猛獣使いと 子様 Snow Bride




本編『猛獣使いと王子様』が、シナリオ展開は少し安直かな? と思いつつも、シナリオ展開や主人公の性格設定がとにかく好きで「良作をプレイできた!!」と心から思えたタイトルでしたので、FD(ファンディスク)を迷わず予約購入致しました^^

内容自体はあまり期待していなかった……と言いますか、FDをプレイできるだけで嬉しいなぁ(*^-^*) と思っていたため、思いがけない内容の充実っぷりに驚いたのなんの。
各恋愛ED後のショートストーリーを楽しめる【アナザースートリー】をクリアするとOPENする【アフターストーリー】。
その名の通り各キャラクターとの後日談なのですが、これがまた----。


本編では「???」だった各キャラクターのシナリオ部分を深く掘り下げてあって。
それがまた、キャラクターとの恋愛シナリオに絡めて展開されるので感動もひとしお(T-T)
「猛獣」スタッフさんのタイトルに対する愛情を、しみじみ感じ取れたFDだと感じております。



うん。
FDをプレイした後に、「何で本編だけの攻略キャラクターとの恋愛で我慢できたんだろう、私。本当はもっともっと素敵なキャラクターなのに!!」と思ってしまうほどでした。
って、ここまでこのFDに傾倒しているのって私くらいなのかな(笑)
でも、キャラクター(主人公含め)への愛情が、より一層深くなれる内容ばかりなのは本当だと思います!

あ〜。でも。
当タイトル『猛獣使いと王子様』の【猛獣】モードを期待してプレイされる方には肩透かしなシナリオかもしれませんね。
彼ら「王子様」が猛獣になるのって、一部キャラを除いて【サイドストーリー】の『フリーモフモフ』部分だけですから、はい^^;
それ以外のシナリオは人間である「王子様」な彼らが主体ですので、「ダメよ。人間じゃあ物足りないの(>_<)!!」という方はガッカリかも(笑)

そして、私は「おまけCG」OPEN目的で読んでいた【フランツの手記】ですが。
これは本編で謎に包まれていた主人公の両親の半生を記したものになります。
音声なしのテキストですので、ただ読んでいくなのですが……これがまた、序盤はキツくて〜(>_<)
だって、攻略キャラクターの姿は微塵も見えないし、テキストが長いし!!
でもまぁ、お陰で両親があのペンダントを入手していた訳や、ファザーンの王室と親密なこと、etc. の謎が解けるんですけどね。
序盤を乗り切ってさえしまえば、後は本当のSSになりますのでサクサク読めますし、特に最終3タイトルは攻略キャラクターに絡んだもので、その「彼」が好きであれば嬉しくなってしまう内容でした。
特に【アフター】後に読むと、もう(T-T)vvvv

さて。本編でウリ要素だった『フリーモフモフ』。
これはFDのが難しくなっていたように思います。
でも、一定時間をPink背景でクリアした後に挿入される一枚絵には……くふふvv
何だか、DS乙女『ときメモGS3rd』の「大接近モード」みたいだなぁ、と。
ステージ2をクリアしてOPENするステージ3では、何をしても好反応しか返ってこないところなんかが特に////


と、シナリオで伝えたいところは大方伝えたように思いますので、キャラ語りに突進したいと思います!!
今回は愛情たっぷりのキャラクターしかいなくて大変(≧ω≦)vvvv
あ……でも、私が発熱して寝込んでいる時に朦朧とプレイしていた(え)キャラクターは詳細メモを残していませんので、印象語りになってしまいます。ごめんなさい^^;

1 「猛獣使いと王子様 〜Snow Bride〜」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社様に帰属します。また、cv. は敬称略で記載させていただきます)
2 【アフターストーリー】メインの感想となります)






オトメイト様。「猛獣使いと王子様〜SnowBride〜」マティアス(cv.緑川光) マティアス(cv.緑川光)
ファザーン国第1王子。[ 猛獣モード:ライオン ]


実は本編であまりに王道すぎて逆に一番印象が薄かったので、真っ先に攻略したマティアス。
【アナザー】をプレイして、「ふんふん。やっぱり?こんなもんだよね」と思い【アフター】に進んだのですが、本当平謝りしたくなりました。


ごめん、マティアス!! 貴方のシナリオ、めちゃくちゃ感動しちゃったよ(>_<)!!!!


やっぱりセンターキャラだからなのかな。
先王の不透明な暴挙の数々。それらの真の意味が明かされます。
そして、すれ違いだらけだった彼ら親子間の愛情が ほどける瞬間があったり、更には背信行為に及んだ部下のマティアスに対する姿勢に泣きそうになったりました。
絶食の意味の何たる重さ……!!
王家に代々受け継がれてしまう呪いの過酷さも(T-T)

そっか。そうなんだよね。
独身……引いては若いうちの呪いは「触れられない」という一面しかないけれど、愛する女性を見つけ生涯を伴にし、最愛の子どもをその手に抱けない父親になってしまうっていうことなんだよね。
うわ〜〜。そんなの悲しすぎる(T-T)!!

自身の呪いを嘆き、どうしても切り捨てられない部下への恩義や、父親の過酷な噂が纏わりつく生活。
それらがティアナという唯一人の女性の存在に救われ、前進する勇気をもらえるというようなシナリオ内容に……正直、随分と驚愕しました。
FDってこんなに後日談や本編の未解決部分を深く掘り下げるものなんだ、と感動したから。
しかも、その内容がきちんと【乙女】していて、ティアナのマティアスを想う気持ちとか、マティアスがティアナしか欲しくない、と思う気持ちに溢れていているんですもの。
のめり込んで先を、先を。とプレイしてしまいました(´-`)


「ネタバレ」とは言っても、あまり晒したくない感動してしまったシナリオなので、本当にプレイ済みの方にしか分からないように以下書いていくつもりです。


湖畔で二人の背中を見送るマティアス。
そこで交わされるティアナとの会話が大好き!!


「私が、ずっと側にいる。
あなたの罪も、何もかも全て……最後まで私が見届けるから」

「ティアナ……。ありがとう。ずっと側で、俺を見ていてくれ」

王としてではなく、1人の愚かな男としての俺を----」



うぅ(;; 地位ある身としては許されない行為。
それを分かってくれる人がいて、しかも同時に包み込んでくれる存在でもあるんだなんて(T-T)!!
どんなにマティアスはティアナの存在に救われているんだろうかと思うと、涙が……。
しかも、このことを知ったアルフレートまで、


「マティアス。ただの一度も間違いを犯さない王などいない


と力強く言ってくれるし!!
鳥海さんたら、この場面が実にお上手で一人感動しておりました(;;

そして、【アフター】ED直前の二人が、


「ねぇ、マティアス。私……今、すごく幸せ」
「ああ……俺もだ」

この人を好きになって、本当によかった


と寄り添う姿と、ティアナの心からのモノローグ。
マティアスを王子と知らずに出会って、平坦ではない道筋を歩んで隣にいるティアナが、王家の行いを知り、呪いの由来を知り、先王の所業の意味をも知ることになり。
それらが後悔の材料になるのではなく、マティアスへの愛情を強くするものになるなんて本当に良かったね(T-T)!! と。
更には、EDでのマティアスの宣言が素敵すぎて……vvvv


「……お前は馬鹿か。 俺はお前以外の女は愛せない

「俺は一生、妾妃は迎えない。俺の妃は正妃であるお前だけだと、皆の前で宣言する」



「お前は、馬鹿か」の言い方がすっごく好きでした〜〜〜〜(≧ω≦)vvvv
それに。
マティアスがこの宣言を当たり前のように行う。
「唯一人の女性」がティアナだということが、これまでの軌跡を思うと本当にストンと受け入れられるんです。
しかも、ED後のエピローグがもう〜〜〜〜〜!!!!


マティアス、本当に良かったね(T-T)!!!!


ティアナも本当に幸せそうに笑っているCGで、mikoさんの画力にただただ胸が熱くなりました。

マティアスルートは、個人的に本当に秀逸だと思っているシナリオ内容で、ライターさんには脱帽しまくりです。
こんなにキャラクターに愛情注いで作ってくださって、どうもありがとうございます(T-T)
めちゃくちゃ感動してしまって、「あ〜。後に残しておけば良かった!!」と勿体なく思ってしまう内容でした。

余談ですが----。
【フランツの手記】で、「その後の二人」(湖畔を去って行った二人)の後日談が読めて嬉しかったです^^
その内容もおかしくって(笑)
すれ違いばかりだった二人が余生をお互いのために過ごすのであれば、本当に素敵なことですね(*^-^*)






オトメイト様。「猛獣使いと王子様〜SnowBride〜」アルフレート(cv.鳥海浩輔) アルフレート(cv.鳥海浩輔)
ファザーン国第2王子。[ 猛獣モード:オオカミ ]


兄弟の順番通り?、2番手に攻略したアルフレート。
彼は初回攻略したマティアスとは違って、「王家の嫁たらんもの」のような筋書ではなく王族であることは変わらないけれど、「ティアナが想っている人。ティアナを大切に想っている人」という。
本当に恋愛面重視のシナリオだったことが嬉しく感じたり、やっぱり王位継承者の長兄とは結婚の重みが異なるのだなぁ、と痛感した内容だったりしました。

アルフレートの【アフター】はやはり何と言っても、件(くだん)の災害の首謀者とのその後が主題となっていました。
彼の行いによるアルフレートの一族の顛末。
首謀者自身の顛末。
そして、首謀者とアルフレートの意思の疎通。
それらを知ることが出来、また、ティアナの奮闘のお陰で少しずつほぐれていく関係性がプレイヤーとしては純粋に嬉しかったです。

ティアナが特例として地下深くにいる「彼」のもとへ通い続け、その結果、頑なだった「彼」がアルフレートと言葉を交わすことを良しとするまでとなった。
あの年齢で追い詰められてしまったこと。
これからの一生をあの呪縛の中で過ごさなければならないこと。
(彼が囚われ続ける時間が、竜と一体化してしまったのであれば竜の生命力と同一の長さとなってしまうのか。
それとも、一体化はしていても、寿命の長さは竜とは別に「人間」としての長さを保てるのか。
それが判然としなかったのですが、きっと後者の設定で良いんですよね?)


それらを踏まえて考えると「彼」の、


「……兄さんとの婚約、おめでとう」
「庶民の女なんてって思ってたけど、撤回する」
兄さんには、君じゃなきゃダメなんだってことが、よくわかった



というセリフに涙が滲みました(T-T)
本当に。
ティアナとアルフレートにはたくさん幸せになってもらいたい。
あの城で孤独に過ごすことがなくなったアルフレートが嬉しくてたまらない専用ルートだったし、きっと、「彼」の存在を忘れることなく、兄としてその一生を支えていくに違いないアルフレートの篤さが大好きです!!

誠実で真面目で、筋肉馬鹿で(笑)
ティアナとの愛情をもちろん生涯唯一のものとするでしょうし、その反面、何の衒い(てらい)もなく彼女に対する惚気(のろけ)を言葉にしてしまう行動が危なっかしくて好き(≧ω≦)vv
ティアナがファザーンで許婚者としてアルフレートと共に過ごし、


私はアルフレートと肩を寄せ合いながら、次第に近づいてくるオストヴァイス城の外壁を見上げた。
初めて見た時は、どこか冷たく、恐ろしい物のように思えたそれも、今はここが私の帰る場所なんだと思える。



という胸中になれたことに、アルフレートの人となりを思っては納得し。
ティアナとアルフレートが離れがたい番となる軌跡に感動してしまいました〜(T-T)
ED後のエピローグも幸せすぎて、またまた感動の嵐。 うぅ(p´□`q)゜o

マティアスに続いてアルフレートでもシナリオ構成に感銘を受けました。
本当に。なんでこんなシナリオが思いつくんだろう、って感じ入ってしまいます。尊敬の一言です(*^-^*)
(あらら。アルフレートでも弾けた感想になれなかったですね^^;
次はルシアだし、もうちょっと柔らかい内容になれるといいな(笑))






オトメイト様。「猛獣使いと王子様〜SnowBride〜」ルシア(cv.下野紘) ルシア(cv.下野紘)
ファザーン国第3王子。[ 猛獣モード:アヒル ]


来ましたvv 最愛ルシア語りですね〜(*^-^*vvvv
「最愛」と言いますが、なんでこんなにルシアが好きなんだろう……?
えぇと、下野さんだから? なんて(笑)
もちろん、それもありますが(コラ)、やっぱり本編で見せてくれたティアナを一途に想い続けているところが私にとって最大の魅力だったんですよね^^

が、クラウスも勿論そうですし、シルビオだってそうです。
う……シルビオのことを思い出すと、ちょっと揺れちゃうんですけど(笑)、でも好きな子のためにダイエットしたり(ここ。乙女としては分かりすぎる辛さが好感度UPに繋がっています。だって、ダイエットの大変さと言ったら……くぉぅ(T-T))、やっぱり一緒に夢を叶えるために努力し続けたところが好きなんでしょうね(*^-^*

そんなルシアの【アフター】は、そのティアナと共有する夢に必要な「技術力」が焦点になっていました。
どんなに努力しても独学では限界のある世界。
ティアナの隣りに居続けるために。
ティアナへの愛情が原動力となって。
ルシアは自ら望んで鍛練の期間を過ごすのですが、勿論それは想像を超えて辛い日々だったようです。
ここでルシアが学園から出した手紙。


「ティアナ……大好きだぜ。 離れていても、毎日お前を想ってる


には、ルシアの重ねている時間を思うと、それだけで感動してしまいました。
なんてルシアって真っ直ぐに人を好きになるんだろう、って胸打たれてしまって(T-T)

そして、まずは夢への第一歩。
ティアナと約束した大会へ出場するために、カトライア王国への帰途だったルシアが……あぁ(>_<)
さすがはルシアです(笑)
重要な場面で[ アヒル ]に戻ってしまうなんて〜〜!!
でも、このとき皆がルシアのために奔走してくれたのが嬉しかったなぁ(*^-^*)

まずはクラウスが大会出場への切符を手にしてくれていたこと。
クルトの大きな手助け。
そして、やっぱり。またもクラウスのあの言葉。


「……今だから言えますが、私も昔、フランツのようにヴァイオリンを弾いてみたいと思ったこともありました」
「ですが、どうしてもうまくいかず、止めてしまった……」
「素質がなのは殿下も同じ。それでもあなたは……決して諦めようとしなかった



この後、クラウスはルシアのために薬を精製してくれるのですが……。

うわぁぁん(T-T) クラウス〜〜〜(T-T) ルシア〜〜〜(T-T)!!
と、個人的に大感激してしまったセリフだったんです。
前述していますが、想っている長さなら誰にも負けはしないクラウス。
その彼がルシアをティアナの恋人としてこんな風に思っていてくれたんだ!!
この過去があるからティアナの隣りからそっと退いてくれたんだ。
と思ったら涙、涙で〜〜(T-T)vvvv

その後。みんなの手助けの甲斐あって大会に無事、出場できたルシアとティアナの二人。
同じ舞台に立つルシアの洗練された演奏を、


華やかで、瑞々しくて……たまに憂いのある音が混じるのが、すごく心に響く


と、ティアナが壇上で感激していたように、私も感激してしまいました!!
想う気持ちだけではない。
自分の心を表現する旋律を奏でることが出来るようになって、どんなにルシアは誇らしく思っているんだろう。
どれだけティアナは彼の努力が嬉しいんだろう。
って、もう〜〜(T-T)
ライターさんの泣かせ上手ぅ。おうおう(T-T)
しかも、これに付随した【フランツの手記】がまた最高なんでもの!!

「あの悪たれ王子が」と、よりによって4人の王子の中からルシアが娘の想い人になってしまったことに実はげっそりしていたパパ(笑)
でも、あの日の一生懸命だった自分の演奏が心に響いて同じ道を志した青年がルシアで。
自分と同様に素質なんてゼロだったところから出発したのも彼だったんですよね。
誰かの契機となったことが嬉しくて、その後の苦労も手に取るように分かるからこそ。
表舞台からは見えなくなってしまうけれど、その実、人々を魅了していたのはルシアの調べだということを一番に理解したのがパパだったことが本当に嬉しかったです!!
本当^^ 演奏に感動しちゃって感涙しちゃう子煩悩パパに、こちらまで感動ですよ(笑)
今思えば、あの日ルシアに響いた音色も、ルシアを突き動かしている衝動も、「大切な人を想う気持ち」なのでしょうね(*^-^*)
似通った二人だからこそ、パパもルシアに対しては「パパの威厳」を発揮できるんだろうなぁ、とも微笑ましく思います。
【フランツの手記】では第4王子に形無しのパパでしたから(笑)

その。ルシアにはどこか意固地になってしまうパパとティアナのあの「秘密の約束」!!
あれって素敵でしたよね〜〜〜〜8(≧△≦)8))))
あの最後の一文で、パパとティアナ。そして、ルシアを結ぶ温かな親子愛に感極まってしまいました(≧ω≦)vvvv
Congratulation!!
本当に。本当によかったね、ルシア!!
そして、いつまでもティアナを愛して愛されて、二人で幸せに過ごしてね〜〜〜〜(ノ≧∇)ノシvvvv


…………。
忘れてました^^;
いやいや。忘れちゃいけないルシアのサイドストーリー【ルシアの日記4】!!
あの内容に「ヒィ〜〜〜〜。ごめんなさい〜〜〜(≧ω≦)」って思った方も多いのでは?(笑)

まだ呪いが解かれていない本編でのルシアとの同居生活を送っているティアナ。
ルシアを毛繕いしているところに、颯爽と?シルビオが登場します^^
二人? 二匹? でティアナを巡っての争いになるのですが----。


「いいや、今日こそは、はっきりしてもらうぜ、ティアナ……」


ネコとアヒル……正直なところ、
どっちが好きなんだ!?


と、詰め寄られた日には、もう!!

ひょ〜〜〜(>_<) ごめんなさいぃぃぃ。どっちも大好きなんです!!
どっちもモフモフしたい変態なんです〜〜〜〜(T-T)vvvv

と、心の中でのけぞり平謝りしてしまう私でした(笑)
絶対。絶対、スタッフさんに遊ばれた!! と思ってしまったくだりです。
分かってらっしゃる演出が心憎いですね〜(≧ω≦)vvvv

こんな感じで? 【アフター】内容にホロリとしながらも、アフタークリア後に開く【日記】で悶絶させてくれるルシアがますます好きになりましたよ(笑)
ルシア大好きだよ〜〜〜〜(o´艸`)vvvv






オトメイト様。「猛獣使いと王子様〜SnowBride〜」エリク(cv.梶裕貴) エリク(cv.梶 裕貴)
ファザーン国第4王子。[ 猛獣モード:ウサギ ]


3番手に攻略したエリクですが……実は私が38度の発熱をし、平日仕事を休みながら朦朧とプレイしていたので細かいメモを残していないキャラクターだったり^^;
でも、シナリオは覚えていますよ(;゚д゚)アセアセ


エリクシナリオは、ティアナが『猛獣使い』だからこそ平穏には添い遂げられない、という内容で進んでいきました。
ティアナ本人にその意思がなくても竜を御すことができる力を王家のために、と企てる一派が存在する以上、エリクと過ごす王城では常にその脅威に怯えることになる。
【本来】の姿に戻り聡明な資質を幾つも兼ね備えるエリクを担ぎ上げることで、利権という甘い汁を吸う輩のために。

そんなエリクの未来を危惧し、ティアナへの暴挙に出てしまった彼の母親の所業には驚きましたが (いや。いくら「大人しい女性」とは言っても、王族って極端だなぁ^^; と思いまして…)、だからこそ、親友のロッテが、


どんな結果になっても、あなたが幸せならそれが一番いい


と言ってくれたセリフや、最後に下したエリクの決断が胸に響きました(T-T)!!

最初、エリクの決断を聞いたときには彼自身の夢を奪ってしまうような気がして寂しくなったのですが、OPENした【SS】を読んで、その気持ちも雲散霧消しました。
「そっか。彼の本編で漏らしていた「自分の手で未来を〜」というようなことは、FDのティアナとの生活への伏線でもあったんだ。(それが後付けだとしても)確かにエリクらしい生き方なんだよね」 と素直に思えたから^^


エリクルートは個人的に。
彼が本来の姿に戻ってしまっているため、【素】のエリクが主体となってしまうのが仕方ないとは言え残念でしたが(だって、本編での天使なエリクが大好きだったんですよ〜〜〜(T-T))

エリクが何より大切と選んだのがティアナであったこと。
ティアナと歩んでいく生活が、迷いなく至上のものであること。


という彼の意志が本当に嬉しく感じたシナリオです。
たくさんたくさん、ティアナを翻弄しながら(笑)
でも、実はティアナの一挙手一投足に一喜一憂してしまうのはエリク自身、という甘い二人の生活を、ず〜〜っと過ごして欲しいですね(*^-^*vv






オトメイト様。「猛獣使いと王子様〜SnowBride〜」クラウス(cv.安元洋貴) クラウス(cv.安元洋貴)
カトライア王国法王補佐官。[ 猛獣モード:ネズミ ]


王族に嫁ぐ、というような煩雑な身分ではなく平民同士の【アフター】でしたので余計なしがらみが一切なく、ひたすらクラウスとの恋愛模様が中心になっているシナリオでした(*^-^*
そして、クラウスもまた「発熱朦朧プレイ絶賛稼働中(≧△≦)b」でしたので、個人的な感想と言えば実は、


クラウスとの慌しい旅行&クラウスの後ろ向きなすれ違い


が主なものとなっています(笑)

「カトライア王立図書館副館長」という肩書から、華々しい肩書に一新されたクラウス。
お陰でこれまでよりも仕事に忙殺される日々を送っていました。
恋人となったティアナに会いにも来れないくらいに。
(このときの表現を妹のロッテが、「クラウス兄さんたら明らかに、あなた不足という表情だったもの」としているのが何気に嬉しかったです^^
乙女ごころがくすぐられまくりでした
vvvv

それもこれもティアナの夢のためにまとまった休みを捻出するための苦労で、プレイ開始から早々に夜逃げのようにカトライア王国を後にするのですが、この後はいやはや。

ドタバタドタバタ

と、行先が二転三転としまして……。忙しかったですねぇ^^;
そんな中、ファザーン王国の聖誕祭イベントが心のオアシスでした。
楽しかったな〜〜。ウットリ(*´Ω`*
聖誕祭後は……ハイ。怒涛の「クラウス後ろ向きすれ違い」シナリオでしたね(笑)

【あの】場面でのティアナの沈黙を肯定的なものではなく、否定的なものとして捉えてしまったクラウス。
旅行を切り上げた日から彼女宅への訪問を一切しなくなってしまいます。
不安に思うティアナに助け船を出してくれたのが、意外にも? ゲルダだった訳なのですが……。
そうなのですね、一歩先にクラウスがあの『薬』を飲んでしまっていたのですね(笑)
「薬」の効果のせいか、それとも元々愛し合う二人には他愛ない試練だったのか。
円満に解決して良かったです^^

解決前にティアナがクラウスのことを想うとき。


(私がマティアスたちを家に隠していた間、クラウスがどんな気持ちでいたか
(隠し事をしてばかりだったのに、何かあると、すぐにクラウスを頼って……)
(それでもクラウスは、何も聞かずに私を信じてくれた)



と、回顧する場面が好きでした(*^-^*
こんな風に相手の立場を思いやれる主人公のモノローグを入れてくださると、本当にプレイするのが嬉しくなってしまいます。
相手を顧みながら行動に出てくれる主人公って素敵ですよね^^

ティアナがクラウスを想う気持ちを伝えて、クラウスもそれに応えた夜となりました。
それからの二人は、それはもう。約束された未来に突き進むしかなく----。
ティアナがクラウスの隣りで白いドレスに身を包み誓い合う日は幸せに溢れんばかりで、駆け付けたファザーン王族兄弟一行が羨む一方でした(*^-^*

クラウスがティアナを想い続けた歳月。
ティアナがクラウスしか想えないのが、ごく自然なこれまでの歳月。


「猛獣」は魅力溢れたキャラクターばかりなので誰がティアナと結ばれても嬉しいのですが、やはりこの二人が寄り添える結末、というのが培った時間を思うと自然な成り行きのような気がします(*^-^*

まぁ、個人的にはティアナの結婚式当日に、


教会の裏で泣いている


ルシアに笑ってしまいながらも、そんな屈託ない感情表現をしてくれる彼が最愛キャラなんですけれど(笑)
(って、クラウス語りで締めれなかった〜(;゚д゚)!!)






オトメイト様。「猛獣使いと王子様〜SnowBride〜」シルビオ(cv.寺島拓篤) シルビオ(cv.寺島拓篤)
カトライア王国薬局店員。[ 猛獣モード:ネコ ]


本編ではシルビオがティアナの元に戻ってきてくれた恋愛EDが、ただ嬉しくて甘受していたのですが。
うわ〜。凄い!!
まさか、シルビオストーリーがこんな風に展開するなんて思ってもみませんでした。
本当にシナリオライターさんて凄い、の一言に終始した内容です(´-`。
(オチはいわゆる「お約束」なんですけれど、そこも好き^^
だって、【乙女】ですもの。二人が幸せなのが一番なんですもの
vv

【アフター】プレイ開始からシルビオの抜け目ない描写や、溢れんばかりのティアナへの愛情が放出される訳なのですが(笑)、二人でゲルダ不在の薬局の店番をしている時、


「こんな笑顔で、お具合が悪いんですか? なんて優しく対応されたら、ドキッとしねー男はいねぇ」
「……いいか。男性客には絶対に愛想を振りまくなよ!



なんて無理難題を言ってみたり、本編で彼女と期せずして同居することになった4人の王子たちに対しても、


オレもお前に毎日毛繕いされたり、手料理を振る舞われたりしてーんだよ!


とか対抗心を燃やしてみたり(笑)
相変わらずのシルビオ節が本当に楽しかったです(≧ω≦)vv
他にも、猛獣使いを夢見ているティアナの傍にいることで直面する問題。それを、


「だから……オレがお前の命令に従うのは、お前が好きで信頼してるからだ」
「だから……お前の相棒は、オレだけだって言ってくれ。ティアナ……」



という真摯な言葉で気付かせてくれたり。
シルビオシナリオをプレイすると世界観が広がる感じがしましたし、私って本当に頭働かせないで【乙女】をプレイしているんだなぁ^^; って改めて認識させられたりしました。とほ〜(;´Д`)

そんな猛獣使いを志す彼女も、災害後のカトライアでは誰もかれも猛獣芸を楽しむ余裕なんてなくて、広場で芸を披露しても素通りされる毎日を送っていました。
挫けそうになったティアナを励まし、芸を披露し続けることの支えとなってくれたシルビオが素敵だと思いましたし、毎日繰り返すことでだんだんと足を止めてくれる人たちが増え、カトライアの国の人たちに笑顔が戻っていった。という描写もとても好きです!!
【乙女】だからって被災した人たちをうやむやにせず疲労した様子を描写し、そこから【乙女】要素で明るい展開に持っていくって凄いなぁ、ってしみじみ思いました。
プレイヤーを甘やかすばかりではないシナリオに感服です(*^-^*vv

と、一人プレイしながら感動していたら、


「いいか今後絶対に、オレ以外の動物を可愛がるなよ。 浮気は許さねぇからな


って、シルビオに言われて「えぇッッ。それも【浮気】!? でも、シルビオからしたらそうだよね〜。いろんな【浮気】があるのだわ(笑)」と可笑しくなってしまったり。
ニヤニヤ可笑しくて嬉しくなってしまう嫉妬小話を入れてくれるのも素敵でした(笑)

後は、シルビオと二人でファザーン国へ行った折の展開も彼の見せ場だと思います。
そう。聖誕祭で賑わう市場でティアナが猛獣芸を披露しているときに現れた、チンピラ撃退話vv
当然、許可を得ずに芸を披露することで直面するであろう事柄でした。
(私は相変わらず気づいていませんでしたけどね^^;)

この話を王子4兄弟のストーリーに組み合わせるのではなくて、シルビオのシナリオに持ってきたところがスタッフさんの絶妙な手腕ですよねぇ。
それぞれの兄弟だって、みかじめ料を請求してきた男たちを各自のやり方で撃退したはず。
でも、シルビオで展開されると、これまで彼がこんないざこざは日常茶飯事でくぐり抜けてきて、もっと大変な修羅場も何とかしてきたんだろうな。
って、すっごく納得できるんですものッッ。凄い〜〜〜8(≧△≦)8))))
なんて、何だかんだ理由を言っていたりしますが、単純に。


シルビオ格好いいよ〜〜〜〜〜8(≧△≦)8))))


って、悶えてしまって大変だったシーンなんです(笑)

あんな風に身を挺して助けてもらって、心から自分に必要なパートナーなんだと思い知らされる。
そんな彼とだったら、グロースの丘での誓いがなくたってずっと添い遂げたいと思うし、他の人なんて想えません。
ここから先の展開は個人的に拍手喝采もので、シルビオが本編でティアナの傍を断腸の思いながらも離れた理由。
それでも彼女を好きで好きで諦めきれなかった姿。
それらが、ぎゅうぅぅっと凝縮されている内容だと思いました。

最後の選択肢でゲルダから貰った薬を「渡す」か「渡さない」かで、EDに大きな変化がある仕掛けも納得しましたし(もちろん、Happyが好きですが、猛獣使いENDもあれはあれで他には何も望まないという姿なんですものね。ホロリ、です(;;)、本編で切ないながらもシルビオがいてさえくれたらそれでいい。って思っていた結末も、あんな最上の形で払拭されるなんて!!
凄いですッッ。
まさか、シルビオが……。うわ〜〜。思い出すと感極まっちゃいますね(T-T)

本当に、「お約束」な展開で目覚めるシルビオではあるのですが、それでこそ【乙女】万歳vvvv
他のキャラクターの【アフター】も感動ばっかりしていたのに、シルビオルートでは尚のこと、「FDをプレイして良かった〜〜(T-T)vvvv」って思いました。
公式設定であの結末にしてくれたオトメイトさんには感謝感謝です(*^-^*

シルビオファンには、独占欲あり、笑いあり、感動あり、で、満たされまくりの【アフター】。
プレイするのがとても楽しかったですし、FD最高〜(≧ω≦)vv ってしみじみしちゃう内容になりました
(≧△≦)b






以上、キャラ語りとなります。
やっぱり。いつも通り偏った内容になっていますよね^^;
でもまぁ、頑張って打ち込みしたのでいつも通り見逃してください(笑)

当FDタイトルがPS2で無事発売されたことにより本編もPSP移植が決定しているのですが、これでますます「猛獣」ファンが増えてくれると嬉しいなぁ、って思います(*^-^*
本編PSPは購入予定にありませんが、FDが移植になったら追加要素を見て再購入するか検討しようと画策中。
だって、このFDが大好きなんですもの^^

そうそう。
【アフター】のシナリオ内でティアナが王城で生活することとなった場合、マティアスもアルフレートも彼女が身の回りのことをお付きの者に任せてしまいたくない、という気持ちを汲み取ってくれるのが好きでした(*^-^*
マティアスは最初から融通を利かせてくれ、アルフレートは後々気づく、といった違いはありましたけれど、二人が「ティアナと過ごす毎日」というものを大切に思ってくれていたんだなぁ、ということが垣間見れて嬉しかったんです。

こんな細かいところもきちんと文章に組み込んでくれて、プレイヤーが快適にプレイできる環境を整えてくださった「猛獣」スタッフの愛情が幸せでした(*^-^*vv



本編をプレイしているのなら、本当にオススメなFD!!
ティアナがま白な雪にも引けを取らない、「彼」と迎える純白に輝く日をぜひぜひ応援したくなる素敵な逸品でした(*^-^*vvvv

(2011.03.28 UP)


このレビューは東日本大震災の折、一日1時間と時間を決めて打ち込み
していたものです。
管理人の居住地が被災地であることを強調したいのではなく、
震災を忘れずにいるためにこの注記を記載することにしました。
被災された方々には心からのお見舞いを申し上げます。
そして何より、ご冥福された方々には心からのお悔やみを申し上げます。