カエル畑DEつかまえて夏・千木良参戦！感想PS2

本当はPSP移植まで待とうと思ったFD（ファンディスク）なんですけれど、広瀬くん会いたさに我慢できなくなっちゃってPS2版を購入してしまいました（≧△≦）b

実際にプレイしてみると、さすがTAKUYOさんだけあって、システムも快適＆おまけも充実♪
シナリオ再生率は他の追随を許さない。と言っても過言ではなく抜きん出ていますよね＾＾
イベントCGもFDにしては随分と量がある……と思いきや、差分表示していなかっただけでしたが、それでも「うんうん。ここで欲しいよね（≧ω≦）vv」と思う個所に表示されるのでやっぱり嬉しかったです。

FD内容としては、

新規恋愛ストーリーとなる【アナザーストーリー】。
本編で迎えた恋愛EDの後日談【アフターストーリー】。
本編で攻略できなかった千木良先輩と本編シナリオをなぞることができる【真相ルート】。

のおよそ3つで構成されています。
他にもブラックジャック、ポーカーをゲームキャラクターと対戦することが出来る【ミニゲーム】がありまして、任意キャラに勝利しますとイメージイラストを入手出来るようです＾＾
私は未プレイなんですけれど、閑が出来たらのんびり遊んでみたいなぁ、とか何とか……でも、今の生活スタイルじゃ無理なので、FDだけでもいつでもプレイできるようにPSP移植されたら購入し直そうかなぁ。
広瀬くん大好きなんだもん（≧ω≦）vvvv

個人的にシステムとして嬉しかったのが、次の選択肢までジャンプできる【ジャンプ機能】。
セーブしなくとも選択肢から何時でもやり直すことのできる【履歴ロード機能】、の2つですね！！
両機能のお陰で周回プレイが本当に快適で、昔ながらの「セーブ＆ロード」も、今となっては必須システムの「Q.セーブ＆Q.ロード」も不要なくらいでした。
実際、「カエルFD」に限って言えば【ジャンプ】と【履歴ロード】だけでプレイした方が多いんじゃないかな、って思います。
ぜひぜひ、他のメーカー様でも多く使用してほしいと思った機能ですね♪

そして、やっぱり特筆すべきは----

キャラクターの皆様にデフォルト名を呼んでもらえること！！

ですね（≧ω≦）vvvv

いや～、これは本当に嬉しかった！！
「君」でも「お前」でもなく、「菅野さん」「スガちゃん」。そして、「風羽」（ふう）////
本当に素敵な名前ですよね（T_T）vvvv
FDを購入して良かったと思ったのが、この名前の名付け親が判ったこと。
それを踏まえて考えると、心から素敵な名前だと思えることvv
シナリオライターさんには脱帽です、本当（*^-^*）

【アナザー】も【アフター】も【真相】もFDにはちょうど良いシナリオの長さ♪
と言いますか、結構、尺があったんじゃないかな、って思います。
個人的に不必要な一文だと感じた個所もありますが、それはキャラ語りで述べるとして、選択肢分岐の難易度も糖度もバランスが良くて、カエルファンには堪らない内容でした（≧ω≦）vvvv
切なくなったり、キャラの魅力にくらっとしたり、あまりの甘さにデレデレになったり……。
子どもには見せられない百面相でプレイしていたと思いますから（笑）

「カエル畑」プレイ人口って乙女タイトル内でどのくらいのシェアを占めているのか分からないんですけれど、「ん～、でもなぁ」と購入を見送っている方がいたり、尻込みされている方がいるのなら、良質なゲームですからぜひ飛び込んでみてくださいッッ！！　ってお勧めしたいくらいです（*^-^*）
だって、攻略キャラクターの魅力はもちろんなんですけれど、何より主人公・風羽ちゃんの性格＆思考＆言動が素晴らしく秀でていて、ここまで女性ユーザーに受け入れられる主人公ってなかなかいないんじゃないかな、って思ってます。
攻略キャラクターが悩んでいれば、トンと背中を押してくれる。
後ろ向きになっていると逆の発想で、「あなたはこう言いますが、それは～～ということ」と掬い上げてくれる。
決して、その人が歩んできた道のりを否定するようなことはしません。
キャラクターの選択したこと、培ってきたこと、それら総てで「彼」が形成されているのだから、まず第一に「彼自身」を受け入れてくれる。
これを……やられてしまったら、他の女の子なんて目に入らないと思います。本当に。
恋愛ゲームをプレイして、素直にキャラクターと主人公が結ばれることを願えるって素晴らしいことですよね
（*^-^*）
風羽ちゃんの性格設定は本当に素晴らしい！！の一言に尽きます。

と、そんな風羽ちゃんに骨抜きにされてしまった彼らのキャラクター語りに参りたいと思います＾＾

※	【アフターストーリー】 → 【真相ルート】 → 【アナザーストーリー】の順でプレイしたので、感想も私のプレイキャラクター順にその通りの順で記載。（※一部無理でした＾＾；）
※	私が攻略した順の感想となります。
※	cv.の敬称は省略記載。
※	「カエル畑DEつかまえて夏・千木良参戦！」のアイコンに使用されている画像の著作権は、株式会社拓洋興業様に帰属します。

戸神明杜（cv.小西克幸）… 月宿高校生徒会長。3年生。

本編でも真っ先に攻略した明杜先輩を、またしても最初にプレイ♪
【アナザー】【アフター】では、本編の流れの方が好きなので、「アフター」が楽しかったです＾＾
明杜先輩が人外なこともあって、毎夜会っている二人。
でも、風羽ちゃんのことを心配した美咲ちゃんから出掛けに一言もらってしまったりして、二人でしんみりした雰囲気になってしまうのですが、

「……帰したくなくなるだろーが」
「先輩こそ、止めていただきたい」

「帰りたくなくなります」

の風羽ちゃんのセリフが好きでした～！！
恋愛面に興味のなさそうだった「あの」飄々としたスタイルを崩さない風羽ちゃんだからこそ、余計に恋する乙女なセリフが可愛くて（*^-^*）vvvv

この後、風羽ちゃんが美咲ちゃんと会話をして、その話を明杜先輩に伝え、明杜先輩が美咲ちゃんと向き合おうとする終わり方が大好きです！！
明杜先輩の性格は良くも悪くも突き出ていているため、恋愛シナリオより友情シナリオに感動してしまった面が多々あるから余計に嬉しかったのかも＾＾
エピローグで美咲ちゃんが「あれ？俺、口止めしなかったっけ？」っていうくだりも面白くって大好きですが、二人の行く末。つまり、【仲人】を美咲ちゃんに頼むのが秀逸でしたね～vv
この設定には、"さすがTAKUYOさん。素晴らしい～～（≧ω≦）vvvv" って悶えてしまいました。
本編の、将来を誓い合うEDが大好きですので、その幸せに更なる幸せが重なって明杜先輩のシナリオは本編が一番だなぁ！！　って、しみじみ思いましたから（*^-^*）

ですから、と言いますか【アナザー】の先輩シナリオは……。う～ん、嫌いではないです。
でも、「あの」性格の先輩と風羽ちゃんですから、二人の仲が始まるのは本編同様もの凄い唐突で、言葉で煙に巻かれたような気がしないでもありません。仕方ないのでしょうけれど＾＾；
根が真っ直ぐな二人ですから、お互いの存在を胸中に受け入れてしまえば後は、それが深くなっていくばかりなので、そこは好きです＾＾
【アナザー】でのシナリオは「師匠」が絡んでくるものになるのですが、やっぱりEDがなぁ（T_T）
切ないんですよ、もの凄く！！

本編EDでは風羽ちゃんが一大決心（でも、本人にとってそれは至極当たり前な選択）をするのですが、【アナザー】ではその選択がされることはなく、時間の流れが違うままの結びつきとなるのが～～（T_T）
悲恋EDではお互いを想ったまま離れてしまうし（最後に、と本来の姿を見せる場面もぐっときました；；）、恋愛EDでも有限の想いだというのが切なかったんです。
ですから、月宿のために尽力して結果を成し、風羽ちゃんの祖父の元に挨拶に行き結ばれる。あの本編EDには到底適わなくて！！
しかも、【アフター】で美咲ちゃんと胸が温かくなる過去との決着がつけられ、揚句、美咲ちゃんにも祝福してもらえるんですからね＾＾　やはり本編EDに軍配が上がってしまうというもの（*^-^*）vv

本編でもFDでも、恋愛の始まりに唐突感が否めない明杜先輩ですが、明杜先輩のように底抜けに前向きで、そうかと思えば深いところで風羽ちゃんを受け入れている懐の大きさは素晴らしいと思います。
あ、そうそう。【アナザー】でも豆生活から抜け出して、美咲ちゃんの料理を「うまいうまい！」って食べてた姿が嬉しかった。やっぱり、あの二人の友情話が大好きですから＾＾
未来形で終わっていますけれど、早く風羽ちゃんの白無垢姿が見たいなぁ、って思います！！
それはそれは綺麗なお嫁さんになるのでしょうね（*^-^*）

葉村椋人（cv.杉山紀彰）… 月宿高校 1－4。

葉村くんはですね、こんな男の子が実際にいたらめちゃくちゃ格好良いと思うのですよ（≧ω≦）vvvv
って、外見のことじゃなくて性格のことです。
確かに意地っ張りだけれど周囲に気を配れて見渡すことが出来て、素直じゃないけれど（笑）男気がある。
伝わりにくくても、対人にすごく気を遣う性格なのが大好きです（*^-^*）vvvv

って、それなのに私ったら「カエルFD」メモ帳に葉村くんの【アフター】感想書いてないよっΣ（@△@;
な、なぜ～～～！！？？（笑）
う～～ん。それはやっぱり二人の「記憶」の問題かな。
【アフター】だから仕方ないんですけれど本編ED後の二人の関係性の再構築を見せられる訳なので、個人的には糖度が少し……。
あっ、でもでも。相変わらず風羽ちゃんは凛々しいし潔いし、葉村くんは真っ直ぐな性格だし＾＾
お祭りで広瀬くんが気持ちに気づかせてくれる辺りから好きな流れになりました。
（さすが広瀬くんvv　なんて（笑））
二人の気持ちが近づいて寄り添って鼓動を重ねて----というような、あのキスシーンは好きでしたね～
（*^-^*）
それなのに、「おまけ」であんな風羽ちゃんの感想オチが待っているとは（笑）
でも、本当にその通り＾＾　
結果なんて考えるまでもないですけど、可愛い疑問として感じてしまうのはよく分かります。
カエリーナタンは強敵かも！！

一転して【アナザー】の葉村くんは大好きセリフのオンパレードvvvv
あの風羽ちゃんの水着を選ぶくだりも面白かったですが（葉村くんの気遣いがその都度裏目に出ているのが素敵でした（笑））、まずは旅館での告白シーンにドキドキしました（≧ω≦）vv

「何か言われるたびに……最近、かなりキてる自分がいる」
「もしかして、自分に好意を持ってもらえてるんじゃないかとか」
「……自惚れってやつだよ。自分で言うのってなんか……すげぇ間抜けで嫌だけど」

「好きなんだ、どうしようもないくらい」

って、「キャ～～～～～ッッ8（≧△≦）8））））」でしたよ！！！！
こんな。
こんな格好良い高校生男子っているのかなぁ////
私が現役高校生の頃はいなかったように思いますけれど（笑）、「か、カッコイイよ、葉村くん！！」と悶えてしまって仕方なかったです（≧ω≦）
（「ムラムラハムオ」のくせに（笑） ← 明杜先輩の名言ですよね～。ぷぷ）

しかもしかも、キャアキャア悶えて仕方のなかったこの告白直後の会話もまた////
大好きです！！

「……お前、分かってると思うけど」
「俺の告白を受け入れるってことは、もっと近づいたり触れたり……キスしたり、色々するってことだぞ」
「その覚悟も……ちゃんとしてんだろうな」

「無論、覚悟の上……というか、覚悟などしなくても自然に受け入れられます」

この葉村くんのセリフ、ここだけ書き出しちゃうと "何を言ってるんだか＾＾；" なものに見えるのでしょうか？
でもですね、このことを口に出して確認を取ってしまうくらい、風羽ちゃんの世間ずれしていない様は顕著なのです。そこをちゃんと確認してくれる当たりが素敵な男の子だな＾＾、って思ったシーンでしたvv
これに応える風羽ちゃんのセリフも素晴らしいですもんね！！
この後、葉村くんが「何、当たり前みたいに言ってんだよ、ずりぃよ……」と言うのですが、全くですよ（≧ω≦）
好きな女の子のために予防線を張っておいてあげたのに、それらを「葉村くんだから」受け止める、応えることが出来るなんていう返答は……本当に射抜かれてしまいますよね。
いつでも自然体な風羽ちゃんのこういう場合の破壊力は凄まじいなと、心から思います。
これじゃあ、男の子たちも手放せないよね、と。　うんうん＾＾

と、葉村くんの【アナザー】シナリオは月蓮蛙に因んだものでしたね。
明杜先輩の時もそうでしたが、恋仲になっても恋する二人の間柄だけで終わらないシナリオが好きです＾＾
だからこそ、「カエル畑カラー」が褪せることなく堪能できたんだろうな、って思いますから。
その蛙さんを通して、これまでの葉村くんの抱えてきた問題とか、これからどうありたいと思っているのかが明かされていきます。
それらから葉村くんの中でどれだけ風羽ちゃんが大きな存在なのかを感じることができたシナリオが大好きでした（*^-^*）

シナリオの最後に蛙さんの願いに応えるような姿勢を取り続ける葉村くんが素敵だと思いましたし、その思考、決意を話す彼も毅然としていて感動したものです（T_T）vv
もちろん月宿市のことだけじゃなくて、ラストの甘い二人も大好き！！
葉村くんの想いに応えて風羽ちゃんが、

「好意はとても嬉しいです。ですが、それを当たり前だと感じるようにだけはなりたくないのです」
「傍にいてくれる貴方に、いつも感謝を忘れたくないのです」
「ですから、また少ししたら……お願いします」

と言うセリフに、"こんなッッ。こんな可愛いお願いの仕方ってあるのかぁぁ（≧ω≦）//// "
と悶えてしまいましたvvvv
プレイヤーでももんどり打ってしまう可愛さなのに、言われた当の本人の中での破壊力は一体どれ程かと（笑）

葉村くんの【アナザー】は彼の魅力を引き立たせていて好ましかったですし、【アフター】の自然な二人の愛情も大好きです（*^-^*）vv
多彩なキャラクターがいるので目立たなくなっているかもしれませんが、葉村くんにしろこの後話す空閑くんにしろ、じわりじわりと心に残る素敵な部分をたくさん持っているキャラクターに仕上がっていると思います。
本当、16歳、17歳の高校生男子とこんなに素直に恋愛できるシナリオやキャラ造形って素晴らしいですvv　ブラヴォ～です♪
あぁ、良いゲームをプレイできたんだな～、って今しみじみ感謝しちゃいました（*^-^*）

空閑正臣（cv.岸尾だいすけ）… 月宿高校 1－4。

空閑くんの【アフター】はほんわかほんわか。その中でも、一陽先輩との写真のくだりがとても感動しました！！
地道な努力が実を結び、相手と距離を縮めていけるのが空閑くんの美点だと思います＾＾
「おまけ」の十九波さん似の飴トークも素敵（笑）
あんな風に何の衒い（てらい）もなくワイワイ寮の皆と仲良くできるのも彼の人徳なのでしょう。
それと。

十九波さん、ラップ音最高です！！（笑）

空閑くんは何と言っても【アナザー】が素敵8（≧△≦）8））））
格好良いとかグイグイ引っ張っていくとかではないんですけれど、空閑くんの良い部分が全面に押し出されているシナリオなんですvvvv
空閑くんのシナリオでは何と「あの」一陽（カズヒ）が彼に懐いてしまっていますからね、それは素晴らしい時間を過ごしたのでしょう＾＾
（あ。【アナザー】で空閑くんが一陽の性別を誤解したままですが、一陽の性別はどちらかと言えば雄寄りだそうです（＠公式）
でも、雌と勘違いしている方が風羽ちゃんの精神安定上良いので、このままでOKかと（≧△≦）b）

相変わらず二人が付き合うようになった彼からの告白は【アナザー】でも柔らかくて、聞いていて素敵だな、と思いました。
まぁ、ちょっと空気の流れが読めないところもありますけれど、そこはご愛嬌かな（笑）
【アナザー】では空閑くんの「困っている人（蛙も）放っておけない」という性格が核となって進められていきます。
空閑くんが何気なくしている一陽への行動に、判らないながらもモヤモヤを抱えて見てしまう風羽ちゃんが大好きでした！！
風羽ちゃん、その気持ちはね「嫉妬」や「羨望」って言うんだよ＾＾　って微笑ましく眺めておりましたからvv

空閑くんが一陽ににっこり笑いかけたり、優しく手を繋いであげたり、壊れそうな勢いで抱きしめたりとか（笑）
それらを見つめてぐるぐるしてしまう気持ちを知ることになる風羽ちゃん。
でも、最後はちゃんと空閑くんが受け止めてくれるんです。
意識していないから出来ること。意識してしまうから出来ないことがある。って＾＾
もちろん、風羽ちゃんにとっては常に後者の気持ちでいて一人空回っているんだよ、と教えてくれ、そんな気持ちになってくれた風羽ちゃんのことが嬉しい、と笑いかける。
その後の展開は少し天然強引な空閑くんを見ることができて幸せでしたvvvv
計算していない人の不意打ちな行動とか、色気ある言動って大好きなんです////
しかも、最後のセリフが、

「これからもずっと……仲良くしてね」
「うん、僕も……君が誰より好きだよ」

なんですもん！！
岸尾さんの優しい仰り様が響いて仕方ありませんでした（T_T）vvvv
少しくらい強引な態度に出てしまっても、本質は「空閑くん」なんだなぁ、って何だか安心しちゃったと言いますか…。
とにかく空閑くんに限って言えば、【アフター】による後日談はもちろん、【アナザー】で知ることができた彼の魅力が嬉しかったです（*^-^*）！！
脆いけれど向き合える譲れない部分もきちんとあって、優しいけれどどこか空気を読めない空閑くんと、適度なしなやかさと恋心を併せ持った、機微に聡い風羽ちゃんは素敵な恋人になるだろうな、って思います。
お互いの存在に救い救われて、寄り添っていけるであろう二人がますます好きになったシナリオでしたvvvv

法月蓮（cv.代永翼）… 月宿高校 2－5。放送部部長。

良かった！！　法月先輩の【アフター】が好きです！！
どこが好きって、本編恋愛EDでシナリオ上明かされた先輩の抱える風羽ちゃんには言えない秘密。
それが彼女の前に晒されて、尚且つ、「一人で全てを抱え込まないでください」と手を差し伸べらることが出来た内容に満足したからです。あれは嬉しかった～（T_T）vvvv

本編でのルートOPEN条件が少し厳しいと個人的には思ってしまうのですが、恋愛EDで風羽ちゃんが背負うことになってしまった責任と寂寥感。そして、先輩の伝えられない真実と戻りつつある力。
それらがですね、全て良い方向に流れていくんですよ！！
ともには歩めないと諦めていたこれからの時間さえ、同じ長さに出来るかもしれないという。
風羽ちゃんに札を渡していた千木良先輩の格好よさったらこの上なかったですが、本編悲恋EDで風羽ちゃんが見せた凄まじい程の激情を思えば、成るべくしてなった結末かもしれませんね（*^-^*）
って、未プレイの方用にぼかして書いているので、何が何だか……抽象的すぎるでしょうか。申し訳ありません＾＾；
ネタバレレビューって匙加減が難しいな、といつも思います。
って、そんな私の試行錯誤を話す場所ではないので～～撤収！！（笑）

【アフター】は事の成り行きを固唾を呑んで見守ってしまったんですけれど、もう一方の【アナザー】は……。
他キャラクターとは一線を画したような内容で～＾＾；
あ、違うのかな。本編が深刻だからこそ、アナザーを甘くしようとしたのかな。
とにかくですね、他のキャラシナリオでは恋愛面だけに偏らないように、月宿市に潜む妖が絡んできてのシナリオになりまして、それらを解決していきながら両想いとなった二人の絆をより強固なものにしていく、という展開なのですが法月先輩のアナザーだけは----

法月先輩がどういう風に風羽ちゃんに接したら良いのかを逡巡する恋愛系の話ばかり（;´Д｀）！

本来、そういう流れの方が当たり前なのかもしれませんが、せっかくの素敵な舞台となる月宿の影が薄いと、単なる学園乙女と変わらなくなってしまう訳で……。
悲恋EDも「好きだから距離を置いてしまう」という内容でしたし、恋愛色一辺倒というのが勿体なかったかな、って思います（>_<）
あ、でもでも。恋愛EDでの本当に幸せそうにキスをする法月先輩は見ていて嬉しくなってしまいました（*^-^*）
いろんな難しいことを考えなくても、取り繕わなくても風羽ちゃんの目に映っているのは等身大の先輩で、だからこそ魅力的に映るのだと＾＾
背伸びをせずに、でも好きな人を惹きつけるための努力を怠らず、その人への思いやりがあればいつまでも睦まじい二人でいられるのでしょう。
せっかくの法月先輩の核シナリオが生かされていないので寂しくはありましたが、「思春期の恋人」というシナリオを楽しめる一番のルートだったのかもしれませんね＾＾
何にしても。【アフター】にしろ【アナザー】にしろ、風羽ちゃんを想い続けた先輩の気持ちが報われるのはとても嬉しいものでした（*^-^*）vvvv

米原美咲（cv.真殿光昭）… 月宿高校放送部顧問。26歳。

美咲ちゃんのシナリオ、すっごく良かったです～（T_T）vvvv
まずは【アフター】の切なさに胸がぎゅぅぅぅと締め付けられました！！
本編恋愛EDでは美咲ちゃんの記憶のあり方にやきもきさせられたものですが、「覚えている」側ではなく「忘れてしまう」側に風羽ちゃんがなってしまうという【アフター】での設定が秀逸でした！！
「向けられた眼差しの奥底にある感情に気づけるのだろうか」と不安になってしまう彼女の思いに共感してしまい、多分、寮生全員の言動に不可思議さを感じているはずなのに、それをおくびにも出さない美咲ちゃんの大人らしさに惚れ惚れとし。
それらが形となって現れる架牡蠣市でのお祭りシナリオが大好きです////

風羽ちゃんを除いた全員一致の祓え玉を抜く代わりの「願い」も好き。
境内のベンチに座り、そっと手を握るCGイベも好き（T_T）vvvv
でも、一番は風羽ちゃんの「願い」に尽きますね！！

美咲ちゃんへの願いには、

「では、私を振り向かせてくださいませんか？」

とし、十九波さんへの願いには----

「米原先生に、穏やかな日常が訪れますように」

と静かに口にする彼女に感動しまくりでしたもん（T_T）
美咲ちゃんの「無穢」体質を慮っての願いだと思うのですが、それを「わかったよ」と了承する十九波さんにも何だかじわじわと感動してしまい……。大好きな場面です（*^-^*）vv
まぁ、結果としては「世はすべて事もなし」となるのですが、そこもまた良かったですね＾＾！！
「おまけ」の桜デンブと格闘している風羽ちゃんと、それを気恥ずかしさという沈黙で見守る美咲ちゃんの姿が幸せでした。
本編好きの私としては【アフター】で素敵な言質ももらえたことですし（「お前が好きだよ」「本当に20歳になるまで待っててもいい？」）、大満足な内容です（*^-^*）vvvv

と、【アフター】語りが長くなってしまいましたが、【アナザー】のシナリオも好きです＾＾
そうですね。【アナザー】では小田島先生との触れ合いが見られたのが僥倖でした♪
ひょんなことから小田島先生の正体を知ってしまう風羽ちゃんたちも、「ごめん。気づいてた」と告白した美咲ちゃんも。
小田島先生には彼らへの距離感がますますなくなって幸せなんだろうな、と感じたからです＾＾
あの宴席での二人は本当に楽しそうでしたからね～。良かったなぁ（*^-^*）

あぁッッ、しかもこの宴席の後、怒涛の展開でしたよね～～////
そうです。あの布団CGイベですよぅ（≧ω≦）vvvv
あれでドキドキせずにどうしろと！？　という内容で、美咲ちゃんの狡いような大人の魅力に眩々でした。
翌朝の会話もまた素晴らしいですしねッッ。
「先生は昨夜の出来事を覚えていますか？」と自分の気持ちを偽れなくなっている風羽ちゃんに対する美咲ちゃんの返答が、

「……お前は、俺に覚えていて欲しい？」

なんですもんッッ8（≧△≦）8））））
狡いッッ。狡いよ、美咲ちゃんッッ。格好良いよ～～（T_T）vvvv　と、一人画面越しにジタバタしてしまいました（笑）
この後の結末はぜひ、FDで堪能していただきたいです＾＾

美咲ちゃんのシナリオは【アナザー】の高揚感も、本編EDでは消化しきれなかった二人の関係が甘く終結する【アフター】も実に楽しかったです！！
見た目だけなら、ガバ～ッといってしまってもおかしくないような美咲ちゃん。
が、その実はとても優しくて、風羽ちゃんが大人になるまで待つ姿勢を取り続けるというシナリオに拍手喝采！！
美咲ちゃんの株がますます上がる両編だったと思います（*^-^*）vvvv

千木良工（cv.岡本寛志）… 月宿高校 2－2。放送部副部長。

来ましたねッッ。本FDの真打登場です！！
何たってサブタイトルにまでなってるんですからね。（サブ？　なのかな？）
公式の人気投票でも攻略キャラクターではないに関わらず、2位の広瀬くんと僅差で1位になりましたからね～。
楽しみにしてはいたのですが、あの風羽ちゃんより（笑）恋愛色のなさそうな千木良先輩がどうやって恋愛を意識するようになるんだろう、と思っていたのですが……。

私、まだまだ未熟者でした（T_T）！！

もう、千木良先輩の【アナザー】【真相】シナリオの素晴らしさったらありませんでしたよ////

巷では総じて【アナザー】の評判が良いので【真相】を先にクリアしたのですが、う～～ん。
糖度はどちらも引けを取らず。
でも、総体的に考えると【真相】が大好きな私です（≧ω≦）vvvv
だって、「烏天狗」の先輩、カッコイ……という個人的些末意見はさて置いて（笑）、当レビューに限らずですが乙女レビューは最後に「好き～～！！」と叫んで終わりたいので、先に【アナザー】の感想から打ち込みたいと思います＾＾

【真相ルート】が好きなものの、純粋にセリフ萌えしたのは断然【アナザー】でした（≧ω≦）vvvv
一番好きなのが、相合傘イベントのもの♪
風羽ちゃんが自分を意識し出した様子を眺め、それなら俺から目を逸らすな、というような会話をするんですよね。そこで、先輩が

「俺も大概やな」

って半自嘲的に呟くのが大好きなんです////
そして、

「今夜は月が見えそうにないな」

とも（T_T）
FDの【アナザー】をプレイしている段階で既にプレイヤーは千木良先輩の正体も知っていますし、「月」のセリフも【アナザー】共通パートのイベントを引き継いだものですから、短いセリフでもどわどわ押し寄せる感動があるんですよね。
「大概」のセリフは老練されているはずの自分が、言わば生まれてきたばかりの小娘相手に何を喋っているんだか、という自嘲部分と、それでも手繰り寄せてしまいたくなる「何か」を彼女に見出そうとしている。もしくは見出してしまった気持ちを認めているない交ぜ感が伝わってくるようで個人的にガツンと喰らったセリフでした////

この後の、彼女がゲームのレベル上げを空閑くんたちに手伝ってもらっていることを知った先輩の、悋気交じりの罵倒とかも大好きです（*^-^*）
もちろん、保健室での同衾（笑）イベも堪りませんでしたねvvvv
あれだけ優しい手と柔らかな言葉でくるんでおきながら、

「……起きたら、何もなかった夢や。分かったな」

と告げるなんて、風羽ちゃんが

（……夢でなければ、良かった）

と願ってしまうのも納得です（T_T）

この後の展開は先に選んでいた選択肢によって分岐するのですが、所謂BadEND側も嫌いではなかったです＾＾

「菅野？」
「お前が目覚ましたら、俺と恋愛する未来が始まんで」

ですから、喜んで履歴ロードして恋愛EDに突撃してしまいました（笑）
千木良先輩を尊敬する、と口にしたことから激昂した先輩がどちらのEDに転んでも風羽ちゃんを受け入れてくれているようで嬉しかったんです（*^-^*）
あの千木良先輩が彼女のことだけを見つめて、恋愛対象として見てくれているだけでも幸せですもんね♪
その先輩と迎えられた【アナザー】恋愛EDも最高級のシナリオでしたvvvv

最後の選択肢、「貴方を尊敬するという話」に対する感情を風羽ちゃんに対してきちんと語ってくれ、自分自身とは無縁と思われていた恋情が胸に根付いていたことを告白してくれる。
そんな素敵なシナリオだったんです（*^-^*）vv
本編シナリオで私が千木良先輩に感じていた「恋愛感情は一切持たなそうな」という感想がそもそも私の未熟たる見解で、「高位の存在だからって【感情】が磨滅しているのではなく、むしろ感情を。月宿やその他の生命に対する愛情が人一倍強い先輩なのだから、自分自身が惹かれてしまう存在に出逢ってしまったのなら……。それはもう、表面的には無頓着に振る舞っていても、本来の先輩の姿に戻れば静かに深く深く求めてしまうんだ」と気づかされました。
TAKUYOさんたら凄すぎです（T_T）vvvv

恋愛EDでストンと先輩の恋情を理解してからの「おまけ」も本当に素晴らしかったですね！！
もう悶えまくりでしたよ～～////
相変わらず本人にとっては至極当たり前な感情でも、それを聞く相手にとってはもの凄い威力を秘めた言葉を発する風羽ちゃん。
その言葉（「先輩と一緒というだけで、見飽きるものなど何一つございません」）を聞いて、

「また殺し文句か。他の男には言うとらんな？」

と、じわりと拘束する先輩に身悶えし////、

「……なぁ」
「お前……もうちょい惚れる相手は考えて選べ。せやないと幸せになれんで」

と、仄かに自分自身と共に歩むことになる彼女の身を案じてしまう。
そんな先輩の、この時の風羽ちゃんにはまだ知らされていない「正体を知った先の将来」を懸念している姿に感動しまくりでした！！

ですが、すみません。ここからは正に個人的見解なのですが。
確かに【アナザー】で先輩が仰っていたように、「今」この高校生活を送っている先輩は何のしがらみもない状態の「ただの千木良工」で「放送部の先輩」です。
だからこそ、甘いだけの恋愛シナリオを楽しめるんだろう、とは思ったのです。
思ったのですがッッ。
まさにその「何のしがらみもない」という切り取られた空間での先輩の一部しか知ることの出来ない【アナザー】での恋愛EDより、【真相ルート】の総てを受け入れることが出来るEDの方が大好きだと感じてしまったのですよぅ（>_<）！！
どんなに先輩が甘く接してくれても、真実を話していない先輩の胸中にはどこかわだかまりがあるはず。
それだったら、全てを知った上で先輩のいろんな表情を見ることが出来た方がいい。
って、思ってしまったのは私のいろいろ考えすぎなきらいのある短所部分とか、年齢のせいかな＾＾；

と、これだけ語ってしまったら、「じゃあ、【アナザー】嫌いなの？」って感じに見えてしまうので（アセアセ）、大好きな個所で締めようと思います。
先刻書き出しました「惚れる相手は～」直後の風羽ちゃんのセリフから＾＾

「お言葉ですが先輩、私は先輩に恋をして毎日とても幸せに感じております」

「高校一年……まだ生まれたてのひよっこの癖して、偉い綺麗な女やな」

「ホンマに溺れる程に惚れるって、最高に面倒やわ」

～～～～～////
この明らかに外貌ではなく内面を賞賛している先輩の言葉と、これまた最高の反義語ッッ8（≧△≦）8））））
絶対。絶対、今、先輩はこの限られた時間を楽しんでいるんだろうなぁ（≧ω≦）vv　って窺えるあたりが大好きなんですvvvv
これからの二人はどんな恋人になって、先輩はどれだけ風羽ちゃんを甘やかしてくれるのでしょうね。
だって、先輩って懐に入れた対象には何だかんだで甘いんですもんvvvv
これはこれで、もちろん大好きなEDでした（*^-^*）

って、あ～～～。
思ったより【アナザー】語りが長くなってしまいましたねぇ。
歳の成せる技か（;´Д｀）
逆転してしまうのは本末転倒な気がしますが、【真相ルート】はサクッと語りたいと思います（>_<）

本編で攻略対象ではなかった千木良先輩と月宿に起こっている事象を収めていきながら、先輩の想い人になれる素敵なシナリオの【真相ルート】（*^-^*）vv
タイトル【真相】の名の通り、本編での「主ルート」でも解明されなかった事柄が明るみになります。
風羽ちゃんの出生のことだったり、千木良先輩の思惑だったり、かつて月宿で起こった事の真相だったり----。
でも、個人的に真相ルートで一番好きなのは、千木良先輩が風羽ちゃんの「名付け親」だったということ！！
それほどの昔から気にかけ、体質を変えてしまったことからもその身を案じ、その他の必要性にも駆られ共に高校生活を過ごすことになる。
最初から風羽ちゃんと「主」は観察対象として特別な存在だったのでしょうが、その身を傍に感じることで変化していったに違いない先輩の感情。
先輩が変えてしまった彼女の体質と、風羽ちゃんが本来持っているはずの体質。
これらが良い方向に作用していたのかもしれませんが、何より彼女の人柄に惹かれたのでしょうね。
だって、風羽ちゃんには一言では表現しきれないほどの魅力があるとプレイヤーにもしみじみ分かりますもの（*^-^*）！！

きっと、先輩の彼女に対する感情は「好き」とか「愛してる」とかの言葉ではなく、「慈しむ」という表現がぴったりくるんじゃないかな、と思います。

最後の土地を浄化しようとする場面でその身に災いを敷いたままで風羽ちゃんの手を取ってくれる先輩が嬉しかったし、その手を、

「逝かせません」
「貴方の魂は、私が放さない」

と、強く握りしめた風羽ちゃんの姿もそれはそれは素敵でした！！
結局は先輩の勘違い（笑）で命に別状がある信号ではなかったのですが、それでも、

「1、問答無用で記憶を抜く。
2、筋を通す。
3、何も考えずに掻っ攫う」

のうち、「2」を余裕で選択してくれたことも幸せでしたね～（*^-^*）
個人的には「3」でも嬉しかったですけど（笑）

このシーンで風羽ちゃんの名前を「ええ名前やろ」と言った先輩の声や込められているたくさんの気持ち。
それを受け【アナザー】で「私の大好きな名前」と風羽ちゃんが告げるシーンが大好きなんです。
本当に「先輩をつかまえること」が出来るこれ以上はないEDでした！！
千木良先輩シナリオはやっぱり【真相ルート】が大好きだったなぁ、としみじみ思える感動してしまったシナリオです（*^-^*）

広瀬優希（cv.入野自由）… 月宿高校 1－3。

いよいよ、最愛キャラ広瀬くん語りですね～～////
正直、前の千木良先輩語りで力を出し尽くした感は多分にあるのですが（笑）、頑張りますッッ（≧△≦）bvv

広瀬くんシナリオは【アフター】も【アナザー】も大好きなのですが、本編で広瀬くんを好きになった身としてはやっぱり【アフター】に軍配が上がりますね＾＾
と、いうことで【アナザー】から語りますか（笑） ※理由は前出。

【アナザー】では夜の海岸での思いがけない告白から恋人となる風羽ちゃんと広瀬くん。
広瀬くんの口から意図せず漏れ出てしまった、という感じの伝え方が好きでした（*^-^*）

「菅野さんはさ、好きな子の傍にいたら緊張しない？　俺、凄い緊張するよ」
「そう。……だから君の傍だと上手く出来ない。それだけ」

手の震えをそのまま伝えてしまう線香花火は二人きりでは上手に出来なくて、というシーンなんです。
重要なことをサラリと日常会話のように滑り込ませて相手の出方を待ってしまう、広瀬くんのこの告白の仕方が「らしいな」と思いましたし、あまりのさり気なさに（動揺……）と動揺してしまう風羽ちゃんも可愛かったvv

この告白が相手になかったことにされたら、それはそれで。またいつもの日常（友達）に戻ればいい。
そんな広瀬くんの悟りというか、多分過度に期待しないように一定の距離を保とうとする姿が、本編シナリオをプレイしていると物悲しくて大好きです。
でもだからこそ、風羽ちゃんが彼の手を取ってくれたことが嬉しかった(*^-^*)

この後の彼女のことは大切に想うし、大切に接するけれど「その他大勢」に対する態度のことを、

「……というか俺の場合、あまり君以外に興味ないし」
「……広瀬くん、突然は心臓に悪いです」

「え……？　……ああ、そっちの意味にとってくれたんだ」

「ああ、こっちの話だから気にしないで」

と述懐する広瀬くん。
風羽ちゃんが感じ取ったように「君のことが大好きなんだ」というニュアンスではなく、そのままの意味で自分の周囲から意識を切り離しているんですよね。
これだけだと、「自分」と周囲の剃りが合わないから無関心でいる、という意味にとれるんですけれど、それも違うんです。
「自分」が価値のない人間だから、周囲は目もくれないだろう、という思考なんですよ。
これって根が深い考え方ですよね。
自分の位置が低すぎる。

それはそのまま公園デートでのセリフにも繋がっていて、自分の性別は女だと主張する風羽ちゃんに、

「分かってるよ。……でも、なんだかそういうところで君が怒ると、変に安心するよ」

「俺だけじゃないんだな……って」

「何がですか？」
「君にだけは絶対言わない」

と吐露することになり----。
でもですね、ここのセリフ。特に最後に黒い微笑を残して言っているに違いないセリフは広瀬くんファンには堪らないと思うんですよね～////　素直じゃないあたりが(笑)
そして、表面は静かに見える彼の、風羽ちゃんを求めてしまって仕方のない気持ちを垣間見れることも幸せ＾＾
一体、どれだけの幸せを噛みしめて、それと同時に「もっともっと」と貪欲に彼女の想いを求めてしまったり、更に募っていくばかりの自分自身の気持ちを持て余しているんだろう、と考えてしまいました。
きっと、風羽ちゃんの「好き」を求めてしまっても、彼自身の自己評価が低いから最後には「俺以上には想ってないのかもね」と帰結してしまうのでしょう。

それでも結局はやっぱり風羽ちゃんが「そうじゃない」ということを気づかせてくれます＾＾
ここから先の展開はBadENDとHappyENDで異なるのですが、Badの積極的な風羽ちゃんと意固地になっている広瀬くんのやり取りも大好きでした。
あれはファンにしてみれば狡い演出ですよね。だって広瀬くんがとても幸せそうなんですもの(*^-^*)
だったら、もう少しあの真綿でくるまれたような緩やかな甘さの中に浸っていてもいいかな、って思ってしまいますvv

状況は変わってHappyルートだと、公園での風羽ちゃんの言葉をきちんと受け止めてくれる広瀬くん。
受け止めて、頑なに拒もうとしていた繋がりを認めてくれます。
あ、横道に逸れますが。ここで登場する「青ガエルさん」いい味出してましたよね＾＾

「あとはお二人だけでゆっくり、あの……い、いちゃいちゃして下さい！」

なんですもん(笑)
伝えたいことを感情込めて伝えて、そして去ろうとする「小田島」先生。GJですっ(≧△≦)b　あはは～(笑)

この後のHappyENDは大好きでした！！
かなり長いんですけど、大好きシーンの抜粋です。
もうもうvv　広瀬くんと風羽ちゃんの愛溢れる攻防戦が堪らないのです(≧ω≦)vvvv

「同じ部活に入ってからは、傍にいられるだけでも毎日幸せだったな」
「……けど、人間欲なんて尽きないものでさ、段々と君の傍にだれかがいれば嫉妬するようになっていった」
「それを自覚した時、ああ……俺ってすごい醜いなぁ、なんて他人事みたいに思ったし」
「そんな広瀬くんの顔、見てみたいです」

「君が他の男に気を移せば、いつでも見られるよ」
「それは残念ですね。見られないではありませんか」

「そういうこと。諦めて」

なんですよッッ////
最後のにっこり笑って言っているセリフやら、「他の男に～」発言やら、どうしてこんなにも心臓わし掴みするセリフをのたまってくれるのか(≧ω≦)vvvv
普段はですね、それはもう理性的で物事の筋道をよく考えて聡明な行動をする広瀬くんだからこそ、胸の中に奥深い感情を秘めていていつでも激昂に走れるような、そんな危うさが好きなんでしょうね、私。
お恥ずかしいです、ヲホホ＾＾；

"はぅぁ～。黒い広瀬くんも格好良いなぁ//// " と感じ入っていると、違う側面からの攻撃(笑)も来ました。
そうッッ。最後の、あの絵馬に書いた願い事ですよッッ(≧ω≦)
いろんな情景描写とか話してしまうと勿体ないので（ぜひぜひ、FD本編で味わっていただきたい！）、文面だけ抜粋です。

" 少しでもいい。菅野さんに近づきたい "

くぁぁぁぁぁぁ～～～～～8(≧△≦)8))))
これッッ。この願いに腰砕けになった広瀬くんファンは多いはず！！
良かったよね、広瀬くん。
だって、自分だけが近づくんじゃなくて、想って止まなかった風羽ちゃんにも想いを返してもらえているんだもの。
彼女の方からも近づいてきてくれたんだものッッ。
本当に良かったね～～(T△T)vvvv

【アナザー】はやはり短期間のシナリオなので、広瀬くんの考え方も体質も軽くなぞった程度だと思うのですが、それでも幸せな広瀬くんの姿が嬉しかったです(*^-^*)vv

さてさて。私の中では本命中の本命。本編の後日談【アフターストーリー】。
【アフター】の広瀬くんは風羽ちゃんと両想いになって想いをぶつけることに遠慮がなくなったというか、地を出せるなったというか(笑)
とにかく最初から最後まで嬉しくて身悶えしちゃうようなセリフのオンパレードでしたねvvvv
（スタッフの皆さん、どうもありがとぉございます(笑)）

広瀬くんの差し込み癖のために一緒に寝ている風羽ちゃんですが、そのことに関しての一会話。
「一緒に寝ているのなら恋人同士として足りないものがある」と、風羽ちゃんの友人方に入れ知恵をさせられた後の会話です。

「……今日から、しますか？」
「…………」（←広瀬くん赤面中）

「おはようと、おやすみの接吻です」

「あ……ですよねー？　……良かった聞いといて。これは恥ずかしすぎて死ねる」

「ん？　ああ、大丈夫、俺我慢できるから！」

って、何だか青春真っ盛りの会話をしてる二人が可愛すぎておかしすぎる～～～(笑)
入野さんも上手すぎですから、声を当てるのvvvv

まぁ、この後もエコロジー精神から入浴についてとんでもない？発案をしちゃう風羽ちゃんとか、シャンプーの匂いとか、彼女の言動にいちいち動揺してご自慢の自制心が削られていく様を見るのは楽しかったです(笑)
風羽ちゃんの言葉に揺さぶられて仕方なかったり、それでも素直な表現ができなくてせっかくの夜を一緒に過ごせなかったり。
大切な存在が傍にいて一喜一憂をしながら、幸せを噛みしめているに違いない広瀬くんを見るのは心底嬉しかった(*^-^*)vvvv
その最たるイベントはやはり、架牡蠣市での夏祭りでのもの。
「こんなに傍にいても触れることがなかなか適わない」と寂しさを告げる風羽ちゃんと、その言葉にぐらりと傾いて平衡心が危うくなる広瀬くん。
そんな彼を見た風羽ちゃんが言い募る言葉がもうッッ(T△T)vvvv

「貴方が思っている程、私は世間に疎い訳ではありません」
「……いや、この言い方だと広瀬くんはまだ遠慮しそうですね」

「求めてくださるのなら、いくらでも差し上げます。……貴方が相手なら、本望です」

なんですものっっ。
それはもう、架牡蠣市のお祭り会場が土砂降りに見舞われてしまうというもの。
この言葉には私も喰らいました。広瀬くん、幸せになってね(T△T)　って。

あぁ、でもなぁ。エピローグのあの会話って必要だったんでしょうか？
個人的にもの凄く後味悪かったんですけど(>_<)

結局、【アフター】でも広瀬くんの体質は風羽ちゃんのお陰で緩和されてはいても、根本的な解決はなされいないみたいで、広瀬くんが、「俺の体質だと長く生きられないみたいなんだ。物質的な事故に遭う確率が上がっていくから、生存率も低くなる。死ぬ前に君と出会えてよかった」というようなことを言うんですよ！？
それってアリなんですか(>_<)！！？？
せっかくここまで甘い余韻ばかりで読み進めてきたのに、最後の最後でこんなオチをつけて欲しくなかった。
しかも、風羽ちゃんの「早く彼の体質を改善する道を見つけなければ」という決心で終わるエピローグ。

えぇぇぇぇ～～～。それもアリなのかなぁ(;´Д｀)？？？？

だって、広瀬くんファンとしては考えてしまう訳ですよ。
広瀬くんルートは彼女が傍にいてくれるからまだいいけれど、他キャラルートでは後味悪すぎるじゃない！？　って。
でもそれは他キャラにも言えることなのかな？
でも、ここまでの直接的な文章はなかったと思うので、やっぱり切ないです(T△T)
あぁぁぁぁ。広瀬くんが大好きだからこそ、やり切れない気持ちになったエピローグでした。
（「2」の発売情報があるならまだしも、このFDでカエルシリーズが終わるのなら余計な一文ですよ、本当に(>_<)！！）

最後は辛口になってしまいましたが、広瀬くんルートは本当に激甘で幸せ以外の何物でもありませんでした(*^-^*)
願わくば、彼の一生が長く、風羽ちゃんとの幸せに満ち足りたものでありますように！！
（※レビューUPしてから【アフター】の「おまけ」後に本編のエピローグが時系列として存在するかも！？　って思い当りましたΣ(@△@;
例えて言うなら葉村くんの【アフター】「おまけ」→本編「エピローグ」みたいに。
そうしたら、もう解決している案件っていうことになりますよね。はわわ。
今現在、本編データが入っていたメモリーカード紛失中で確認できないので、もしこのレビュー文章が勘違いでしたら申し訳ありません(>_<)！！）

以上が、キャラ語りになります。
最後の最後で甘く締められなくて残念ですが、ご理解いただければ、と思います＾＾；

上記のようなシナリオのごく一部に不満があるだけで、あとは実に楽しくプレイさせていただきましたvv
相変わらずOP曲は可愛らしいノリの曲でしたし、やっぱりデフォルト名で呼んでもらえるのが幸せ(*^-^*)
更に気に入っているのが、「振動機能」vvvv

風羽ちゃんや攻略キャラクターが感極まるような場面、固唾を呑んで待ってしまうような場面。
それらで「ブルッ。ブルッ」と鼓動のように振動するんです。
彼らの感情が直接伝わってくるようで嬉しい仕掛けでした(*^-^*)
PS2ならではのものなので、今後PSPに移植される時には味わえないのが寂しいですね。
PSPはPSPでプレイできる場所が格段にアップするのが魅力ですが＾＾

このFDでカエル畑メンバーと会えなくなってしまうのは寂しいので、できれば続編を希望！！
（広瀬くんのためにも是非～(>_<)）
当タイトルは攻略キャラクターの魅力のみならず、主人公の大きな魅力を伝えられる素敵なタイトルだと思っています(*^-^*)
本作のキャラクターにもう会えなくなってしまうかもしれないことが寂しく感じてしまう程、丁寧に作られたFDでしたvvvv

（2011.01.28 UP）