辛口レビューです。それでも宜しい方のみお読みください。






イラストがとにかく好きで喜び勇んで購入したタイトルでした。
…が、プレイ開始すること30分。
”えぇぇぇぇ〜!?”と脱力させていただきました。

購入前には雑誌を読んでどのようなゲームか把握していたつもりだったのですが、認識が甘かったです……。

ヒロイン・支倉茜が幼い頃(10歳)に託された貴石。
それが世界の【愛】を司るライトジェム。
また一方で【絶望】を司るダークジェムが復活し、世界を滅ぼそうとしていたーー

そんな伝統的ファンタジーを背景に持つ、この作品。
わくわくとプレイしたのですが、管理人の中に湧き起こる不満があって……。


1、何故、ライトジェムを託されたのが茜ちゃんではならなかったのか。

これは最後までまったく説明がありませんでした。
謀反の折、ライトジェムを持って逃げた異世界のジュリア姫が偶然出くわしたのが茜ちゃんなのか、それとも、茜ちゃんが居る場所に降りてきたのか…。
主人公は確かに、乙女ゲームでよく見られる、ドジだけど何事にも懸命な女の子。
でも、それだけでライトジェムを託されるというのが管理人には解らなくって、最後までこのゲームを純粋に楽しめなかった原因でした。

やはりプレイするからには、【茜ちゃんでならなければいけない理由】というものが欲しくって…、と思うのは管理人だけなのでしょか??


2、シナリオに説得力が無い。

これを言ってしまえば身も蓋もないのでしょうが……。
シナリオが薄すぎます!!

終結までの日にちの問題ではなくてですね、
(管理人がプレイしたPCノベル乙女ゲームでも、ラストまでに2週間という短期間のものも有りましたが、シナリオが濃かったので凄く説得力がありました。今でも大好きなゲームです)
例えば、

「今までどんなに戦闘で修羅場をくぐり抜けてきた。
命を危険に晒したことだっていくらでもある。
だから、お前に回り逢えたことが大切なんだ」

と言われてもですよ。
セリフだけでは、”あぁ、今まで大変だったんだ…”くらいにしか思えなくって、どれだけキャラが主人公のことを大切に思っているかがピンとこないのです。
実際に(たくさんのとは言いませんから)一つだけでもそのキャラの異世界での生活をなぞるシナリオがあれば、もっと共感できたのに。シナリオが深くなっただろうに…、と残念でなりません。

このタイトルは本当に【読み進めていくだけの】、つまりは、文章だけで表現するゲームなんだなぁ、と思ってしまいました…。


3、人が簡単に死にすぎる。

あぁ、これは本当に…最後まで”うが〜〜!!”と思っていました。
いくら<絶望>を支配するダークジェムが力を強めているからと言って、簡単に人が死にすぎます!!
親友だって、なんだって、バッタバッタとッッ(>_<)
負の感情に身を任せたとは言え、普段の生活の中でそれはあまりにも小さな存在だと思うのです。それを、ダークジェムが現れただけで、ああも簡単に…。
もっと他に解決方法はなかったのでしょうか??
最後にライトジェムの力で復活する、とかでも(むしろ、その方が)良かったのでは??
と思うのですけどね〜(T-T)


と、暗くなったところでパァ〜っと?キャラ語りに行きたいと思います(*^-^*)
(でも、やっぱり萌えは少ないのでかなり駆け足かと〜(>_<))

(cv. の敬称は略して記載させていただいておりますm(_ _)m)





朝倉 祐介(cv.高橋 直純) 聖蒼学園2年生。17歳。異世界名:ユアン。「炎」の紋章。

すみません、いきなりキャラには関係のない話なのですが……。
「声」、もう少し大人っぽくてもよかったのでは……??と思ってます。
高校生なのに子どもすぎるように思えて、それだけで減点に感じてました(>_<)
ファンの方、ごめんなさい!!

祐介くんは……あははははは。王道すぎて管理人には今ひとつ……^^;
あ、終章で主人公が祐介くんに言うセリフもちょっと…。
いくら正反対のことを言って祐介くんに発破をかけるつもりでも【ヘタレ】って言うのは、どうなのかしら……??と思って。
口頭でのセリフが文章で直接表現されるっていうのは…苦手でした(>_<)
でも、祐介くんが最後に二つのジェムを封印したのは大好きでしたよ〜(*^-^*)





松浦 隆史(cv.浜田 賢二) 喫茶店「ジャガー」のウェイター。24歳。
異世界名:アーサー。「クレボヤンス(透視、予知)」の紋章。

隆史さんもねぇ…。
何時の間にジュリア姫から茜ちゃんへ心変わりしていたのでしょうか??
それが解らなくって、あまりにも突然で、正直隆史さんからの告白を嬉しいと思うより戸惑ってしまった管理人です。
隆史さんのシナリオはジュリア姫があまりにも印象強いので、気持ちがついていきませんでした(>_<)





有馬 俊(cv.小野 大輔)聖蒼学園世界史教師。25歳。異世界名:ガイア。「アース(大地)」の紋章。

有馬先生…!! かなり後半に攻略したキャラでした。
ぶっちゃけ「ダークジェムを操って世界を壊滅させる張本人」なキャラです。
いつも最後は…あんな結末なので本人のシナリオはどうなっているんだろう////
と、楽観的な希望に胸を膨らませて見たのに…。
BADエンドですか〜(T-T)!! 結局彼を救うことはできなかったのですか〜!!
一体、何のためのライトジェムなんだ…ッッ。と思いましたよ(>_<)!!

あ、でもプリンが好きな有馬先生はかなり、可愛かったです(*^-^*)





金森 葵(cv.伊東 隼人)聖蒼学園3年生。18歳。異世界名:シリル。「アクア(水)」の紋章。

大好きですよ、葵先輩!! あぁ、それなのに〜(T-T)!!
4章でのセリフです。
核心をつくセリフなので説明なしで書かせてください。

「……お前になんか、出逢わなきゃよかった」

〜〜〜〜〜(T-T)!! 管理人、ここで泣きましたとも!!
いや〜、葵先輩置いていかないで〜〜〜!!(号泣)

それにしても、葵先輩役の声優さんって、上手だなぁ…と思いましたよ。
激昂しているときだけじゃなくて、普段の何気ない日常会話が凄くお上手で////
2章で葵先輩とコンビニ前で遭遇するときのものです。
夜遅くに制服のままの葵先輩をいぶかしむ主人公の視線への一言。

「……見るな。減る」
「そ、そんな馬鹿な!」
「お前限定な」

ここのやり取りがすっごく、”あぁ、10代…”とうっとりしてしまった管理人でした(笑)
学生らしくって、とても好きな口調でした(*^-^*)
日常会話が上手な声優さんって素晴らしいと思いますvv





金森 匡(cv.古島 清孝)聖蒼学園保健医。24歳。異世界名:シオン。「ヒール(癒し)」の紋章。

匡先生のEDは大好きです!!
固い意志が感じられて、それを応援する主人公も実に健気で…////
まぁ、相変わらず告白からの流れが急すぎて、何時の間にそんなに惚れてたの!?
と思っていたのは〜〜…、あはははは。(笑って逃走)





大道寺 隼人(cv.池崎 リョウ) 聖蒼学園1年生。16歳。
異世界名:ジェイミー。「エアル(風)」の紋章。

真っ先に攻略した隼人くん。思いがけずに驚く展開でした。
そっかぁ、そう見せかけて隼人くんはこちら側だったのかぁ、と。
それにしても、結局は隼人くんが立ち直るキッカケは主人公ではなくて、隼人くんにライトジェムの欠片を託したジュリア姫のように思えてならないのですが…。
やっぱり、管理人は主人公よりジュリア姫のほうが好きみたいです^^;





真壁 龍之介(cv.野宮 一範)露店のシルバー職人。23歳。

真壁さんですが…前述しました<セリフが薄っぺらに感じる>を強く感じた初めの方です。
幾千もの死線を越えてきた真壁さん。
でも、それが具体的に解らなくて終章で、

「生きて幸せにしたいと思う相手がいる……
俺自身、幸せになりたいと、そう思う」


とラスボスに対してのたまってくれる訳なのですが、う〜〜〜ん(>_<)!!
あぁ、彼こそ本当にシナリオを濃くしていただきたかった!!
魅力あるキャラだと思うのに、生かしきれていないように感じて非常に勿体ない存在だと思ってます。




----以上、すみません。かなり辛口なキャラ語りだったと思います……(T-T)


あ、でもですね!! このタイトルを購入してよかった、とは思えているんですよvv
その理由は【ダブルストーリー】!!…… と言いたいところなのですが、違います^^;

ダブルストーリーも勿論、好きです^^
内容は(さすがにここは隠し文字にいたしますので、読みたい方は反転してどうぞ♪)
世界が滅ぶかもしれない、という運命の1日前の日。
主人公の前から全てのキャラが姿を消します。慌てて学園に探しに行くと、一人一人に会うことができるのですが、みんな茜ちゃんを諦める素振りをします。
そして、舞台は変わり、松浦さんがウェイターを勤めている喫茶店に全キャラが集合して、本来は一人しか持つはずのないライトジェムの欠片を全員が茜ちゃんに差し出します。 「茜が選ぶのは一体、誰なのか?」と詰め寄るわけです^^


ここで、ず〜と謎だった生徒会長の存在の謎が解けるので得した気分になりましたし、なんと言ってもスチルが豪華!!
茜ちゃんを中心に囲んでのホスト並み」のイラストですからッッ8(≧△≦)8))))
茜ちゃんがモテモテだったので、『主人公の逆ハー』状態が大好きな管理人は大満足でした〜(*^-^*)

でもですね!! これよりも個人的に燃えた(ふぁいあ〜です!!)スチルがありまして〜〜〜〜vvvv
全キャラとの恋愛EDを迎えると見ることができる【おまけスチル】です!!

こ、これは本当に鼻血ものでして〜〜(>_<)
正直、”こっちのスチルのゲームでプレイしたいぃぃ8(≧△≦)8))))”と思いました(笑)
だって、だって!!(隠し文字です。読まれる場合は反転プリーズ☆)

全攻略キャラが一家族になっているんですよ!!
何のことか…と言えばですね。
・父→隆史さん ・母→匡さん ・長男→有馬先生
・次男→葵くん ・三男→祐介くん ・四男→隼人くん

と、なっている訳なんですッッ!!
長男の有馬先生と、次男の葵くんに…きゃあぁぁぁぁ////、と叫びましたとも!!
え…一人足りませんか??
うふふふふ。無口なシルバー職人の真壁さんは何とッッ。
【タマ】!!でした!!
飼い猫ですよ!! 上半身(多分)裸に猫耳ですよッッ////

いやぁぁぁぁ、萌え死ぬ〜〜〜〜8(≧△≦)8)))) と大暴れ……^^:
あぁ…鼻血を吹きすぎてクラクラになった管理人でした〜vv(おバカ)

本当に、こっちの設定のがよかった…。(まだ言うか)
でも、このスチルを見れたお陰で、”このタイトルを購入したのも満更ではなかった!!”
と思えるようになりました(*^-^*)

前半でかなり辛口に書いてしまったとは思いますが、管理人は乙女ゲームが大好きなので、実際のところは楽しくプレイさせていただいたと思っています。
ただ、心に残るゲームではないな……とは、やっぱり思ってしまいますけど^^;

まぁ、美麗スチル&おまけの(管理人鼻血)スチルを拝めたので良しとしませう^^
でも、次回作はもうちょっと頑張ってくださいね。IF乙女いとさん♪

(2015.10.31 UP)