乙女【紹介】目次 『Twin』攻略 『Twin』感想



ハートの国のアリス
〜Wonderful Twin World〜





メーカー

(2014年05月29日発売【PSP】)


「ハートの国のアリス 〜Twin〜」のバナーに使用されている画像の著作権は、アートムーヴ様に帰属します。



ストーリー

これはーー。
裕福な家庭の子女だったアリス=リデルが、前触れもなくワンダーワールドに連れ去られてしまった
のお話。

強引な白ウサギに連れて来られた
【ハートの国】
そこでアリスは、[ 現実世界に戻らずに、ずっとこの国で暮らしたい ] と思うほどの出会いに恵まれ、帰還を諦めました。
ですが、国内に「【風】が生まれた」と教えられるアリス。

【風】とは【嵐】の元となるもの。
【嵐】が吹き込むと、国内の住人全てーー 役なしであっても、役持ちであっても関係なく、皆 平等に、

[ どこかが必ず狂わされてしまう ]

という、
【クレイジー・ストーム】と呼ばれる現象が、数時間帯後に迫っていると言うのです。

アリスがこの国に残りたい、と願った先には [ あの人 ] の存在がありました。
[ あの人 ] までが逃れることなく、どこかに変化を生じさせてしまう【嵐】。

それは、大切な人との関係に綻びを生じさせはしないかしら?
だって、【余所者】の私は【嵐】の中にいても、どこも何も変わることは出来ないのにーー

不安に揺れ惑うアリス。
けれど、『時間』が戻っているのか進んでいるのか曖昧なこの世界でも、必ず【嵐】はやって来ます。

【嵐】の中で、アリスが目にする大切な人の変化、そして、[ 狂い ] 。
ごちゃごちゃに [ 混ざり合う ] その姿は、アリスにどのような想いを吹き込むのでしょうか。



ゲームの流れ

明確な日付設定はなく、【オープニング】【1章】〜【10章】までがゲーム期間となります。
各章の選択肢によって好感度を上げ、その累積値によって各種エンディングを目指します。
* 本作品にRose様特有の【真相ルート】はありません。…… [ 真相的な追加イベント ] は有ります。
[ Opening 1〜3 ] → 共通パート。
[ 1st scramble ] 〜 [ 10th scramble ] → 個別パート。の章仕立て。
[ Opening 1 ] でキャラクターを選択することになり、[ 1st ] からは個別シナリオ展開となります。

【老婆心的進言】
本作『ハトアリ Twin』は【ハートの国】でのFDということで、『新装版 ハトアリ』の次に、すぐプレイする方もいらっしゃるかとは存じますが、
【ダイヤの国】=『ダイアリ』『ミラアリ』の後にプレイした方が、シナリオの含蓄をより味わえる
と思います。
キャラクターたちが話す内容に、" 嗚呼、あのことね! " と頷きながらプレイしたいのでしたら、『アリス』シリーズに於いて一番最後のプレイをお勧め致します(
*´Ω`*)



システム

主人公の名前変更可能。苗字は固定。
(ボイス呼びなし。公式名でも無音か「君」「お前」等に置き換えられます)
主人公ボイスなし。
CG鑑賞&シーン回想機能あり。(シーン回想は充実しています!)
好感度上昇確認システム(いわゆる"愛キャッチ")あり & 好感度累計値(ステータス画面)あり♪
[ シーンジャンプ ] 機能あり。

会話、行動などを選択肢から選び取っていくテキストタイプ乙女。

各キャラクターのエンディングは2種類。( BEST END + GOOD END)
(全てのエンディングにCG&シーン登録あり)
"おまけ" コンテンツとして【箱庭】有り。



総評 ★★★★☆

何と言ってもーー
『ダイアリ』『ミラアリ』の後にプレイしたので、『ツイアリ』はプレイしていても、

心情的に全く辛くならないことに感動!(笑)

でも、多分……、本作をプレイしていて、「やっぱりアリス自身も【枝分かれ】していて、異なる軸のアリスは【ダイヤの国】にも行っている状態なんだな」ということを感じました。
シナリオ中にそう感じたこともあり、また、登場人物たちがいろいろ含蓄のある言葉を話しますので、それらを理解した上でプレイしたいのであれば、やはり、

『ダイアリ』『ミラアリ』後のプレイをお勧め致します(´人`)

私が上記のように強く感じたのは終盤で攻略した、ある攻略キャラクターが語ってくれる追加シナリオ!
ハートの国に吹き込む【ストーム】についての言葉なのですが、" な、なるほど(;゚д゚)!!" という衝撃を味わいました。
いや、本当にRose様の『アリス』シリーズは、同じRose様の作品群からも一線を画しているなぁ、と深く頷いてしまったのです。
心地良い驚きでございましたよ〜(
*´Д`)

さて、肝心の恋愛シナリオですが
(本シリーズって恋愛ゲームカテゴリで良いのですよね?(笑))

やっぱり、【恋人設定】のシナリオ展開は良い(≧ω≦)vv

と、まなじりを下げっ放しでございました^^
アリス自身も言葉に険があっても、対象キャラへの愛情が滲み出ておりましたし、攻略キャラも一様にアリスと幸せになっている姿を披露してくれるのが嬉しくて堪りませんでしたので
vvvv
【嵐】で変化してしまう姿も、後々から「成る程」と納得のいくものばかり、という展開なのが、これまた素晴らしいな、と感動せずにはいられません。
(って、先程から褒め殺しているような気が……(笑))


システム周りは実に快適でしたので、周回プレイも苦になりませんでした。
プレイ時間は初周で、8〜10時間。2周目からは既読スキップ、もしくは選択肢ジャンプ活用で、それでも5〜7時間は掛かるかと。ほぼ個別パートなので。


兎にも角にも、泣いても笑っても。
これが
(編集作品である『新装版』を含めない発売順では)『アリス』シリーズ最後の作品。
それを。
誰もが [ アリスを愛し、愛されている ] という幸せな余韻で閉じられることに感謝しております(*´Ω`*)!



登場キャラ(cv.)

ブラッド=デュプレ(cv.小西 克幸)帽子屋ファミリーのボス。外観年齢:26〜29歳。
   常に気怠げで、やる気の感じられないマフィアのボス。紅茶と薔薇にかける情熱のみ熱い。


エリオット=マーチ(cv.最上 嗣生)帽子屋ファミリーNo.2。外観年齢:23〜26歳。
   ウサ耳が生えており人参が大好きな癖に、自分はウサギではないと頑なに主張するマフィアのNo.2。


ハンプティ&ダンプティ(cv.岡本 信彦)
          … 帽子屋屋敷門番の双子。外観年齢:(H)20〜23歳。(D)14〜16歳。
   超絶ナルシストのハンプティと、不気味実験大好きなダンプティ。【卵】と名乗っている。


ビバルディ(cv.甲斐田 裕子)ハートの女王。外観年齢:29〜32歳。
   気まぐれで気分屋な絶世の美女。「首を刎ねよ」が口癖&有言実行できてしまう冷淡な女性。

ペーター=ホワイト(cv.宮田 幸季)ハートの城の宰相。外観年齢:18〜23歳。
   アリスをハートの国へ連れてきた張本人。潔癖症なのに、雑菌だらけだとしてもアリスだけは大好き。


エース(cv.平川 大輔)ハートの騎士。外観年齢:23〜26歳。
   ハートの国随一の剣の使い手。が、しかし、夢物語かと思うほどの方向音痴。


メリー=ゴーランド(cv.堀内 賢雄)遊園地のオーナー。外観年齢:32〜35歳。
   国内では貴重な常識人。懐が広く、包容力がある。にも関わらず、彼の奏でる音は殺人兵器と化す。


ボリス=エレイ(cv.杉山 紀彰)チェシャ猫。外観年齢:16〜19歳。
   陽気で人懐こいチェシャ猫。銃オタクで双子の門番とは気の合う友人。


ユリウス=モンレー(cv.子安 武人)時計屋。外観年齢:28〜31歳。
   "時計" の修理を一手に担っている時計塔の主。無愛想で、暗い室内が大好きな引きこもり気質。


ナイトメア(cv.杉田 智和)夢魔。外観年齢:25〜28歳。
   夢の中にのみ現れる虚弱体質の男性。他人が胸の内で考えていることを読み取ることが出来る。

(2016.09.05 UP)


乙女【紹介】目次 『Twin』攻略 『Twin』感想