籠の中のアリシス



キャラクター設定&エンディングのネタバレ有りです。それでも宜しい方のみお読み下さい。





うあ〜〜。楽しかった〜〜〜(≧ω≦)vvvv
何だか久しぶりに懐かしい世界観の乙女にどっぷり浸かりました^^

私が【乙女】というジャンルに初めて出会ったのがSPF版 『アンジェリークSpecial』
何の取り柄もなさそうな(笑)ごくごく平凡な女子高生が、ある日突然「貴女は宇宙を統べる女王としての資質を持っているのです」として異世界に拉致(笑)。
下界とは切り離された時空間で主人公を守護する、それはもう見目麗しい複数人の男性達に傅(かしず)かれる日々が始まるのです。
そう。主人公が女王として純白の羽をはばたかせるまで----。

ねっ? ねっ? 酷似してませんか?
「アンジェリーク」は直接的にその身を犠牲にする訳ではないけれど、ひとたび女王になってしまったらその愛情は全宇宙の民だけに向けられるもの。
個人としての恋愛はご法度。という流れなので、「女性としての幸福」を投げ打っているという点では結局、同じことなのだろうと思います。

そんなタイトルから【乙女】ワールドに入った私なので、今回の「アリシス」が楽しくて楽しくてvvvv

  *美形ばかりのロアクリスト。
  *毎日、誰か一人に的を絞って執務室に会いに行くというシステム。
  *その際、彼らの好みのドレスを選択するという姫っぷり。

これらがツボに嵌まって仕方なかったんです(≧ω≦)vv
「あの懐かしいアンジェリークを快適システムで、可愛いグラフィックにうっとりしながらプレイ出来てる♪♪」みたいな感じだったのだと(笑)

正直、シナリオでは主人公の瑠奈ちゃんがうじうじ悩みすぎている感が強いなぁ、とも思いましたが、ゲームという観点ではなく現実的に考えると彼女の揺れも尤もなことなのでしょう。
それでも、【アリシス】の傍に控えるロアクリスト達は、その制度の過酷さも知り抜いており、救世主としての自分を認めたくない彼女の迷いも受け入れてくれる。
キャラクターによって激励したり、奨励したり、解決策を模索してくれたり……時には裏切ったり。
「アリシス」への対応は様々でしたが、「瑠奈」ちゃんに対する想いは一様に一途だったことが大好きだったんです(*^-^*)

その彼らと迎える恋愛EDも3種類あって、上記のドレスチェンジでCG差分があったりするので、「このルートではこのドレスを着て、あのルートであのドレス差分を回収しよう♪」なんて考えながら進めると、周回プレイも飽きは来ませんでしたね^^
実際、スキップ機能&オートログ機能が快適だったせいも多分にあると思います。
既読後だと、目的のシーンに行くまであっという間なんですもん。楽チンで〜^^
個人的には瑠奈ちゃんがルーチェに残る異世界EDが好きなんですけれど、現代EDにも好きなものがあったり、実はBadEDに秀逸なものが多かったりするのがED回収への熱を冷まさせなかった要因なのかもしれません。

あ。褒めてばかりいますが、ここから先は難点も紹介しますね。
それは

シナリオが安直すぎる

という点に尽きるかな、と思います^^;

一人の男性との恋愛がご法度である「アリシス」として愛情を育むタイトルですので、その解決策がある訳なのですが、それがもう----本当にご都合主義で。
私は「ストーリーの二人がEDで甘く寄り添っているのが幸せvv」という嗜好で乙女をプレイしておりますので、そのご都合主義な展開さえもツボだったのですけど、そうじゃない方も多いのだろうな、とやはり思いました^^;
正直。どうして主人公たち二人に奇跡が起きて、例えばマクシミリアンの時はダメだったのだろう。
だって、どの恋人も軽い想いで愛情を傾けていた訳ではないでしょうに……。と考えたりもします。
でもまぁ。
全知全能なはずの「神様」も普遍的な愛情ではなく誰か一人を愛するという愛情には疎くて、先代の「アリシス」の例を見てようやくこの制度の過酷さに気づけたのだろう……、なんて思って無理やり納得してみたり。

アレです。このタイトルは、

  *可愛いドレスで目の保養♪
  *誰か一人を一途に追いかけるって楽しいvv
  *え、経過? いいの、いいの^^ 二人が幸せならそれでいいの♪
  *久しぶりに王道設定の乙女をプレイしてみたいな〜♪

という方には、滅法受け入れられると思いますッッ(≧△≦)b

主人公は可もなく不可もなく前向きで明るい女の子なので、攻略キャラクターたちが好きになってしまうのも、そういうものだよね^^ と納得することが出来ますし(笑)
攻略キャラクターは無難な役どころが揃っていますから、プレイが楽しいルートは高確率で存在すると思います。
何より----。
声優さん達が豪華すぎ(≧ω≦)vvvv
皆さん、キャラに命を吹き込まれるのがそれはもう達者なんですもん////
きゅんきゅんハラハラしながら事の成り行きを見守っておりました(*^-^*


と、いい感じの流れになったので(笑)キャラ語りに参りましょう〜^^
(「籠の中のアリシス」のアイコンに使用されている画像の著作権は、株式会社ウィルプラス様に帰属します。
また、cv. は敬称略で記載させていただいております)





ハーヴェイ (cv.前野智昭)第1ロアクリスト。就任当時:24歳。

前野さんだ♪ 前野さんだ♪♪ と楽しみにしていたハーヴェイ。
が、実際に声を聴いてみて私が思い描いていた前野さんボイス像と、かなり違っていたので最初は驚きました(>_<)
でもでも。あまり聞いたことのない前野さんの乱雑な口調に返ってときめいたり(o´艸`)キャ

ハーヴェイを最初に攻略したので、共通パートで昼間、好感度の上がる選択肢を選んでおけば夜に攻略キャラクターのモノローグが挿入される、ということも初めて知ったんですよね。
それが楽しみでしたし、普段 瑠奈ちゃんに見せている「表の顔」とは違った本音を垣間見れるのでドキドキしていました^^

その夜のモノローグ場面、一日目の段階であまりに仄暗いことを考えているハーヴェイには驚きました!!
「うわ。実は嫌なヤツなのかな…」って思っちゃいましたし(>_<)
でも、プレイする毎に最初のそれすら彼にとっては仮面を掛けたにすぎない見解で、実は過去の「アリシス」に大切な想いを残しているからこそ冷徹に振る舞っているだということが分かります。

一瞬、ハーヴェイもまた先代のアリシスのことが好きだったのかな? と思ったのですが、一時期は彼もそう感じたことがあったのかもしれませんが、結局は「大切にしたい異性の友人」という感情に落ち着いたのだと思います。
だって、ハーヴェイには異世界からやって来たのに、ルーチェのこともどんどん好きになって、何とか救いたいと胸を痛めている瑠奈ちゃん。
悩んでいるかと思えば前向きになって、くるくると表情を変えながら自分を見つめている瑠奈ちゃん。
そんな今のアリシスの方が、余程お似合いだと感じますから(*^-^*)

なんて。私がそう感じるまでもなく(笑)
ハーヴェイが一番、自分が瑠奈ちゃんのことをとっくに大切に。失くしたくない、因果に縛りつけたくない存在なのだと気づいていました。
もちろん、そこに至るまでに幾度も逡巡を繰り返しているのですけれど……。
でも、彼が迷いを吹っ切った後の個別パート終盤は躍動感溢れまくりでしたね(≧ω≦)vvvv!!

虫がいいけれど、アリシスとなってしまった瑠奈ちゃんを救いだすには「彼」の手助けを必要とするしかなく、単独で城に向かったところ。
あの場面では正直、ハーヴェイよりも「彼」の度量の深さ。先代アリシスとの思い出を大切に残している気持ちの方が素敵だ! と思ってしまいましたが(笑)、無事、味方を得た後に、

さあ、俺の女を、奪い返しにいこうぜ

と言い切るハーヴェイがひたすら格好良かったです〜〜〜8(≧△≦)8))))

う……実はこの後、最初に見たBadENDではハーヴェイの切ない末路に不覚にもときめいてしまったのですが(や。だって綺麗な余韻の悲恋なら、嫌いなだけではないのですよ^^;)、やっぱり恋愛ゲームは幸せいっぱいのEDが一番ですよね!!
さすがセンターキャラだけあって、異世界EDも現代EDも辿りつくまでが一番甘かった(尺が長かった)気がします(*^-^*)vv
現代EDも「戸籍は?」とか些末問題がいろいろ生じるのでしょうが、私もここまで乙女歴が長いとハッキリ言って「何とかなってるんだろう」くらいに全く気になりません(笑)
確か、「ああ、なるほど」と思うような説明もどのキャラだか忘れましたが、あったようにも思いますし…?

とにかく!!
ハーヴェイには恋愛EDまでに美味しい「半裸」シーン有、「押し倒し」シーン有で(笑)随分楽しませていただきましたvv
お約束に甘い展開って大好きですから(≧ω≦)vvvv
ハーヴェイは現代ENDの「スーツ」姿に不意打ちを喰らいながらも、やっぱり異世界ENDが好きだな^^ と思います。
伸び伸びしていて睦言を絡めつつ、逃げ出せないように拘束しながらの…………////
キャ〜〜〜vvvv ツボ過ぎッッ8(≧△≦)8))))

ということで?、初めて迎えた当タイトルの各EDに随分と満足感を与えてくれたハーヴェイルートでしたvv
ご馳走さまです!!(o´艸`)キャ





フランシス (cv.櫻井孝宏)第5ロアクリスト。就任当時:19歳。

フランシス♪ フランシス♪♪
彼と言えば、ヴィヴィという素敵なお姉さまを抜きには考えられないのですが(笑)、実はそれを抜いても2番手に大好きなキャラクターです(*^-^*)!!

普段の品行方正な彼も好きvv 眼鏡というオプションを外した後に現れる矯正できていない、ありのままの彼も好きvvvv
と、言いますか本来の彼こそ櫻井さんの魅力爆発でしたよねぇ(≧ω≦)vvvv
あのマカロンのCGイベントとか、眼鏡を探すイベントも美味しくって実に「ご馳走さま」なイベントでありました////
うぅぅぅぅvv 二重人格とか重い設定ではなしに、他人を傷つけないために性格を制御する、という意味合いでのリバーシブルな設定が個人的に大好きだったんですよね〜(*^-^*)vv
だって、一粒で二度美味しいんですよ!!(笑)

フランシスルートは、今まで悩み続けていた瑠奈ちゃんがアリシスになろうと決意する動機。
その結果を受けてフランシスが彼女のために自分の力を使うところ。
この瞬間のために。瑠奈ちゃんと出会うために彼の力が授かったのじゃないか、と乙女的に考えられるところなんかが、それはそれは幸せで好きなのです^^

だからこそ余計に、フランシスBadルートが忘れがたいのでしょう。
あの結末は……。
本タイトルはBadルートに手を抜いておらず、むしろBadこそ綺麗な余韻のものが多いとさえ感じているのですが、フランシスルートは特に。
ヴィヴィという強烈な個性を持つ姉との静謐へ向けての内容なだけに……あぁぁ(T-T)

ですから、Badルートの後に見たHappyルートのいつも通りの過激な姉の叱咤激励を見た時には、本当に安心しましたね^^
そして、ご都合主義でも愛の奇跡でも何でも。
「アリシス」という存在がなくても枯れるのことのなくなったゲミュートの樹の存在が最高です!

もう世界を救う聖なる存在ではないけれど、想う人がいてくれるから彼の為だけに特別な存在になれる。
彼を想って、想われて、という幸せのためだけに傍にいることができる。
というシナリオがとにかく好きだったから(*^-^*)
異世界ENDの「おかえりなさい」「ただいま」という新婚シチュ(笑)
現代ENDの実にフランシスらしい職に就いて、安定した(笑)豹変ドキドキ生活を過ごせている二人も。
眼鏡フランシス、素顔フランシスのどちらも好きな私にはツボすぎて(≧ω≦)vvvv
しかも、絶対ッッ。
素のフランシスが美味しいところを持って行っていると思うの!
異世界ENDの、

「ああそう。それじゃ、嫌いじゃなくなるまでキスするしかねえなあ?」
「あっ! う、う、嘘ですー! 嫌いじゃなくて、好き----……」

なんて、ニヤリと悪い表情で笑うフランシスも、慌てて必死に繕う瑠奈ちゃんも可愛すぎますから(笑)

フランシス。彼は初見ではあまりにお約束な「冷静沈着」なイメージすぎて、実は素通りすると思っていたキャラクターだったのですが、ものの見事にガッツリ嵌まってしまいました////
あぁ。私もフランシスと「愛の巣」で生活したいよ〜〜(笑)





カイト (cv.諏訪部順一)第2ロアクリスト。就任当時:18歳。

2番手に攻略したカイト。
声を当てていらっしゃる諏訪部さんの声質では、PC乙女『三国恋戦記』の公瑾さんなんかがとっても好きなのですけれど、今回のようにタメ口調で話してくれる諏訪部さんにも悶えてしまいました(≧ω≦)vvvv
(って、結局何でも好きなような気が(笑))


と、声の部分ではプレイがそれはそれは楽しかったカイトルートなのですけれど、実際のシナリオは……。
う〜〜ん(>_<)
シナリオと言いますか、カイトの後ろ向きな性格設定そのものがキツかったのかもしれません。
瑠奈ちゃんがアリシスとなって籠の中に入ってしまって。
そこに「リーベ」を手にしたカイトが想いを告げに来てくれるまで。
あぁぁぁ。長く感じてしまって仕方なかったです〜(T-T)

いろいろ悩んでいるキャラクターが陰影を吹っ切ってからの展開は一様に好きですけれど(*^-^*)
特にカイトは「努力の人」なので、表向きな飄々としたペースは残してはいても、前に進もうとする意欲が見れるだけで爽快感がありますし、嬉しくなってしまう。
なので、一番最初に見てしまうことにしているBadENDの二人の姿には、もう〜〜(T-T)

ゲミュートの樹の元に佇むエフィーのセリフ。

二人とも大好きだった。 二人に代わる存在なんて、どこにもいない
「……お前ら、本当にバカだよ


には、涙が滲んできて仕方なかったです(T-T)!!
現代に居ただけでは巡り会えなかった、大切な絆を持つ友人がここにいる。
それだけでも二人が異世界に召喚されてしまったことに対する価値はあったのだと思います。
私自身、異世界ファンタジー乙女の恋愛EDは異世界に残る内容の方が好みなのですけれど、その二人がいないからこそ、掴めるはずだった幸せを強く感じられるこのEDは切なくて胸に残りました。
エフィーも実に好感のもてるキャラクターなんですもの(T-T)

なので、BadENDの後に見た恋愛ENDは幸せを更に強く感じることに!!
カイトは設定が設定なので、現代EDのシナリオが実にしっかりしていたと思います。
あの流れでありがちな「指輪」ではなく「合鍵」を渡すところが背伸びをしていなくて好き(*^-^*)vv
二人の今の身の丈にあった愛情表現が見ていて嬉しいな〜^^ って思いましたから。

そして、異世界END。
ご都合主義でも何でも、ああいう形が本当に好きです。
宇宙の民の幸福だけを願う「救世主の力」と、愛する人が隣りにいて愛する人の愛情を受け取ることが出来て、更には愛する家族が増える可能性だってあるかもしれない。
そんな、身の内に歓びをたくさん感じている救世主の方が、余程たくさんの人を幸せにできると思うんです。
そして、こういう主題の乙女タイトルでは、カイトの異世界EDのようなスタイルが最良の結末だとも思うから、余計に好ましく感じるのかもしれません(*^-^*)

と、カイトは個別パートに進むまでじれったかったですが、EDはどれもこれも大好きなキャラクターですvvvv





ウィリアム (cv.浪川大輔)第10ロアクリスト。就任当時:18歳。

巷で評判の良いウィリアム王子。
最後の最後に楽しみとしてプレイしたのですが、あれれ?
私の中ではダレン、フランシス、マクシミリアンを越えることはありませんでした。
これって「好み」なので仕方ないのでしょうね^^;

国民全体の幸福を願わなければいけないはずの「王子」が、いつしか一人の女性だけを目で追うようになってしまった。
彼女の笑顔を独り占めしたいと願うようになってしまった。
その心の揺れに戸惑い、覚える焦燥感。
そして、その存在を「失くして」しまえば……と、トンと押してしまったあの暴挙。

う〜〜わ〜〜^^;
はい。前半の苦悩するウィリアムの姿は嫌いではないのですが、最後の行動にとにかく驚いてしまいまして(>_<)
しかも、BadENDルートのシナリオなのではなくて、全ルート共通での確定事項なんですもの。
あのシーンばかりは諌めるアラステアが誰より輝いて見えました!!
そうなんです。ここだけに限らずアラステアって、結構好きなキャラクターなんですよね〜^^
是非是非、恋愛対象キャラクターとしてルート堪能したかったなぁ、って思いますし(≧ω≦)vv
って、ウィリアム語りでしたね^^;

ここの場面を過ぎ、瑠奈ちゃんを解放しようと奔走し始めたウィリアム王子は凛としていて素敵だったと思いますvv
唯一、正面から「彼」に助力を頼んだキャラでしたものね。
ハーヴェイの「逃げるために」という目的とは違って、彼女の望む形を具現化しようとしての行動はウィリアム王子だけだったと思うのです。
そこら辺の、先入観のない鷹揚な考え方が王族に相応しい器なのだろうな、とひたすら感心(*^-^*)

この異世界ENDでの決着のつけ方が実に評判が良いのですが……個人的には、「ごめんなさい」でした(>_<)
まず始めに、私がウィリアムBadルートを先に見てしまったことが原因なんですけど。
Badルートで彼との思い出を守るために瑠奈ちゃんが取った行動。
それが原因で彼女は儚い人となってしまいました。
その時に思ったんです。
「アリシスの役目を終えて籠から出る時」に彼女たちは「生きて」いるんだろうか? って。

うわ、ダークな思考でごめんなさい(>_<)!!
Badで「力を使い果たして」しまった結末があのような形なら、ウィリアム異世界ENDの結末は果たしてHappyENDなだけでいいのかな? って考えてしまったんです。
つまり、昼はアリシスとして、夜は恋人として過ごす二人。
でも力を使い果たした後は?
その後の時間を二人で過ごせるの?
(同じような終わり方でもカイトの場合、力を消費した後の明確な説明はなかったので、彼の場合は「事もなし」という結末として甘受しています)

そこまで考えるのは、私の暗い性分なだけで明るい結末に決まってるよ(≧△≦)b と思い返してもですね。
夜だけしか好きな人との時間がないって寂しいな、っていうのが更なる私の感じ方で(>_<)
日本人でありながら、優美な夜桜よりも青空に本来の色を活き活きと見せてくれる日中に観る桜の方が好き、という変わった嗜好の持ち主なんです、私。
だから、ぽかぽか陽気に手を繋いで二人で過ごしたい。
ピクニックにも行きたいし、またアラステアも一緒に湖に釣りにも行きたい!!
と感じてしまって、すごく残念な終わり方だったんですよね。

現代ENDも、ウィリアム王子だけ主人公のではなく彼の故郷に帰省する内容で……正直、少しガッカリしたんです^^;
そんな中、唯一納得しやすかったのがBadルートという(>_<)
本当に世のウィリアム王子ファンの方々を敵に回すような見方でごめんなさい^^;

このような感想に行きついてしまいましたので、私の中でウィリアム王子は、
「キラン☆」という効果音の実に良く似合う素敵王子様(笑)&何でも安心して話せる稀有な友人、
というポストがしっくり来るキャラクターとして落ち着いてしまいました(≧△≦)b





ダレン (cv.遊佐浩二)第8ロアクリスト。就任当時:22歳。

来ましたvv 最愛ダレンのレビューですねvvvv
初見では、「あ〜、いるよね。一人は欲しいよね。女性賛美キャラ」くらいの見方しかしていなかったキャラクターだったのですが、共通パートで発生する夜のモノローグイべにてあっけなく陥落されてしまいました。
何ということはないセリフだとは思います。

「瑠奈……。君にはいつまでも純粋無垢のままでいてもらわないと、困るんだよ

というもの。
もうですね。これが私にとっては目からウロコ発言で!!

他キャラ攻略ルートでも、惜しげもなく先代アリシスを大切に思うあまりノワールの王への反感を隠しもしないダレン。
てっきりその感情はマクシミリアンやハーヴェイと同じもの。
「想い」だと思ったんです。
それが違うんだ!! ということが判った瞬間で。
「慕情」ではなく……「礼賛」だったのか! と氷解してからは彼の捩じれた魅力の虜となってしまいました////

そうしてダレンのシナリオを見ていくとですね、確かに瑠奈ちゃんを美の対象として愛でている描写で埋め尽くされているんです。
でも潔白のままでいて欲しいはずの瑠奈ちゃんを、自分の色に染め上げたいと手を伸ばしてしまう様子も同時に描かれていて。
ダレン自身は気付いていない相反する感情が縺(もつ)れていく様が、私には堪らなかった。

なかなかアリシスになろうとしない瑠奈ちゃんを、甘言を弄してプロキュスの籠に連れて行く場面。
そこでの結果はやはり、というものでしたけれど、毎日籠を訪れては楽しそうに、そして嬉しそうに「美しい」瑠奈ちゃんを堪能して帰る。
そのことだけが彼にとっての必然であったはずなのに、マクシミリアンに瑠奈ちゃんを攫われてしまったBadEND。
もう不要だと思っていたはずの彼女をどうしても手放せなかった結末が……(T-T)

「瑠奈。愛していました。そして……これからも愛しています。
一生、君は俺のもので、俺は君のものです……」


という奔流の果てで!!
ここに挿し込まれる瑠奈ちゃんのモノローグに予定調和を覚えながらも、感動せずにはいられませんでした。
うぅぅぅ(T-T) その生い立ちから、自分の感情に蓋をしてしまったダレンだからこその末路でしたね。
二人の幸せな姿を見たかったとは思いつつも、嫌いにはなれなかったBadENDです(T-T)

そして、心機一転。Happyルートを堪能しようと思いプレイを再開したら。
Badルートからまだ続くシナリオがあったことに驚きました!!
えぇ、嬉しい驚きでしたね^^

愛でるだけで、崇めるだけで良かった。と思い込んでいる瑠奈ちゃんが暴徒による危険に晒されているという場面。
民衆の前には無力なただの籠でしかないプロキュスの籠の前から、傷ついても、どれだけの血を流しても決して離れようとしないダレン。
その姿がどれだけ雄弁なものなのか、気が付いているのかな(T-T) と涙が滲んでしまいました。

瑠奈ちゃんを愛情の対象として締め出しているのでない。
その過去から「綺麗ではない」自分自身を、瑠奈ちゃんの傍らから排除してしまっているのだということに(T-T)

本当はとっくに自身の奥深くに棲みついてしまった瑠奈ちゃんの存在。
ふとしたことにも恥らってしまう仕草。
優しくすると素直に笑うその笑顔。
それらが自分のしたことだけに向けられる感情であって欲しいと願っていることに、ダレンは気が付いているのかしら。
瑠奈ちゃんに無垢でいて欲しいのは、誰のものにもなって欲しくないからという証明にしか過ぎないのだと気が付いているのかしら、と考えずにはいられませんでした。

やがて嵐が去り、自身の血溜まりに倒れ伏すダレン。
そこから迎えるEDは---- 穏やかなもので感動してしまいました(T-T)!!

現代ENDでは本来の柔らかな笑みとともに、一緒に居られることがただ嬉しかったです。
本当なら人の本質と言うものはなかなか変えられるものではないので、ダレンの仄暗い部分は残ったままなのだろう、とは思います。
でも、そこは恋愛ゲームですから^^
彼女のために変わろうとして、本当に瑠奈ちゃんのためだけに穏やかな愛を誓うダレンが、現代ENDでの一番の幸せなんだろうな、と思いました。
良い部分だけを見つめることが出来るのもまた、二次元の特権ですものね(*^-^*)

でもでも、やっぱり!!
上記の流れを汲むなら異世界ENDが至高なんだと思います!!
自分を否定された世界から一新して、新しい世界で愛を育むのも前進かもしれませんが、私は。
ダレンが生まれたこの世界(異世界)で、彼が傍に居てくれることが歓びに溢れているのだと瑠奈ちゃんに伝え続けて欲しいと思ったから。

「そんなに俺が恋しかったんですか?」

という、少し意地悪な問いかけにも「もちろん!」と返し、

「君が俺から離れないと言うのなら、俺も、一生君を離しません

という、甘くて柔らかで、でも本当はとても深い拘束にも応えたい。

想う人を見つめたら、同じように。もしかしたら、それ以上の気持ちを込めて見つめ返してくれる。
そんな温かな存在がダレンに生まれたことが本当に嬉しかったです(*)

あ〜〜vv
ダレンルートは私の歪んだ愛情癖も、その後の浄化された綺麗な愛情も。
とにかく満たされて仕方のなかったルートでした^^
特に前半の病んだダレンは、遊佐さんボイスの破壊力が半端なかったと思いますし(笑)
本タイトルでは異質なキャラクターかもしれませんが、ダレンが大好きです〜〜(≧ω≦)vvvv





マクシミリアン (cv.緑川光)ノワールの王。24歳?

先代のアリシスの想い人、マクシミリアン。
それだけで、彼がどのように瑠奈ちゃんに甘い想いを傾けてくれるようになるのかvv と非常に楽しみにプレイしたキャラクターでした(*^-^*)
実際にプレイしてみて、マクシはそのギャップに驚きましたよ!!

もう、可愛いの何のって〜〜〜〜ッッ8(≧△≦)8))))

狡い。緑川さんは狡いです!!
だって、「可愛い」のツボを押さえすぎなんですもの(≧ω≦)vvvv
(あ。それを言うなら「シナリオ」が絶妙なんですよね^^ その上に気持ちを乗せてくださる緑川さんもお上手なんです!)


何やらマクシの評判も宜しくないきらいがあるのですが。
私が彼に先入観を持たずにプレイしたからかな?
他キャラルートでは高潔なイメージしかないのに、個別ルートに入ると、

氷菓子(笑)が好きで仕方ないところ。
実は従属しているはずの二匹にイイ感じで振り回されているところ。
何より、必要にせまられて覚えた家事が天下一品!!


という、何ともほのぼのした設定に頬の緩みが止まらなかったのです〜〜////
こんなに可愛い姿を見せてもらえるだなんて、本当、傍に居られるからこその特権だなぁ^^ って嬉しくなっちゃって♪
上記のアイスイベも選択肢によって差分CGがあるのですが、やっぱり好感度が上がる方の選択肢イベが楽しかったですね^^
あんな理由で「あ〜ん」してもらえるなら、いくらでもアイス好きでいてください!! って思いましたから(笑)
(そう言えば、散々、『アンジェリーク』に似ているタイトルだ、と言っておりますが、マクシの存在もその通りですよね。
想う女性のために反旗を翻し、いつの間にか傍にいるだけのはずだった存在に心を奪われていくという----。
しかも、オッドアイまで同じ^^;
まぁ、アンジェの彼もマクシもどちらも好きなので、その存在が嬉しいですけれど ^^)


傍にいるからこそ惹かれていったのは彼だけじゃなくて、瑠奈ちゃんも同じでした。
いつしか、自分が「アリシス」と呼ばれる存在であることが苦しくなって、

「マクシミリアンは、私じゃなくて、彼女を自由にしてあげたかったんですよね?
彼女だけを救って彼女だけのために……」


と訴えかけてしまうシーンなんか大好きでした(T-T)!!
そんな瑠奈ちゃんの気持ちを知り、自分の胸の内にも気がつくマクシミリアン。

(はじめて僕が愛し、何よりも大切だと思った人。ずっとずっと一緒に生きたかった。
僕の手で幸せにしてあげたかった)


と、先代のアリシスとの思い出を大切にしながらも、その過去と決別してくれる場面がまた!!
瑠奈ちゃんのためにも、ルートをプレイしてきた私自身も嬉しくて仕方なかったです〜(T-T)vvvv
実は……マクシシナリオで瑠奈ちゃんの存在が「先代の魂を引き継いだ」者、という設定だけ「要らない(>_<)!!」と思っているのですが、そこは忘れることにしています^^;
彼女の存在なしでも、惹かれあう二人だったのだと思いたいですから。

そんな二人に、祝福の奇跡が起きてEDに繋がります。
(BadENDは相変わらず切なかったですけれど(T-T))
現代EDもマクシの表立った魅力が溢れていて好ましかったのですが、好きなのはやっぱり異世界END!!

小姑二人にやり込められているマクシも、可愛いキレ方をしているマクシも、拗ねたように瑠奈ちゃんに甘えてくるマクシも、どれもこれも幸せそうで〜(*^-^*)vv
実は、あの甘い展開で「えぇ!! キスだけで終わるの!?」と腐った感想を持った私なのですが、それが返って健全で爽快だったかもしれませんね^^
(って、嘘です、ごめんなさい。実はとっても「押し倒して」くれないかな〜vv って思いました(笑))

マクシミリアンルートは、私にとってその可愛らしさが実にツボで楽しかった記憶しかありません^^
もっともっとあの甘さを堪能したかった、と少し寂しく感じるくらいのキャラクターになっております(*^-^*)vv




以上が、キャラ語りとなります。拙文に付き合ってくださって、どうもありがとうございました!!




本タイトルは、深いシナリオを期待してプレイする方には向かないとは正直思いますが、「好き」という気持ちを楽しむためにプレイする分には、ほっこりと満たされる内容だと思っております^^
しかも、実は完成された世界観だと思いますし。
だからこそ、FDが発売されれば嬉しいなぁ! と思うものの、これ以上の続きは望めないのかもしれない(T-T) と寂しくも感じてしまったりして。
でも是非、ロアクリストは勿論。

サポート役の面々とも恋愛できる内容を追加してもらいたいよぅ(≧ω≦)!!

と、切に願います。
その場合、惜しいけれどジェラルドさんは無理でしょうから、ん〜〜。
ヴィヴィと同様に友情?ENDでも良いです!!
とにかく、エフィーやアラステアとも「これよ。これこれvv」という、見ていてこちらが気恥ずかしくなる程の、王道ベタベタ恋愛シナリオを見てみた〜い(o´艸`)キャ

本当に。異世界ファンタジー乙女として、コテコテの甘さを詰め込んだ当タイトル。
私は大好きですよ〜〜〜(≧ω≦)vvvv!!

(2011.05.10 UP)