Diary


攻略キャラクターである花島零くんが大好きですので、肯定の感想しか述べていません。
   それでも宜しい方のみお読みください。





え〜〜っと……実は
購入予定ではなかった作品^^;
見送ろうかな、と思っていたタイトルだったんです。
ところが、あ〜らビックリ。
発売日の翌日、amazonさんから届きまして、自分がすっかり 1-click 注文をしていたことを忘れていました。
そして、"私ってどれだけ【乙女】が好きなのか" とちょっと脱力したりして(笑)
でもですね、せっかくだから届いたパッケージ裏を眺めていると、本当にすぐ。
"ゲームしたい!!" っていう感想に逆転したんです(≧ω≦)vv
ちょうどポッカリ 一日の空いた時間をゲームのためだけに使おう、と思っていた折でしたので、渡りに船とばかり早速インストール → プレイ開始♪♪


初回プレイではやっぱり、パッケージ裏のキャッチコピー。

【平凡で平和な、日記の中。 少しずつ、密やかに『 』が織り交ぜられていく……】

という文面が気になっていまして、「う〜ん。「嘘」かな? 「偽り」かな?」ぐらいに思っていたのですが……。


そう来ましたか(;゚д゚)!!
凄い!! 全ッッ然、予想すらしていませんでした。面白いよ〜〜ッッ8(≧△≦)8))))



と、強制ED後、画面越しに一人シタパタ
////


そうなんです。このタイトル、
一周目では必ずBadENDになるんです。
コンシューマー乙女『
遥かなる時空の中で3』みたいな感じですね^^

主人公・伊藤綾子ちゃんが出会う運命の男の子。花島零くんは家庭に恵まれなかった子で、詳細は書きませんが自分の胸の内に幼いながらも憎悪を巣食わせている少年でした。
そんな自分を外見のこととは言え、「綺麗だね」と何の衒い
(てらい)もなく賞賛し、笑いかけ、真っ直ぐ見つめてくれる綾子ちゃんにすっかり心奪われてしまったのです。

零くんと ふとしたことから長年同居することになったのですが、綾子ちゃんだけを見つめ続ける彼の眼差しと、零くんという存在が近すぎて逆に気が付けないでいる彼女の姿が悲しかった(T-T)
まぁ、これは一周目だけの設定で、2周目からはきちんと零くんと相思相愛になれますが、この初回プレイで綾子ちゃんの恋人となる竜也先輩に惚れてしまう方も多いのではないでしょうか^^

気が強いけれど、筋道の通った考え方をする男の子で、私だって零くんの魅力(笑)にやられていなかったら好きになっていたと思います。
う〜ん、例えて言うなら? 『金色のコルダ』の土浦くんのような男の子かな? と。
まぁ、ジャンルが違いますから竜也先輩の方がもっとこう、ドロドロした部分も見せてくれますけど根本は一緒なような気がしています^^

と、このようなサッパリが持ち味の実に男らしい先輩に綾子ちゃんが惹かれていく様を、ただ静かに見つめている零くん。
かすかに……ひやり、とさせるような文章を挟みながらも、何事もなく進んでいくかのように思われた、その結末が。あぁッッ(>_<)!!

こまかな状況の説明は敢えてしません。
桜の木が月明かりに照らされる時刻、公園にやってきた綾子ちゃんは返り血を浴びて独り佇んでいる零くんを見つけます。
それは日常風景からもぎ取られた異質な一枚の絵のようでもあって----。



「ほら、悪いことをしたら埋めてしまえば良いって、君が言ったんじゃないか……」

「俺が一番、誰よりも君を愛してる。だから俺を受け入れてよ……綾子」

「っ、……おねが……助け……」
「うん、助けてあげるよ。君の目を覚まさせてあげる。君には俺しかいないのだと、分からせてあげる」

「……愛してるよ、綾子。俺だけを見ていられるように、


この目だけはとっておいてあげるから……」



え? えぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜ッッ(;゚д゚)!!!!
れ、零くん……----


零くんたら、もの凄く素敵〜〜〜〜〜ッッ8(≧△≦)8))))


……はい。
ここの場面で、それはもう零くんに傾倒しまくりました
////
この瞬間から他の男の子は目に入らず、このタイトルには零くんがいればそれでいい!! と思うように
vv
いや〜〜もう
vvvv こういう男の子、大好きッッ。零くん、愛してる〜〜(≧ω≦)vvvv
(あ。もちろん二次元での話ですよ(笑))


それで、このEDが凄いな、と思ったのが、EDタイトルが「
if」だったこと。
つまり、このEDは本来のものではなくて、主人公=プレイヤーが「あの時〜していたら。あの時〜していなかったら!」という道筋を辿った場合の零くんの姿なのです。
ですから、
このような結末にならないために未来を紡ぎだす=選択肢を選びとっていく。という手法でした。
これは……うん。本当に素晴らしい技法だと思います。
さらには、このEDに到達しているからこそ、各Happyルートでも垣間見える零くんの狂気じみた綾子ちゃんへの愛情、もしくは執着心がよく分かるようになっている。
「なるほどな」と納得できるシナリオに。短編だからこそなのでしょうか。
プレイのルートそのものが零くんのためにあるのだと、しみじみ思い知らされます。
短時間でクリアしてしまえるけれど、後々まで余韻が残るのはこの考え込まれた手法のためなのでしょうね。
本当に素晴らしいです!!


と、2周目からは選択肢によって零くんの外見が2パターンに分かれるようになります。
多分、金髪ver.寄りのあの選択肢。
モデルになるかどうかを選択する場面で、零くんの意志を尊重すれば黒髪ver.のままなのかな? とも思うのですが、乙女としては優しい選択肢ばかりを選んでキャラクターに歩み寄りたい(
*^-^*) と考えてしまい……。
拙攻略ページが出来上がりました(≧△≦)b
なんて……私の考えはどうでもいいので(笑)、それぞれのver.毎に零くん語りに参りますね♪
(このタイトルの核となる「事件」には触れずに、萌えシーンのみ語らせていただきます。
だって、全部喋ったら短編サスペンスなので隠すところがなくなっちゃう〜〜(笑))





まずは、やっぱり
黒髪ver. の零くんかな?
この零くんが本来の彼としてしっくりくるようになっているのでは? と思っています^^
黒髪ver. 金髪ver. 通して大きな影響力を与えるのが、小学校5年生のときの担任・郷田先生で、親代わりの綾子ちゃんのパパとはまた違った立場で零くんを包んでくれる「大人」でした。
私はどちらかと言えば竜也先輩より郷田先生のが好きかな〜、って思います(
*^-^*)
だって零くんがいなかったら、お嫁に行きたいですもん!!(笑)
と、この郷田先生のお陰で友人を作り、綾子ちゃんとの距離も
(それなりに)上手く保てるようになった零くん。
少しずつなのでしょうが、彼が地を出しながら中学、高校と学生生活を送っている姿を見れるのは嬉しかったなぁ^^

このゲーム。タイトルが『Diary』なだけあって、時系列の区切りとなる場面では必ず冒頭に綾子ちゃんの日記が表示されます。
その回想[ 九冊目 ]が面白くって大好き^^

高校生になった綾子ちゃんはどうやらテストが終わったばかりのようです。


というか今の時代に、廊下に順位を張り出すのってどうなのかな。いじめられるじゃん。
……私が零に。



あッッ(笑)
「いじめられる」って零くんになのね^^
綾子ちゃんたら、つつかれてしまうのね(笑) と思ったら可笑しくって可愛くって
vv

この文章に見られるように^^、
(この時点の)零くんは他の人にはそつなく優しく、でも綾子ちゃんには意地悪な態度で接している「普段」を垣間見れるのが嬉しかったです(*^-^*)

と、そのまま少し時間は過ぎて、とある事情からしばらくの間、零くんと二人だけで留守を守らなければならなくなった綾子ちゃん。
この綾子ちゃんのパパが二人に対して実に子煩悩で、プレイする側としては非常に心地よかったです^^
で、【お約束】の「私がいないからって綾子に手を出しちゃダメだぞ」と一応、釘を刺すパパも
「大学を卒業するまでは、心配させるようなことには及びません」と返答する零くんにビックリ!!
「えぇッッ。大学まで!?」って(笑)
それで二人でコソコソ話をするのですが、


「もしかしてお前、男の子に興味があるとか、そういう話か? 怒らないから、正直に言ってみなさい」
「……いえ、女の子が好きです」


という会話が実にツボでした(≧ω≦)♪
少しあきれているような零くんのもの言いと、パパの「怒らないから」っていうのが……(笑)
うんうん。親ってこういう言い方しちゃうんですよね〜^^
あぁ、いいパパだなぁ(
*^-^*) としみじみ思っちゃいました。
この後の綾子ちゃんの切り返しも可笑しかったですしね♪♪

でも、好きな男の子に「大学卒業まで」と言われて気になってしまう綾子ちゃん。
部屋で二人きりになったときに確認します。


「……本心だよ。一緒に住んでいるから尚更、けじめは必要だろう」
(はあ。やっぱり私、色気がないのかな……)

きっといつもみたいに「仕方ないね」とあきれながらも慰めてくれる。
そう期待して顔を上げた私は……切れそうなほど鋭い視線にあてられ、息を飲んだ。



この後、零くんが吐露する理由に……うぅ(T-T)
「うんうん。そうだね。そうだよね(;;」と納得しました。
零くんの育ってきた環境があって、綾子ちゃんを一途に想う気持ちがあって。
自分の愛する女性は綾子ちゃん以外には在り得ないからこその理由でした。
ここのセリフ、好きだったなぁ(T-T)
あ。でも。


(プロポーズを飛ばして『君の子供が欲しい』と言われた場合、どう反応すればいいんだろうか……)


と、考え込む綾子ちゃんに「ふ」と笑いが零れました(
*^-^*)
ここら辺の力の抜かせ具合が上手いシナリオだなぁ、と思います。

上記の理由で同じ「パパが不在」という状況でも、二人の過ごし方が黒髪ver.の零くんと金髪ver.の零くんで大きく違います。
黒髪ver. の零くんとは一緒に「お勉強」してました。 うぅん。実に学生らしい(笑)
零くんの教え方は優しいながらも実はスパルタ? という絶妙な意地悪具合なのですが、要領がよくなく呑み込みの悪い生徒・綾子ちゃんへの報復がーー


「お、お願い零! なんでも言うこと聞くからーー!」
「駄目だよ綾子。そんな涙目でお願いされたらーー」

「もっと、虐めたくなるじゃないか……」



といったもので
////
どういう状況下かは実際にプレイしてのお楽しみ♪ ですが、やっぱり零くんたら素敵(≧ω≦)
vvvv
と悶えてしまったシーンでした〜
vvvv

この後の「合同デート」から話の流れは急展開となります。
犯人に対して屋上で自分が画策していることを打ち明ける零くんでしたが、そこへ不意に現れたのが竜也先輩でした。
(綾子ちゃん、零くんは竜也先輩と同じ高校へ進学していたのです^^)
零くんばかりが危険な目に遭うことはない。自分も一員に加わる、といったことを宣言してくれるのですよね。
そこで綾子ちゃんが、


「先輩カッコイイ……なんだかますます大人っぽくなりましたね」


と不用意な一言を言ってしまい……先輩が立ち去った後の
気まずさったら(笑)
以下、零くんの魅力爆発シーンです(≧ω≦)
vv


「ねえ、綾子?」

声が優しすぎて逆に恐い。
だけど予想とは逆に宥めるような柔らかさで、そっと頬が撫でられる。
私は半ばうっとりとしながら名を呼んで……


「ーー浮気したら、殺すから」


ねっ? ねッッ? 素敵ですよね
////!?
自分の結婚生活を振り返ってみると、私自身って浮気を心配しなくても大丈夫な人みたい、と最近分かってきたので他人事のように読み流せる安心感(笑)
しかも、この後 零くんたら、


零は息が詰まった私の喉を優しげに撫で続ける。


というオプションまで付けてくれているので、身悶えが止まりませんでしたよぅ
////
いや〜もう
vv この独占欲が堪らなく好き(≧ω≦)vvvv
ここのシーンは黒髪、金髪ともに共通で挿入されているので、両ver.とも嬉しく眺めておりました。うふふ(
*´艸`)

この後、事件は無事終結し、目に見えるひとつの区切りをつけることが出来た零くん。
多分……心の中の葛藤はずっと続いていくのだと思いますが、綾子ちゃんとの恋に形をつけられる程、真っ直ぐ彼女に向き合えるようになりました。
そのまま続けられるHappyEDは素晴らしいと思いますよ!!


「『さあ、お手をどうぞ、姫』」


幼い頃。初めての出逢いで交わした真似事。
それが今、真実のものとして跪いて誓うことが出来る。
嬉し泣きしてしまっている綾子ちゃんと一緒に、私も感極まってしまった場面でした(T-T)
短編でも嬉しくて仕方のなかったこのED。
ある程度の尺があるシナリオで見せられていたら……どれだけ心に残る優しい終わり方なのか、と思って止みません。
しかも!!
両ver. とも共通で、綾子ちゃんが絵本の締め括りを思い出すシーンで終わるのです。
それが本当に素敵な一文で……あぁぁ(T-T)
凄いですよ。短編でこれだけ綺麗な終わり方って、そうそうないのではないでしょうか。

ED後のスタッフロールも飽きずに見せる仕掛けになっていましたし、続く後日談も実に幸せ(
*^-^*)vv
やっぱり黒髪ver. の零くんの方が安心して見られるなぁ、って感じてます^^
零くんらしい将来と、綾子ちゃんへの愛情は変わらないまま。
しかも、大人発言までしてくれるサービス精神(笑)
黒髪の零くんの個性に見合った、神経を張り詰めてサスペンス部分を終わらせた後の、本当に幸福感を味わえるED内容でした(
*´-`*)
Operettaさんには心からのブラヴォ〜を(
*^-^*)!!




さて、続きましては
金髪ver. の零くん語りですね^^
黒髪ver. 零くんが「とらわれる」といった優しい印象の恋愛シナリオだとすれば、こちらのver. は「仕留める」という積極性を持った恋愛シナリオだと思っております。
実は……こっちの零くんの方が好きだったり……ごにょにょ(
*´艸`)
えっとですね、前述しました「パパが不在となる間の過ごし方が両ver. で異なる」という、まさにそのシーンで惚れ込んでしまったのです
////

金髪の零くんは綾子ちゃんの勧めもあって、モデルとして活躍する日々。
でも、自分が勧めたこととは言え、自分以外の女性が零くんの側にいることに嫉妬心が疼いてしまう綾子ちゃんは……勢いで
「もう別れる!」と叫んでしまうのです。
二人きりの部屋。深夜でした。その場面、


ゆっくりと瞬いた黒い瞳から、感情が消えた。

「このまま折ってやろうかと思って」
「そうすれば君は、俺の助けがないと何もできなくなるだろ」
「どうせなら足も切ろうか。俺のもとから去ろうとする足なんて不要なだけだよな」

「次にしゃべったら、喉を食い破るよ」



という病みっぷりに、もう〜〜〜〜8(≧△≦)8))))
「零くん、素敵
vv 零くん、最高////」 とどこまでも壊れる私(笑)
そして、この後がですね黒髪零くんとは大違い!!


「……ふーん。そんなに俺が好きなんだ?」
「愛してる?」

「……じゃあ、今俺に何されてもいいくらい?」



で、
【シーン暗転】となりまして……(*´艸`)キャ

黒髪の零くんは切実に綾子ちゃんを欲していましたが、金髪の零くんのように想いを伝える手段として絡め取ってしまうのも……大好きです
////
だって、きっと根底にある綾子ちゃんへの「願い」は変わらないはずだから。
どちらも同じ零くんなのですもの。
ただ、黒髪の零くんはより誠実に。金髪の零くんは止めどなく欲してしまったのでしょう。
----なんて。綺麗に見過ぎでしょうか^^;

この後は黒髪ver. とほぼ同じ流れを辿ってEDへと繋がります。
EDの「お手をどうぞ、姫」のセリフ後に、


「……じゃないと、ここで悪戯しちゃうよ?」


という一文が加わったのも、実に金髪零くんらしくて(笑)
それでも、真摯に。


「俺は君だけを、ずっと愛し続ける」


という言葉を、きっと一生かけて真実のものと証明するに違いない零くんが大好きです!!

後日談の、


「……王子様とか言われてる人の脳内がこんな内容なんて知ったら、ファンが悲しむよ」
「愛妻を愛でて何が悪い」


という会話に、「うわ〜〜
//// これ、コンシューマータイトル『ときメモGS初代』の「」くんも同じだったら嬉しいなぁ(≧ω≦)vvvv」なんて場違いな感想を持ってしまいつつ(笑)、綾子ちゃんの嘆きに しれっと応える零くんが輝いて見えました(≧△≦)b
この終わり方も、実に金髪零くんらしくて頬が緩みっぱなしでしたよ〜(
*^-^*)vv




以上、ver. 毎の感想となります。
黒髪零くんも、金髪零くんもどちらも。
異なる魅力でキラキラしていて、本当に素敵!!
こうやって書き出してみると、どちらかなんて選べない。どちらも大好き(
*^-^*) といった気持ちでいっぱいです。
あ。そっか。それが本音なんだから、うん。


黒髪零くんも、金髪零くんも、どちらも愛してる(≧ω≦)!!!!


が、最終感想ですね(笑)

敢えて、3番目のEDについては触れていないのですが、こそりと感想を言うならば。
あくまでも零くん寄りで締め括られた綾子ちゃんの独白が好きでした^^
やっぱり零くんが大好きなので、どこまでも綾子ちゃんには零くんを想っていて欲しいのです。




肩の力を抜いてプレイが出来たからか、想像を遥かに超えて堪能できたように思います(
*^-^*)
ネタバレレビューとは言え核心の事件には触れていませんし、サスペンスが苦手ではなく、拙レビューを流し読んでみて「大丈夫かも」と思える零くんのキャラクターでしたら。
是非是非、お手に取ってみて欲しいです(≧ω≦)
vvvv
価格もロープライスで、システムも快適。気軽にサクサク楽しめる。
しのび寄る事件の緊迫感と、零くんとの恋愛シナリオが絶妙に配置された、プレイして良かったなぁ^^ と思えるタイトルでしたよ(
*^-^*)!!

(2011.03.04 UP)