と同じように神隠しに遭った同級の青年。社交的で屈託がない。【浄天眼】の能力を開花させる。

宵宮(cv.高橋 直純)鎮守学舎 教官。
   同じく逢魔が刻に紛れ込んだ人間ではあるが、幽世で長い時を過ごしている。
   幽世の鎮守に砕身する、物腰の柔らかな男性。

月白(cv.諏訪部 順一)狐魄(こはく)神社の主。鎮守神。
   水緒の紛れ込んだ幽世の鎮守神。飄々とし、他者を謀る遊び心を持つ天狐。

(2017.05.15 UP)



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