Deseat Kingdom -デザートキングダム-






当初は見送るはずだった乙女タイトルなのですが、巷でなかなか評判が良く、主人公の成長過程がよく練られている、との声を目にしたら……「おぉ。それなら遊んでみよう♪」と、軽く楽しむノリで購入に踏み切りました^^

実際にプレイしてみての感想はーー。

それなりに深いけれど、やっぱりアッサリめ。

という印象。
これは私の年齢がものを言ってるんじゃないかなぁ^^; って思います。
主人公 ・ アスパシアの無頓着な性格も思考も、ストーリーを追うごとに変化していきますが、根がもともと真っ直ぐな子なので良い方向に軌道修正していく様も実に明確なもの。
「そうだよね。私が間違ってた。ごめん」みたいな竹を割った感じです。
もちろん、それだけではないんですけれど^^;

人々の願いを叶える存在である「魔神」のアスパシアが、ノーマルルートでは人間の願いに直接【ルーレット】で触れていくうちに。
恋愛ルートでは「彼」の歩む先を見守るうちに。
「人々の願いを叶えること。魔神の存在意義」を掴み取っていきます。
でもそれが物事の表面を掬い取るような流れで進んでいきますので、主題を重く感じずに 「うんうん。アスパシアったら成長したね〜^^」 と、少女漫画の主人公が一気に開花する様を見守るようなLightテイストで見つめることが出来ました。
そこら辺の爽快感はまさに【THE☆乙女ゲー】って感じです(笑)
主人公の成長ぶりもそうですが、攻略キャラクター一人ひとりのシナリオも良かったなぁ(*^-^*)

それぞれ抱えている【願い】は違っていて、魔力ゼロだった主人公の魔力ゲージを最終的に満タンに出来るほどの【願い】なのですから、核はとても深いものです。
私個人としてはもっと掘り下げて、各専用シナリオをもう少し長めに取ってくれたら、もっと素晴らしい作品になっていただろうなぁ、と思うのですが…… 現シナリオのように、あまり深く立ち入らずに綺麗な表現のままで進めていくのも、サクッと気軽に楽しめるファクターなのでしょうね^^
えと。正直に言ってしまえば、若年齢層がターゲットなんだろうな、と窺える作りに感じました。

ううん。
そう!!
私がオバサンだから、もっと深淵な内容を求めてしまうんだわ!!
タイトルに非がある訳じゃないのよ!!

というところに起因しますか、やっぱり(笑)
まぁ、サクサクとプレイできて楽しかったです。はい(*^-^*)

上記では 「じゃあ、物足りなかったんじゃない?」 という印象を与えてしまいますよね^^;
そんなことないです!!
確かに糖度で考えたら全体的に低めのタイトルかと思いますが、各キャラクターがアスパシアに傾倒していく理由が実に想像に易しく、納得しやすいものでしたので頬を緩ませながら眺めておりましたvv
なので、以下のキャラ語りはただ楽しく愛を込めて(笑)お伝えしたいと思います^^
ではでは、ノーマルEND含め。各キャラクター語りに突撃♪
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ノーマル(魔神)ルート

「愛を込めて」なんて言っておきながら、ノーマルルートは辛口評価が(>_<)!!

いやいやいやいや。
このルートのアスパシアの言動には閉口しておりましたよ^^;
何でもざっくばらんに口にしてしまう性格というのは美点でもあり、欠点にも繋がる紙一重のものだと思います。
自分が「魔神」で、欲望渦巻く人類を線引きして眺めているからでしょう。
序盤のアスパシアの人々へ投げ掛ける言葉の数々は乱暴すぎるし、選民意識が顕著すぎてプレイするのが苦痛でした。
特に。
こちら(人間側)が礼節を持って接しているのに、「砕けすぎた」態度……。
「私はこういう性格だから仕方ないし、合わせる気もないし」みたいなノリに 「あのねぇ^^;」 と。
こんな風に思ってしまうから歳を取ったんだろうなぁ、って自分でも思いましたが、受け入れがたかったですねぇ(>_<)

EDは魔神になるルートも、失敗ルート(シャザーヌEND)も、どちらも主人公を肯定してくれる内容なのが良かったと思います(*^-^*)
シャザーヌENDのウンバラを考えると少し切なくなりますが、魔神ENDでは美味しいCGでしたし、深く考えずにEDを享受できるところが当タイトルの良いところですよね♪

ノーマルでは個人的にアスパシアの性格が苦手だな〜、と思いつつも本当に、

路上で寝ても平気な主人公って初めてでしたし。
顔ウィンドウから蹴ったり殴ったりする主人公も初めて!!


でしたので、非常に楽しかったです。
殴られてるウンバラが実はとっても好き(笑)
思いがけない仕掛けが斬新だなぁ、って感心してました^^

ルーレットも何とかなりますしね。
まぁ、ノーマルはルーレットを回しながら期日まで延々と魔力を溜めるルートなので、中ダレも感じましたが元々長いシナリオではないので許容範囲でしょう。
ノーマルさえ乗り切ってしまえばッッ。
実に楽しいプレイが待っていましたよ。「デザート・キングダム」vvvv




セラ (cv.KENN)

という訳で、楽しいです。恋愛ルート!!
購入当初は中盤攻略予定のセラだったんですけれど、ネタバレ的に序盤攻略。しかも、最初が通りが良い、との声を目にしましたので、「うぅ。勿体ない〜(T-T)」と思いつつプレイしました(笑)
まぁ、【ネタバレ】とは言っても、アレです。
セラの場合は登場しただけでその正体が分かるので、「やはりか」と思いますけどね^^;

セラルートは……正体が分かってからも、セラが受け身でばかりで話が展開していって……。
彼自身が行動を起こしたのって、帰国してきたことと、プッチ将軍のところに直談判しに行ったことくらいなのでしょうか?
ドン=フィッチェとも気持ちの整理をつけて、さぁこれから!!
ーー というときに、またもシャロンからのお膳立て……^^;
もう少し、セラに見せ場を作ってあげても良かったんじゃないかな、って思います。
セラ自身はとても心根の優しい青年なので、もっと際立たせるエピソードがあったなら!!
あれじゃあ、ただのヘタレ王子ですよぅ(笑)

設定で損をしている彼ですが、アスパシアに惚れた理由は大好きですvvvv
元々、女の子が大好きなセラ。
その彼がどうして、数日間会っただけのアスパシアに惹かれてしまったのか。
「他人におもねる」というような行為をしないアスパシアのそんな態度を見て、


「保身のための処世術を必要としていないんだ」
「そういうのが見てて気持ちいいっていうか、ああ、笑わせたいなぁ、笑顔が見たいなぁって思うんだ」

「君が笑う時は、きっと心から楽しい時だと思うから」



と、言ってくれるのです。
あぁ、そっかぁ。って思いました。
いろんな女の子、人間を見てきて、自分の境遇もあって。
だから、真っ直ぐ自分に笑いかけてくれるアスパシアがとても大切な存在になったんだなぁ、と判ったからです^^
告白後、いろいろあった後のプロポーズも可愛かったなぁ(*^-^*)


「……つまり、奥さんが必要なわけなんだよね、僕」

「……どっかに奥さんいないかなぁ……」

「……僕が玉座を取り戻しても、王妃の座はカラっぽのままだ」
「そこに君が座ってくれたら……僕は嬉しい」



って、セラらしいですよね^^
こんな風にどこか頼りなくて構ってあげたくなるのが彼の魅力なんだろうなぁ、と。
だって、つい「いいよ」って言ってしまいたくなりますもん(笑)
この後のEDも、GoodENDもほわほわしましたが、やっぱりTrueENDが良かった!!

セラが負傷してしまった時にはどうなることかと思いましたが、アスパシアの想いや、綺麗にまとめられた内容とエンドCGにうっとりしておりました(*^-^*)
EDの彼女は格段に女性らしさを増していていたのが見ていて嬉しかったですし、ED後に後日談があるのもさすがセラvv
後日談があるのって彼だけですもんね!!
その内容もセラらしくて笑ってしまいましたが、「頑張って!!」と^^
まとめ方にPC乙女 『三国恋戦記』 の「猛徳」さんが頭をよぎりましたけれど、権力者の悩みはいずこも同じということですよね。
疲れたときには、是非機会を見つけて(隙を見て(笑))アスパシアちゃんの膝枕ででも癒されて欲しいなぁ、って思います(*^-^*)vvvv
ヘタレだけど、その真っ直ぐな眼差しは嫌いじゃないよ、セラ!!




シャロン・アダバット (cv.松風雅也)

上記セラをプレイして、「それじゃあ、次はやっぱりシャロンで進めるのが良さそうだなぁ」くらいの気持ちでプレイした宰相シャロン。
それが今では、当タイトルの最愛キャラです(T-T)vvvv
(従者のウンバラも好きなので、最愛2人組みです
vv
個人的にですね、「自分を押し殺して、何かを成し遂げようとする」性格設定が大好きなのですよ////
ですから、自己を全くの無と考えて、常に国民の安寧を優先するシャロンにもう〜〜8(≧△≦)8))))

どこかのPC乙女タイトルの丞相のように(『三国恋戦記』 猛徳 )「他人の嘘が判る」シャロン。
だから他人に煙たがれはしても、アスパシアのように彼の特質を知った上で真っ直ぐ自分と向き合ってくれる存在には出会ったことがなくて。
そんな彼女が向けた言葉に 「君って人は……」 と小さく笑ってしまったシーンには、何ということはない場面なのに ぐっときました(T-T)
シャロンルートではだから、彼に投げかけるアスパシアの台詞に大好きなものが多かったです(*^-^*)

2人でのお出かけイベント。
これを本当に楽しそうに過ごすシャロンに。


「そうだね、シャロンはもっと笑ったらいいじゃないかな」
「作り笑いとかじゃなくて、大声で、あはははって」
「その方がきっといいことあるよ」



こんな風に言葉を掛けてくれる人は、いなかったんじゃないかなぁ、と(T-T)
黒い噂がある中で宰相たる教育を施された彼が、その噂を当然と受け止めてもシャロンだって人だもの!!
辛かったら弱音を吐きたいし、疲れたら誰かにもたれかかりたい。
自分を一番に思ってくれる存在が欲しいはず。
自分の身を呈して暴き出した一つの事件の後、傷口が悪化してしまうイベントにて、


「それに……君はとても愛らしい。いと高き神というより、人の乙女としか私には思えない」


と、自分の中にあるアスパシアの存在の大きさを口にするシャロンが愛しかったです!!
しかも、その想いに応えて、


「ふふ……どこでもいいよ。 ストリートでも、パレスでもシャロンの家でも」
「ずっと一緒にいよう、シャロン」



と言葉にしてくれるアスパシアにも感謝の嵐(T-T)vvvv
シャロンがとてもとても欲しかった気持ちだろうなぁ、と感動してましたよ!!


「そんな都合のいいこと、望んではいけないと思っていた」


や、


「最後に一つ、思い出をくれないだろうか」


と、何処までも一歩引いて、それでもアスパシアを求めてしまうシャロンにだだ惚れです////
最後のイベントでは、国民がきちんとシャロンの人となりを理解して行動に移してくれたことが嬉しかったなぁ(*^-^*)
そんな大団円の流れこそ 【乙女】♪
EDで多くのしがらみから解放され、彼本来の強引さを垣間見せてくれた展開にはドキドキでした^^
何でもこなせてしまって器用な人なのに、真偽を見極める必要がない存在に出会うまで自分の本当の願いにも気づけなかった。
そんな自分自身に目を向ける余裕もなかったシャロンを見つけ出し、最後まで見守り続けてくれたアスパシアの明るさに、柔らかく惹かれあって幸せに過ごして欲しいなぁ、と思います(*^-^*)!!




ヴィ (cv.野宮一範)

当初は真っ先に攻略する予定だったヴィ。
だって……ねぇ。言葉遣いが独特で「えぇ〜?」と思ったからです^^;
が、実際にプレイしてみると教団特有の言い回しも可愛らしく見えてくるから不思議。
無口なヴィと過ごすうちに神出鬼没で心臓に悪いんだけれど、いつの間にか目を逸らせなくなっているアスパシア。
その彼女の心情に共感できるようになってしまうのだから、それはまさしく DESTINY かと(笑)

彼と初めてのデートでうきうき手作りお弁当を食べ、ほっこり終わった夜。
自室でのウンバラとのやり取りに笑わせていただきました^^


「はーやれやれ。自覚のない方は困ります」
「どこの世界のラブラブ日記かとウンバラ砂吐いてましたのに」
「もうこのまま土手歩いて帰っちゃえよ。でもって手でも繋いで赤くなるがいいさと」



本当にですね、ウンバラが砂を吐きそうなくらい二人の世界を作っていたデートだったんですよね〜vv
うんうん。【乙女】らしくて非常に満足しておりました(*^-^*)♪

ところがほのぼのシナリオから一転して、明かされるヴィの意外な正体。
これは…… 想像もしなかったので……うん。驚きました。
ヴィルートに入る以前に、「先の国王を暗殺」しきれなかったアサシンの話は何度も出てくるので、それがヴィを指しているんだろうなぁ、とはすぐ予想できるんです。
でも、それは何故なんだろう? という疑問は解明されないままなので、ヴィの正体が判明したときに、「なるほど」 と納得。
それは確かに魔神ルーレットにも【願い】は表示されない仕組みとなるでしょうし、彼の記憶が不透明なのも合点がいきます。
その上でヴィが主謀とされる事件が起きてしまうのですが……。
すみません。ここでぐらりとシャロンにまたも惚れてしまいました(T-T)vv
だって、


「誰か一人の幸福よりも国民全体の幸福を選ぶ。それが宰相たるものだ」

「私とて人の子だ。他人の心を踏みにじるのだから愚痴くらいこぼしたくなる」
「……それに、憎まれることには慣れている」



なんて言っちゃうんですよ〜〜ッッ////
何なの、その仄暗さはッッ。何なの、その伏し目がちに言う最後の台詞はッッ8(≧△≦)8))))
ヴィルートなのに、彼を投げ打ってシャロンにひた走りたかったですよ〜〜vvvv

と、寄り道してしまったのですが(笑)
いえいえ。ヴィのTrueENDはとてつもなく綺麗で、個人的に当タイトルで一番幻想的なラストなんじゃないかと思っています。
GoodENDだって、人としてお互いに歩めるのですからね。
それはそれは「幸せだな〜^^」と思って眺めていたのですが、Trueの前には……。(嘆息)
あのEDは美麗なエンドCGと、


「新しい真の魔神の誕生と、人の身体を備えた新しい精霊の誕生を心より祝福いたしますーー 」


というウンバラの言葉が相乗効果を発揮しているのではないかと、ただ感激しておりました。
良かったなぁ〜〜(T-T)vvvv

ヴィルートは当初、教団の謎が解明されるのかな? と思いながらプレイを進めていたのですが、断然!!
彼自身のシナリオが抜きん出ているルートです。
ヴィの生粋なファンの方には堪らないであろうと思った、素晴らしい内容でした(*^-^*)




レジェッタ・サマル (cv.市来光弘)

最初にセラを攻略したので、その弟分。ということで3番目攻略したレジェッタ。
後から思えば4番目攻略のがスッキリしたかなぁ、って思います。
レジェッタルートが一番のネタバレルートでしたから、いろいろと〜^^;

レジェッタ自身は多分、一人だけ年下キャラになるのですよね。
今時珍しい王道を行く年下くんで、真っ直ぐな純情一途の設定だったんですよ〜。
「実は腹黒」だなんて設定は微塵もありませんでした(笑)
好きな人のために自分に今 出来ることをする。
そのための努力を惜しまない実に眩しいキャラです^^
レジェッタルートが一番爽快感がありましたしね(*^-^*)vv

そんなレジェッタは、自分の想いをアスパシアに気取られてしまうシーンがお気に入り♪


「なにアンタ私に惚れてんの?」

「べ、別にそこにいるだけで可愛いとか 一緒にいてくれんのが嬉しいとか 応援されて幸せとか!」
「女の子っていい匂いだなとか ていうか普通の女っぽくないけど そこがイイとか思ってねえよ!」



ですからね^^
何て、素直な年下くんなのでしょうか(笑)
この後、パレス地下に潜り込むことになった二人なのですが、「危ないからついて来るな」というレジェッタに、


「さっきの発言、しっかり聞かせてもらったから。 その上で言うけど」
「惚れた女ならどんな場所でも全力で守ってみなさいよ!」



と啖呵を切ってしまうアスパシアがオトコ前でした〜vvvv
すぱん、と迷いを断ち切って前に進めるのが彼女の美点だと思います^^
その他にも、地下3階にてレジェッタが【精霊】に襲われ、「俺のことはいいから逃げろ!」 と言ってくれるシーンがあるのですが、


「どうしよう。レジェッタが……」


「って、迷ってるヒマあるかーー !!」


と、精霊に突撃していくアスパシアに惚れましたね(笑)
うだうだウジウジ悩まない。
大切な存在なら零さず掬い上げる。
そんな彼女が本当に素敵だと思います(*^-^*)

と、寄り道してウンバラのセリフに立ち寄っても良いでしょうか?
アスパシアとはぐれてしまったレジェッタとウンバラ。地下5階でのものです。
自分の存在意義のことを、


「神が人の心の拠り所であるなら、その神である姫様に寄り添うことが私の使命だ」


ってレジェッタに話すウンバラ萌え〜〜(T-T)vvvv
レジェッタも言っていましたが、精神構造だけの存在であるウンバラが、アスパシアを見守るだけで手助けできないでいることを何度歯がゆく思ったことか……想像がつきません。
でも、片時も離れずに見守り続ける。
そんな(口はいろいろ挟むけど(笑))愛情深いウンバラに、ごわっと感動してしまいました(T-T)

と、レジェッタに戻って続くEDはーー。
珍しく TrueEND よりも GoodEND の方が好きでした!!
二人が颯爽としていて、いろんなことに体当たりしているのが楽しそうで^^
「あぁ、自然体だなぁ」 ってほっこり見れましたからvv
個人的に大人びたレジェッタよりも、冒険に突き進んでキラキラしている彼が好きだからでしょうね^^

彼の人となりよりもネタバレシナリオの方が記憶に残りやすいんじゃないかなぁ…… と、危惧しているキャラクターでもあるのですが、予想に反して気骨のある男の子でプレイが楽しかったです(*^-^*)vv




イシュマール・ヤハヴ (cv.津田健次郎)

『デザート・キングダム』 というタイトルとセットになっているんじゃないかしら?

と思うくらい、当タイトルで評判の良いイシュマールルート。
そんな前評判を意識しながらプレイしたせいなんだと思いますが……。
期待しすぎてしまったのかなぁ〜、って感じです^^;
もちろんですね、美味しいシチュはたくさんありましたし、イシュが教団に居続ける理由も知ってしまうと背筋が……ゾクリとしました。
が、イシュ全体をプレイし終えての感想としては、自身の境遇から全ての時間をその願いのために費やす他なかった彼よりも。
その本心も見えなくなってしまうほど、自身の時間を削ることが当たり前になりすぎていたシャロンに傾倒したままとなっています^^;
まぁ、私の年齢がものを言いましたね!!(笑)

でも、イシュが可愛らしいというのも事実で、恋愛イベなんて身悶えしてしまうものが多かったので、「うふふ〜^^」とお伝えしていきたいです♪
まず楽しかったのが、イシュの食生活を目の当たりにしたアスパシアとの会話。


「人の完成された食生活に口を挟んで言いたい放題! 何様だね君は!」

「かーみーさーまーでーす!」



いやいや。全くその通りなんですが、アスパシア(笑)
イシュもそんな「バランスメイト」なんてかじってるばかりでは、気持ちが殺伐としちゃうよ〜(>_<)
続くアスパシアの手料理シナリオも散々な結果でしたが、「自分のために」作ってくれたことがやっぱり嬉しかったんだろうなぁ、って思いました。
それからどんどん二人の距離が縮まっていきますからね^^

翌日、街中で「奉仕活動」をしているアスパシアがシャロンと会って、パレスに戻らなくてはいけなくなったシーンのイシュのモノローグも好きでした。


「……戻ってこない、か……」
「……いや、戻るも何も もともとここは姫の逗留先ではないのだから当たり前だな」
「……フン、くだらん」



って、一人寝CGが挿入されるんですよね!!
ここ2日間、アスパシアが押しかけてきて慌ただしかった日常も、何だかんだ言いながら実は楽しかったんだねぇ^^ と微笑ましく感じましたvv

あッッ!
あははは〜(笑)
この一人寝イベの後に続く、イシュの買い物に遭遇してしまう選択肢イベントも実に楽しかった記憶があります^^
[ ZACCA ] 前にて何やら荷物を抱えているイシュに出会ったアスパシア。
その中身がなんと彼女用の 【枕】 で!!
「嬉しい」を選択しても、「腕枕でいいのに」を選択しても、わたわたと釈明を始めてしまうイシュに大笑いしてしまいました^^
可愛かったなぁ////
イシュの反応も勿論そうなのですが、ウンバラの突っ込みも……。


「あっ。 姫様、こいつ枕なんか買っていやがりますよ!」
「枕買うくらいならむしろ、ベッドをもう一つ用意しやがれ。このエロ小僧ー!」



だったので、お腹が捩れました(笑)
そうなんです。アスパシアがイシュのことをもっとよく知ろう、とイシュの部屋に押しかけていたのですが、室内には当然ベッドが一つしかなかったのでシェアして寝ていたんですね〜^^
教団内のイシュの立場なら、ベッドをもう一つ部屋に追加するなんて簡単なことでしょうし。
それを敢えてしない辺りに、きゅんきゅんしましたよぅ(≧ω≦)vvvv

18日からは怒涛の展開となりましたが、イシュの【願い】が思いもかけない結果で叶わずに済んで安心しました。

イシュの周囲には彼を慕ってくれる人はたくさんいたけれど。
敬愛や思慕から一歩踏み込んで、イシュの手を取ってくれる人はいませんでした。
それはイシュが拒んでいたせいもあるのですが、でも、そこをあっさり乗り越えてテリトリーに入ってしまう。
二人で過ごす時間を当たり前にしてしまう。
「伝言板」を使うようになった二人の生活がとても自然に感じられて、此方までほわほわと温かくなりました^^
イシュにはアスパシアのように、積極的に働きかけるのが吉なんだなぁ、と。
うんうん。「相手の迷惑を顧みて、少し強引に出る」くらいがちょうど良いタイプなのですねvv
イシュには派生する特殊ED「主教END」がありましたが、彼本来のEDは一つきりというのも嬉しかったです。
迷わずに、その内容だけを受け入れればいいのが幸せでした(*^-^*)
アシパシアに思わず「伴侶」という言葉を遣ってしまい、言い逃げしようとするイシュマールでしたが、


「っていうか、結婚するなら私だって魔神やめる!」
「人間になるから責任とれー!!」



という展開に大喝采!!
照れ屋な彼と、そこを物怖じしない彼女の関係がよく伝わってきます^^
イシュルートでは「その存在を消してしまえなくて、EVUUへと引き上げてしまった」父親の行為と対照的に、大切な存在のために「地に足をつけて生きていく」アスパシアの想いがとても幸せに感じました。
彼女のイシュに対する深い愛情に満足できる、素敵な終わり方でしたね(*^-^*)




ウンバラバッパー (cv.寺島拓篤)

ウンバラvv ウンバラvvvv ウンバラ大好きです〜〜〜////
ウンバラのキャラクターは勿論、お声を当てていらっしゃる寺島さんが PC乙女 『GARNET CRADLE』 でこれまた従者っぽい役をしておられまして、その役(楓ちゃん)にいたく惚れておりますので、ウンバラプレイが非常に楽しかったです!!
寺島さんの「従者」最高〜〜(T-T)vvvv

上記5人クリア後にウンバラルートがOPENするのですが、もう大満足でした!!
5人をプレイしながら、いつも傍でツッコミを入れてくれるウンバラ語録や、空の彼方に蹴り飛ばされる姿にどれだけ ときめいていたことか(笑)
ウンバラルートはその造りが、PC乙女『放課後は白銀の調べ』のおまけシナリオに似ているなぁ、と思いました。
5人の恋愛ENDと並行してウンバラENDがあるのではなく、5人の恋愛ENDがそれぞれ存在して、それをウンバラが「魔神の目」で記憶している」状態での恋愛シナリオになるんです。
って、この説明でお分かりになるでしょうか^^;

ですから、ウンバラが5人の恋愛イベントにそれぞれ嫉妬して、それらを上書きするかのようにアスパシアと踏襲するシナリオに身悶えしておりましたvvvv
だって、なぞらえるだけでは終わらないんですもの。
最後に必ず美味しいウンバライベントがあって、「キャ〜〜8(≧△≦)8))))」と(笑)

と、大切なネタバレ事項です。
ウンバラルートはノーマル(魔神)END間近という流れになっていますので、魔力を溜めたアスパシアに【人間】にしてもらうのです。
5日間の期限付きで。
「それで あんたがそのままでいたいのか、やっぱり精霊に戻りたいと思うのか、その時決めればいい」って、アスパシアに言われるんですよね。

結論としてウンバラは 5日後……。
自身の想いを伝えて「消えて」しまいます。
存在自体が「消滅」してしまうのです。
それがウンバラのような【精霊】を創りあげる上での制約だから。


「私は姫様に人間にしていただいて、一番したかったことができました」
「私は、今までずっと姫様に触れたかったのですよ」

「愛しておりますよ……。 ……アスパシア」



い〜〜〜や〜〜〜〜(T-T)!!!!
待って、ウンバラ行かないで!! いなくならないで!!
えぇ!? これが恋愛EDじゃないよね、オトメイトさんッッ(>_<)
って、最後の最後で悲恋ENDって有りなの〜(T-T)!!

と唸っておりましたら……。画面に、

「数年後ーー」

の文字が。

ホッとしました。安堵しました。脱力しました〜〜(;;
あぁ、良かったです。
ウンバラEDのラストは非常によく見かける内容のものでしたが、それでもウンバラと幸せになりたくてプレイしたのですから満足以外の何ものでもありません。


「ウンバラが好き……! 大好き……! もう消えないで。もう二度と離れないで!」
「……お帰り、ウンバラ」



「ただいま戻りました、私の姫様ーー」



あぁ、もう(T-T)vvvv
ウンバラがそこに存在して、アスパシアと共に歩んでいけることが、どれ程幸せなことか。
ルート自体は短いので、すぐにEDに到達してしまうのですが、それでも全然構いません!
気持ちを残したまま逢えなくなってしまう内容じゃなくて本当に良かったです。

シナリオ的にはウンバラEDが最終的なものとなるのでしょうが、そこはやっぱり^^
他の5人のキャラクターだって大好きなので、ウンバラEDと同じくらい彼らの恋愛EDも大切にしたいなぁ、と思います。
セラ、シャロン、ヴィ、レジェッタ、イシュマール。そして、ウンバラがアスパシアに惹かれることが至極当然に思えるシナリオばかりでした^^



以上がキャラ語りになります^^
思った以上にシャロンへの愛を表現できなくて、自分にガッカリ。
もう少し距離を置かないと打ち込めない状態になってるんだろうなぁ、と感じていますので、そのくらい傾倒しているのねと思ってくだされば幸いです(*^-^*)

と、いうように何度も言いますが過剰に期待していなかった分だけ、素直に楽しむことができた当タイトル。
OP曲もアニメーション、曲調が凄くタイトルに合っているなぁ^^ と、毎回プレイする際にはなるべく聴くようにしていましたし、今も耳から離れません(笑)
2種類ある恋愛ENDの在り方も素晴らしいと思います。
普通なら True か Bad。もしくは「恋愛END」か「友情END」のように、両極になるのが多い中、

どちらも相思相愛の内容だった。

ということが幸せでしたね〜(*^-^*)vv
好感度を調節しても行き着く先が「Bad」でなかったのが安心してプレイできましたので是非こういう乙女を増やしていただきたいなぁ、って思います。
好きな男の子と幸せになってこそのジャンルですからね。
EDは甘いものが大好きなのです^^

ただ、一つだけ残念なのが【MAPセーブできないところ】だったので、今後PSPに間違いなく移植されるでしょうから(笑)、その際は改善されていることを願います。
あ。これが私からのアスパシアへの「願い」かも(笑)

と、シナリオは綺麗に流れていくタイトルですので、軽〜く 時間も左程かけずに乙女を楽しみたい、という方に向いていると思います。
アスパシアの持つランプの中に残った、ひと欠片の存在。
その温もりのように、魔神として成長していくアスパシアを見つめながら時に笑い、時に切なくなりながらも ほっこりとプレイできる作品でした(*^-^*)♪

(2010.06.16 UP)